みんなの中学受験満足度向上委員会

東京大学: 進振りがあるということ

【5427042】進振と学部間格差というスレッドを見て、昔のことを思い出したので少々。

今はどうだか知らないですけど、昔(私が受験するとき)は、願書に希望する学部学科を書く欄がありました。
書いたからどうということはなくて、単に調査というか様子聞いてるだけで、実際の学部学科はもちろん進振りがあって決まりますし、最初に書いてあることが考慮されることはありません。

私が書いたのは当時新しくできたニッチな学科で、のちに実際そこに進学したのですが、それはかなりレアなことだったようです。

たとえば、理一に入学する人のかなり多くが、(高校の)物理が得意で来ているわけですが、だからというか「理学部物理学科」と書く人が相当数いる。そんな数、「理学部物理学科」の枠があるはずはないのです。でも実際に大学の物理やってみたら「うーん、やっぱり違うか」となってその中のかなりの人が志望を変更します。いざ進振りのときになったら別に理学部物理学科に多数が殺到するわけではないんです。

数学も、入学して突然、高校までの数学とはずいぶん違う内容になりますよね。これ哲学か? みたいな。とてもじゃないけど、高校では数学が一番得意だったから、じゃ、数学科、って単純なことではなかなかうまくいきません。

高校にいる間に、自分に合う専攻を決めるってなかなかたいへんなことです。

私はそのへん冷静で(笑)現時点でいちばん得意なのは物理だけど、でも数学が得意じゃないのに物理学科に行ってもしょうがない、ということはちゃんとわかっていたから違う道を考えたのです。

現在の夫は、いわゆるよくある「理学部物理学科」と書いたクチだそうです。まぁ私よりはずいぶん物理も数学もできるけど、でも理学部物理学科って感じではない。なんでそれがいいと思ったんだか(私からすれば)不思議です。

よく考えないまま大学受験に突入してしまうというのは、よくあることなんで、入ってから(大学の物理や数学を学びながら)じっくり専攻を検討し直せるというシステムはこれはこれで優れていると思います。もちろん、成績によっては行きたい学科に行けないこともあるでしょうからそれはリスクです。それをどう考えるかですが。

東大の女子率がなかなか増えていかないのって、そんなところにもあるのかもしれません。

女子のほうが、何を専攻するか予め考えていることが多くて、それに合ったところを確保しようとするので(受かる学力があっても)東大以外を受ける人が多い。たとえば医学部とか。

男子のほうが、「とりあえず東大に入ってから考えよう」って率が高い。

今思いついただけですが、知っている範囲の例からするとけっこう当たっているように見える…

この点についていえば、男子より女子のほうが賢いってことになりそうですが(実際そう思うけど)
でも進振りがあるのも悪くないですよ。

私が進学した学科は、8人定員で、理一からも理二からも来ますし、文系からもOK(確か最大二人まで)でした。
そうやって、毛色の違う人が集まるからこそ、おもしろいことが起こるという面は確かにあります。

私は理二から、夫は理一から同じ学科に進学しましたが、つまり生物実験(解剖とか)をやってる人と図学製図をやってる人が同じ専攻になるのですよね。ちょっと不思議なことかもしれません。でも、得意なことが違うからこそ、補ったり刺激を与え合ったりして物事を進められるわけで、結局それから30年以上一緒に暮らしているんですからね…

思う学科に行けないリスクについてですが、自分の志望順位で枠の人数を数えていくと、ずいぶん高い成績を取らないと安心できないように思うかもしれませんが、実際のところは、希望がバラけるので見た目よりはかなり広き門なんです。実際、志望学科がきちんと決まっていてそれに沿ってどうにかしようとしていたのにどうにもならなかったって人は案外少なかったです。同じようなことができる別の学科に志望を変えてうまく収まることもありますし。

いずれにせよ、専攻については親が先回りして有利不利だの考えても仕方がないことで、本人が合うところにいかなかったら勉強も研究も辛いだけですし、就職だってうまくいかないでしょう。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」ダイヤモンド社
2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

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ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。