みんなの中学受験満足度向上委員会

私大に絞るときは慎重に

国公立を受けるか、私大に絞るかで、必要な科目の範囲がだいぶ違うから、
「早めに絞ったら効率よく勉強できるのでは?」
という考えはとても魅力的に聞こえますが、その判断にはかなり慎重になったほうがいい。と、今回の受験を通して感じました。

たとえば、私大文系に絞るならば、英語と国語と社会一科目? とかでいろんな大学を受けられる。それに対して、国公立を視野にいれるならば、センターレベルとはいえ、数学(これ大物…)、理科とか。

受験勉強の取り掛かりも遅くてちょっと焦らないと、という状況だったりすれば、私大に絞って科目減らすとよさそうに思いますよね。

ところが、今年は特に私大文系とかの合格の出し方が「しょっぱかった」。なかなか思った結果がでない、思った結果というのは、たとえば模試とかの判定から予想できる結果という意味ですが、ここは受かりそうと思ったところの合格がなかなか出ない。

理由はいろいろあるのでしょうが、数年前から始まった定員厳格化の流れからきて、浪人生もたくさんいるところで、勉強のやや間に合ってない現役生がなかなか太刀打ちできない状況で、さらに合格者を絞られたというような。

入試の状況というのは、年々それなりに変化していくものですから、何がどうなるというのは具体的にわかりませんが、とにかく何か変化があったときに、先に絞ってしまってあったら、「ここが厳しい」と気づいても対応できません。

そのとき、国公立も私立も受けられるように準備してあれば、比較的安定している国公立を軸にするとか、あるいは私立でも数学を使う文系を受けるとか、いろんな選択肢があるわけです。

娘の大学受験が近くなったときに、つくづく偏差値(もしくはセンターボーダー)表を眺めたら、私大でこのへんがこんなに難しいんだ!! と(昔の感覚からすると)意外なところが多くありました。ここでいう難易度は、一般受験のことですが。

表口・勝手口・裏口という言い方をご存知ですか。表は、もちろん一般受験、裏口は、系列校からのエスカレーター(うちの次男はこのタイプ)、勝手口はその他の、指定校推薦やAOやそういういろんな枠から入った場合です。なんでも、次男が一年生のころはその三つの入り口が均等くらいだったのが、厳格化の流れでどんどん、表口だけ減っていった状況だそうです(裏口は減らせませんからね)。

この先、何がどうなっていくか読みにくいですが(センター試験も次回までですね)、従来の概念でいう一般入試が広い間口になっていくことはそんなに考えられません。むしろ「勝手口」を増やそうとしている大学が多いのでは?

ここで「勝手口」「裏口」を積極的に狙っていくということも考えられますが、そうでなければやはり、幅広く勉強しておいて、国公立含めて広く受験できるようにしておくのが安心なのではないでしょうか。

それと、いろんな科目を勉強しておくというのは、それ自体価値のあることです。文系の人も数学や理科を、理系の人も社会や国語を勉強することはまさに「教養」を身につけることでもあり、大学に入ってからの学び、長い人生の幸せにはちゃんとプラスに働きます。あるいは、入試そのものにも…たとえば英語の試験を受けているときでも、いろんな分野について知って、考えた経験があれば、それがプラス点につながったりするものなんですよ。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」ダイヤモンド社
2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

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  1. こんにちは^^

    子供が中学受験の時からお世話になっております。
    うちは、今回おねえちゃんが大学受験を経験しました。
    学校ではコース選択の時に決めきれず、国立コースを選んだ後の私立文系受験となりましたが、実際の受験では、あんがい数学や理科を選択できる文系大学があることに驚きました。
    国立コースを受けながらの私立への勉強は正直、娘レベルではストレスフルなものではありましたが、実際にA判定のところに落ちる日が続くと、土壇場での軌道修正を考えねばならなくなります。
    その時に国理選択なり国数選択なりができる大学や、後期でセンター試験利用ができる大学などを可能性に入れられるようになることを思うと、センター試験を目指す勉強自体は、無駄ではなかったと思います。

    うちの子には負担が大きかったとは思いますが^^;

    これからも、いろんな見方ををしえてくださいね。
    ありがとうございました。

    • アンダンテ アンダンテ より:

      えなかちゃんさん、こんにちは。
      月日の経つのは早いですね~

      私立文系に絞っちゃって国立に戻すのはなかなかできることではないので、
      片道切符…
      迷ったら国立コースというのは正解だったかもですね。

      > 実際の受験では、あんがい数学や理科を選択できる文系大学があることに驚きました。
      大学側も、ほんとは幅広くちゃんと勉強してきた人を取りたいですよね。
      でも、見た目、科目数を増やすと受験者数が減っちゃったりしてなかなか難しいのですが、
      いろんな枠を作って、数学できる人を取ろうとか工夫していますね。

      勉強して無駄なことってないですよホント(^^)

ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。