こたつたま子の女子中高一貫校生活

どれができるようになりたい?

定期的な定着テストや毎月の模試の解き直しをするとき、

子どものやる気をそがないような言葉がけをしたいと思っていました。

 

「どうして、こうなったの?

アレやらなかったからでしょう!」

次回のテスト前に

「この前はアレで失敗したんだから、

今度はちゃんとやっておきなさいよ!」

という言い方は、前向きな言葉ではなく、

子どもがイヤな思いをするだけです。

 

「わかってる!」

と言いながら、過去のテストを出してきてやることはなく、

新しい問題に取り組もうとします。

「だって、同じ問題は出ないから」

なんて言って。

 

大人はできなかった問題をできるまで繰り返した方が

実は効率よくできるようになると知っています。

次々と新しい問題を解いても、なかなかできるようにはならないものです。

なんでもそうですが、繰り返さないとできるようになりません。

一回できても、普段からテストまで確実にできるようにはなりません。

 

「次のときはどの問題ができるようになりたい?」

とテストの結果を前に広げて 聞いてみました。

 

「この前できなかったから解き直す。

この前できなかったから頑張る。」

「どの問題ができるようになりたい?

この問題ができるように頑張ろう。」

 

言い方の違いですが、印象が違います。

できるようになるんですよ!

できなかった過去はすっかりナシにして。

 

そういう気持ちの方が、安定して解き直しに取り組めます。

「できなかったから」と考えて取り組む習慣だと、

やる気が結果の出来に左右されがちです。

 

解き直しのとき、決して過去については触れませんでした。

「アレやっておけば良かった。」

「なんで、こんな間違いをしたの?」

では、子どもは前向きにテストの結果を見ません。

正答率をみれば、みんなができていたのに自分はできなかったとわかります。

前向きに捉える習慣がつけば、

正答率の高い問題はできるようになりたいと言います。

 

 

「みんなはできていたじゃない!」

と言ったのでは、

「みんなができていたなら、次は自分もできるだろう」

と考えるのが子ども。

 

だからと言って、

「みんなができていたのに、なんであなたはできなかったの?解き直しなさい!」

では、前向きに取り組めるはずがありません。

 

解き直しは

「どれができるようになりたい?」

と、子どもに選択させるような言い方をしていました。

たとえ全問解き直しが必要でも、

子どもが次に向けて目標を持つことは大事ですから、

どれができるようになりたいかは決めさせました。

 

今でも 次に意欲がつながるような声かけをしたいと考えています。

それができない成績のときもありますが…

 

 

 

今日は何ができた?

家の都合で、私は今日が仕事始めでした。

 

久しぶりに電車に乗ると、受験生らしい小学生がたくさん電車に乗っていました。

冬期講習でしょうか。

暗記メモや理科のテキストをずっと見ている小学生の横には母親がいました。

付き添う感じですが、

ただの冬期講習なら一緒にはこないでしょうから、

志望校特訓クラスか、 テストでしょうか。

 

親子の雰囲気は暗かった・・・

 

「頑張れ!」

みんなに声をかけたいくらいでした。

 

この時期に切羽詰った雰囲気を見ると

胸がつぶれたように息苦しくなります。

 

そのときは毎日毎日 成長しているようには見えませんが、

後になってみると、1月の一ヶ月は、一日一日成長していたと思います。

 

今日一日の終わらなかったことを考えて寝るよりも、

今日終わったことを考えて寝てください。

「あー あれは終わったね。

コレもできたね。」

そう言って自分の頑張りを確認してみると、

ちゃんと やってる。

 

電車の中で立って勉強している子どもたちに

「あなたはちゃんと頑張ってるよ。

だからあと一ヶ月 伸びるよ。」

そう言ってあげたかったです。

 

 

 

 

今! 何をやればいいのか!!

今!何をやればいいのか!!

受験生の親は、みんなそう思います。

 

塾からのアドバイスや本やブログや・・・

あまりにたくさんの情報がありすぎて、

いったい、わが子に必要なことはなんなのか、

見えなくなりますよね。

 

たま子がやろうとして、うまくできなかったことは

『捨てること』 です。

受験生本人は、やらなければいけないことはわかりますが、

やらなくてもいいこと、そこまでやっちゃいけないこと

の見分けはつけづらいと思います。

 

たま子の受験時、私は勉強内容について

口出しできなかったのですが、

やはり、捨てさせることはもっと積極的に口出しすればよかった

と思っています。

 

科目全体を見て優先順位をつけること、

合格に必要なことだけやればいいこと、

大人だからわかることがたくさんあったのに、

良いアドバイスはできませんでした。

 

焦って空回りしたり、思うようにいかずイライラする

“子どものたま子” に、 大人になって

「こんなことは、必要ないんだからやらないにしなさい。」

と言いたかった。

 

でも実際には、 たま子に足りないことばかり気になって、

『捨てさせること』の見極めはできなかったのです。

 

ああ、あれもこれも やらなきゃ・・・

と、子どもと一緒になってしまった。

『やらなくていいことは何か』

それも同じように考えればよかったと思っています。

 

何を捨てればいいかの見極め。

それは、受験生本人以外の

大人だけができることだと思います。

 

 

 

 

受験直前に荒れるとは・・・

 

たま子との会話の維持を心がけていたという話しの中で、

「受験本番が近くなると心があれる子がいる」

と書きました。

 

私の少ない経験の中で、

聞いた話ではなく、

実際に見たお話しを少し書いてみたいと思います。

ご自分のお子さんではないかと思うお母様がいらっしゃるかもしれないし、

実際にはお子さんが荒れているのに、全く気がついていない

お母様もいらっしゃるかもしれません。

 

そんなことに関係なく、ただ私が気がついた範囲で

心が荒れてしまった状態と感じたお子さんの話しです。

もう時効になっただろう少し前のことばかりです。

 

眠くなるからでしょうか。

えんぴつを腕に刺しているお子さんがいました。

はじめは手の甲、親指の付け根あたりを指していたのですが、

いつのまにか腕を刺すようになっていました。

夏期講習の途中から始まり、眠くならないように刺している感じでした。

過去問をはじめたころからは、服の上から強く刺すようになりました。

服の上から刺せばそれほど痛くないようで、

思いっきり服の上から腕を刺していました。

腕には青あざくらいはできたと思います。

 

そういう子どもの行動をみたのが初めてだったので、

注意した方が良いのか、無視した方が良いのか 悩みました。

他の先生の授業でもやっているのかも気になりました。

私の授業だけなのか、他の授業でもそうなのか・・・

隣の席の子が横目で見ていたので、何かのときに

隣の席の子に、他の授業の様子などを聞いてみました。

今から考えると、他の子に聞くなんて反則ですね。

経験が浅く、考えも浅かったと思います。

どうすればよいのかというよりは、

何が起こっているのか知りたかったという感じです。

結局、その子は他の授業でも同じで、

眠くなると腕をえんぴつで刺しているとのことでした。

「顔、洗ってくる?」 と声をかけたり、

「眠気覚ましに水を飲んだり、手を洗ったりすると良いよ。」

と言ってみたりしましたが、腕を刺すのはなくなりませんでした。

そのまま受験を終えました。

挨拶に来たその子の笑顔は、特別でもなんでもなく、みんなと同じ満面の笑顔でした。

 

 

おしりをかく子がいました。

本当にうしろからズボンの中に手を入れて、

ガリッ! ガリッ! と音を立てて ゆっくりかいているんです。

ガリ! っと音を立てるたびに、周りの子がみていました。

音が 本当に怖い音なんです。

何のひょうしにそうなったのかはわかりません。

やはり 過去問の途中でもよく音を立てていました。

なかなかそのことに触れられませんでした。

注意した先生もいたようですが、最後までゆっくり ガリッ!と

音を立てておしりをかいていました。

 

実はこの二つの行動は、その後何度もみました。

えんぴつを刺す行動も、体のどこかをかく行動も、

寒くなって受験が近くなるとよく見る行動となりました。

同じような子どもが 毎年のようにいるのです。

手や足や顔の、ちょっとした傷がなかなか治らなかったり、

かさぶたをひっかいてしまう行動もよくあります。

髪の毛を抜く行動、爪を噛む行動、鼻をいじる行動、

もともとあった癖のような行動も頻繁になります。

 

 

子どももストレスを感じているのだと思います。

そのストレスは受験のストレスと一まとめにできるものではないと感じます。

プレッシャーかもしれませんし、落ちる不安かもしれません。

わかってくれないイライラ。

頑張っているのに思った成果が出ないイライラ。

受験からくるストレスだとしても、 私にはあまりにも 激しくて、

一人ひとりの中での大きさを考えると、みんな一緒に考えることができません。

 

一人ひとりのことを大事に考えられるのは、お父様 お母様です。

だから その状態を伝えたいと思うことはあります。

でも塾にそういうことを望んでいる お父様お母様は少なく、

「余計なことだ!」 と怒られてしまうのだと先輩先生からは聞いていました。

 

わかる気がします。

もしも たま子がそうなったとしたら・・・

塾の先生に たま子がそういうことになっていると言われたら・・・

中学受験は一回きりですので、

「自分で自分を傷つけながらでも 頑張るしかない」

と考える瞬間もあるし、

「そこまでしなければならないなら やめた方が良い」

と考える瞬間もあるかもしれません。

悩んで いろいろ働きかけはしたでしょう。

でも結局、何も変えられなかったと思います。

たま子は、自分で受験を仕切りたがりましたから、

傷だらけでも、最後まで受験したと思います。

 

実際、たま子は一度 直った持病が出て、

11月くらいからはずっと発作に備えていました。

私はお気に入りのマスクや、発作の予感がしたときに飲む物を

たくさん買って置いたりしました。

発作はストレスからくるとも言われていましたが、

「受験をやめよう」なんて、頑張っているたま子に とても言えませんでした。

 

 

『心が荒れる』 というと

乱暴な行動をイメージします。

外に向けて乱暴になることもありますが、

自分に向けて乱暴になることもあります。

どちらも 対処が難しい。

今でも解決方法は思いつきません。

 

今年もどこかで、自分を傷つけながら頑張っている子どもが

いるかもしれないと思うと、胸が詰まります。

 

その子も、その子を応援するご両親も、

応援しています。

他に言葉がありません。

あと3ヶ月ちょっと、頑張れ! 頑張れ!

 

 

 

ゾーンに入る!

スポーツ選手などが言う

「ゾーンに入る」

『超集中状態で、120%の力を出せる状態』

のようなことです。

 

たま子は、1月の受験は 驚くほどダメな状態で

持ち偏差値からすると “押さえ校” なんて

考えていた学校に不合格。

過去問で点が取れなかった学校に合格。

もう何がなんだかわからない状態でした。

 

受験校の合格・不合格で 全パターンのマトリックスを作り、

出願予定やかかる受験費用をまとめていましたが、

考えていなかった欄を通ることになりました。

 

結局最後は 「ゾーンに入り」  今の学校におさまりました。

ゾーンに入ったのは1校だけ。

途中で気持ち悪くなり、学校から出られないと思ったそうです。

「お母さんに 抱っこしてもらって帰ればいいや。」

と思って最後の科目を受けたそうです。

多分、最後の科目は十何点。

でも、それまでの科目は「自分じゃない」くらいできたそうです。

 

その日は夕方までお茶をしてから帰ったのですが、

全くそんな話をしなかったので、私はたま子が具合が悪くなっていたなんて

ずっと後になるまで知りませんでした。

当時 たま子は自分の  『受験テリトリー』に 誰も入れなかったので、

試験当日のそんな状態も 親には話しませんでした。

 

ゾーンとは どんな状態だったか たま子の説明では、

「ものすごく冷静で、問題が 頭の中に直接入ってきた。

心が冷静なのではなく、頭が冷静。

雑念が一切ない。 受かりたいとか全くない。

興奮状態ではなく、冷静状態。

頭の中は自分とは別の人って感じ。」

ということです。

よく言われる ゾーンと 似ているような似ていないような・・・

 

その後よくないのは、あるスポーツ漫画の中でも言われているように、

ゾーンをアテにしてしまうこと。

たま子は、中間テストでも期末テストでも

ゾーンに入らないか、ゾーンに入ればなんとかなるかも・・・

と雑念にとらわれて、ゾーンに入ることができないので、

深海魚のままです。

それでも自分が望んだ 深海魚ですので、毎日楽しく学校に通っています。

 

秋以降のカレンダー

秋以降、受験学年のみなさんは忙しくなります。

もう考えられないくらいに・・・

 

何に一番忙しいのかというと、

ものごとではなく、気持ちだと思います。

残り何日、やることがたくさん、学校行事も塾の模試もたくさん。

 

たま子の中学受験時、

私はたま子に9月から2月の最終受験日までの

カレンダーを作らせました。

残りの日数を量として一目でわかるようにと考えました。

のんびりしたたま子は、いつでも焦っているように見えません。

「あと〇日しかないとわかってるの?!」 と、怒鳴る代わりに

目の前にプレッシャーとして張っておこうとしたのです。

 

受験予定校すべての受験日を書き込み、

模試の予定を書き込み、

塾の予定を書き込み、

学校の行事を書き込み、

冠婚葬祭など家庭の予定を書き込み、

びっしり予定のつまった きれいなカレンダーができました。

 

そこでたま子は、あと十数回しか塾の通常授業がないことに驚いていました。

「小4から始めた塾生活がもう終わってしまうんだ」

というようなことを言っていました。

それほど たま子の生活に塾は定着していて、

スケージュールは塾中心になっていたのだと思いました。

まあ、夏休み中は 本当に塾中心の生活でしたから、

塾がない生活なんて 想像できなかったのかもしれませんが。

 

本当に寒くなり始めた頃にはそんなことを考える余裕はありませんでした。

あと〇回しか塾の授業がないということが、

残り日数を表すようになり、実感として時間が足りないとわかると、

カレンダーは必要なくなりました。

 

今から考えると、ちょっと意地悪なプレッシャーだったなと思います。

夏休みの終わり頃は、気合を入れなおしたかったし、

たま子が 私にわかるほど焦るなんて想像できなかったのです。

 

子どもたちは秋以降、 だんだん焦り始めます。

クラス全体が余裕のない雰囲気の中で、

一人だけ焦らないなんて 神経の図太い子は そうそういないのですが、

焦った姿を見たことないわが子だけは、

取り残されたように 「焦らなきゃ!」とか バカなことでバタバタしてしまうように感じるのです。

 

結局 私は、たま子が焦っているかどうかよりも、

自分から見て たま子が焦っているかどうかが大事になっていました。

そのときは たま子に人並みに必死になってほしいと思っていたのと、

受験はお金も時間もかかるので、それに見合った実感が私にもほしかったのかもしれません。

実感とは もちろん、 わが子が必死に勉強し、受験生らしく焦ったり、

泣いたり笑ったりするのを、 『励ます理想の母親』 になることだったのではないかと

反省しています。

 

 

 

騙されたい母

 

今日、強烈な質問がありました。

「先生は、この親子バカだなあ と思うことありますか?」

疲れきった様子の、小6お母様からの質問です。

「“こんな成績で中学受験なんてばかだなあ” とか

 “こんなバカな子に一生懸命になってバカだなあ” とか・・・

 ありませんか?」

 

そんな質問に なんと言って良いやら・・・

もちろん バカな親子だなんて 思うこと あるわけないのですが、

そのお母様は質問の答えがほしいわけではないと思ったので、

「お子さんと やりあっちゃいましたか?」

と聞き返しました。

 

夏期講習が終わり、模試も終わり、 お母様は 「これから!」 と気合を入れなおしていたところ、

成績も本人のスイッチも 思った通りにはいかなかったようです。

 

「受験なんてやめてしまいなさい!

 誰も頼んでなんかいない!」

「やるならやる! やらないならやらない! はっきりしなさい!

 どっちなの?!」

そんな風に言うと いつも 「受験する! 頑張る!」

「次の模試では頑張る!」

のようなことを言って、イザ机に向かうとダラダラしているとか、

やるべきことを後回しにしている。

そんなことを繰り返してきたそうです。

今日ははっきり 「やる!」 とも言わずに だまったままだったそうです。

反抗的な態度で、はじめは 「やってるじゃん」とか 言い返していたそうですが、

30分も経つと (!! 30分もそのやりとり やってたの?! って感じですが)

ぼーっとしているだけで、何を言っても返事をしなくなったそうです。

 

ちょっと冷静に見れば、30分も

「やる気あるの?!」 「あるってば!」

「ほんとに? そうは見えないんだけど!」 「やってるよ!」

を繰り返していれば、 子どもも黙ってしまうとは思いますが。

 

お母様にしてみれば、

「やるよ! 頑張る! 勉強する!」 と誓って、

本当にその通り 一生懸命に勉強してくれれば良いのですが、

お母様がイメージするような一生懸命には見えないそうで・・・・

 

こんなやりとりは良くあることで、その相談もよくあるのですが、

ちょっと 印象的だったのはお母様の〆のせりふでした。

 

 

昔、若い頃、友達があんまり良くない男性を好きになってしまって、

ばかだなぁ と思っていたんです。

何度も騙されていて、 「今度こそ!」 なんてあるわけないのに、

信じていた彼女を 「信じたいんだな」 と思ってみていたんです。

でも今は なんとなく わかるんですけど、

「騙されたいんだな」 と 思うんです。

「絶対 頑張る!」 と言うのを 見たいんですよね。

すごく一生懸命 「次は頑張る!」 と力強く言ってほしいんです。

どこかでダメだろうなとは思っても、そういうのに騙されたいんですけどね・・・

バカな母ですよね・・・

 

すごくよくわかります。

私も 子どもの 「頑張る!」 に 騙されたい母です。

「お母さん、私、頑張る!」 なんて 一生懸命言ってくれたら、

なんかそれだけでうれしくなっちゃいますからね。

結果がだめだったら、それはそれで またもめるかもしれませんが、

やっぱり 『力強い頑張る宣言』 って母の力になるものです。

私も男に騙されるタイプではありませんが、

子どもには騙されたい母だなあ とお母様の言葉に 共感しました。

 

 

家庭教師の使い方

 

家庭教師に興味がある方は結構いらっしゃると思います。

でも先生の質や料金に不安があり、なかなか手を出せないのではないでしょうか。

 

学校説明会などに出かけると、学校近くでたくさんのパンフレットを配っています。

エデュ内にも広告がたくさんでています。

その中のいくつかに問い合わせをしてみました。

 

一番感じたことは、どこの家庭教師センターの営業も個人の先生も

とても聞き上手であるということです。

「愚痴まで聞きますよ」といったカウンセラーのような口調で、

こちらの状況をうまく聞き出されてしまう感じです。

宣伝文句に騙されまいとかまえていた私は、

逆にすっかり乗せられていろいろ話すことになってしまいました。

結局 どこでもとりあえず体験することになるのですが、

それでも、そこまで話しがいくまでに20分近くも『話しを聞いてくれるスタイル』で進みます。

相槌ひとつで、ひつこい営業ととらえるか、話を聞いてくれたととらえるか

大きく違うものだなと感心したくらいです。

 

「受験生の生活って大変ですよね」

「お母様も悩みが多い時期だと思います。一番のご心配はなんですか」

「家庭教師に興味はあってもなかなか行動できないですよね」

「とりあえず、せっかくお電話くださったのですから、お子様の状況をプロの目で見てみましょう」

なんて感じでした。

 

見学や相談のみしたところもありますが、体験もしてみました。

家庭教師については、生徒・教師両方の経験がありますが、

こればっかりは会って何回か授業を受けてみないとわからない部分があると思います。

最初は子どもも先生も慣れていないので、良い距離感で勉強できていたのに、

慣れてきたら子どもがダレてしまったとか、

最初はよかったけれど、先生が忙しくなったら手抜きになったとかも聞きます。

私としては数回体験したかったので、有料で数回体験できる家庭教師センターを体験しました。

 

それとは別に良い先生を個人的に紹介してくださるという友人もいましたが、

一教科一ヶ月25万円にもなる金額でしたので、その先生を紹介してもらうのは最終手段と考えました。

 

体験初回のとき、たま子はかなり構えていました。

塾探しのときと同じように、自分が志望校に合格できるかどうか

見られることがわかっていたので、

MAXの力で授業を受けるつもりのようでした。

けれども授業前にちょっと話してみて、おだやかな話し方の先生だったので、

立場を変え、どんな先生か確かめるように授業を受けたそうです。

 

それまでの集団授業と違って、

たま子のペースであることと、解けない問題をあきらめる瞬間にアドバイスしてくれる

タイミングの良さに たま子はすっかり この先生を気に入ってしまいました。

それがそれまでくすぶっていた転塾の気持ちに火をつけ、

たま子は頑固に転塾を希望することになったのですが、

結果はよかったと思っています。

 

私が家庭教師の先生を選ぶときにチェックしたのは、

子どもの動きをよく見ている先生か

子どもの動きが止まったとき、アドバイスするタイミングを子どもが気持ちよいと感じるか

苦手の把握が正確か

苦手を繰り返すサイクルが適切か

子どもが集中しているか

勘違いではなく、子どもができるようになっていると実感しているか

上記の一つも妥協するつもりはありませんでした。

 

たま子が気にした

「合格できると考えているか」 も 後から追加してチェックしました。

合格できないと思っている先生では、親もお金の出し甲斐がありません。

しかも先生としてそれを小6に悟られるようでは、プロとは言えません。

 

 

先生にこだわるといいながら、先生側の立場も少しはわかるので、

私の中には塾にも先生にもいつも少し遠慮がありました。

希望の全てを言えないのです。

でも私がたま子と先生の間で調整をしないと

二人の間はうまくいかないのではないかという気持ちもありました。

でも、家庭教師の先生とたま子の様子を見ていて、

受験生と指導する先生の 一つのかたち をみることができました。

先生は合格するためにやるべきことを見極め、

生徒は言われたことを素直に聞き入れて実行する。

そういう 『かたち』 です。

塾のように長い時間一緒にいると、人間ですから付き合いは人間同士に

なりやすい部分があります。

そういう部分を切り捨てて、合格するためだけを考えてしまうと、

子どもには 怖い とか 冷たい と感じられることがあります。

それもまた、受験にマイナスに働くことがあります。

 

けれども家庭教師は時間が短く、その時間内で合格するためのことだけをすると

お互いが割り切っています。

学力を上げるための “職人” と組めば、確実に学力は上がります。

集団授業と違い、ピンポイントでその子の対策をするのですから

あたりまえといえます。

だめだったとしたら、理由があるはずです。

家庭教師は安くありません。

受験生の時間も少ししかありません。

時間もお金も無駄にしないためには、

家庭教師の先生は必ず成績を上げる “職人” で、

子どもは素直にその先生の言うことをやる。

当たり前のことですが、これがなかなか難しいようです。

 

 

家庭教師の使い方として気をつけたいのは、

先生の前で問題を解くことを ”時間が惜しい” と思ってしまうことです。

これは教える側として私もよくわかるのですが、

1対1でみる場合、目の前で解いてもらうとわかることがあるのです。

時間がもったいないからと事前に問題を解いてきて、

わからなかった問題の解説だけしてもらおうとする方が多いので、

その点を理解してもらおうと説明することもありますが、

やはり 『問題を解くのをみているだけ』 と考えてしまうようです。 

プロの目の前で問題を解いてみてこそ、1対1の価値があると思います。 (宿題は別)

わからなかった問題を解説してもらうだけなら、塾の先生に質問すれば良いので、

わざわざ別に家庭教師をつける必要はないと思います。

家庭教師はできない問題をできるようにするだけではなく、

科目全体の力を上げるためにつけると考えたほうが良いと思います。

 

 

 

 

受験やめようかな という悩み

 

個人面談、保護者会などの季節になりました。

私自身は3月4月にジタバタしたので、夏期講習前に気持ちは落ち着いていました。

でも中学受験をする小6のお母様方の悩みのピークが

夏休み前に一度やってくるそうです。

一番多いのが 「中学受験、やめようかな・・・」 だそうです。

そういえば、それまでモウレツに頑張ってきた先輩教育ママの中にも

「中学受験やめようかな・・・」

と、この季節に言いだした方がいらっしゃいました。

そのときは真に受けませんでしたが、 (申し訳ない・・・)

けっこう真剣に悩んでいらっしゃいました。

今ならよくわかります。

私も たま子は中学受験には向かないのではないかと悩んだことがありましたから。

 

 

 

私は自分の子どもが一番頑張っている場を見ることができません。

学校や塾は一番 自分を良く見せたい場でしょうから、

一番頑張っていると思います。

家は母親に甘えたり、ダラダラしたりしたい場だと思います。

家は外と同じように頑張る場ではないし、そうであってほしくないと思っています。

何かあったときに、心も体も休める場がなくなってしまいます。

 

 

お母様が一番イライラし、「もう受験なんてやめよう!」と思うきっかけが、

お子さんの勉強する姿や受験に対する気持ちでしたら、ちょっと待ってください。

“子どもが一番頑張っている姿を母親は見ることができない” のではないでしょうか。

家で勉強する姿が、一番頑張っている姿でしょうか。  違うと思います。

母親としてはとても残念です。

私は娘が頑張っているところを見たいです。

一番頑張っている姿を見て、そばで応援してやりたいです。

だからたま子の学校や塾での姿をこっそり見たくなります。

でも見られないんです。

 

 

 

私が仕事で経験した中で、

「よし!やる気になってきたぞ!」 とか 「つながってきたからこれからだな」

なんて思っていたところに、お母様から成績が伸びないとか、やる気が感じられないと

相談されることがあって、びっくりすることがありました。

子どもは家から一歩でると、家とは別人のことがありますから、

結果を見て判断する前に、状況を聞いてほしいと思います。

 

「やめようと悩んでいる」 ではなく、「状況が知りたい」と言えば、

塾にも子どもにもお母様の危機感は伝わります。

家庭の状況が変わり、受験をやめたいという場合は仕方ありませんが、

成績ややる気など、お子さんの状況で受験を悩む場合、

塾ともお子さんともよく話し合ってみてください。

お母様からやる気が見えなくても、お子さんは外では本当に頑張っているかもしれません。

塾に聞いてみると、「塾では頑張っている」と言われるのではないでしょうか。

家ではお母様に甘えてダラダラするのは、12歳でも受験生ならだめですか?

頑張っているのに成績が伸びなくてつらいのはお子さん本人で、

テストの結果にがっかりしている自分の気持ちを見ずに、

テスト結果を見てイライラしている母親にお子さんは混乱します。

そして反抗的な態度をとってしまいます。

家での学習時間が多く、お母様が勉強を見ている場合、

母親の顔をしている時間は確保されていますか?

小学校6年生の受験生には甘えも息抜きも(心の)許されない

厳しい状況には耐えられません。

家では一生懸命な姿を母親に見せたくない雰囲気になっていることもあります。

 

 

 

最後に中学受験に悩む母親に、

「親の望む無理な志望校を押し付けている」 とか

「親だけ一生懸命」 なんて批判する方が(本当に)いらっしゃいます。

違います!!

受験するなら真剣に、一生懸命に、頑張って、本気で勉強して受験してほしいんです。

わが子がそうでないように見えると、母親はイライラします。

だからといって、母親の受験のコマだなんて思っていません。

母親は心のどこかに ダメだったとき、傷つく子どもをみたくないと思っていることがあります。

それで必要以上にイライラしてしまうのかもしれません。

年が明けて、受験本番が近づくと 「怖い」 「怖い」 とお母様方は口にします。

何が怖いのでしょうか。

受験結果でしょうか。 それで傷つく自分でしょうか。 違います。

母親の心はいつだって子どものことでいっぱいです。

 

 

 

個別教室の使い方

 

教育関係で働く私でも、個別教室の使い方は家庭教師よりも難しいと感じました。

1:2の個別教室を短期間利用したのですが、

見学したときに、これは使い方が難しい!と感じたので、

めずらしく たま子と授業の内容をよく話し合いました。

たま子が利用したのは大手塾についている個別教室で、

先生を真ん中にして両脇に子どもが座り、

それぞれが同じ教科の別の単元を勉強し、

質問などを先生にするシステムでした。

 

まずその日に何をやるのかカリキュラムがありませんから、

先生と生徒で話し合って決めていました。

長期に利用する場合は、ざっくりとしたカリキュラムがあるようでした。

ざっくりとは、塾の授業の復習やテストの解き直しなど、

塾のカリキュラム・スケジュールに合わせたもので、

きっちり決まっているわけではなく、その子の状況に応じて変わるようでした。

 

私が難しいと感じた点は、先生が大学生なので子どもの状況を把握しづらいことと、

子どもがあまりやる気が無い場合、だらだらと子どもペースになってしまい、

時間を無駄に過ごしてしまうことでした。

わからない点を子どもがうまく質問できれば良いのですが、

全くわからない場合、何をどう質問すればよいのかさえわからない場合があります。

そういう場合 経験がある先生ならば、子どもにとってわかりづらい点を説明したり、

いろいろな角度から質問したりしながら、子どもが何がわからないのかつかんでくださいます。

熱心な先生に当たればよいのですが、たま子を担当してくださった先生には難しそうでした。

 

見学したとき、 クルクル回る椅子の動きを楽しんでいるだけの子ども、

何度も水を飲みにうろうろしている子ども、勉強とは関係ないことを先生に話しかけている子どもがいて、

時間とお金を無駄にしないためには、 こちらの状況や希望を説明するだけではダメで、

もっと具体的に その日の “先生の使い方”を決めておかなければいけないと思いました。

 

自習コーナーもあるので、自習室代わりに使えることが魅力でもありましたから、

うまく利用できれば ずっと個別教室を利用するつもりでしたが、

たま子次第だなと思い、短期契約にしてしばらく様子をみることにしました。

 

長期固定ではないと先生が決まらず、毎回のように先生が変わることになり、

それがかえって個別教室の実態を良く知ることになりました。

先生も もう一人の生徒も毎回のようにかわり、一通りの先生と生徒と一緒になってみて、

その個別教室の雰囲気がわかってくると、たま子はそのシステムに不満を持ちました。

 

まずは先生に差がありすぎる。

何を言っているのか説明がまったくわからない先生。

質問と違うことを説明し始める先生。  (わからないのはそこじゃないって!)

一つ質問すると、丁寧に説明をしてくれて類題まで準備してくれる先生。

わかるまで何度でも説明してくれて、本当に理解できたか気にしてくれる先生。

(子どもはわかったつもり。でも本当はわかっていないことがあるのを知っている。)

「同じ90分がまったく違ってしまう!」と言っていました。

 

次に一緒になった生徒。

よそのお子さんの話なので書きづらいのですが、あえて書きます。

「どこの学校受けるの?」 「この前の模試どうだった?」

など、話しかけてくるお子さんやお菓子をくれる子までいたそうです。

椅子に座ってクルクル回っているとか、すぐに水を飲みに言ってしまうお子さんと一緒になったときは、

逆に先生を独占できるのでかまわないが、話しかけてくれる子には困ったそうです。

それが一人二人ではなく、一生懸命やっている子は3割ほどだったそうです。

自習室代わりに個別教室に来ている子どもの中には、

先生と話しにきているような子どももいたようです。

たま子の話しは大げさかもしれませんが・・・

いや毎回迎えに行った私がみた感じでは1割ほどしか

真面目にやっているように見えませんでした。  (親の厳しい目から見て)

夏休み前と11月以降とでは、生徒の人数も雰囲気も全く違うとの話でしたが、

受験ムードがまだ無い春の時点では、自習室にはほとんど座っている子どもはおらず、

みんなでのんびり楽しくすごしているようでした。

授業中の子どもはそちらが気になって集中していないといった感じでした。

もちろん事務の方などが注意していますが、

「おしゃべりしないでちゃんとやって!」

「はぁーい」 (ばらばらと散って行って座るが勉強はしていない)

良く言えば “和気藹々” “家庭的” なのですが、

塾の補習をお願いするのには ゆるい! と感じました。

 

それでたま子には毎回の課題を決めるように言い、

それがきちんとできているか私が確認をすることになりました。

先生と雑談して時間が終わったのでは困ります。

たま子も自分に都合の悪いことは話しませんから、

「大丈夫。ちゃんとやった。わかった。」などと言いかねません。

 

何人か熱心でわかりやすい先生がいて、

たま子はその先生の時間を取るようになりました。

先生を固定して取れないシステムでしたが、気に入った先生の空き時間を

たずねると教えてくれて取ることができました。

質問した問題の類題を探してくれて、宿題にしてくれる先生でした。

それでたま子は “類題”というものを知り、わからない問題ができるようになったら、

次に類題を解く習慣がつきました。

これはずっと役に立ちますので、とても感謝しています。

 

そうして短期契約の期間を終え、たま子に継続するか聞くと

「継続しない」でした。

理由は、気に入った先生が大学の試験が近づくと一斉に休みに入ってしまうと聞いたからです。

大学の試験1ヶ月前、大学のイベント前などはお休みしてしまうそうです。

個別教室を頼りたくなったときに、質問しやすい先生がお休みでは使えません。 

もちろん、時間固定で長期契約にすれば、先生がいないので授業お休みなんてことはなく、

代わりの先生がきてくださるのですが、たま子も私も “先生” にこだわりがあるので

その点ではこのシステムの個別教室は合わなかったということです。

 

ほかのシステムの個別教室は通っていません。

先生が固定の個別教室であれば最後まで利用したかもしれません。

お茶を飲んだりお菓子を食べたりしている姿を見なければ、

また違った印象でした。

どちらにしても、個別教室は使い方次第です。

うまく使えそうも無いなら合わない。

うまく使えそうならば、最後まで気を抜かずにチェックして使い切ったら効果はあると思います。

塾とは違って、指定したり、時間を変えたりすれば先生が選べるのですから、

良い先生と組めば受験結果に大きく差が出ると思います。