みんなの中学受験満足度向上委員会

ドラゴン堀江の違和感

AbemaTVでドラゴン堀江(芸人に半年で東大受験させる企画)を毎週やっていた期間、うちの娘も大学受験勉強をしていたわけで、たいへん興味深く…というか興味本位で楽しく見ていました。

売れない芸人から選抜された三人を、ホリエモンメソッドにより半年で東大に受からせるっていう企画で、ついでに(?)堀江さん自身も受験するってことになり、
最初は全員楽勝みたいなビッグマウスだったのですが、途中でなんとなくトーンダウンしてきて「センター突破」が目標みたいになりました。

センター突破って、つまり足切りをクリアするという意味ですけど、
ご存知のとおり、東大に合格するということの中で、主要な部分は二次試験なので、
センターの足切りライン(たいして高くない)をクリアするということであればほとんど東大受験と関係なくできるというか…

だからまぁ正直なことをいえば企画倒れ。。という面はありますが、
番組としてはおもしろかったですよ。

百歩(一万歩?)譲って「センター突破」が目標なんだとすれば、今回の企画では二勝二敗…つまり、堀江さんと芸人三人のうち一人だけ足切りクリアしました。

同種の企画ではなかなか足切りクリアもままならなかったので、芸能系企画としてはまともなほう、らしいです。

この企画の強みというか、よかった点としては
・勉強の適性をある程度測ったうえで、向いていると思われる芸人を選抜した。
・文系と理系それぞれに、スーパーな指導者をつけた(堀江さんのほかに)。
・一人ではなく、チームとして勉強に取り組んだ。
というところでしょうか。

いろいろ突込みどころはありますが(真剣に受ける受験生を馬鹿にしているのではないかとか)、なんとなく生暖かく応援するムードになったのは、ともかく真剣に頑張っていることは伝わったからかなと思います。

特に、回を重ねるにつれて、勉強って楽しい、もっと勉強したいという空気が出てきたことはとても印象的でした。

逆に、違和感の大きいところは、
・「ホリエモンメソッド」が空っぽだったこと
・センター偏重であったこと
です。

元々、堀江さんは東大合格した経験があって、しかも高三夏くらいにはぜんぜん箸にも棒にも掛からぬ判定だったところから、逆転合格したというのがこの企画のモトとなっているようですが、それは堀江さんが受験勉強をする前から持っていた読解力・思考力・表現力などが東大二次試験に効くもので、そこへ最低限の知識とか演習を半年分詰め込めば合格できたという個人的な経験にほかなりません。

「最低限の知識とか演習を半年分詰め込めば」のところだけ開陳しても、もともとホリエモン並の素質がない人だったら、せいぜいがセンターの足切りをクリアするくらいで終わるでしょう。

番組の中で語られたホリエモンメソッドは、短期集中の準備でセンター「突破」さえすれば、あと二次試験は半分とればなんとかなるんだという程度のもので、そりゃ半分くらいとればなんとかなるんだ、は誰でも知ってるんですが、じゃ、どうやったら半分くらいとれるのかって話ですよね?

肝心なところがすっぽ抜けている、ということに堀江さんが気が付いていなかったのはたぶん、指導経験がほとんどないからでしょうね。

そんなわけで、センター前はほとんどセンターの勉強しかしていなかった、というか、していたのかもしれませんが番組内ではほとんど取り上げられていませんでした。ちなみにセンター後はさすがに二次対策をしていましたが、まぁ過去問やるという…ふつうですね。特に効きそうなメソッドというのは出てきませんでした。

センターの足切りをクリアしたタワシさんは、ほんとうに真剣に勉強していたようですし、この企画に乗って半年間を捧げて、結局売れる芸人になれないとしたらちょっと気の毒かなと。一日12時間の勉強を続けるって、それはそれで勉強をする才能がないとできないことだし、そこまでできる人は、何かしらのフィールドで成功するとは思いますけど。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」ダイヤモンド社
2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

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ママブロガー募集

ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。