みんなの中学受験満足度向上委員会

わが子にとってお得な学校は

私立中高一貫校に子どもを入学させるにあたって、後の大学進学という意味でも有利になるようにしたい、と考えるのは自然なことだと思います。

私もそのことを考えないわけではないのですが、ただ、一般的にいって「お得な学校(入り口偏差値と出口の大学合格実績を比較して)」に入れることがHappyと思うほど単純ではないので…

仮に、指導力・面倒見においてすばらしく、がんがんに引っ張ってくれる学校があったとしても、わが子がその雰囲気に馴染まず、学校が嫌いになっちゃったり、落ちこぼれたりしたら意味ありません。

見た目の入り口偏差値よりも、実際には高偏差値の子をたくさん確保しているために大学合格実績が非常によい学校があったとして、結局わが子がそこにギリギリで入っても、「ウチとは関係ない話」になっちゃうかもしれません(笑)

よその子はともかく、自分の子どもが六年間でしっかり伸びるためには、やはり本人のキャラが学校の雰囲気に合っていることが大前提、そのうえで、その学校の教育内容がしっかりしている、ということが初めて価値を持ちます。

私はかなりのデータ好きですので、「入口と出口、お得な学校って!?」で紹介したようなデータをけっこうじっくり眺めたりもしたのですが、いわゆる「お得な学校」を選ぶためではありません。ある指標を使ってデータを集計したときに、「ふつう」からズレていれば、そのズレるだけの「わけ」があるはずなんです。

偏差値表に載る偏差値と、実際に合格している子の持ち偏差値に乖離があるのか…
カリキュラム、授業が優れているのか…
課題、小テストなどいわゆる面倒見がいい学校なのか…
子どもたちがまじめに勉強を積み重ねる雰囲気なのか…
競争させる雰囲気があるのか。
など。

たとえば、同じくらい「お得」な学校があっても、「わけ」によっては気に入ったり気に入らなかったりすると思います。あんまり部活に制限を加えるような学校は嫌だとか。

データを見ておいて、そののちに、説明会に行くなり、文化祭に行くなり、実際に触れてみれば、予習なしとは違う面に気づくことがあるかもしれません。いわゆる「お得な学校」で、かつ、その「お得」に見える「わけ」にまるっと納得いったとすれば、それはすごくポイントが高いということになります。逆に、「損」に見える学校でも、その「わけ」に心底共感したら、すごくいいかもしれないんです。

データはもうひとつの「見る目」です。

その「目」を使って、実際に「見る」ことに意味があります。
データだけを見ていても、自分の子どもにとっての意味はわかりません。

空飛ぶアンダンテ

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はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

体験談(10) 海城

複数回受験のある学校を熱望して、初日が残念だった場合、あぁ次は偏差値が高くなってしまう、と思って心が折れそうになることもあるかもしれません。でも、そういう数字だけでは決まらない部分があります。ちゃんと、2/3(二回目)で花が咲きました。

Q1: 学校選びのポイントは

本人は男子校希望でした。新4年時から見てくださっている塾の先生から、Y偏差値で60まで行くよ、という予想をいただき(当時は50強)、60前後の男子校の説明会にまずは私が行きました。
その中から、親としてその学校の方針や雰囲気が合っているかを見て、ここなら自分も保護者として大丈夫かな、と思うところを本人にも見せました。小4、小5と文化祭には連れ回し(それこそ1日2校ずつ)、生徒さんたちの雰囲気を見てね、と耳たこになるまで言って聞かせたところ、本人からの駄目出しが多く、説明会に行った学校がほとんど全滅しました。
親子で一致したところは海城だけでした。
そういう意味で、第一志望は比較的早い段階で絞り込めたと思います。(5年の時)

(アンダンテより)
先生の予想、役に立ちましたね!!
そして、好みのはっきりしたお子さんだったのですね。

Q2: 入学前に気になっていたことは
熱望していたので、1日、3日とも出願することは当初から決めていました。でも、1日の偏差値は届いていましたが、3日は届かないこともあり、特に最後の合不合で大きく崩れたので、ギリギリの戦いだったと思っています。
進学校にギリギリで入って、ついていけるのか、心配していました。
不思議と、人間関係等は心配していませんでした。

(アンダンテより)
「1日は届いていた」のであれば、結果として3日で合格したにしても、「ギリギリで入って」というほどではないのでは?
まぁ現実問題、ついていけるかどうかは偏差値の違いというよりは、入ってからの本人の態度で大きく左右されますが…

Q3: 実際に入ってみてどうでした?
期待したのは、面倒見、です。放任されたら、多分こぼれるな、と思っていましたので。
手取り足取りの面倒見は、無かったです。
今にしてみると、男子校はそんなものかな、と思います。締め付けられたからってやるタイプではない場合、ざっくりとしたくくりで見てもらえたのは、本人たちにも良かったのだと思います。
女子校のような細やかさはありません。おそらく男子は、細やかに面倒を見られたら、かえって反発するでしょう。うちも中2から中3の時期が反抗期だったので、中だるみというか、親への反発はこちらも諦めていました。
ただ、大きなくくりで提出を要求されていたので、それだけは守ろうとしていたし、おそらくは友人たちもそうだったのでしょう、いい刺激を周りから受けていたと思います。

また、大切に、愛情をかけられて育てられてきたんだろうな、と思うようなお子さんが多く、根が素直なお友達が多くできました。
それは保護者にも言えます。共感しているご家庭が多いからか、保護者の集まりも心地よく、私自身がいつでも楽しく過ごせました。

小学校の時とは違い、頑張っている姿をみんなが認めている、それが勉強の分野であっても。みんなも頑張っている、だから自分も頑張れる、その環境が心地よいようです。
これまで、学校に行きたくないということは一度もなく、学校が楽しい、この学校で良かった、と言っています。

(アンダンテより)
ざっくりした面倒見があるんですね。というか、周囲からのよい影響が支えになるのかな。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど
本人が、公立中学には行きたくない、と常に言っていました。
親としては本気になってもらうために、ラインを引きました(持ち偏差値-10)
ここが駄目なときは公立進学と。本人も、死守しなければ、と思ったようです。
1日に失敗しましたが、2日校の結果が当日判って安心したので、強気のまま、3日、4日(急遽追加)、と受け続けることができました。

初めのころ、地元の小さい塾だけに通っていたので井の中の蛙になっており、 6年後半から大手に入れたところ、周りができる子ばかりの状況に初めて直面し、そこから本気になったと思います。
初めから大手に入れていたら、もしかしたら早い段階で心が折れていたかもしれません。我が家には、このペースでよかったのだと思います。

(アンダンテより)
本気チャージの方法とタイミングが、うまくいった例ですね。

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば
結果が満足のいくものだったので、特にはありませんが、もっと早い段階から本気モードになって欲しかったです。
大手に入れるのを、もう少し早くすればよかったのかもしれません。

(アンダンテより)
どうでしょう? それでプラスに出るとも限りませんし。終わりよければすべてよし、ってことで。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?
1日を失敗しましたが、結果的に狙い通りにいったので、100%です。

(アンダンテより)
(^^)

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入口と出口、お得な学校って!?

中学受験でいうところの、いわゆる「お得な学校」というのは、入口の偏差値が低めなわりに、大学合格実績がよいということを指すようです。

言葉を変えていえば、学力を伸ばして、大学合格に結びつけてくれそうな学校というか…

この、「お得」度合いを測るときに考慮すべき点を挙げてみます。
・今年の大学合格実績と対比すべきは、今年の中学入試の結果偏差値ではなく、六年前のものである(入手しにくい…)。
・入試の結果偏差値と、実際に入学した子の持ち偏差値の高さには、ずれがある。
・いろんな人数が、いろんな大学に合格するわけで、それを統合してひとつの「大学合格実績」指標にするには、なんらかの操作が必要。
・大学合格者数の発表形式が、学校によりまちまちなので比べにくい。浪人生の扱いなど。
・ひとりの卒業生が、あちこちの大学の合格数を稼いでいる場合もある。重複を避けるなら進学先で見たいところだが、それは発表しない学校が多い。

こういうポイントの、どれをおろそかにしても、何を見てるんだかさっぱりわからない結果になりがちです(^^;; めちゃくちゃ難しい。特に、「大学合格実績」指標の出し方については、エデュのスレなんかでもあれこれ紛糾することが多いです。だって、客観的に正しい指標なんてものはなくて、価値観の問題だものね。

まぁ、それについてはまさに「価値観の問題」なので、自分が好きなものにすればいいんですけど。ただ、自分で指標を決めても、それに沿ってデータを集めて計算するのは面倒すぎますから、誰かがやってくれたものを…

ということで、たとえば、やや古い資料ですが、大規模なまとめとして「進学レーダー」2010年11月号「グググッ!と伸びる”狙い目”私学」というのがあるので見てみます。指標の出し方によっていくつかのグラフが並んでいますが、入り口はとにかく「六年前の結果偏差値(進学レーダーですから日能研偏差値)」です。それを見れば、非常に大雑把な言い方でいうと、偏差値の高い子を集めた学校が大学合格実績を稼いでいるということがわかります(当たり前ですが)。入試の偏差値を横軸、大学合格実績を縦軸に取ると「右肩上がり」のグラフになります。

このグラフがあんまりキレイで、「ま、結局、偏差値なりなんだね」ということになっちゃうと、得も損もない(ミもフタもない)ということですが、各学校を表す点々を見ていくと、その大雑把な傾向からはみ出して、上に飛び出していたり、下に飛び出していたりするものを得とか損とかいうことができますね。

これは非常に説得力のある見方ですが、ほんとうはさらに見ていくと、このズレのうち少なくとも無視できない「ある部分」が、「入試の結果偏差値と、実際に入学した子の持ち偏差値の高さには、ずれがある。」から説明できたりすることがわかるんです。(たとえば、「中学以上大学未満」というブログでは、何故ここまでというほど詳細に、そういう検討がされています。)

要するに、入口偏差値はおよそ合格の下限(どこなら受かるか)を示すための目安ですが、いわゆる難関大の合格実績と強く相関するのは、それよりはるか上の層がどのくらいいるかなんです。入口偏差値が同じ「60」である学校でも、合格した子のうち「65以上」が多いA校と、少ないB校があれば、学校の「指導力」が仮に等しかったとしても、上記のグラフ上ではA校のほうが「お得な学校」に見えるはずです。

まぁそんなこんなで非常~にややこしいのですが、いろんな要因を排除して、「お得かどうか」を比べたとしましょう。
それでもこの「ものさし」は、自分の子どもがその「お得な学校」に行ったときにほんとうに難関大に合格しやすいのかどうかは語ってくれないんです。

この、「お得な学校」とやらは、ひとつの視点ではありますが、自分の子どもにとってどうなのかを語ってくれるものというより、評論家的な視点といえましょう。では、親としてはこれをどう見るか、ということを次に考えてみたいと思います。

空飛ぶアンダンテ

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体験談(9) 神奈川大附属

「この学校じゃなきゃ!!」というようなこだわり受験もありだけど、お子さん自身のペース主体で肩の力が抜けた、こんな自然体受験も悪くない、いや、けっこうお得かも、と思える体験談です。

Q1: 学校選びのポイントは

「中学受験の問題ってクイズみたい、こういうの息子は好きだろうな。このまま空いている時間にゲームばっかりしててもしょうがないし。なにか一生懸命取り組むことがないと廃人一直線だよ」という気持から始めた中学受験だったため、当初は特にここという学校を決めていませんでした。

私は公立出身。私立の学校について知識がなく、「受験時の偏差値に合うところに入ればいいんじゃないの?」ぐらいに大雑把に考えていましたが、実際に学校を訪ね、生徒さんにお会いすると、それぞれの学校の魅力、雰囲気はぜんぜん違いますね。

5年からの受験スタートで、学校研究は充分できなかったです。あっという間に文化祭シーズン、秋の初めで、誰かが風邪をひいて文化祭も見に行けなかったり。神大附属は塾の面談で先生に勧められました。面倒見よくシッカリ勉強させてくれる学校で、無気力な息子にはぴったり!と……(笑)

文化祭に行くと、出し物は丁寧に真面目に作ってあり、生徒さんは仲良く礼儀正しく、自分たちも楽しみながら、お客さんにもとても親切。
息子は「この学校はオレに来てくれと言っているみたいだよ」すっかり気に入って感激していました。学校までの長い坂道に「これムリでしょ」とさっきへばっていたのも忘れるほど良かったようです。

文化祭は何校か見学しましたが、息子は共学で女子生徒さんが中心的に活躍し、親切にしてくれる学校に魅かれていました。
私が好印象を持った学校を後々分析してみると、どうも深い森の中にある緑深い学校を素敵と思うようです。夫は「景観とか男子はまったく気にしないよ」と呆れてました。

(アンダンテより)
そうですね。「偏差値に合うところ」で終わりにしたらもったいないです。
本人が「来てくれと言っている」と思えるところがみつかってよかったですね。

緑が深いかどうか、子どもは(女子でも)あまり気にしないかもしれませんが、毎日のことなので、じんわり効いてくる気が(私は)します。

Q2: 入学前に気になっていたことは

毎週金曜日にテストがあり、基準点以下だと土曜の午後が補講になることです。
最初に塾の先生からお聞きした時、怠け者の私はギョッとしました。自分だったら、自主性に任せるような自由な校風の学校に行きたいです。やる気、パワーのない息子がクリアして行けるのか疑問でした。

(アンダンテより)
面倒見がいいですね。でもたいてい、お子さんに「やる気がない」と思われるときは面倒見のいい学校を望む親が多そうなところ、そこが逆にひっかかるというのがおもしろいです。通う立場から考えているのですね。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

週テストはギリギリ基準でクリアして、補講は受けずに済んでいます。
あと、あんなに女子好きだったのに、中学生になると恥ずかしくなったのか、あまり女子生徒さんと接触はありませんね。男子校でもよかったのかな。

運動部に入って頑張っている人が多いのに、まったりした文化部に入り、家では勉強せずゲームばかり。本人は確固たる意志でのんびりしています。変わってません。

(アンダンテより)
ギリギリ補講を受けずに済んでいるということは、そこを目安にして最低限(?)
がんばっているのかもしれませんね。
「確固たる意思」でのんびりできる環境(^^;;

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

塾は長時間で大変だけど楽しかったようです。大好きな先生もいて、同じ電車で通う他の小学校の友達もできました。
私は塾で成績を教科別に一問一問細かく出してくれるのに驚きました。公立小学校の通知表ってあやふやで漠然としたものじゃないですか。お金を出すとここまで違うんですね。
あとは模試がおもしろかったです。上がるのにも下がるのにも親子で興奮しました。息子はいつも変わった問題が出ると嬉しそうで、説明してくれました。国語の小説の不条理系の話とか、理科の幼虫を糸で縛って成長を妨げる問題とか(オエー)、農業政策とか。
でも楽しさ優先で、地名を覚える、漢字を覚えるといった基礎固めは最後まであやふやなままでした。

(アンダンテより)
確かに、つまらなくっても基礎固めをきちんとするほうが中学受験の成果(偏差値的に)は上がりそうですけど。楽しさ優先の受験勉強で、気に入ったところに入学できて、快適でのんびりできるんならそれもいいような。

ところで、小学校の通知表が何をどう評価してるかわからないのはもちろんですが、私はそれを塾の成績表と対比して考えたことがなかったです。新鮮です(笑)

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

・学校をしっかり調べる
・基礎を固める
・過去問を早くからする
です。

(アンダンテより)
それが中学受験の王道ではありますけど、なにか今回とはまったく違ったスタイルの受験になりそうな気もします。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?
110パーセントくらい。
息子の受験の満足は80%ぐらいです。
あとは頑張っている他の子どもさんを見て胸を熱くしたり。感動しますよね。
私の世界もグググと広がりました。そんな物語性に30%。

(アンダンテより)
物語性ですか!! でも、そういわれてみると私も「中学受験させてよかった!!」
と感じる中の一部分には、自分の感動が含まれていると思います。

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偏差値とオタク度

二人の中学受験を通して、いろんな学校の文化祭を見学することができて、抱いた感想のひとつ。

「偏差値とオタク度は、連動する」

ぶっちゃけ、偏差値が高いほど、オタク度は高い。という意味です。

JGに行ったときは、漫研の熱気がすごくて、作品も勢いがありました。
今はなひめが通っている学校の漫研は、そこまでとんがってないけれど、まったりと濃いぃ空気が流れていました。
はなひめの第二志望校となった学校に行ったときは…ちょっと漫研がおとなしい。平和すぎると思いました。

たまたま、はなひめと回った女子校だと、漫研や、演劇部が比べやすかったのですが、ごく大雑把にいうと、偏差値が高いほうが、活動のクオリティーは高いです。

男子校同士で比べるならば、たとえば囲碁の競合校というと、超難関校がずらり並びます。将棋や、鉄研の充実度も、例外はありつつそんな感じ。

なんでそうなるかといえば、漫画、演劇、囲碁、将棋、鉄道研究、あるいは音楽でも、ある世界をとことん突き詰めるために必要な資質と、勉強に必要な資質が似ているからです。

おもしろさがわかる
調べる
考える
継続して練習する
話し合う
表現する
…などなど。

文化祭を回り始めるころ、たとえば小学四年生くらいだと、最終的に「偏差値」がどのへんになるかデータ上は明らかになりませんが、なんかその子のキャラに沿って「潜在的オタク度(中学のときどんな雰囲気か)」を想像してみると、
・ここじゃ、テンションについていけないだろう
・ここじゃ、平和すぎてつまらないだろう
あぁこの学校ならジャストにハマる…ってことはこのくらいの「偏差値」は行けるか!? なんて予想が…

もちろん、話半分に聞いていただきたいですけど(^^;;

私的には、割と当たるかなと思っています。

* ちなみに、上記の話は主に、女子校・男子校のつもりで書いてます。共学校はどうもこの軸に乗らないような気がするので。

空飛ぶアンダンテ

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体験談(8) 京都女子

関東の話ばかりになってしまうので、関西からも体験談を書いてもらいました。

Q1: 学校選びのポイントは

校風です。学校の教育理念がしっかりあること。それに基づいて、規則や行事や授業があり、先生や生徒が活動していること。その校風にわが子の雰囲気や相性がぴったりあっていること。6年後、こんなふうに成長していてほしいという生徒の姿があること。

京女は、親子で「ここだ!!」と思いました。制服を着て通っている姿が見えたほどです。

また、複数の学校を冷静に比較するため、いろんな条件を書いた表を作ったのですが、そのデータからも京女は条件にぴったりでした。データと感覚が揃うのは、同じ人間が作っているので当たり前かもしれませんが、感動しました。

(アンダンテより)
通っている姿がありありと想像できてしまうほど、校風ぴったりハマっていたのですね(^^)

感覚的に「合う」というだけでなく、データ表まで作って念入りに確かめているところがおもしろいです。

Q2: 入学前に気になっていたことは

コースが多様なので、進路も多様になるし、色んな友人ができていいなと思っていました。ただ、コース変更のチャンスが少なく、早めにできる子を確保して、その進度を上げる方向みたいなので、あと伸びする子はどうなるか、コース間の切磋琢磨が少ないのでは、ということが気になっていました。体力の要る部活は、両立が難しいのでは、ということも気になっていました。

(アンダンテより)
「コース」がいろいろあるというのは、いってみればちょっとカラーの違う学校を複数束ねたような感じになるでしょうか? コース間の距離は、近い場合、遠い場合でいずれもメリット・デメリットがありそうですが、京女ではまずは「コース」で安定させる考えなのかな。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

よい先生と友人に恵まれ、楽しく通っています。入学前に思い描いていた6年後の姿に向けて、成長しているのを感じます。いろんなことにチャレンジする機会が多いです。先生は、女子の教育のプロ。保護者の思いも汲みながら助言してくださるし、細やかに面倒を見てくださいます。思春期に、信頼できる学校にめぐり合えて、幸せです。ささいな意見も、きちんと対応してくださるので、保護者満足度がものすごく高い学校です。

お友だちは、優しくて、頑張り屋さん。いろんなお嬢さんがいるので、きっと仲良しが見つかります。それぞれのいいところも、個性も、受け入れて認め、励ましあって学校生活を送っています。意見をちゃんと出し合いながら、よい方向へまとまるように、先生が支えてくださいます。女子校だから、男子の目を気にしたトラブルはありません。一生懸命頑張る姿がとっても素敵です。

それと、保護者が親切で気さくな方ばかりなんです。子供たちが楽しそうなのがよくわかります。母の集まりも楽しいです。

コース分けについては、部活や行事で交流があり、コースが別でも仲良くなれること、高校では新コースが追加され、既存のコースは細かく分けて、希望に沿うよう対応してくださることがわかりました。中学のコース変更のチャンスを増やしてほしいとは思うのですが。
部活は、体力の要るものの両立は、先生が応援してくださいますが、やはり大変です。

(アンダンテより)
入ってからの満足度を決める基本は、やはり周囲の生徒と、そのつながりですよね。かつ、先生方のほどよいサポートと、風通しのよさがあれば完璧です。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

学校めぐりが楽しかった!共学を見たら女子校を、キリスト教を見たら仏教と無宗教を、などと、色々見に行きました。わが子がどんな子で、どんな風に育って欲しいかを考える、よい機会になりました。ここに通うとしたら、と想像するのはとてもわくわくしました。送迎のとき、沢山話せたのもいい思い出です。

(アンダンテより)
学校選びは、子育てポリシーを決めることでもありますね。学校という具体的な姿をとって、目の前に現れてくれるのですから、自分が何を求めているのか、子どもには何が合っているのか、考える強力な手がかりになります。

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

入塾が遅れたので、未履修範囲を勉強するのが大変でした。入塾前に、せめて5分でも学習する習慣をつけておけばよかった。無理せず背伸びせず、できることだけ頑張ることで、最後にものすごく伸びて、余裕ができ、何とかなりました。

(アンダンテより)
遅れた→焦る、ではなく、できることをコツコツしてちゃんと間に合いましたね!!

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?

95%。残りの5%は、私のサポートがいたらなかった反省です。子供は100%です。

(アンダンテより)
まぁ、親のサポートが完璧すぎるのもそれはそれで怖いものがありますから。
95%、100%ならまさに理想的では。

空飛ぶアンダンテ

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親子で志望順位が違うとき

親子で目指す学校が同じ、さらには併願校の志望順位まで同じ、ということなら迷う要素はありませんが、意見がばらばらなことってのも当然あると思います。

我が家の場合だと、第一志望校に関しては家族内のずれはなかったのですが、第二志望以下についてはいろいろと。

たとえば、またろう(高校受験)の場合、普通高校への進学と、高専への進学をどう考えるのか…
具体的にいうと、私立高専と、私立チャレンジ校だったらどちらにするのか。
あるいは、都立高専と、東工大附属だったらどちらにするのか、ということです。

どちらかを取れば、すべてがよい、ということにはならないので、価値観の問題になります。何を大事と思うのか。本人の選択は、それぞれ前者。親としては、やや後者「推し」の気持ちはありましたが、話し合いの末、本人の選択どおりに押さえの手続きを進めました。

この展開が、こじろう、はなひめの受験とどう違っていたかというと、「話し合い」をしたということです。

つまり、こじろう、はなひめについては、2/1受験で第一志望校(親子でずれがない)に決着がついてしまったため、それ以下の価値観の違いについて詰める必要がなかったのです。またろうについては、第一志望校が最後の最後、どんづまりだったために、すべての道筋を辿るしかありませんでした。

考えてみれば、どちらかに手続きをしてどちらかへの進学可能性は閉ざすという、のっぴきならない局面で、親子で真剣に話し合うというのも悪くはないものです。ものすごく貴重な機会です。いろんな発見、納得が得られるでしょう。

親は当然子どものためを考えてアドバイスをするわけですし、子どもも当然自分のことを考えているわけですから、その結論が違っているということは考えてみれば不思議なことです。何がほんとうに子どものためなのでしょうか?

本人の問題だからといって、何でも子どもの(表面上の)主張どおりに決めるというのもよいこととは思いません。子どもはそれまでの人生分の視野しか持っていませんから、そこからでは見えないことは親が補ってやって、いってみれば「もう少し未来の本人が考えたらこういう結論になる」と推測されるところへ誘導する役割はあると思います。もっともその誘導が独善ではしかたがないので、難しいですが…

親が自分の「見栄」や「好み」に引きずられて子どもに合わない進路を主張しているとしたらそれはイタいですけど、いってみれば好みだって、言葉を変えれば「我が家の育児ポリシー」の反映ともいえます。合う合わないというより、「こうなってほしい」という方向性。親のエゴというより教育方針です。しかし真剣に話し合ってみて、やはり子どもを説得できなかったのなら、まぁ「引き時」なのかもしれませんね。

また、「共立女子」のケースにあったように、親はこのくらいの学校が「似合う」と考えていて、でも、本人の希望から、難易度的に(または学校の雰囲気的に)上方修正したという場合、親は「ついていけるのかしら?」と心配になることもありますが、でも、本人がその学校にひかれているということ、そして、結果としてその学校に合格したことは、十分その学校に行ってやっていけるということを示すものですから、あまり心配することもないのかもしれません。

だから、親は子どもと学校をよく見て、自分のポリシーも加味して、情報提供と説得に努める。しかし、とことん話し合った後は、結論は本人。ともかく、最終的に本人が納得して通わなかったら、どんな学校だって台無しですから。本人が選んだ形で終わることは大切です。

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体験談(7) 共立女子

中学受験勉強を始めたころ、「この学校が似合う!!」と思ってたのと、受験が終わってみたときで、なんか違う、ということもあります。
子どもにとっての二、三年は大きいですから、成長に伴って、個性も色合いが違ってみえてきますね。

Q1: 学校選びのポイントは
娘は、初めから女子校、セーラー服、というのが条件でした。
セーラー服への憧れはとても強く、女子校の制服図鑑を毎日のように眺めて選んでいました(選べるほどの偏差値は無いのにです)
その中で、だんだんと、共立女子のセーラー服が一番いい!と的を絞りこみ、学校案内の写真を切り抜き、トイレや部屋に貼り「これを着たいな~」とうっとり眺めながら不得意な勉強の一番のモチベーションになっていきました。

(アンダンテより)
具体的に、カタチから入る憧れですね。
制服は、その学校が「良し」とする雰囲気を表しているものですし、また、その制服を見て(あるいは、その制服を着た在校生を見て)いいと思った子たちが入学してくるわけですから、制服が好き、似合うということと学校が似合うということはつながっています。

Q2: 入学前に気になっていたことは
本人は合格した2校の中から共立女子を迷わず選択しましたが、共立は進学実績も毎年伸びて来ている進学校なので、のんびりした幼い娘に合うのか、私は不安でした。もうひとつ合格した、大学付属のもっと、ゆるい感じの学校の方が合うんじゃないか…と迷いました。

(アンダンテより)
「ご縁」をいただいた、かなり違う二校の中から、どちらがお子さんにほんとうにぴったりなのか、親子で感触が違ったのですね。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?
本人の意思が一番ですね。
自分で共立女子を選択したのだから、自己責任のもと、牛歩ではありますが、自立して、自己管理をしているようです。
たまに、トラブルもありますが、やっぱり、自分が好きで入った学校なので乗り越える気持ちも前向きに働くようで、暗く落ち込まずに解決しよう!とポジティブに動いてるようです。
(親としてもハラハラしなくてすみ、助かります)

(アンダンテより)
もう一校に入るとどうだったのか…もしかしたらそれも良かったのかもしれませんし、実験することはできません。でも、ご本人が明確に選んだというのはやはり強いですね。いろんなことが起こるわけですから、それをプラスに受け止めていけるかどうかが大きな違いになります。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど
受験塾に通う前に公文で計算、国語の文章を沢山読むなど訓練しといたので、すんなり塾に移行が出来、良かったです。
あまり体力が無い方なので、塾での拘束時間の長さと課題の多さに5年の初めは、ヘろへろで身体だけ塾に行ってる心配な時期もありましが、
子供はあっという間に慣れるもので、長時間の塾での勉強にも耐える体力、粘り強さ、ポジティブさが培われたのは良かったです。
やはり、皆もやってるから、やれる!という、環境は大切だと思いました。

(アンダンテより)
うちも体力ないし、要領悪いし、長時間塾はほんとうにたいへんでしたけど、気がつくとだんだん板についてくるんですよね。周囲からの影響って大きいです。
中学生生活もなかなかハードなので、「練習」しておけてよかったかも。

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば
今思えば、無駄な喧嘩が多かったです。(~_~;)
娘は1人っ子で過保護に育ててしまったのか、非常に幼いので
(まあ小学生ですから当たり前ですが)
塾についていけるのか、受験生の自覚があるのかとか、心配でした。
もっと、おおらかに、娘を信じれば良かったと…
終わったから言える事ですが。

(アンダンテより)
いや、無駄な喧嘩ってことなら、まぁたいていのうちでやってるんじゃないですかね(^^;; 私は、どちらかというと、娘を信じればよかったというより、真剣にバトルした甲斐があったかなと(無駄は無駄じゃなかったと)思っています。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?
元々、中学受験をしないという選択肢は親も子も考えていませんでした。
その中で、本人が一番望む学校(制服(!?))に決まったので、100%です。

(アンダンテより)
よかった!!

空飛ぶアンダンテ

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高校でリベンジ、という考え方

こじろう(第二子)とはなひめ(第三子)の中学受験のとき、私は、ある偏差値で線を引いて「ここから下なら公立中」というような考え方をしませんでした。塾の先生も半ば呆れるくらいにガチガチに併願校を固め、「2月1日から5日間寝込んでも私立」という意気込みでした。

逆に、昔々、私の中学受験のときはまさに、ここ以外なら公立中に行こう、という組み立てだったのでした。この考え方のいいところは、全落ちといっても、精神的なダメージはそんなに深くなく、気持ちを切り替えて前向きに公立中に進学できるところだと思います。

そもそも、今ではありえないことですが、第一志望校すら実際に見に行ったことがなく、親に勧められるままに受験したので、中学生となってその学校に通う自分の具体的なイメージとかはおそらく持てていませんでした。それなら受験することにどんな意味があったのかというと、親はおそらく、「よい(難関の)大学へ行くならよい学校から」というような発想かと。少なくとも最初の動機は。

そういう発想においては、「よい学校」(ある程度以上の生徒ばかり集めた学校のこと?)というのは、中学受験で行ってもいいし、高校受験で行ってもいいわけです。当時の都立高校は「群」制度を採っていて、都立全盛時代に比べれば凋落した感は大きかったと思いますが、今ほど中学受験が盛んではなかったので、公立中からトップ都立高に行き、そこから難関大を目指すというのはごく自然な発想でした。

だから、公立中という進学先に特にマイナスイメージを持っていたわけではないんです。制服や、新しい学用品を揃え、希望に満ちて進学しました。

ところがその「希望」は、入学後あっという間に打ち砕かれます。

何の意味があるかわからない細かい校則や締め付け、くだらないからかいやいじめ、内申をたてにとって理不尽に高圧的な先生。嫌なことはたくさんありましたが、一番しんどかったのは授業です。

中学受験をしたということは、塾での生き生きした授業、様々な気づきや発見、打てば響くクラスメイト、そんな環境に一度は浸ってしまったということ。もう「贅沢」を知ってしまった身に、公立中の沈滞した授業はつらすぎました。時計の針の進みが死ぬほど遅く、ただ耐えているような日々…

「高校でリベンジ」というのは、結果として同じ大学に行けるなら同じ、という考え方から行けばリーズナブルだと思います。

中学受験の勉強をしながら、何かで合格に至らなかった場合でも、勉強を積み重ねたことは大きなプラスなので、中学校での勉強ではめきめきと成果を挙げることが多いと思います。基礎学力があって、勉強の仕方も身についているうえ、「高校でリベンジ」という意欲を持って学ぶのであれば当然です(もちろん、そこで心が折れてしまってやる気を失っているなら別ですが)。

聞き及ぶ範囲のケースで、中学受験のあとまた高校受験をした場合、中学のときの出来から考えるよりずいぶん難しいところに受かっていることが多いです。高校に入ったあとは、話の合うクラスメイトにも恵まれ、楽しい学校生活を送ることができるでしょう。

しかし、中学三年間は??

私はたまたま、中学一年生の秋、転入試験を受けて女子学院に転校することができて、そこから五年半を快適に過ごすことができたんですけど、これはほんとにレアケースです(今はどこの学校でもそういう転入試験はやらないようです。やるとしても海外転勤限定とか)。

結局、自分の体験から身にしみて感じたことは、中学受験は大学受験のためのものではなく、まずは充実した六年間を過ごすためのものであるということです。高校受験をする場合との大きな違いは、大学受験でどうなるということよりも、中学三年間の生活です。

そして、私立に行く意味は、入試の難易度からくる「選抜されている」というのも大きな特徴ではありますが、いろんなカラーを持った学校があり、それを選べるということがより根本的なものだと思うのです。私立ならどこでもいいというわけではありません。子どもや、我が家のポリシーに合うところを選べる分、公立より実りある中学三年間を過ごせる、と。カラーを選ぶところに重点があるので、偏差値については一定の基準で切る考えを持たなかったのです。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

体験談(6) フェリス女学院

今回の体験談は、四年生のうちに家族で憧れの第一志望校を見つけ、着実にそこを目指して進んで行き、無事合格をつかんだという、理想的な流れになっています。とはいえ、主観的には別に無風の受験生活だったわけではなく、大手塾カリキュラムをカスタマイズして、必要なことを限られた時間に、なるべく無理のないように盛り込んでいく工夫の連続はある意味ドラマチックだったのではと思います。

なんで自信を持ってそんなことを言うかといえば、体験談を読んでいて、私の考え方と似ているなーと思ったからなんですが…

Q1: 学校選びのポイントは

まず、主人が『通学に一時間以上かかるところはダメ』という方針でしたので、都心の学校は事実上検討対象外となりました。その制約内で本人に合う学校を選んでほしいと思い、4年生から通学圏内の学校の説明会・文化祭の機会を利用して見学しました。

どこの学校にもそれなりの良さは有ると思いましたが、中でもフェリスの文化祭のパワーは他と一線を画すほど魅力的に感じられました。先生方が生徒を信頼し任せているゆとりが感じられ、とても素敵な雰囲気でした。質問に答えてくれた科学系クラブの生徒さんからは、知識に対して妥協しない気風、自分の言葉に責任をもつ姿勢が感じられ、一層好感が持てました。

家族全員すっかり気に入ってしまい、5~6年生でも毎年あさイチからフェリスの文化祭を見に行き、ますます「入学したい」「通わせたい」と思うようになりました。

(アンダンテより)
も~惚れちゃったんですね。気持ちわかります。私も娘のとき(学校は違うけど)そんな感じでした。

Q2: 入学前に気になっていたことは

娘が「フェリスに入れば絶対に幸せな学校生活が送れるはず」と盲信しているきらいがあったので、「いや、どこにでも気の合わない人はいるはずだし、友達をつくる為には自分で努力しなきゃいけないんだけど・・・」と。不器用な娘がちゃんと友達を見つけ、居場所を見つけていけるのか気になっていました。

(アンダンテより)
そうですね。どんな学校に入ったって、パラダイスってわけじゃなくて、いろんなことが起こるはずなんで、あんまり自動的に幸せな学校生活が差し出されるような気分でいるのは危険かもしれません。

でも、私はあまりその点について心配していなかったんですよね。ここまで「ぴったり感」がある学校ならほんとにうまくいっちゃうだろうと…むしろ入ってからのほうが、(友だち作りも含めて)なんでもゆっくりすぎる娘に気を揉みました。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

苦労も当然いろいろあると思いますが、いつのまにかクラスで、部活で、友達も居場所も出来たようで安心しました。フェリスには、他人に流されない確たる自分を持った個性豊かなお嬢さんが多く、自分と他人の違いを面白いと感じて認め、影響し合っている雰囲気が感じられます。

先生方は、「親は子離れして生徒の自主性を育てよ。」というスタンスです。「受験時代は親御さんがいろいろサポートされたでしょうが、勉強は本来、様々に失敗しながら自分に合ったやり方を自ら模索していくもの。そうでなくては意味がない。」という説明がありました。成績の順位を明示しないのは、学問は自分のために追究するもので人と比べるものではないという考えによるのだそうです。

(アンダンテより)
自分から積極的に動かない子なので最初はちょっと心配したけれど、いつの間にか部活にもクラスにもどっぷりとネットワークを作って楽しんでいました。似たところも、違うところもある、いろんな友だちから多大な影響を受けつつ、ぐんぐん成長していくのを感じます。

勉強の自立はまだまだかな…けど学校の雰囲気は、成績の順位を明示しないとか似てますね。おもしろい。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

塾の拘束時間が長く、家庭学習の時間が少ししか取れないのが問題でした。新しいこと難しいことをどんどん教えられ、家でロクに練習する時間も無く、週末にはテスト。それで出来ちゃう子なんて、一握りではないでしょうか?

身につける間もなく受けたテストでは出来なくても当然なのに、子どもは苦手意識をどんどん持ってしまう…この悪循環を断ち切る為に、(1)家庭学習の時間の捻出(夏季講習を休んだり塾をカスタマイズ)、(2)限られた時間でなるべく効果をあげる(勉強内容をカスタマイズ)などしました。

まず週間スケジュール表を毎週作り、家庭学習にかけられる時間を割り出し、その中で子どもの状況にあわせて科目毎の時間配分やどのレベルの問題で練習させるか、塾の教材だけでなく市販の教材も含めて検討し、臨機応変に取捨選択しました。

使える時間を視覚化してみると、「本当に少ない!貴重!」と実感でき、親子ともども「この時間は大切にしよう」と思えて良かったです。

時間が無くて苦しかった印象ばかりのようですが、一方で受験のおかげでたくさん興味深い知識も得ることが出来ました。「地理で習った◎◎を実際に見に行こうツアー」など受験に絡めて家族イベントを楽しむことも出来ました。それは幸せなことでした。

(アンダンテより)
おなじで~す

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

低学年のうちに、公文をやっておけばよかったです。
どんな難問の解き方がわかっても計算ミスをしては何もなりませんし、逆に計算で間違えない自信があれば面倒な問題でも心折れずに解いていけます。また、計算が早いと前半の問題を早く済ませて難しい問題に時間がかけられます。

膨大な量の計算をこなし間違いを直す訓練を通じて、自分の間違えるパターンを熟知するようになり、「あ、ここは私が間違えやすいところ」と危険を察知し検算しながら計算できるようになれます。この思考回路は入試でも重要ではないかと思います。

私は4年生から公文をやらされたのですが、ミスがなくなりとても助かりました。娘にも4年生からやらせようと思っていましたが、塾通いが始まると時間がなくなりました。

毎日10分くらいの時間をなんとか捻出して、市販のくもんドリルや塾の計算テキストなどでトレーニングしましたが、余裕ある低学年のうちに気軽に公文に通わせて計算力をしっかりつけておくことが出来ていれば、もっと楽だったのではないかと思います。

(アンダンテより)
公文と大手塾の二本立ては厳しいですもんね。その趣旨でいうと、小二の途中から公文をやらせた我が家は理想的な展開、といいたいところですが、娘はそんなに公文に合ってなかったというか、どうもうまく進まなかったし、正確無比な計算力もつきませんでした。まぁやらないよりはよかったと思いますが…結局、「中学受験仕様」の計算問題を地道に練習するほうが早道でした。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?

まず、塾に対しての満足度ですが、大手だったので、塾内での順位から子どもの立ち位置も十分な確からしさで推測可能だったこと、情報が充実していたこと等は良かったと思いますが、拘束時間が長過ぎたことには不満があり、70%くらい。

また、自分達が受験で頑張れたかとか、受験してよかったか・・・といった基準での満足度は100%良かったと満足しています。(望んでいた結果が得られたからこそ言えることかもしれませんが。)

(アンダンテより)
なかなか、「既製服(大手塾)」は自分のニーズにぴったりとはいかないですね。塾にいろいろいいたいことはあるけれど、中学受験自体は100%満足!! うちも同じです(^^;;

空飛ぶアンダンテ

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ママブロガー募集

ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。