こたつたま子の女子中高一貫校生活

「2か3で・・・」

高校生になった たま子は、大学受験のために塾に通っています。

塾をどうするかは、中学入学前から親の間でもたびたび話題になっていました。

 

中学受験終了と共に東大専門塾に通い始めたお子さんもいらっしゃいましたが、

たま子はそのコースには乗りませんでした。

 

ではいつから塾に通い始めるか・・・

 

そこが親も一番知りたいところでした。

 

成績が悪ければ、学校の勉強のために塾に通わなければなりませんが、そうでもない場合は

「どのタイミングで入塾すれば 『現役合格』に間に合うの?」

というのがむずかしいところです。

 

そんなことを探ったり悩んだりしているうちに、

たま子は高校生になってしまい、まあこのタイミングで塾に入ることになりました。

 

上にお子さんがいて、すでに大学受験が終わった方たちからは

「高2からでも大丈夫」という方が多かったのですが、

たま子が後追い型とは思えなかったし、

高1からでもギリギリだと思っています。

 

大手塾の季節講習には行っていたし、

丸っきり塾なしで中学を終えたわけではありません。

 

季節講習や単発の講習に参加しながら、中学時代は深海魚として過ごし、

高校生になったら、「もうそろそろ頑張ってよ!」

という感じで塾に入って強制的に勉強時間確保とペース維持の予定です。

 

 

いくつかの塾の体験授業を受け、面談をしました。

どこの塾でも まずは 「志望校は?」と聞かれます。

高校生になったばかりだし、成績もパッとしないので、

たま子は志望校を聞かれても返事ができませんでした。

 

するとたいてい「東大ですか?医学部ですか?」と質問をかぶせてきます。

たま子は最初 驚いていましたが、どこの塾でも

「東大ですか?医学部ですか?」と聞かれるので、

「自分も東大とか言ってもいいわけ?」

なんて、ちょっと嬉しそうに言っていました。

最後に体験した塾では

「まだ高1なんだから、夢を持っていいと思いますよ。

志望は高い方がいいです。

とりあえず東大にしましょう。」

なんて言われて、舞い上がっていました。

「東大の理系ですよね?

じゃあ、どれにしますか?」

と、これまた塾の方も大きく出ますねー と感心していると

「じゃあ、2か3で・・・」

とたま子!

えー!あなたまあ。なんて乗せられやすい!

しかも、その塾に入ってしまいました。

 

それが塾の手なんですってば、たま子。

子どもを気分よく入塾させて、

親にも変な期待をさせてお金を出させるんですってば。

 

ほんっとに恥ずかしいことなんですが、

入塾時の志望校は東大の2か3になってしまいました。

ここからは、親もバカなんですが・・・

舞い上がって、気分盛り上がって勉強を始めたわが子を見ると、

頑張るならいいか なんて思って、お金払ってしまいます。

 

模試の成績を見るとかなり不安ですが、

とりあえず頑張る動機として高いところを目指すのもありかな。

 

 

ズバリ!6年生でかかったお金

 
転塾の際、大手の塾は全てまわりました。
パンフレットに月謝などが書かれていないことがあり、
たずねてみると、最初に2,30万円も払わなければならない塾があったのでおどろきました。
私にはわかりづらい料金体系の塾が多く、
正確な金額が知りたいと言っても、季節講習の金額はまだわからないと言われることがほとんどでした。
それでも 「大まかでもよいから」 とねばって教えてもらいました。
 
入会金、月謝、季節講座、志望校別講座、その他オプション、毎月の模試代。
施設費や事務費用か会費のようなものがある塾もありました。
それと 通塾日・授業時間/週 をざっと表にまとめました。
5月から1月までの9ヶ月でいくらかかるか計算してみて、
「軽自動車が買える!」と 改めて驚きました。
軽自動車だって、買うときにはよく吟味して買うはず。
塾もよく考えなきゃと思いました。
 
 
下記はそのときまとめたものを、私の分類で大体の金額で計算したものです。
 
 
  入塾時費用      月謝    季節講習・オプション     合計
(入塾金・テキスト等) (テスト含)   (夏・冬学校別)
 
①   6万        42万    19万+7万+15万     89万
②   6万        38万    20万+6万+22万     92万
③   5万        45万    18万+6万+12万+?  86万
④   3万        44万    21万+6万+21万     95万
 
*③はオプションが多くてよくわかりませんでした。
    金額はだいたいで正確ではありません。
 他にもオプション講座やその他費用があるかもしれませんが、
 入塾していない塾の本当の費用はわかりません。
 
 
 高い塾、安い塾、どこも結局同じ と、先輩お母様方からいろいろな話しを聞いていました。
確かに金額に違いがあります。
大きな違いと取るか、小さな違いと取るか、感覚の違いでもあると思います。
 
①~④のうちの一つに入塾したので、9ヶ月でかかった金額は、
そのうちの一つです。
6年生2月からの3ヶ月分の月謝と春期講習費用を足せば、
6年生1年間の費用となります。
3か月分は24万円ほどでした。
110万円から120万円となります。
 
繰り返しますが、6年4月に塾からもらった資料から、
ざっと計算したものです。
間違いや勘違い、私のいい加減さも加わっています。
 
 
次に受験にかかった費用です。
受験にかかった費用もかなりです。
わが家は受験料、合格手続き時支払金ともにかかったほうではないかと思います。
先輩お母様方に聞くと40万円から80万円でした。
1月中旬からの約20日間でこの金額が出て行くわけです。
受験料に8万円から13万円。
合格手続き時支払金に25万円から70万円。
 
受験校と支払う金額をうまくいったパターンとうまくいかなかったパターンで計算してみると、
何十万円もの違いがあります。
80万円なんて、いろいろな意味で恐ろしすぎるパターンでしたので、
やはりそれは考えたくないというか、考えちゃいけない気がして、
受験パターンと準備するお金の見積もりは甘くなりました。
どうか想定内で収まりますようにと祈りました。
実際には想定内には収まりませんでした。 
 
 
最後に入学準備から入学直後にかかるお金です。
これも先輩母達に聞きました。
受験が終わっても、大きなお金の支払いは終わりません。
むしろここから始まるのですから、きちんと把握しておかなければなりません。
学校によって金額が違うので、受験校全ての金額を計算しました。
合格手続き時に支払う金額がそれほどでもない学校でも、
2月中に支払う金額が結構大きい学校もありました。
10万円から90万円でした。
学費の納入方法が年一括と毎月払いとで、4月に学校に支払う金額が違うため、
入学する学校によって全く違ってしまいます。
学校選びの際に、1年間にかかる金額は見ていましたが、
2月から5月に支払う金額として整理してみると、学校の特徴を感じました。
 
それに、制服代(指定のセーター・靴下・体操服・鞄・靴など)、定期代です。
制服代は学校によって細かくわかる場合もありますが、“5万円くらい” と大体の金額で書かれている場合もあります。
5万円と書かれていてもそれは制服だけで、体操服や鞄・靴が含まれていませんし、
大抵、夏服まで一緒に注文するので10万円以上かかるはずです。
 
 
先輩お母様方に教えていただいた中で、私が甘く見ていたのは交通費でした。
交通費について 「意外とかかるから気をつけて」 と、何人もの方に言われていましたが、
それでも1回二人で500円くらいから3000円くらいなので、
計算するほどでもない金額と思っていました。
まさか万単位になるとは思っていませんでした。
学校が会場になっている模試、他の塾の模試、志望校別講座、
願書取り寄せ、出願、受験。
はじめはそれほどでもないと思っていましたが、
何度も子どもに「チャージしないと!お金入ってない!」と言われ、
自分もチャージしたばかりなのにもう残高ないっ!となり、
交通費の大きさを感じました。
さらに模試の帰りにお昼を食べたり、学校周辺のことが知りたくてうろうろしてお茶を飲んだりしてしまいました。
先輩母達が言うように、交通費とお茶代は結構かかりました。
 
 
さらにわが家はカリキュラムの穴を埋めるためにお願いした家庭教師代もかかりました。
家庭教師は1時間あたりの金額に大きな違いがあります。
体験したのは4000円から21000円でした。
4000円は経験浅い大学生。 21000円は経験豊富なプロ。 
お願いしたのはちょうど真ん中くらいの金額のプロ家庭教師でした。
4月から転塾先が決まるまでと考えていましたが、結局最後までその先生にはお世話になりました。
理系教科で未習が多く、転塾後の先生にも家庭教師の先生にも同じ未習単元を指摘されることがあったからです。
たま子はみんなが知っていて、自分だけが知らないことに焦っていました。
「受験の最後まで、家庭教師の先生を放さないでほしい」
と言うので、秋以降1月末までスケジュールを組んでしまいました。
 
 
 
ここまでで1年間の総合計はいったいいくらでしょう・・・
 

転塾先が決まらなかった理由

 

たま子は6年生春に転塾しました。

それまでは大手の準拠塾だったので、

そのまま本家の大手塾に入ってしまえば良いと考えていました。

カリキュラムに穴が空くのは困るし、

慣れていないテキストやテストであまりにも成績が落ちてしまうのも心配でした。

志望校別特訓クラスに入るためにはギリギリの成績でしたから。

志望校別クラスに入れるか入れないかは、たま子のような大チャレンジ組には

とても大事なことです。

入れなければその学校を志望校からはずさなければなりません。

早いうちにダメとなってしまっては、弱気たま子の受験はダメコースに入ってしまうかもしれません。

一つの目標は、新しい塾での志望校別クラスに入ることになりました。

 

そういう目標で、成績を落とさずに転塾するなどという、

今から考えたら高すぎる理想を掲げて転塾先を探しました。

ちょっと気難しいたま子ですから、すんなりいかないかもとは思いながら、

それでもとりあえず、カリキュラムが同じ本家塾の体験をしました。

「ここじゃ合格できない」 と そこでも言うので、

同じ塾の違う校舎も見学したり模試を受けたりしました。

でも、「ここじゃ合格できない」 とまた繰り返しました。

ダメな理由を具体的に聞くと、納得できる理由もありましたが、ちょっと的外れな点を気にしていたりするので、

「カリキュラムに穴が空くから、とりあえず夏期講習までこの塾にしたら?」

なんて、無責任なアドバイスをしたり、ちょっと脅し気味に強く言ったりしましたが、

いつもの のらりくらりとした感じで、「この塾はダメ・・・」 と動きません。

入塾テストを受けなければ体験ができない塾が多いので、

入塾テストをいくつ受けたことか・・・

 

たま子なしで塾の説明を聞くことはなかったのですが、

一つだけ私が外出先でふらりと入った塾で、今までと雰囲気の違う塾がありました。

たま子にその話をすると、その塾の先生に質問してみたいことがあると言うのです。

すぐにその塾に行き、その先生にもう一度お話をうかがいたいとお願いしました。

気持ちよく時間を作ってくださって、もう一度たま子に塾の説明をしてくださいました。

その先生はずっとたま子に向かって説明してくださいました。

私には説明済みなので当たり前のようですが、

それだけではなく、“たま子に” きちんと向かい合って話してくださいました。

たま子は一つだけその先生に質問して、「この塾にする」と決めました。

質問はくだらないことです。

そういえば、たま子はいつも先生に何か小さなことを質問していました。

多分それで、先生を試していたのだと思います。

そんなに利口なタイプではありませんから、本能的なものからだと思います。

後になってたま子は、

「ダメだと言った塾は “この子は合格しない” と思ってるのを感じた。」 と言いました。

確かに、たま子の成績では第一志望校の合格は無理に見えました。

塾の説明を受けたとき、「志望校はどちらですか」と聞かれ、

「桜蔭です」と答えると、「失礼ですが、模試の偏差値はいくつですか」と聞く塾もありました。

門前払いを受けるほど悪い成績でもありませんでしたが、

値踏みするような塾はいやだなと思いました。

親の私が思うのですから、本人のたま子はどんな気持ちだったでしょう。

 

たま子は、子どもなりに合格させてくれる塾がいいと考えていたのです。

自学で受験は乗り切れないことはわかっていますし、

親のサポートで合格できるとも思っていません。

子どもレベルで、とんちんかんなところもありましたが、

たま子なりに真剣だったと思います。

まずは合格しないだろうと思っている先生には、教わりたいはずがありません。

経験からそう思ったとしても、先生は大人ですから、子どもに悟られないようにはしてほしいものです。

実際にはそれができない先生が意外といたということです。

 

6年生になってからの転塾は、成績と志望校を伝えて塾の説明を聞きます。

そのとき 塾の先生は子どもの様子を見ていると思います。

この子は伸びるかどうかとか、志望校に合格できそうか。

でも、子どもも自分を見ている先生を見ています。

自分を伸びると見たか、志望校に合格できると見たか。

子どもだって真剣なのです。 自分の人生がかかっていると思っていますから。

塾の先生も私も、そのことを甘く見ていました。

あたりまえですが、結局、塾選びはたま子が一番真剣なのでした。

 

 

中高一貫校生向け塾

 

たま子も小学校を卒業し、中学入学までなんにもすることが無い状態で、

毎日ダラダラ過ごしています。

受験時に学校前で配られていた塾のパンフレットの中から、

どこに通わせようか考えていた時期もありましたが、

一ヶ月もダラダラと過ごしてしまうと、親子共に “頑張る” ことから離れてしまい、

とりあえず通学に慣れたら考えようということになりました。

 

実は「合格おめでとう! 次は〇〇大学だ!」とか

「〇〇大学専門 △△予備校!」

と書かれたパンフレットの中高一貫校生向け塾の

カリキュラムには多少興味があって、説明会には出かけました。

知人に中学一年から大学受験を見据えて塾に通って良かったという方がいたからです。

また、『たま子が入学する中学校に入学する生徒は、四月中に入塾すれば入塾テストを受けずに済む』とか、

『たま子が入学する中学校の生徒が多く通っています。』

などと書かれているのを読むと、

とりあえず入塾しておいたほうが良いのではないかなんて、

煽られているのはわかりますが、焦りも感じてしまいました。

 

まあ、ほとんどは好奇心からなのですが、

とにかく、いくつかの説明会や体験授業に出かけていきました。

体験授業がない塾は短期講習を受けました。

 

受けてみてわかったことは、雰囲気がちょっとわが家の教育方針と違うということでした。

ご両親で説明会に参加されている方が多く、

また、熱心に質問もされていました。

難関大学か医学部に行かなければならない事情の方が多いようで、

どうしてもという気持ちが無ければ、ついて行けそうもないと感じました。

 

たま子は 「私、将来、農家になろうかなぁ~」

なんて 言いながら、お米をおいしそうに食べたり、

「マグロの飼育員になると、マグロって食べられなくなっちゃうかな?」

と、大好きな水族館でマグロを眺めているような娘です。

食べること大好きで、 なんでも食べ物に結び付けて考えるほどなので、

私は 将来たま子は食に関する職業に就くだろう と思っています。

そんな たま子が、中学受験を終えてすぐに、ざっくりでも将来を決め、

難関大学や医学部を目指して勉強する姿がイメージできませんでした。

 

たま子は、説明会に行った難関大学受験塾に途中からは入塾できないでしょう。

それでも、たま子が目標を持って頑張れば、行きたい大学には行くだろうと、

楽観的に考えています。

さらに、たま子が入学する中学校には、志し高い女子が多いはずです。

良い影響を受けて、高い目標を立て、頑張ることは期待しています。

 

高校からではなく、中学から私立の一貫校で学ぶ目的の一つに、

『環境』をあげる方も多く、わが家も 『環境』 を求めて私立に入学させるわけですが、

その 『環境』 とは、自分に勉強が必要かどうかも含めて、何をしたいか自分自身でみつけられる環境です。

だとすると、当然、大学や職業を決めてしまってスタートは、わが家の目的と違います。

難関大学や医学部に進むお子さんが多いのも確かなので、

同じ目的を持つお子さんと切磋琢磨する環境を求めている方もいらっしゃいます。

そんな目的をしっかり持ったお子さんも、たま子には刺激になるでしょう。

 

 

そんなわけで、私は勉強、受験のようなことから、すっかり気持ちが離れてしまいました。

たま子は中学校生活に向けて 夢や希望をたくさん抱えていますから、

新しい勉強も含めて、それなりに中学準備を楽しんでいるようです。

中学校で良い成績を取りたいとか、深海魚になってしまうかもとか。

お弁当は足りるだろうか。 クラブはどうしようか。

どの不安も、人生これから! って感じで、まぶしく見えます。

 

 

受験生の気持ち

 

たま子が少し前に、ある方から言われたのですが、

「結果はどうあれ・・・」

この言葉に、たま子はめずらしく怒っていました。

「結果はどうあれって、結果のためにがんばってるんだよ!」

「他人事だよねえ」

 

 

何年か前に受験したお母様から聞いた話ですが、

試験の前日、塾の先生から手紙をいただき、その手紙にやはり

「結果はどうあれ、君たちは頑張った。中学生になってもこの頑張りが・・・」

のようなことが書かれていたそうで、そのお子さんは手紙を読んで大パニックになってしまったそうです。

「私、落ちるんだ。だめってことなんだ・・・」と。

結局そのお嬢さんは合格しましたが、前日の夜に泣くお嬢さんをなだめるのが大変だったそうです。

塾に抗議の電話をしようかと思ったが、その余裕もなかったと。

 

たま子は自分で塾を選び、先生も全面的に信頼しています。

先生がアドバイスすれば、なんでもやります。

その先生の口から、「結果はどうあれ・・・」のような、受験生の気持ちから離れた言葉が出たらどうしようと思っていました。

たま子の合格を支援してくれていると、まるっきり信じています。

先生の心のどこかに、『なぐさめの言葉』を用意していると感じたら、どれほど落胆するでしょう。

 

たま子の信じた先生は、「万が一のことは考えなくてよい」と言ってくださいました。

たま子にではなく、その場の全員にですが。

たま子は応援されてうれしそうでした。

不安で自信が無いたま子が言ってもらいたい言葉を 言ってくださった先生に感謝します。

今も先生方が話してくださった話を信じて、言われたことをやっています。

 

中学受験なんて・・・

本当にそう思います。

でも、本人は人生を決める大事な試験だと思っているんです。

通り過ぎるまでは、何を言ってもわかりません。

 

「『受験生』が取れて、ただの『小学生』にもどりたいなぁ」

最近そう言います。

あと、ほんの数日です。

大人は知っていますが、終わったら、ただの小学生ではなくなっていると思います。

以前とは比べものにならないくらい大きく成長しているでしょう。

でも今は、今のこの瞬間のつらさと 4日後に試験があることしか たま子にはわからないのです。

 

塾の応援

 

本番の試験が始まって、始まる前にイメージしていたことと

実際にその場に立ったときとの違いを感じることがあります。

試験に向かう子どもたちを、塾の先生方が応援してくださる列もその一つです。

実は去年、6年生以外が見に行っても差し支えないほど広い会場での試験を見に行きました。

たま子の感想は、「恥ずかしいし、よけい緊張しそうだから先生に会いたくない。」でした。

私も握手して通る6年生を見て、緊張して固まっている子、元気よく握手していく子、母親に促されてしぶしぶ握手している子などいろいろで、

たま子は好きにすればいいと思いました。

それでも、なんとなく握手をしてフラフラ会場に入っていくたま子をイメージしていました。

 

ところが 本番でたま子は、進んで先生方に握手をしてもらい、同じ塾の違う校舎の先生方 隅々にまで握手してもらっていました。

『一人の先生に握手してもらうと、1点アップ』

と塾の先生に言われたそうで、本気で握手をしてもらい「何点アップしたかな?」なんて

言っていました。

さらにたま子が心から信頼している先生を見つけると、後姿からでもわかるくらい飛び上がって喜んでいました。

たま子自身もあとで、

「塾の応援って去年見たときは恥ずかしいと思っていたけど、応援してくれる人がいるって心強いよ。まわりがみんな敵ってわけじゃないけど、みんなが自分の合格のために頑張っているってときに、私を応援しているって言って手を握ってくれる人がいるって、気持ちが軽くなる。」

と感謝していました。

 

たま子も本番の試験一つ一つで成長します。

経験はその立場に立つことだけでも勉強になります。

たま子は試験を受けることと合否だけでなく、応援されることのありがたさも学んだと思います。

私は受験生の母として、応援される子どもを背中から見つめ、

応援されることの大切さを感じました。

 

塾の先生方は寒い寒い朝早くから大変です。本当にありがたいことです。

すべての先生方の一生懸命な姿がたくさんの子どもに伝わっていることと思います。

先生方ありがとうございます。

みんなみんな頑張れ!

子どもたちをこころから応援し、塾の先生方にはこころから感謝いたします。

 

転塾

 

たま子は6年になってから転塾しています。
小4から近所にある大手のカリキュラムを利用した個人塾に通っていましたが、
5年の終わりの頃 「ここでは合格できない」と言いだし、迷った末、結局転塾しました。

それまでの塾をやめてから 今の塾に落ち着くまで4ヶ月もさまよいました。
はじめは今までと同じカリキュラムの”本家塾”に移ればいいと考えましたが、
たま子は体験してみて 「何か違う」と納得しませんでした。
うまく説明できませんでしたが、「ここでも合格できないと思う」と。
こうなったら、たま子が納得する塾を探そうと覚悟を決め、
カリキュラムの穴埋めに家庭教師をつけることにしました。
私は働いているので、自宅に定期的に来ていただくことは難しいのですが、
教室で見ていただくことができるシステムの家庭教師センターがあったので
そちらにお願いしました。
それまでのカリキュラムの穴や、たま子の苦手などを丁寧につぶしてくださったので、
このまま塾無しで、家庭教師とどこかの塾の志望校対策コースのみで受験しようかと考えたくらいです。
けれども・・・
たま子はだんだん勉強しなくなってしまいました。
やはり、いくらまわりに影響されない娘でも、

他の誰かが受験勉強をしている姿を全くみないのでは、
モチベーションが保たれなかったようです。

競争心なんて全くないたま子ですので、マイペースにやるかな?と思ったのですが・・・

 

ちょうどその頃、たま子が 「ここなら!」とか「この先生なら!」と思える出会いがあり
今の塾に入りました。
結局この転塾は正解でした。
たくさんの良い出会いに恵まれました。
クラスのお友達も良いお友達で、励ましあう言葉の選び方に感動したことがありました。
志望校対策コースの先生の言葉も勉強になりました。
受験が良い経験になることを漠然と期待していましたが、
これほど親の私が勉強させてもらえるとは思っていませんでした。

 

塾も商売ですが、ウリはカリキュラムやテキストではなく、人(先生)であるはずです。

「きっと合格するよ、自分を信じて」という言葉は、商売から子どもを持ち上げるのでは

誰にも伝わりませんが、心から合格してほしいという思いから出たのであれば

うそではなく、子どもの合格したいという気持ちと共鳴し、奇跡をも呼び寄せる力があるように

感じるものです。

それをこの塾の先生方から学びました。