みんなの中学受験満足度向上委員会

めっちゃバイアスかかってます

体験談もずいぶん集まりまして、今「21」まで来ています。まとめて読み返してみるとなかなか壮観。

いろんな親子がいろんな観点から学校選びをして、その結果納得のいく進学先に巡り合って、のびのび生き生き過ごしている様子から、何か一般的に「よい」学校というのがあるのではなくて、学校のあり方や魅力も様々で「カラフル」私学ということを感じていただけるのではないかと思います。

ところで、こうして寄せられた体験談では、おしなべて非常に満足度が高くなっていますが、このことから

中学受験をしさえすればみんな幸せになれる

なんてことを主張する気は一切ありません。

エデュ内にもよく、嘆きや怨嗟の声が溢れていますよね…

「ここに体験談を書いてくれた人」というのは、一般の中学受験家庭から比べて、バイアスがめっさかかっているのです。

この体験談は、別にインターエデュが一般募集かけたわけではなくて、私のリアル友人、ブログ友だち、これまでご相談いただいた人などに個人的に声をかけてお願いしています。そうすると、「中学受験で幸せになるタイプ」に著しく偏るんです。

たとえば、私が娘の中学受験を終えてから、受験相談を受けた方(のうち、今年中一)が二十数人いらっしゃいますが、第一志望の合格率は9割近くです。よく言われる「中学受験でめでたく本命校に行ける人は1/3くらい」のような言説からは、かなりかけはなれています。

これは別に私の受験相談が魔法のように合格を引き寄せたからではないでしょう(^^;;

私のブログを読んで気に入ったような人は、「偏差値表で少しでも上の学校に押し込みたい」というような意向はあまり持っておらず、お子さんが充実した学校生活を送れるようにということを真剣に考えていることが多いです。

また、学習を効果的に積み重ねるには、子どものキャパを越えて詰め込んだり根性論で無理をさせたりせず、消化不良を起こさないペースを守る必要があることを理解しています。

つまり、ある学校の合格者の中でお子さんがほぼ「ど真ん中」(学力面だけでなく、カラーその他の意味でも)に位置することを目指して学校を選び、空回りせず地道に学習を積み重ねて入試に臨むわけですから、そりゃ合格率も高くなります。

そして望み望まれて入学した暁には、学校で起こるもろもろのことに前向きに取り組んでいくうちに、学校への愛着も深まっていきます。

こんなふうに、中学受験の満足度が高くなりやすい体質? 気質? というか考え方というものがあります。これは後天的に身につくものですから、せっかくなので、中学受験に成功しやすい考え方のクセを身につけてから臨まれるとなにかとお得だと思います。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

体験談(21) 明治大学付属明治中学校

Q1: 学校選びのポイントは

男っぽいさっぱりとした性格の娘でしたので、共学が良いかと。また、系列の小学校からの入学がなく、みんな横一線でのスタートになり、しかも大学受験を出来ればしたくない、のびのびと学校生活を満喫させたいと思っておりました。明治の先生がよく言うところの「受験勉強とは別物の本物の勉強」をして欲しいとの想いもありました。

娘は文化祭の活気、特に文化祭での応援指導班の演技に感動し、また日頃応援指導班に応援して貰っている体育会部員達が応援指導班の演技を守り立てる姿に、娘は特に感動していたようです。なんと指導班の団長は体育会の生徒達から胴上げをされていました。

自宅から明治への通学で、電車の乗り換えが3回もあったのですが、受験直前の11月に矢野口駅からスクールバスが出ることが決定し、乗り換えが1回に減ったことにより、通学への負荷が激減したこともラッキーなことでした。

父親としては英語教育に力を入れている「渋谷教育学園渋谷中学校」も候補として上げていたのですが、立地が余りにも都会過ぎて、広々とした青空が臨める校舎に通わせたい母親の意見が勝ちました。

文化祭・学校説明会などの学校主催行事や、塾の主催行事に出席し、候補の学校の生身の姿を知る中で、本人との相性が見えてきました。本人がその学校の生徒としてスッと入っていけそうかどうかが一番のポイントだと思いました。

(アンダンテより)
乗り換えが三回から一回になったのは大きいですね。渋渋も通いやすさとしては悪い立地ではなかったようですが、バリバリ「都会」なので好みは分かれますね。

「本人がその学校の生徒としてスッと入っていけそうか」というのは私もものすごく考えました(^^)

Q2: 入学前に気になっていたことは

のんびりとしすぎてしまわないかが心配でした。

(アンダンテより)
うちも、こじろうは大学受験がないので、その点は心配でした(^^;; 今、高三でやっぱり勉強に関してはかなりのんびりしてるかと思いますが、それ以外の面があるので、のんびりしすぎているという感じはあまりしないです。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

確かに、最初のゴールデンウィークでは、他の受験校の様に大量の宿題が出ることはありませんでした。しかし、明治大学の直系校としてのプライドが学校としても高く、漢字検定や英検での資格取得が必須となっており、文字通りの「のんびり」は出来ない仕組みになっています。また成績が思うようにあがらない生徒は部活動に制限を加えられる等、モチベーションの維持にも努めています。100周年記念事業として、校内英語コンクールの入賞者に留学費用の援助をすることにもなりました。中学になれば、科目ごとに先生が代わる訳ですが、どの先生も授業が楽しいようでなによりと思っています。

部活は厳しくも楽しくやっているようです。6学年の男女がひとつのクラブで一緒に行動するという経験は貴重だと思います。とにかく学校が楽しいようで、帰ってくる時間が遅くなりがちで、「門限」を設けようかと家内と話しているくらいです(笑)。

大学野球の応援に中1と高1が行くという恒例行事があり、応援歌を楽しそうに歌い、「愛校心」を強く持てることは素晴らしいことだと思います。これから10年間も同じ校歌や応援歌を歌えるなんて、羨ましいですね。

(アンダンテより)
ほんとにそうですね~10年一貫で愛校心を育てていけるところは大きな特徴だと思います。
進学校ではないけれど、むしろ全員もれなく系列の大学に連れて行きたいわけで、上位の何人かが合格実績を稼げばよい学校とは違う面倒見や、モチベーションの持たせ方があります。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

4年生から受験勉強を始めたのですが、3つの塾を渡り歩き、一時はこれは厳しいかもと思ったりしましたが、最後の塾が本人に上手く合ったようで、最後まで楽しく勉強することが出来たことがラッキーでした。転塾はかなりの負担を伴いましたが、思い切ってよかったです。その際に、色々と相談できる「受験の先輩ママさん」が近くにいたのも非常に助かりました。

明治の学校説明会の録音は、もう何回聞いたか分からないほど(私が)聞き込みました。やはり最後は過去問対策が雌雄を決しますね。一昨年の過去問をやったときに今ひとつ出来が悪かったのですが、少し経ってから、本人からどうしてももう一度やりたいと強く切望してきました。もう一度、本番の試験時間割と同じ時刻でやらせました。そうしたら、今度は合格者平均をはるかに上回ることが出来たことが大きな自信になったようです。2回やれば前よりいい点が取れるのは当たり前と言えば当たり前なのですが、ああこれほどこの学校に入りたいんだなと感動しました。

「頑張れば達成できる」、という貴重な成功体験を経験することが出来たことが本当に良かったと思います。今後の本人の人生においても、何かしらの自信の拠り所になるのではないかと感じています。

親としては、勉強を通じて、同じ目標に向かって娘と長い時間を過ごすことが出来たことがとても楽しかったです。

(アンダンテより)
勇気を持って転塾して、合う塾に巡り合ったことはほんとうによかったですね。
過去問をやれば受かるわけではないともいわれますが、過去問に取り組む気持ちの強さや、粘り強く取り組んだ経験は、本番での実力発揮につながると思います。
親子でひとつの目標に向かい、そして達成できたことは大きな宝物ですね。

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

5年生のときの二つ目の塾は、マンツーマンの塾で、あまり親が具体の勉強にコミットしていなかったので、今から思えば本人の実力からして「ゆるめ」の勉強に終始していました。あの段階からもっと親が積極的にコミットすべきだったと思います。そうしたらもっと成績が伸びていたかもしれません。文字通りタラレバのはなしではありますが。

(アンダンテより)
タラレバは…どうなったかわかりませんが、親が余計に中身まで関わって仮に少し「上(?)」になったとしてそれで余計幸せになったかというとどうでしょうか。「ゆるめ」な時期があっても合う学校に行けたのならそれがベストだったのかもしれませんね。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?

親子共に100%ですね。苦しいときも悔しいときもありましたが、それも含めていい経験でした。娘がまだある程度「子供」である最後の時期を、家族で一緒に過ごせてよかったです。ウキウキと学校に向かう娘の顔を見ると本当に嬉しいです。

(アンダンテより)
中学生になると「父と娘」の関わりも難しくなってしまいますもんね(うちもわりと…)。
それでも、毎日子どもが楽しそうなら、親としては報われます(かな?)

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

体験談(20) 穎明館

Q1: 学校選びのポイントは

私も夫も地方出身で学校名もよく知らなかったので、何をポイントに志望校を決めればいいかまったくわからず、とりあえず自宅から近い女子校から見学を始めました。

最初はどこに行っても「わー校舎も制服もステキ!ここがいい!」と親子でノー天気に盛り上がるばかりでしたが、穎明館の見学に行ったとき娘が「穎明館に行く」ときっぱり言ったのです。

娘の気に入ったポイントは、具体的には、教室の机の横にスポーツバッグがポイと置いてあったり、よくみると授業に全く関係ないテキストが机に置いてあったり(つまり内職中)とか、やや雑然としたところ(笑)。娘は「ここなら私でもやっていけるわ。居心地よさそう」と思ったとのことです。

学校選びに明確なポリシーはなかったものの、娘には「自分で決めた学校だ」としっかり感じて進学して欲しいと思っていました。なので、娘の「ここがいい!」は大事なポイントだと思いました。

私の印象としても、よい意味でフツーの子がたくさんいて、飾らない感じが娘に合うかもと思いました。授業は活気があり楽しそうで、好印象でした。あと、家から割と近いこと(1時間以内)と、給食も高ポイントでした(笑)。

(アンダンテより)
フツーで飾らなくて、授業は活気があって、娘さんご自身がピンと来たんですね。
「本人がいいと思うところがいい」というポリシーは妥当なものだと思います(^^)

Q2: 入学前に気になっていたことは

バリバリの進学校で勉強が大変そうなところです。
「穎明館は授業の進度も早いし、宿題も多いってよ。大丈夫?」と娘に確認するたび、「大丈夫!私がんばる!」と超やる気マンマン。でも、お風呂は長いし、勉強始めればいつの間にか絵を描いている娘なので、ついていけるか心配でした。

(アンダンテより)
「お風呂は長いし、勉強始めればいつの間にか絵を描いている娘」ってウチのことかと思ってしまいました(^^;; 実際、そんなんで勉強熱心な学校に入ってしまうと大変ではありますけど。でもいつかは時間を上手に使えるようになってほしいですから。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

すぐに友達もできて楽しく通っています。「こんなことしたら 小6のときなら絶対いじめられるっていうことを誰かがしても、 今のクラスでは好意的に受け取ってもらえる。 言動に変に気をつけなくていいからすごく楽。」と言ってますので居心地はいいのでしょう。いろんな学校行事も、「ちょっとがんばってみようかな」と感じているようです。そんな娘を見て弟が「ボクも穎明館に行く!」と言っています。

勉強はやっぱり大変みたいです。宿題が多く、毎日ヒーヒー言っていますが、もう少し時間使い方が上手になれば楽になるのかな、と思っています。学校でも、「ちょっとした空き時間や通学時間を有効に利用して勉強をしましょう」といった指導がされているようです。

英語や漢字のミニテストなど、やらずにたまると後で苦労するようなものは、学校である程度強制的にやってくれる方が親としては安心ではあります。
給食はおいしいようですが、女子中学生には量が多いらしく、毎日がんばって食べてるそうです(笑)

(アンダンテより)
自然体で安心していられるというのが、私学に行く何より大きなメリットだと思います。勉強の中身やフォローがきちんとしているのもいいことですが、まぁオマケくらいの位置づけ(私の中では)

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

中学受験しようと思い立って入塾したのが5年生の5月、と、かなり出遅れていたので、最初は未習分野の補講などもあり、とにかく軌道に乗せるのが大変だったという印象です。夜はすぐ眠くなる娘なので、テストの直しが終わらないまま次のテストが来てしまうことはしょっちゅうでした。

塾の仕組みが分かり、軌道に乗った5年の秋以降から成績が上がり始めジグザグしながらも6年秋まで上昇傾向は続き、入試に間に合いました。よかったことは、たまたま選んだ塾とそこの担任の先生が娘に合っていたことです。

比較的少人数のクラスだったので、授業は楽しく和気あいあいと進み、6年生の後半は各自の志望校に合わせた「半個別」のような指導形態でした。娘のことを上手にのせてくれ、私も塾には相談しやすく、感謝しています。

(アンダンテより)
五年生の五月というと、こじろうやはなひめのように新五年二月から入るのとは違って、さらにたいへんだと思います。半年たたずに軌道に乗ったのは立ち上がり早いですね!! 塾も合うところだったようで本当によかったです。

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

親が受験勉強の仕組みをよく分かっていなかったので優先順位をつけたり、取捨選択が上手にできませんでした。6年後半になって「そうか、そういうことだったのか」と気づいたようなことを、もっと早く分かっていれば娘にとって、もう少し楽な受験生活になったのかな、と思います。

(アンダンテより)
まぁ…けど結果として間に合ったので。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?

最後まで穴も積み残しもありましたし、もっと早くああすればよかったと思うことは多々あるのですが、でも、甘ったれで集中力もあまりなかった娘が、この2年間でそれはそれは成長したこと、そして、何度もくじけそうになりながらも最後まで頑張ったら合格できた、ということで今、自信をもって毎日を送れていることを考えると100点です。

(アンダンテより)
大きく成長したうえ、生き生きと毎日過ごせるフィールドを手に入れたんですものね。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

ママブロガー募集

ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。