みんなの中学受験満足度向上委員会

「女子学院の校則は4つ」の今昔

長い間、女子学院の校則はずっと変わっていない。どのくらい長いかわからないけれど、少なくとも私が在籍していたころから今まで。

1. 登下校や校内においては胸に規定のバッジをつける。
2. 校内では指定の運動靴を上履きとする。
3. 登校後の外出は、禁止とする。遅刻・早退の場合は、担任教師に申し出る。
4. 校外活動はすべて担任を通して学校に届け出ること。学校生活に支障をきたすと思われる活動については禁止することがある。
(「中学受験 注目校の素顔 女子学院中学校・高等学校」より引用)

細かく言うと、2の表現が違うような気がする。確か昔、白運動靴ならよくて、指定じゃなかったような?? ま、それはともかく…

「規則は四つです」…これは、昔も今も変わらずJG生が知っていること、さらにいえば、誇りに思っていることだと思います。でも、どうやらその運用に関しては昔と今でかなりの違いがあるらしい。

私が公立中から、編入試験を受けて中一秋の転校が決まったとき、入るのは私一人だったので、私と母と、先生が一人の計三人でこじんまりと説明が行われた。事務手続きその他でごくあっさりとした説明が終わり、私の母が先生に尋ねた。「知らないまま何かまずいことをやってしまわないように、学校の決まりを教えてください」

すると先生は、「そうですね、いったん学校に来たら勝手に外に出ないということくらいです。決まりがないのがこの学校の決まりのようなものです」と答えた(四つの決まりの話すらない!!)。

実際に入ってみると、規則の1と2、つまり「バッジ」「上履き」に関しては広く知られているが、バッジを忘れたとしても(そういうことはしばしばある)特に実害はないわけで、誰も気にしていない。誰も、というと言いすぎかもしれない。ナントカ委員さん(委員会名失念)が検査をすることがあったが、検査のときにバッジ忘れがないように、ふだんはつけないでずっと机にしまっている人までいた(笑)

3の、「いったん学校に来たら勝手に出ない」これはもっともだと認識されていたようで、一番実効性のある決まりだったといえる。私の知る限りこれに違反する人はほとんどいなかった。もっとも、違反もしないがこれが校則のひとつだと認識してもいないという人もけっこういて、「校則が四つ」あることは知っているものの、いざ挙げるとなると二つしかわからない(バッジと上履き)なんて人も多かった(当時のアンケート調査による)。

私が「麻布の自由、JGの自由」という記事を書いたときに、コメント欄で「四つの規則ってなんだっけ?」という話題になったが誰も四つ目を思い出せず紛糾し、しかたなく現役中学生に聞いて判明したのだが、なぜそんなに誰の記憶にも残ってないかといえば、誰も校外活動を届け出たことがないからだ。

「なんで? 放課後や休日のこととか学校と関係ないでしょ??」
と誰もが思っていたはずで、納得もしていないし記憶にも残らない。先生が入学者に改めて説明する際にも意識に上らなかったくらいだからね。

ところが、現在の中学生の複数の証言によればこの校則は生きていて、実際、「禁止することもある」というのだ。これは20世紀のJG生にとっては驚愕(o_o)の事実で、「いったいどこの学校よソレ!?」という感慨を禁じえない。

さらに、前述の本の中にも「校則は4つしかないのですが、それとは別にきまりはいろいろあって、「なんでだあるんじゃん!」って思った記憶があります」(卒業生談話)とか、「実際には、生活上の細かいルールがないわけではない」という記述がある。

昔もし、そんな付帯ルールがあったら総スカンをくらって反発されて、余計とんでもないことになっていたと思われるが…

とかく難関校は「自由」な学校が多いといわれるが、「自由」の中身やポリシーは学校によってえらく違う。同じJGでも時代によってかなり大きく違う、ということらしい。

昔のJGになかったもので、前述の本を読んで知ったものとして、体育祭での高三のマスゲームというのがある。これも私にとってはすごく衝撃だったけれど、「一人ひとりの人間がそれぞれの個性や経験、価値観をもちながら、それでも全体として美しい模様を織りなすことができるということを示す芸術なのだ。」

すなわち「個性は大事。しかしもっと大事なのはその個性を全体の中でどう活かすのかということだ」というポリシーのひとつの表れ。昔はほとんど意識されていなかったポリシーだが、この本の中ではかなりことあるごとに強調されていた。このように変化したJGの卒業生が、社会の中でどう活躍していくのか、非常に興味深い。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」ダイヤモンド社
2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

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ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。