こたつたま子の女子中高一貫校生活

最上位のお子さんとの差はどこにあるか ②

 

最上位のお子さんと、 たま子のようにそうでない子と、

何が違うのかについて書いています。

 

私が違いを感じる2つ目は 『定着力』 です。

最上位のお子さんはやったことの定着力が違います。

 

・1キロメートルが1000メートル   (単位変換)

・三角形の内角の和は180度     (図形のきまり)

のようなことは、一度聞いたら忘れないものだと大人は思います。

ところが、こういうことをすぐに忘れてしまうお子さんはとても多いと感じます。

このようなことを忘れてしまうほどですから、

算数の公式や解法など、時間が経ってしまえば

なあんにも覚えていないのが普通なくらいです。

 

よく公式は覚えなくても、自分で導き出せるという方がいらっしゃいますが、

そういう方は もちろん最上位層であったでしょう。

三角形の内角の和などは、覚えなくてもちょっと考えればわかります。

そういう方は 他の人がまるっと暗記するものを、

ちゃんと理解しているので覚えるものではないと考えます。

単位換算でさえ生活の中から考えられます。

それは定着力とは違いますが、優秀な方の違いの一つではあります。

 

私が感じている定着力とは、知らなかったことを知ったら忘れない とか

一度できたことは自転車に乗れるようになったのと同じように、もうずっとできる。

そういう力のことです。

とにかく、“一度解いた問題をしばらく経ってからもう一度解いたら解けなかった ”

なんとことは無いのです。

私などは 「あれ?これどうやって解いたっけ?」 なんてことはしょっちゅうでした。

だから繰り返し同じ問題集を解くのですが、前に間違えた問題をまた間違えるのです。

何度も何度も繰り返し解き、また間違えたり、今度はできたり・・・

徐々に正解する確立が上がりますが、なかなかできたことが定着しません。

最上位層のお子さんは、定着するまでの繰り返し回数が違います。

1回でできるようになるお子さんは、どんどん次のことができますが、

3回繰り返さないとできるようにならないお子さんはその分遅れます。

これでは追いつけないわけです。

 

塾でも 「同じ問題集を3回解きなさい」 なんて言います。

自分がその問題が解けるようになるためには、

確かに3回解けばよいと思います。

けれども最上位層との差をうめるには繰り返し回数を増やしたのでは、

できる子が立ち止まって待っていてくれない限りうまりません。

いつまでたっても最上位層には近づけないのです。

 

定着力の良いお子さんの様子を見ていて、

教わったことをしまう引き出しが整理されていると感じることがあります。

それをヒントに考えると、差をうめることができるかもしれません。

簡単な例だと

三角形の面積を求める問題で、底辺が見た目で下の線であった場合は

解けるけれど、左の斜辺/△であった場合解けなかったとします。

底辺は下の辺ではないと解説を聞いて、できるお子さんは

『三角形の底辺は3つの辺のうちどこかである』 と理解します。

でも大抵は 『こっち()じゃなくてこっち(左/)』 と理解します。

それでは応用力に違いがでますし、次に解いたときに

「下じゃなかったんだっけ。でもどこだか見えない。補助線がわからない。」

ということになります。

これは例ですので、こういうお子さんが多いということではありません。

とにかく、一つの問題がわかったときのしまい方がうまいと感じます。

 

これはもってうまれた能力もありますが、本人の生活経験が大きいのではないでしょうか。

自分でいろいろなことをやって、考えてきた経験から

他に応用できる覚え方というか、教わったこと、経験したことのしまい方が上手になった。

 

お茶をこぼしたときと牛乳をこぼしたときの処理の仕方が違う幼稚園児がいました。

牛乳をこぼしたときは、全部拭いた後にウエットティッシュでもう一度拭いていました。

理由を聞いてみたら 「牛乳はあとで臭くなるから」 と答えました。

同じ “液体をこぼした” ときでも、こぼした物によって処理は違うと知っているお子さんと

こぼしたらお母さんが拭いてくれるのを待っているお子さんとでは

いろいろなことが違っていくだろうなとそのとき思いました。

中学受験時、そのお子さんはとても優秀でしたし、やるべきことをきちんと把握していました。

お母様は頭を使って生活することを意識していました。

 

習ったことのしまい方がうまくないお子さんの勉強をみるとき、

一問一問の解説をするだけのお父様・お母様がいらっしゃいます。

単元ごとにある問題は、その問題が教えようとしている課題があります。

そのことを説明せずに、問題の解き方だけを教えていると

上手なしまい方ができず、定着しづらい場合があります。

同じ問題は解けても、似たような違う問題は解けないとか。

どんな問題にも知ってほしいと思うコトがあって載せていますから、

それを伝えてほしいと思います。

 

 算数の場合、各単元で習得してほしい考え方があります。

つるかめ算・差集算のような差がなんであるか考える考え方

三角形の条件を考える・回転と円・つりあい などなど

(小学校受験をした方なら、この単元名にピンとくるかもしれませんね)

家庭で問題の解説をするときに、その問題の出題意図についてもちょっと意識してみてください。

こどもが引っかかるように考えられている問題からは、

応用が利かない子どものパターンが読み取れます。

6年生最後にやる基本問題集、総まとめ問題集は、

このあたりを総復習できるようになっていると思います。

繰り返し間違える・解けない問題から脱出するためには、

大人目線の知恵が必要です。

ただ解けなかった問題の解き方を説明するのではなく、

その問題で考えてほしかった考え方を説明してみると、

わかったことのしまい方がうまくなるかもしれません。

 

 

最上位層のお子さんは、一度解いた問題の解き方を忘れなかったり、

教えられた解法とは違ったやり方で解くのが好きだったりします。

“頭がいいから” だけではなく、

応用できる理解の仕方をしているので、別の方法を思いつき、

試してみたくなるからかもしれません。 

 

 

また長くだらだら書きました。

もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら感謝いたします。

いろいろな考え方の先生がいらっしゃいます。

ご批判あると思います。 お許しください。

ふだんいろいろなお子さんを見ていて、私が感じたことです。

たま子に試してみてうまくいったこと。

他のお子さんに試してみてうまくいったこと。

を書いています。

 

 

最上位のお子さんとの差はどこにあるか ①

 

どこでもよく質問され、また議論されることも多く、

教育関係者の中でもいろいろと意見がわかれるところですが、

『最上位のお子さんは何が違うのか』

これについて、たくさんの子どもと関わってきた経験から書いてみます。

ご批判もあるかと思いますが、確かに『最上位層の子ども』は存在しますし、

わが子がそうでない場合、その違いや違いを埋める方法がないかと考えるお母様方の

相談はとても多いのです。

また、違いをしっかり知ることで、わが子がその層に食い込むことはできるのか、

できないのか見極め、できるとしたらどうような方法があるのか。

考える参考になると考えています。

 

 

特に苦労せずに、安定して最上位の成績を維持しているお子さんと、

たま子のように一生懸命勉強してやっと、ちょっと良い成績の子、

さらに苦労しながらそれに見合った成績が取れないお子さんとの差を

目の当たりにすることがあります。

 

 

違いの一つは 『理解力』 です。

これを言っては身もふたも無いのですが、

1回の授業を聞いて理解する力には違いがあります。

さらに言うと、話しを聞く力に違いがあるとも感じます。

テキストを読んでもさっぱり頭に入らなくても、説明を聞けばすぐに理解できることがあります。

逆に説明を聞いたときにはわからなくても、あとでテキストを読んだり、解説を読みながら問題を解いたらよく理解できることもあります。

子どもも耳から入ったほうが理解しやすい子と

目から入ったほうが理解しやすい子といるのではないかと思います。

家庭内の指示を口で言っても伝わらないが、メモで渡せばできる、 (目からタイプ)

メモで渡してもロクに読まないので、口で言ったほうが早い (耳からタイプ)。

そんなことがあると思います。

 

1回の授業で理解できるお子さんのほとんどは耳からタイプで、

テキストや黒板を見てはいますが補助的です。

ところが、目からタイプはテキストや黒板に集中してしまい、耳からの情報があまり入っていないと感じます。

ノートを取るのに一生懸命で、授業が頭に入っていないお子さんは、

もともと耳からの情報に敏感ではないのかと思うほど聞いていない場合があります。

逆に耳からタイプのお子さんのノートは、黒板を丸写しではなく理解したことのメモになっていたり、

テキストにちょこっと補助的なことを書き込んでいたりします。

最上位のお子さんの中には、耳からでも目からでも理解が早いお子さんもいます。

「察しがいいな」 とか 「カンがいいな」

と感じられるお子さんの中にこういうお子さんが多いのではないかと思います。

 

 ノートをきれいに取りすぎて、授業を聞くのがおろそかになっているお子さんがいます。

「ノートをきれいに取りすぎないで」と注意されて、少し改善されることもありますが、

授業を集中して聞いているようでも、授業だけで全てを理解できていない場合、

耳からだけでは理解しずらいタイプなのかもしれません。

 家に帰ってからノートを見直したり、テキストとノートを整理するなどの時間を取れば、

授業の内容をきちんと理解することができるかもしれません。

授業だけでは理解してこれないと考えて、復習は授業の内容からすれば解決することが多いようです。

 

聞いて理解するタイプのお子さんは、授業はきちんと聞いていれば理解できていると思います。

けれども、問題は文字で書かれています。

ですから、問題を解くときに、問題文の理解ができていないことがあります。

問題文を口で読むと 「あーわかった」 となることがあるので、読んで理解するのは不得意なのかなと感じます。

こちらの方が解決しづらいかもしれません。

せっかちだったりもしますので。

実は解決方法として、問題を繰り返し解くくらいしか知りません。

復習するときに、問題文の短いものからだんだん長いものにするとか、

当たり前ですが、簡単な問題から複雑な問題をちきんと復習するとか。

読むのが嫌いなことがあるので、復習もあまりしていなかったり、

長い文章の問題はちょっと読んで  「わからない」 とやらなかったりしていることがあります。

あまり考えずに あきらめてしまう様なら、読むのが得意ではないかもしれません。

そんな問題を音読させると、たいてい音読が雑です。

問題文を読む練習が必要なほどのこともあります。

間違えた問題の解説をきちんと読むのも練習になります。

説明した文章を理解しながら読む練習と思って続けると少し違います。

 

聞くのも見るのも得意なお子さんがいるように、

両方共得意ではないお子さんもいます。

復習は大変ですが、授業の再現からするか、『習うより慣れろ』という感じで、

とにかく問題を解いてみながら口で説明するのも手です。

でもこの場合、理解すると言うよりは手が覚えるといった感じになるので、

応用することが難しくなってしまうことがあります。

“パターン化” と言われるものです。

本当は理解していないのに、問題だけを解いていくとなってしまうこともあります。

問題ができることよりも、きちんと理解することを優先していれば、

そういうことにはなりません。

 

 

暗記をするのに、それぞれやり方があります。

声に出して覚えるタイプ。 書いて覚えるタイプ。

それと同じように、授業を理解するのにもやり方があるのではないでしょうか。

復習の仕方としていろいろな情報がありますが、

どのような復習の仕方がわが子にあっているか見極めるのに

授業をどのように受けているのかが参考になると思いますが、

親は授業を見ることができません。

でもちょっとしたチェックでわかります。

 

長くなりました。 

これは私の勝手な分析ですので、参考程度にお読みください。

 いろいろなご意見があると思います。

理解力の向上について書かれた本もたくさん出ています。

共通する部分も、まったく違う部分もありますが、

これで少し解決した例があるので、手立ての一つとして書きました。

ご不快に感じる先生がいらっしゃったら 申し訳ありません。

どうぞ軽く読み飛ばしてください。

 

 

やっておけばよかった・・・

 

算数は先取りをする方が多く、先取りしなかったわが家の場合、

正直なところ、先取りが必要なのではないかと焦ることもありました。

けれども、私のまわりで御三家以上に合格されたお子さんは、それほど先取りはしていませんでした。

それよりは、しっかり勉強の基礎を固めるとか、人間の基礎を固めるとか、

そういったことに注力している方が多かったので、

最後まで先取りせずに、中学受験カリキュラムに入りました。

結果、それで遅れたことも、困ったこともありませんでした。

やっておけばよかったことはありますが、それは先取りではありません。

もう一度たま子が小学1年生からやり直すなら、

やってきたものと同じ問題集と “暗算” です。

たま子は、楽しんで算数を考えるタイプで、他の動作もゆっくりしています。

つまり、何でもゆっくりのんびりです。

計算スピードが速いお子さんがうらやましかったようです。

実際、難関校の算数は考える時間が多いので、解く道がわかったら、

猛スピードで計算して答えを出す感じです。

「計算のスピードと正確さはあたりまえ」 に見えました。

 

私自身は、小学校の1年生から6年生までそろばんを習っていて、

履歴書に書ける程度になっていました。

小学校の算数には困りませんでしたが、中学校の数学になってからは全く役に立ちませんでした。

それ以降も数学は苦手で、答えが合っていたとしても

「あたった」という感覚で、きちんと理解して 答えを出している感覚はありませんでした。

高校のある時点で パチッとはまることがあって、なんとか取り戻しましたが、

中高の4、5年間、 数学の時間は苦痛でした。

そんなことがあったので、私はたま子にそろばんは習わせませんでした。

 

正確な計算力を身に付けるために、私がたま子にやらせた問題集は、

「計算~帳」 と 「成長する~シリーズ 計算」 でした。

早く計算することよりも、計算の意味を理解し、正確に計算することを重視した問題集でした。

計算間違いが多い子だったので、早く計算させると “間違う練習”をしているようになってしまい、

正確さよりも速さ重視になってしまうことを恐れました。

それはそれで後悔はしていませんが、やはり早く計算するために何かすべきだったと感じています。

 

そろばん か 暗算教室がよかったでしょうか。

他に良いものがあれば知りたいと思っています。