みんなの中学受験満足度向上委員会

東大合格者数の高校ランキングに何故浪人を含めるの?

【4079405】東大合格者数の高校ランキングに何故浪人を含めるの?
を見ての感想です。

それぞれの学校がいろいろなカラーを持っていて、様々な特徴を持っているので、それを一本のものさしに乗せちゃうとかそんな(^^;;
無理なことに決まってるのですが、それでもやっぱり目安として何か指標がほしいってときに、
まぁいろんな考え方がありますが、指標として使いやすいものになるための条件って何でしょう?

・幅広い学校についてデータを得やすいこと
・直接比較しやすいこと
・知りたい「何か」になるべく近いこと

「東大」がランキングに使われやすいわけは、
東大が一番すばらしい大学だからではなく、
指標として優れているからです。

入るのが難しいといったって、東京芸大とか、東京医科歯科大とか、そういう一部の人しか目指さないものじゃ指標として使いにくいですね。東大ならいちおう理系文系揃ってる総合大学ですし…

早慶とかじゃ一人の人がいくつも合格稼いでわけわからんことになります。合格ではなく進学先についてのデータを出してくれる学校も限られていますので、重複を除くのはやっかいです。

現浪含めて東大合格者というのは、それやこれやで、安直に比較しやすい、使いやすい指標なのですね。

ところで今、あえて話を前後させて、「何を知るための指標なのか」を言わずに使いやすい指標といってしまいましたが(本来意味ない)
、こういうのって、何を知るための指標なんでしょうね…

このスレ主さんの疑問点は、このへんに起因しているものだと思います。この方が知りたいのはおそらく「高校が生徒たちを合格させる能力」みたいなもので、そしたら浪人入れたらわからなくなるということですね。

現浪含めて東大合格者数という指標が何を表しているかということを強いていえば、
そういう(ある程度勉強すれば東大に行けるという)素質のある生徒が何人いる学校か
を比べているという感じでしょうか。

別に学校の教育が優れているかどうかではなく、そういう子をどれだけ集めたかという話。
中高で伸びたのかということも問わないし、
学校で勉強したのか塾で勉強したのかも問わない。

もちろん、この指標も固有の歪みを持っています。

そういう素質をもった生徒のうち、実際には東大を目指さない生徒の率が高いと、この指標では低く出ます。

具体的にいえば、東京が遠い場合、浪人をしたがらない場合、価値観が多様な場合(笑)

まぁ指標なんてそんなもんです。

どういう指標を作っても、集計しにくいとか、わかりにくいとか、歪みがあるとか、なんだかんだあるものです。
限界をわかって見ないとえらく意味不明なことになります。

空飛ぶアンダンテ

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そのブログをまとめた本:
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2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
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注目校の素顔(開成・麻布・武蔵・女子学院・豊島岡・鴎友・海城)

おおたとしまささんの著書で、「注目校の素顔」というシリーズがあります。

その紹介記事を書いたのが溜まっているのでインデックスを作りました。

私の手元にある本については全部書きましたが…
まぁたぶんお読みいただくとわかるように、好きな学校とそうでもない学校がありますので、熱の入り方は違います(笑)

01: 開成流の「自由」と、結果として東大合格する教育

02: 麻布の自由、JGの自由

03: 武蔵の「ゆとり教育」

04: 女子学院今昔: コンテンツの充実
女子学院今昔: 変わらないこと、その先へ

06: 「運針」と「礼拝」(豊島岡)

07: 伝統校のような新興校のような(鴎友)

08: 管理教育からの大転換(海城)

ともかく、シリーズ中、一定のフォーマットで多様な学校をスパッと切り、非常にわかりやすく比べやすいというか、
それぞれの学校の良いところが出ています。

基本的に悪いことは書いてませんが(取材させてもらう以上そうなる)でも、魅力として書かれていることでも、読む人によって、お好みのことと、そうでないことってのがどうしてもあると思うんですね。

人によって、ひかれる学校というのはけっこう違うものじゃないかなと思います。

空飛ぶアンダンテ

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女子校の早慶指定校推薦枠数について

【4003995】女子校の早慶指定校推薦枠数について
というスレを見ての感想です。

指定校推薦は、数も少ないし、それを考えて中学を選ぶ発想には驚きました。
というか、早慶の推薦をもらうことが狙いで桜蔭に行く人もいませんよね…
早慶を確定させたいなら早実とか慶應中等部やSFCに行けばいいし、
まぁふつうに勉強していけば一般受験で受かるでしょう(少なくとも推薦狙うよりはずっと確実)。

それはともかく。

推薦をもらえると、そこから先(高三冬)は大学受験勉強をする必要がありませんし、いくつもの大学に願書を出したり(お金もかかる)浪人のリスクがあったりということをまるっと避けられるわけですから魅力的ではありますが、

一番の問題点は学部学科が決まっているということです。

さすがに、興味のないところ、苦手なところに行くわけにもいきませんね。

大昔の話ですが、私が女子学院高三だったとき、先生が突然「早稲田の理工学部を受験するって言ってましたよね? 推薦できますけどどうしますか?」って打診してくれたのです。推薦のことはまったく考えてなかったのですが、早稲田理工は私の中で熱望の第二志望…というとおかしいですが、第一志望と気分的にほぼ差がなかったので、ものすごく揺れました。

でも、学科が志望と異なり「応用化学」。私は実験が好きではなく(ありていにいってめんどくさがりや)、かつ、化学にはほとんど興味がなかったので、これはいくらなんでも卒業が危ないと思って、後ろ髪を引かれつつ(^^;; 辞退しました。正解だったと思います…

結局、その推薦に決まった人は、(私と違って)まじめな人で、かつ、化学にも適性があったようで、推薦決まってからは「入ってから困らないように」ますます数学や物理・化学などしっかり勉強して、大学でもきちんと学び、今でもちゃんとその関係で仕事をしています。推薦というのは、そう使われるべきです。

ところで、大学受験のつもりで勉強するのではなく、推薦を「狙う」というと、学校の成績を第一に考えて定期テストや提出物をまんべんなく頑張ることになるのでしょうか。そのこと自体はもちろん高校生として正しい態度ですから、自然にそうできるならば結構ですが、「大学に行くために」内申をがんばり、推薦をもらえなかったときのためには受験勉強もがんばるとすればつらくないでしょうか。

ちなみに私の場合はちっとも内申揃ってなかったので、先生がどうやって書類上つじつまを合わせるつもりだったのかは謎です。

おそらく、女子学院のようなところだと、推薦を狙っている人が少ないので、内申をたいして持ってない人(私)にもお声がかかったのでしょうけど、狙っている人が多いというか、たまたま「その枠」をほしいと思っている、自分より成績がいい人がいたらアウトですからね?? あてにはできない話です。

指定校推薦でいけたら「楽」だ、という発想から見ると、8ページ目の
【4005549】 投稿者: ファストパス
にあるような
—–
実は、姪がそのルートで早慶に行きました。
公立中で真面目に勉強→校長推薦で公立高→公立高で真面目に勉強→指定校推薦で早慶入学。

何が凄いかというと、彼女は一度も受験勉強をしたことがないのです。
中間期末のテストのみ。
これらは、学習指導要領で範囲が決まっていますし、今は絶対評価なので、しっかりやれば誰でも取れます。
姪の場合は、副教科がとても得意だったのもよかったようです。
—–
はひとつの理想の形ということになるでしょうか。しかし、続いて書かれているように

—–
ただし、一つだけ弊害が。
姪は真面目に大学の授業に出席しているのですが、教授が何を言っているのか、よく分からないということ。
日本語のようには思うけれど、一度も聞いた事がない単語ばかりで、授業がちんぷんかんぷんだったそうです。
—–
結局、大学の授業や周囲の会話にはついていけないということだったら、あまりその大学に行く意味はないのでは(この事例では、その真面目さでカバーして順調な人生を歩んでいる雰囲気ではありますが)。

こじろうは早慶(のいずれか)へ内部進学したので大学受験勉強はしていません。これまた、「裏口」とか揶揄されることもありますが、まぁ親の目から見ると、外部受験の人はもっと英語がちゃんとできるのではないかと思いますけど、数学、物理その他、専門の理解に必要な部分は特に困らないようです。

ちなみに、指定校推薦などは「勝手口」というそうです。

こじろうから聞いたところによれば、「裏口」である自分達の基礎学力についてもあまり大きなことはいえないが、それにしても「勝手口」の人はすごく優秀な人もいるけど、シンジラレナイくらい何もわかってない人もまた「勝手口」だと言います。

あまりそういうところを「狙って」もしかたがないので、大学受験のつもりで勉強していて、「たまたま」条件が合えば利用する。一般で受験してもまぁ受かるだろうという人が推薦制度で入学する分には、余分な出費も心労も回避できて、とてもよいと思います。

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中学受験って損なのでは?

【4018254】中学受験って損なのでは?
というスレを見ての感想です。

なぜかこういうスレは繰り返し立つのですが、ほんと不思議ですよね。中学受験なんて、しないおうちのほうがふつうなんですし、そういう人の大半はインターエデュは見ないと思いますし、あるいはいろいろ情報収集したうえでうちは公立中にしようと思うならそれはそれで…他人の同意求めてもしょうがないし…いったいどういう方が立てているのでしょうか?

ま、それはともかく。

非常~に大雑把なことをいえば、損とか得とかいう観点で検討する人はおおむね中学受験はしないのかなと思います。

つまり、損とか得とかいう言い方をする場合ってだいたい、「大学」を基準に考えているんですよね(このスレ主も)。結局同じ大学に行くとしたらどっちが
・金銭的に安いか
・入りやすいか
というような。

私も、またろう(第一子)を公立中に入れ、こじろう(第二子)を私立中に入れたあたりではまだ、この
・入りやすいか
に似た視点で比較をしていたような気がします。なんとなく。その子の性質から考えて、中学受験と高校受験とどちらが向いているか(難しいところへ受かりやすいか)。それで、こじろうがあまりにもばっちり「中学受験向き」なのでそっちになったのです。

けれど、こじろうの中学校生活がしばらく過ぎていくころには、もうはなひめ(第三子)を公立中に入れる気はまったく失せてしまい、あぁもう頑張って稼ぎますから私立行ってくださいってことで揺らがなくなりました。

平たくいって、毎日まいにち子どもが楽しそうに過ごしているってのはほんとうに!! 親も楽です。

気の合う、話の合うお友だちがたくさんできて
部活は充実
授業もしっかりしてて(公立中の授業も私立中の授業もいろいろですが、全体としてみればそりゃ比べ物になりません)
いじめがなくて(どこかにはあったのかもしれないけど密度があまりに違うので出くわさない)
親同士の付き合いも快適

もう別世界です。これを体験しちゃうと公立中には戻れない…

ということではなひめも私立に行きましたが。
はなひめがどこの大学に行くのかまだ全然わかりませんが(現在高一)そんなこととは全然関係なく、中学生活、高校生活の幸せ。私立に行かせてよかったと思ってます。

はなひめを中学受験させたころというのはまさに、公立中生活と私立中生活の快適性を比べて、私立一択と思っていたのですが、こじろうが大学生になった今、またさらに多少、気持ちが変わっています。

もちろん中学三年間、中高六年間いる間の幸せ度ってのも重要ではありますが、
子どもが「合う」環境にいてこの六年間過ごしたときに得るもの(成長、人間関係)の大きさを振り返るに、
ほんとにもう、「カラーを選んで入ることができる私学」の有難味を実感します。

上記スレの中、10ページ目に
【4019480】 投稿者: 損得では言えない
というのがありますが、この方の投稿内容はかなり私の気持ちに近いです。

…ところで。

このように、手放しの私学賛歌を書き連ねました(こっぱずかしいくらいぶっとんでますが、本音です)が、このように「中学受験させてよかった」「私学に行かせてよかった」と感じる人ばかりでないことはもちろん知っています。そうなってしまう理由はいろいろあると思いますが

・経済的にぎりぎりである場合
・中学受験勉強がうまく積み重ねられず、本人のポテンシャルに見合う合格が得られなかった場合
・本人や家庭のカラーに合わない学校に入れてしまった場合
・親が、どこの大学に合格できるかのみに価値を感じる場合
などなど(ほかにもあるかも)

だから、中学受験が損か得かという問い立てをするならば、本人の性質、家庭の事情、親の価値観などを考え合わせて、そのような「失敗」要因をどのくらい持っているかを推し量るということになると思います。

そのような事情なしに、一般的な問い立てをしても全く意味はありません。

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通塾1年で受験は難しい?

【4124279】通塾1年で受験は難しい?
というスレを読んでの感想です。

まず、スレトップにあるご質問内容を見ると、
—–
通塾1年ほどでの中受は難しいでしょうか。
事情で通塾は6年からになります。
めざしているのは偏差値55~58ほどのところです。
よろしくお願いします。
—–
となっています。

通塾1年ほどで…とありますが、そもそも、仮に標準的な進行として、大手塾に四年生から三年間通っても「偏差値55~58ほどのところ」に合格しない場合もありますし(というかかなりふつうに起こることですし)、より条件が厳しくなって簡単になるわけはありません。

もちろん、このスレに書きこまれた中にもあるように、一年の通塾で難関校に合格する子もいないわけではないのですから、

まさに子どもによる(家庭による部分もあるかも)としかいいようがありません。

けれど、質問をこのように変えたら多少意味のあるものになります。
—–
通塾1年ほどでの中受は難しいでしょうか。
事情で通塾は6年からになります。
4年生から3年通塾したときと、結果はどのくらい異なるものでしょうか。
—–

それだって人によるっちゃよるわけですが(^^;;

とりあえずある程度の「感触」はあります。

私は最初の中学受験(こじろう)のときに「5年生から2年通塾」でやってみて、
「結果は同じになるような気がするけど塾生活が軌道に乗るまでバタバタで大変だった」
と感じて、

次の中学受験(はなひめ)のときには、基本線同じにするけどその前にぬるく準備はしておこう…
というふうにしました。これは結構ちょうどよかったです。

バタバタにもならず、
勉強が足りなかったということもなく、
本人のポテンシャルどおりの結果を出せた

と思います。

これが「1年」になるとどうかということですが、まず大手塾カリキュラムとの馴染みが悪くなりますので、かなり親が知恵(あるいはお金?)を使って工夫することが必要だと思いますが、どう工夫しても忙しいには違いありません。

「4年生から3年通塾したとき」の結果と比べるというのは想像でしかありませんが、
運がすごくよければ同等の結果が出せるかもしれない…
そうでなければちょっと下か、
運が悪ければだいぶ下になるかも。

そう思うのはなぜかというと、通塾半年~一年くらいすると、だいたい本人のポテンシャルあたりまでの偏差値にはお目にかかれるようになるけれど、安定性は劣るかなと感じたからです。

なので、可能ならば二年くらいほしいかなと思うのですが、
人それぞれ事情もあり、
通塾しないならほかのことができるわけですから、
あとはどうしたいかで考えればよいですね。

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「女子学院の校則は4つ」の今昔

長い間、女子学院の校則はずっと変わっていない。どのくらい長いかわからないけれど、少なくとも私が在籍していたころから今まで。

1. 登下校や校内においては胸に規定のバッジをつける。
2. 校内では指定の運動靴を上履きとする。
3. 登校後の外出は、禁止とする。遅刻・早退の場合は、担任教師に申し出る。
4. 校外活動はすべて担任を通して学校に届け出ること。学校生活に支障をきたすと思われる活動については禁止することがある。
(「中学受験 注目校の素顔 女子学院中学校・高等学校」より引用)

細かく言うと、2の表現が違うような気がする。確か昔、白運動靴ならよくて、指定じゃなかったような?? ま、それはともかく…

「規則は四つです」…これは、昔も今も変わらずJG生が知っていること、さらにいえば、誇りに思っていることだと思います。でも、どうやらその運用に関しては昔と今でかなりの違いがあるらしい。

私が公立中から、編入試験を受けて中一秋の転校が決まったとき、入るのは私一人だったので、私と母と、先生が一人の計三人でこじんまりと説明が行われた。事務手続きその他でごくあっさりとした説明が終わり、私の母が先生に尋ねた。「知らないまま何かまずいことをやってしまわないように、学校の決まりを教えてください」

すると先生は、「そうですね、いったん学校に来たら勝手に外に出ないということくらいです。決まりがないのがこの学校の決まりのようなものです」と答えた(四つの決まりの話すらない!!)。

実際に入ってみると、規則の1と2、つまり「バッジ」「上履き」に関しては広く知られているが、バッジを忘れたとしても(そういうことはしばしばある)特に実害はないわけで、誰も気にしていない。誰も、というと言いすぎかもしれない。ナントカ委員さん(委員会名失念)が検査をすることがあったが、検査のときにバッジ忘れがないように、ふだんはつけないでずっと机にしまっている人までいた(笑)

3の、「いったん学校に来たら勝手に出ない」これはもっともだと認識されていたようで、一番実効性のある決まりだったといえる。私の知る限りこれに違反する人はほとんどいなかった。もっとも、違反もしないがこれが校則のひとつだと認識してもいないという人もけっこういて、「校則が四つ」あることは知っているものの、いざ挙げるとなると二つしかわからない(バッジと上履き)なんて人も多かった(当時のアンケート調査による)。

私が「麻布の自由、JGの自由」という記事を書いたときに、コメント欄で「四つの規則ってなんだっけ?」という話題になったが誰も四つ目を思い出せず紛糾し、しかたなく現役中学生に聞いて判明したのだが、なぜそんなに誰の記憶にも残ってないかといえば、誰も校外活動を届け出たことがないからだ。

「なんで? 放課後や休日のこととか学校と関係ないでしょ??」
と誰もが思っていたはずで、納得もしていないし記憶にも残らない。先生が入学者に改めて説明する際にも意識に上らなかったくらいだからね。

ところが、現在の中学生の複数の証言によればこの校則は生きていて、実際、「禁止することもある」というのだ。これは20世紀のJG生にとっては驚愕(o_o)の事実で、「いったいどこの学校よソレ!?」という感慨を禁じえない。

さらに、前述の本の中にも「校則は4つしかないのですが、それとは別にきまりはいろいろあって、「なんでだあるんじゃん!」って思った記憶があります」(卒業生談話)とか、「実際には、生活上の細かいルールがないわけではない」という記述がある。

昔もし、そんな付帯ルールがあったら総スカンをくらって反発されて、余計とんでもないことになっていたと思われるが…

とかく難関校は「自由」な学校が多いといわれるが、「自由」の中身やポリシーは学校によってえらく違う。同じJGでも時代によってかなり大きく違う、ということらしい。

昔のJGになかったもので、前述の本を読んで知ったものとして、体育祭での高三のマスゲームというのがある。これも私にとってはすごく衝撃だったけれど、「一人ひとりの人間がそれぞれの個性や経験、価値観をもちながら、それでも全体として美しい模様を織りなすことができるということを示す芸術なのだ。」

すなわち「個性は大事。しかしもっと大事なのはその個性を全体の中でどう活かすのかということだ」というポリシーのひとつの表れ。昔はほとんど意識されていなかったポリシーだが、この本の中ではかなりことあるごとに強調されていた。このように変化したJGの卒業生が、社会の中でどう活躍していくのか、非常に興味深い。

空飛ぶアンダンテ

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見方を変えればランキングも変わる

1 筑駒
2 国立(都立)
3 駒東
4 開成
5 桜蔭
6 麻布
7 海城
8 武蔵
9 学大附
10 西(都立)

これって、何のランキングだかわかります?? 筑駒がトップだし、なんか合格実績とか、勉強関係のランキングだろうけど、開成が駒東より下、とか、なぜ突然都立国立がこんなところへ。

と、インターエデュのあちこちに投稿される大学合格実績ランキングを見慣れた目にはちょっと不思議な感じですが。

もう少し続きを…

11 八王子東(都立)
12 小石川(中教)
13 日比谷(都立)
14 青山(都立)
15 豊島岡
16 桐朋
17 女子学院
18 鴎友
19 お茶女
20 筑大附

というか、日比谷より八王子東や国立が上、ってことでますますなんだろうって感じですが、これはれっきとした「合格力」ランキングです。昨日、コンビニでふと見かけて買った「週刊ダイヤモンド 別冊 本当に子どもの力を伸ばす学校 中高一貫校・高校ランキング」にあったもの。

ここでいう「合格力」というのは、

国公立大学上位100校への合格実績(現役浪人含む)を卒業人数で割る

というもので(詳細は写すの面倒なのでどうしても確かめたい人は誌面をみてね)

だから、まず、東大偏重の学校は不利(開成とか日比谷とか)、下宿して国公立行くよりは/浪人して国公立行くよりは早慶に行こうという学校も不利。大雑把にいって、都立など公立校のほうが、国公立志向が強いので上のほうに載るようです。

ということで、そもそも上記リストは東京に限ったランキングなんですが、このリストを全国で作ると、200位までにランクインするのは東京13位の日比谷まで。東京の私立女子校のあらかたは、現役志向・自宅志向が強く、経済的にもカラー的にも私大OK、となるとこのリストではぜんぜん上がってこないというわけです。

何をいいたいかというと、入手できたデータを真摯に生かして、間違えずに丹念に計算して何らかの基準で公平にランキングを出したとしても、それは「何らかの基準」でしか過ぎないってこと。

その基準と、自分の価値観が合っているなら話は早くって、それはもうランキングの上のほうをありがたがればいいことなんだけど、ふつうなかなかそんな単純なものじゃないと思うので、

・ランキングを参考に、調べたい学校を見つける。
・複数のランキングでの順位の違いから、キャラの違いを大雑把につかむ。

とか(たとえばですけど)、そんなふうに使う程度しかできないですよね。

あるいは、データマニアであれば、「自分の価値観に合わせてランキングを作る」なんて手もあるかも…インターエデュに投稿している人の中には、そういう志向と根性を持ち合わせた人がいるようですが、ふつうそこまでできませんね。

ところで、個人的な感想ですが…

よくあるランキングって、東大偏重だったり、東京的価値観に偏っているから(早慶を含めるなど)、あえて全国展開するランキングってのはそれはそれでおもしろいかなと思うんだけど、そうなると逆に、東京在住の人が学校選びするには使いづらくなっちゃうわけで、つくづく、ランキングって出し方も活用も微妙なもんだなと思います。

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公立中コースと私立中コースの学力比較

プレジデントファミリーの記事で
私立中学受験組と公立組の学力差はどれくらいか
というのがあったんですけど、なかなか興味深いデータが載っています。

この記事では、「公立組と私立中学受験組、現状はどちらが大学受験に強いのか」という観点で、偏差値差が5ポイントあったとかなんとか言ってますが、はっきりいってその論旨は、***(←自粛)です。

ここで話の元になっているデータは、駿台模試の偏差値平均が、公立中出身の子と、私立中出身の子でどれだけ違うかというものです。「公立中出身」「私立中出身」の学力を比べようってときに、とある模試の偏差値を利用するのはまぁそれでもいいんですが、それぞれの集団からランダムサンプリングして受けさせたっていうなら、そりゃ比べられます。標本として取り出した集団の大きさがそれなりのものならば、統計的に結論が導けるでしょう。

しかし、「駿台模試を受ける」ということがそもそもランダムサンプリング(くじ引き)とはかけ離れたものですから、偏差値差がいくつあるといっても、何も言ってないのと同じですね。

学力差を推定したいならば、私立中高一貫校を比べるときによくやる、大学合格実績的な比較のほうがまだしもです。公立中出身者が全体で何人、私立中出身者が何人、そのうちで東大京大云々に合格した人数が何人、とやって割合を出してみればいいです。その数字を書いてある記事をみたことがあるような気がしますが今ちょっとわからないので置いておきます。

ここからは想像ですが、駿台模試というものの性格が、大学受験をする中でも比較的難関大学を狙っている層が受験するものであることから、公立中出身のうち、非常にわずかな割合が受けているでしょう。私立中出身のほうは、もともと親や本人が強くそういう志向を持っていますから、駿台模試を受ける割合も高くなります。

そんなわけでこのデータは、公立組と私立中学受験組の学力差を測れるようなものではないのですが、でもなかなか興味深いです。
・学年が進むと、公立組がかなり追い上げている
・科目ごとに見ると、私立優位は数学>英語>国語の順
・数学、英語は、文系より理系のほうが私立優位。国語は文系のほうが私立優位。

この表では、高三の成績でいっても、私立集団のほうが数ポイント偏差値が高かったとなっていますが、これは細かい字のほうを見るとまだ春の成績なので、ここから追い上げが続くと、少なくとも駿台模試を受ける層でいうと、私立も公立もそんなにべらぼうな差がない…言葉を変えていえば、最終的には似たような結果を出す層がこの模試を受けているといってもいいかも。

その中で、読み取れることは
・私立組のほうが早くから勉強しているということ
・私立組は特に数学に強みがあること
・私立組のほうが、できる子が理系を選ぶ傾向が強いこと
などがあります。

ところで国語については他の二教科とちょっと違う動きなのがおもしろいところです。これはどう読めばいいんでしょうね?
(つづく、かも)

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国語記述苦手、六年生から巻き返せるか?

現在すでに六年生、国語、特に記述が苦手だけれど、長めの記述がある学校に行きたい、という場合にどうしたらいいか? というご相談をいただきました。

まずお断りしておきますが、我が家の中学受験は、記述が「ありえへん」ほど苦手だけど記述皆無の学校を第一志望にしていたこじろうと、記述のカタマリのような学校を第一志望にしていて記述がわりと得意だったはなひめの二人しかやってません。だから以下は実践済みのプランではなく、二人がやったことを合体させたようなものですから、そこんところご承知おきください。私ならこうやって試してみる、というものです。

国語をどうにかしていこう、というときのベースラインは、何はさておき、漢字と語句です。

記述が不得意なのに、漢字の書き取り、語句問題ごときで点数を落とすわけにはいかない、というのはもちろんのことです。また、国語苦手な子はボキャブラリー不足であることも多いので、このへんを補っていくことで読解の底上げにも貢献する可能性が高い、というわけです。

こじろうのとき、漢字・語句を毎日!! と不退転の決意で臨むことにしたのは六年生五月でした。そこから、すりこむように毎日まいにち、それで数ヶ月でだいたい効果が見え、入試のときまでには漢字や語句で落とすことはなくなっていましたから、六年生の今の時期からでも決して遅すぎるということはありません。

そして読解ですが、今まで塾に一年なり二年なり通っていたとして、同じように集団授業を聞いて…宿題をして…テストを受けて…直す、ということではジャンプのきっかけはなかなかつかめないでしょう。もちろん、授業にも、宿題にも、テストにも、必要な栄養分はたっぷり含まれているに違いないのですが、これまで苦手のままだったということは、たぶん、オイシイところをちゃんと噛んで食べるとか、消化吸収をするとか、何かしらで、うまくいってないところがあったのです。

そこでお奨めなのは、「親子で楽しむ読解タイム」です。

・問題文(素材文)を読む
・設問を読む、ポイントを押さえる
・解答の要素をつかむ
・解答をまとめる

六年生に求められる(ハズの)勉強の自立はひとまず脇に置き、寄り添って親子いっしょに、読解の道筋を辿ります。その際、適宜「音読」を混ぜるのもよいです。必ず音読すると思うと時間もかかっておっくうなので、ベタでなくてもいいでしょう。また、本文にいちいち印をつけるのはたいへんですが、設問の解答条件などにしぼって印をつけるのはお奨めです。

やり方にはひとつの正解があるわけではないですが、せっかく親子でやることですから、何が足りてないのか、どういうときに迷宮に入るのかをじっくり観察してみましょう。音読は案外、頭の中で起きていることを垣間見せてくれるものです。じっくり聞くと何かしら発見があります。

ひっかかりポイントは、子どもによりぜんぜん違うはずです。見つけたら、対処のしようもあったり…ま、なかったりもしますが。

ちなみに、こじろうの場合、そもそもどういう文を書くと説明したことになるのか、とかもよくわかっていなかったので、記述の模範解答を「写経」するのは効果がありました。また、はなひめの場合は、とにかく字を書くのが遅くて記述までは解く時間が残らなかったりしていたので(さっき、記述得意と書きましたが、塾のテストでは記述が取れないこともそういえば多かったです。だってそこまで解かないんだもの)、やっぱり「タイムトライアル写経」なんかをやったりしました。傾向がぜんぜん違う二人なのに結局「写経」してたんですよね。そんなこともあります。

私の感触からいうと、記述はまだしも、何を求められているかをつかみ、材料をそろえ、こう表現すれば通じる、ということをつかめてくると安定してできるようになるものだ、と思います。

最後まで悩んでいたのがむしろ選択肢です。どちらも正解では? と思うものが複数残ったり、ズレてるものしか残らなかったり。選択肢問題はいくらでも難しくできます。あるいは学校によってはほんとにただの悪問や出題ミスもあります。第一志望校の過去問でじっくり「根拠」を確認して解答する練習をしておくにこしたことはありません。丁寧に「根拠」を求める練習をしておくと記述にも生きますし、第一、記述が苦手だっていうなら選択肢問題は取りたいですよね。

国語がいちばん、(集団授業でなく)個別対応することに効果のある科目だと思います。その学校があきらめられないなら、がんばってみてください。

(使用上の注意: 親子関係が悪化しないよう、心の距離を保ちましょう。また、「親子で楽しむ読解タイム」に割く時間はあまりよくばって増やさないこと。)

国語関連過去記事のまとめ→アンダンテのだんだんと中受日記「苦手の国語、得意の国語(読解)」

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

ママブロガー募集

ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。