みんなの中学受験満足度向上委員会

体験談(6) フェリス女学院

今回の体験談は、四年生のうちに家族で憧れの第一志望校を見つけ、着実にそこを目指して進んで行き、無事合格をつかんだという、理想的な流れになっています。とはいえ、主観的には別に無風の受験生活だったわけではなく、大手塾カリキュラムをカスタマイズして、必要なことを限られた時間に、なるべく無理のないように盛り込んでいく工夫の連続はある意味ドラマチックだったのではと思います。

なんで自信を持ってそんなことを言うかといえば、体験談を読んでいて、私の考え方と似ているなーと思ったからなんですが…

Q1: 学校選びのポイントは

まず、主人が『通学に一時間以上かかるところはダメ』という方針でしたので、都心の学校は事実上検討対象外となりました。その制約内で本人に合う学校を選んでほしいと思い、4年生から通学圏内の学校の説明会・文化祭の機会を利用して見学しました。

どこの学校にもそれなりの良さは有ると思いましたが、中でもフェリスの文化祭のパワーは他と一線を画すほど魅力的に感じられました。先生方が生徒を信頼し任せているゆとりが感じられ、とても素敵な雰囲気でした。質問に答えてくれた科学系クラブの生徒さんからは、知識に対して妥協しない気風、自分の言葉に責任をもつ姿勢が感じられ、一層好感が持てました。

家族全員すっかり気に入ってしまい、5~6年生でも毎年あさイチからフェリスの文化祭を見に行き、ますます「入学したい」「通わせたい」と思うようになりました。

(アンダンテより)
も~惚れちゃったんですね。気持ちわかります。私も娘のとき(学校は違うけど)そんな感じでした。

Q2: 入学前に気になっていたことは

娘が「フェリスに入れば絶対に幸せな学校生活が送れるはず」と盲信しているきらいがあったので、「いや、どこにでも気の合わない人はいるはずだし、友達をつくる為には自分で努力しなきゃいけないんだけど・・・」と。不器用な娘がちゃんと友達を見つけ、居場所を見つけていけるのか気になっていました。

(アンダンテより)
そうですね。どんな学校に入ったって、パラダイスってわけじゃなくて、いろんなことが起こるはずなんで、あんまり自動的に幸せな学校生活が差し出されるような気分でいるのは危険かもしれません。

でも、私はあまりその点について心配していなかったんですよね。ここまで「ぴったり感」がある学校ならほんとにうまくいっちゃうだろうと…むしろ入ってからのほうが、(友だち作りも含めて)なんでもゆっくりすぎる娘に気を揉みました。

Q3: 実際に入ってみてどうでした?

苦労も当然いろいろあると思いますが、いつのまにかクラスで、部活で、友達も居場所も出来たようで安心しました。フェリスには、他人に流されない確たる自分を持った個性豊かなお嬢さんが多く、自分と他人の違いを面白いと感じて認め、影響し合っている雰囲気が感じられます。

先生方は、「親は子離れして生徒の自主性を育てよ。」というスタンスです。「受験時代は親御さんがいろいろサポートされたでしょうが、勉強は本来、様々に失敗しながら自分に合ったやり方を自ら模索していくもの。そうでなくては意味がない。」という説明がありました。成績の順位を明示しないのは、学問は自分のために追究するもので人と比べるものではないという考えによるのだそうです。

(アンダンテより)
自分から積極的に動かない子なので最初はちょっと心配したけれど、いつの間にか部活にもクラスにもどっぷりとネットワークを作って楽しんでいました。似たところも、違うところもある、いろんな友だちから多大な影響を受けつつ、ぐんぐん成長していくのを感じます。

勉強の自立はまだまだかな…けど学校の雰囲気は、成績の順位を明示しないとか似てますね。おもしろい。

Q4: 受験生活で印象に残ったこと、よかったことなど

塾の拘束時間が長く、家庭学習の時間が少ししか取れないのが問題でした。新しいこと難しいことをどんどん教えられ、家でロクに練習する時間も無く、週末にはテスト。それで出来ちゃう子なんて、一握りではないでしょうか?

身につける間もなく受けたテストでは出来なくても当然なのに、子どもは苦手意識をどんどん持ってしまう…この悪循環を断ち切る為に、(1)家庭学習の時間の捻出(夏季講習を休んだり塾をカスタマイズ)、(2)限られた時間でなるべく効果をあげる(勉強内容をカスタマイズ)などしました。

まず週間スケジュール表を毎週作り、家庭学習にかけられる時間を割り出し、その中で子どもの状況にあわせて科目毎の時間配分やどのレベルの問題で練習させるか、塾の教材だけでなく市販の教材も含めて検討し、臨機応変に取捨選択しました。

使える時間を視覚化してみると、「本当に少ない!貴重!」と実感でき、親子ともども「この時間は大切にしよう」と思えて良かったです。

時間が無くて苦しかった印象ばかりのようですが、一方で受験のおかげでたくさん興味深い知識も得ることが出来ました。「地理で習った◎◎を実際に見に行こうツアー」など受験に絡めて家族イベントを楽しむことも出来ました。それは幸せなことでした。

(アンダンテより)
おなじで~す

Q5: 「こうすればよかった」ということがあれば

低学年のうちに、公文をやっておけばよかったです。
どんな難問の解き方がわかっても計算ミスをしては何もなりませんし、逆に計算で間違えない自信があれば面倒な問題でも心折れずに解いていけます。また、計算が早いと前半の問題を早く済ませて難しい問題に時間がかけられます。

膨大な量の計算をこなし間違いを直す訓練を通じて、自分の間違えるパターンを熟知するようになり、「あ、ここは私が間違えやすいところ」と危険を察知し検算しながら計算できるようになれます。この思考回路は入試でも重要ではないかと思います。

私は4年生から公文をやらされたのですが、ミスがなくなりとても助かりました。娘にも4年生からやらせようと思っていましたが、塾通いが始まると時間がなくなりました。

毎日10分くらいの時間をなんとか捻出して、市販のくもんドリルや塾の計算テキストなどでトレーニングしましたが、余裕ある低学年のうちに気軽に公文に通わせて計算力をしっかりつけておくことが出来ていれば、もっと楽だったのではないかと思います。

(アンダンテより)
公文と大手塾の二本立ては厳しいですもんね。その趣旨でいうと、小二の途中から公文をやらせた我が家は理想的な展開、といいたいところですが、娘はそんなに公文に合ってなかったというか、どうもうまく進まなかったし、正確無比な計算力もつきませんでした。まぁやらないよりはよかったと思いますが…結局、「中学受験仕様」の計算問題を地道に練習するほうが早道でした。

Q6: ずばり、中学受験の満足度は?

まず、塾に対しての満足度ですが、大手だったので、塾内での順位から子どもの立ち位置も十分な確からしさで推測可能だったこと、情報が充実していたこと等は良かったと思いますが、拘束時間が長過ぎたことには不満があり、70%くらい。

また、自分達が受験で頑張れたかとか、受験してよかったか・・・といった基準での満足度は100%良かったと満足しています。(望んでいた結果が得られたからこそ言えることかもしれませんが。)

(アンダンテより)
なかなか、「既製服(大手塾)」は自分のニーズにぴったりとはいかないですね。塾にいろいろいいたいことはあるけれど、中学受験自体は100%満足!! うちも同じです(^^;;

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと

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ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。