こたつたま子の女子中高一貫校生活

家庭教師の使い方

 

家庭教師に興味がある方は結構いらっしゃると思います。

でも先生の質や料金に不安があり、なかなか手を出せないのではないでしょうか。

 

学校説明会などに出かけると、学校近くでたくさんのパンフレットを配っています。

エデュ内にも広告がたくさんでています。

その中のいくつかに問い合わせをしてみました。

 

一番感じたことは、どこの家庭教師センターの営業も個人の先生も

とても聞き上手であるということです。

「愚痴まで聞きますよ」といったカウンセラーのような口調で、

こちらの状況をうまく聞き出されてしまう感じです。

宣伝文句に騙されまいとかまえていた私は、

逆にすっかり乗せられていろいろ話すことになってしまいました。

結局 どこでもとりあえず体験することになるのですが、

それでも、そこまで話しがいくまでに20分近くも『話しを聞いてくれるスタイル』で進みます。

相槌ひとつで、ひつこい営業ととらえるか、話を聞いてくれたととらえるか

大きく違うものだなと感心したくらいです。

 

「受験生の生活って大変ですよね」

「お母様も悩みが多い時期だと思います。一番のご心配はなんですか」

「家庭教師に興味はあってもなかなか行動できないですよね」

「とりあえず、せっかくお電話くださったのですから、お子様の状況をプロの目で見てみましょう」

なんて感じでした。

 

見学や相談のみしたところもありますが、体験もしてみました。

家庭教師については、生徒・教師両方の経験がありますが、

こればっかりは会って何回か授業を受けてみないとわからない部分があると思います。

最初は子どもも先生も慣れていないので、良い距離感で勉強できていたのに、

慣れてきたら子どもがダレてしまったとか、

最初はよかったけれど、先生が忙しくなったら手抜きになったとかも聞きます。

私としては数回体験したかったので、有料で数回体験できる家庭教師センターを体験しました。

 

それとは別に良い先生を個人的に紹介してくださるという友人もいましたが、

一教科一ヶ月25万円にもなる金額でしたので、その先生を紹介してもらうのは最終手段と考えました。

 

体験初回のとき、たま子はかなり構えていました。

塾探しのときと同じように、自分が志望校に合格できるかどうか

見られることがわかっていたので、

MAXの力で授業を受けるつもりのようでした。

けれども授業前にちょっと話してみて、おだやかな話し方の先生だったので、

立場を変え、どんな先生か確かめるように授業を受けたそうです。

 

それまでの集団授業と違って、

たま子のペースであることと、解けない問題をあきらめる瞬間にアドバイスしてくれる

タイミングの良さに たま子はすっかり この先生を気に入ってしまいました。

それがそれまでくすぶっていた転塾の気持ちに火をつけ、

たま子は頑固に転塾を希望することになったのですが、

結果はよかったと思っています。

 

私が家庭教師の先生を選ぶときにチェックしたのは、

子どもの動きをよく見ている先生か

子どもの動きが止まったとき、アドバイスするタイミングを子どもが気持ちよいと感じるか

苦手の把握が正確か

苦手を繰り返すサイクルが適切か

子どもが集中しているか

勘違いではなく、子どもができるようになっていると実感しているか

上記の一つも妥協するつもりはありませんでした。

 

たま子が気にした

「合格できると考えているか」 も 後から追加してチェックしました。

合格できないと思っている先生では、親もお金の出し甲斐がありません。

しかも先生としてそれを小6に悟られるようでは、プロとは言えません。

 

 

先生にこだわるといいながら、先生側の立場も少しはわかるので、

私の中には塾にも先生にもいつも少し遠慮がありました。

希望の全てを言えないのです。

でも私がたま子と先生の間で調整をしないと

二人の間はうまくいかないのではないかという気持ちもありました。

でも、家庭教師の先生とたま子の様子を見ていて、

受験生と指導する先生の 一つのかたち をみることができました。

先生は合格するためにやるべきことを見極め、

生徒は言われたことを素直に聞き入れて実行する。

そういう 『かたち』 です。

塾のように長い時間一緒にいると、人間ですから付き合いは人間同士に

なりやすい部分があります。

そういう部分を切り捨てて、合格するためだけを考えてしまうと、

子どもには 怖い とか 冷たい と感じられることがあります。

それもまた、受験にマイナスに働くことがあります。

 

けれども家庭教師は時間が短く、その時間内で合格するためのことだけをすると

お互いが割り切っています。

学力を上げるための “職人” と組めば、確実に学力は上がります。

集団授業と違い、ピンポイントでその子の対策をするのですから

あたりまえといえます。

だめだったとしたら、理由があるはずです。

家庭教師は安くありません。

受験生の時間も少ししかありません。

時間もお金も無駄にしないためには、

家庭教師の先生は必ず成績を上げる “職人” で、

子どもは素直にその先生の言うことをやる。

当たり前のことですが、これがなかなか難しいようです。

 

 

家庭教師の使い方として気をつけたいのは、

先生の前で問題を解くことを ”時間が惜しい” と思ってしまうことです。

これは教える側として私もよくわかるのですが、

1対1でみる場合、目の前で解いてもらうとわかることがあるのです。

時間がもったいないからと事前に問題を解いてきて、

わからなかった問題の解説だけしてもらおうとする方が多いので、

その点を理解してもらおうと説明することもありますが、

やはり 『問題を解くのをみているだけ』 と考えてしまうようです。 

プロの目の前で問題を解いてみてこそ、1対1の価値があると思います。 (宿題は別)

わからなかった問題を解説してもらうだけなら、塾の先生に質問すれば良いので、

わざわざ別に家庭教師をつける必要はないと思います。

家庭教師はできない問題をできるようにするだけではなく、

科目全体の力を上げるためにつけると考えたほうが良いと思います。

 

 

 

 

受験やめようかな という悩み

 

個人面談、保護者会などの季節になりました。

私自身は3月4月にジタバタしたので、夏期講習前に気持ちは落ち着いていました。

でも中学受験をする小6のお母様方の悩みのピークが

夏休み前に一度やってくるそうです。

一番多いのが 「中学受験、やめようかな・・・」 だそうです。

そういえば、それまでモウレツに頑張ってきた先輩教育ママの中にも

「中学受験やめようかな・・・」

と、この季節に言いだした方がいらっしゃいました。

そのときは真に受けませんでしたが、 (申し訳ない・・・)

けっこう真剣に悩んでいらっしゃいました。

今ならよくわかります。

私も たま子は中学受験には向かないのではないかと悩んだことがありましたから。

 

 

 

私は自分の子どもが一番頑張っている場を見ることができません。

学校や塾は一番 自分を良く見せたい場でしょうから、

一番頑張っていると思います。

家は母親に甘えたり、ダラダラしたりしたい場だと思います。

家は外と同じように頑張る場ではないし、そうであってほしくないと思っています。

何かあったときに、心も体も休める場がなくなってしまいます。

 

 

お母様が一番イライラし、「もう受験なんてやめよう!」と思うきっかけが、

お子さんの勉強する姿や受験に対する気持ちでしたら、ちょっと待ってください。

“子どもが一番頑張っている姿を母親は見ることができない” のではないでしょうか。

家で勉強する姿が、一番頑張っている姿でしょうか。  違うと思います。

母親としてはとても残念です。

私は娘が頑張っているところを見たいです。

一番頑張っている姿を見て、そばで応援してやりたいです。

だからたま子の学校や塾での姿をこっそり見たくなります。

でも見られないんです。

 

 

 

私が仕事で経験した中で、

「よし!やる気になってきたぞ!」 とか 「つながってきたからこれからだな」

なんて思っていたところに、お母様から成績が伸びないとか、やる気が感じられないと

相談されることがあって、びっくりすることがありました。

子どもは家から一歩でると、家とは別人のことがありますから、

結果を見て判断する前に、状況を聞いてほしいと思います。

 

「やめようと悩んでいる」 ではなく、「状況が知りたい」と言えば、

塾にも子どもにもお母様の危機感は伝わります。

家庭の状況が変わり、受験をやめたいという場合は仕方ありませんが、

成績ややる気など、お子さんの状況で受験を悩む場合、

塾ともお子さんともよく話し合ってみてください。

お母様からやる気が見えなくても、お子さんは外では本当に頑張っているかもしれません。

塾に聞いてみると、「塾では頑張っている」と言われるのではないでしょうか。

家ではお母様に甘えてダラダラするのは、12歳でも受験生ならだめですか?

頑張っているのに成績が伸びなくてつらいのはお子さん本人で、

テストの結果にがっかりしている自分の気持ちを見ずに、

テスト結果を見てイライラしている母親にお子さんは混乱します。

そして反抗的な態度をとってしまいます。

家での学習時間が多く、お母様が勉強を見ている場合、

母親の顔をしている時間は確保されていますか?

小学校6年生の受験生には甘えも息抜きも(心の)許されない

厳しい状況には耐えられません。

家では一生懸命な姿を母親に見せたくない雰囲気になっていることもあります。

 

 

 

最後に中学受験に悩む母親に、

「親の望む無理な志望校を押し付けている」 とか

「親だけ一生懸命」 なんて批判する方が(本当に)いらっしゃいます。

違います!!

受験するなら真剣に、一生懸命に、頑張って、本気で勉強して受験してほしいんです。

わが子がそうでないように見えると、母親はイライラします。

だからといって、母親の受験のコマだなんて思っていません。

母親は心のどこかに ダメだったとき、傷つく子どもをみたくないと思っていることがあります。

それで必要以上にイライラしてしまうのかもしれません。

年が明けて、受験本番が近づくと 「怖い」 「怖い」 とお母様方は口にします。

何が怖いのでしょうか。

受験結果でしょうか。 それで傷つく自分でしょうか。 違います。

母親の心はいつだって子どものことでいっぱいです。

 

 

 

最上位のお子さんとの差はどこにあるか ②

 

最上位のお子さんと、 たま子のようにそうでない子と、

何が違うのかについて書いています。

 

私が違いを感じる2つ目は 『定着力』 です。

最上位のお子さんはやったことの定着力が違います。

 

・1キロメートルが1000メートル   (単位変換)

・三角形の内角の和は180度     (図形のきまり)

のようなことは、一度聞いたら忘れないものだと大人は思います。

ところが、こういうことをすぐに忘れてしまうお子さんはとても多いと感じます。

このようなことを忘れてしまうほどですから、

算数の公式や解法など、時間が経ってしまえば

なあんにも覚えていないのが普通なくらいです。

 

よく公式は覚えなくても、自分で導き出せるという方がいらっしゃいますが、

そういう方は もちろん最上位層であったでしょう。

三角形の内角の和などは、覚えなくてもちょっと考えればわかります。

そういう方は 他の人がまるっと暗記するものを、

ちゃんと理解しているので覚えるものではないと考えます。

単位換算でさえ生活の中から考えられます。

それは定着力とは違いますが、優秀な方の違いの一つではあります。

 

私が感じている定着力とは、知らなかったことを知ったら忘れない とか

一度できたことは自転車に乗れるようになったのと同じように、もうずっとできる。

そういう力のことです。

とにかく、“一度解いた問題をしばらく経ってからもう一度解いたら解けなかった ”

なんとことは無いのです。

私などは 「あれ?これどうやって解いたっけ?」 なんてことはしょっちゅうでした。

だから繰り返し同じ問題集を解くのですが、前に間違えた問題をまた間違えるのです。

何度も何度も繰り返し解き、また間違えたり、今度はできたり・・・

徐々に正解する確立が上がりますが、なかなかできたことが定着しません。

最上位層のお子さんは、定着するまでの繰り返し回数が違います。

1回でできるようになるお子さんは、どんどん次のことができますが、

3回繰り返さないとできるようにならないお子さんはその分遅れます。

これでは追いつけないわけです。

 

塾でも 「同じ問題集を3回解きなさい」 なんて言います。

自分がその問題が解けるようになるためには、

確かに3回解けばよいと思います。

けれども最上位層との差をうめるには繰り返し回数を増やしたのでは、

できる子が立ち止まって待っていてくれない限りうまりません。

いつまでたっても最上位層には近づけないのです。

 

定着力の良いお子さんの様子を見ていて、

教わったことをしまう引き出しが整理されていると感じることがあります。

それをヒントに考えると、差をうめることができるかもしれません。

簡単な例だと

三角形の面積を求める問題で、底辺が見た目で下の線であった場合は

解けるけれど、左の斜辺/△であった場合解けなかったとします。

底辺は下の辺ではないと解説を聞いて、できるお子さんは

『三角形の底辺は3つの辺のうちどこかである』 と理解します。

でも大抵は 『こっち()じゃなくてこっち(左/)』 と理解します。

それでは応用力に違いがでますし、次に解いたときに

「下じゃなかったんだっけ。でもどこだか見えない。補助線がわからない。」

ということになります。

これは例ですので、こういうお子さんが多いということではありません。

とにかく、一つの問題がわかったときのしまい方がうまいと感じます。

 

これはもってうまれた能力もありますが、本人の生活経験が大きいのではないでしょうか。

自分でいろいろなことをやって、考えてきた経験から

他に応用できる覚え方というか、教わったこと、経験したことのしまい方が上手になった。

 

お茶をこぼしたときと牛乳をこぼしたときの処理の仕方が違う幼稚園児がいました。

牛乳をこぼしたときは、全部拭いた後にウエットティッシュでもう一度拭いていました。

理由を聞いてみたら 「牛乳はあとで臭くなるから」 と答えました。

同じ “液体をこぼした” ときでも、こぼした物によって処理は違うと知っているお子さんと

こぼしたらお母さんが拭いてくれるのを待っているお子さんとでは

いろいろなことが違っていくだろうなとそのとき思いました。

中学受験時、そのお子さんはとても優秀でしたし、やるべきことをきちんと把握していました。

お母様は頭を使って生活することを意識していました。

 

習ったことのしまい方がうまくないお子さんの勉強をみるとき、

一問一問の解説をするだけのお父様・お母様がいらっしゃいます。

単元ごとにある問題は、その問題が教えようとしている課題があります。

そのことを説明せずに、問題の解き方だけを教えていると

上手なしまい方ができず、定着しづらい場合があります。

同じ問題は解けても、似たような違う問題は解けないとか。

どんな問題にも知ってほしいと思うコトがあって載せていますから、

それを伝えてほしいと思います。

 

 算数の場合、各単元で習得してほしい考え方があります。

つるかめ算・差集算のような差がなんであるか考える考え方

三角形の条件を考える・回転と円・つりあい などなど

(小学校受験をした方なら、この単元名にピンとくるかもしれませんね)

家庭で問題の解説をするときに、その問題の出題意図についてもちょっと意識してみてください。

こどもが引っかかるように考えられている問題からは、

応用が利かない子どものパターンが読み取れます。

6年生最後にやる基本問題集、総まとめ問題集は、

このあたりを総復習できるようになっていると思います。

繰り返し間違える・解けない問題から脱出するためには、

大人目線の知恵が必要です。

ただ解けなかった問題の解き方を説明するのではなく、

その問題で考えてほしかった考え方を説明してみると、

わかったことのしまい方がうまくなるかもしれません。

 

 

最上位層のお子さんは、一度解いた問題の解き方を忘れなかったり、

教えられた解法とは違ったやり方で解くのが好きだったりします。

“頭がいいから” だけではなく、

応用できる理解の仕方をしているので、別の方法を思いつき、

試してみたくなるからかもしれません。 

 

 

また長くだらだら書きました。

もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら感謝いたします。

いろいろな考え方の先生がいらっしゃいます。

ご批判あると思います。 お許しください。

ふだんいろいろなお子さんを見ていて、私が感じたことです。

たま子に試してみてうまくいったこと。

他のお子さんに試してみてうまくいったこと。

を書いています。