こたつたま子の女子中高一貫校生活

騙されたい母

 

今日、強烈な質問がありました。

「先生は、この親子バカだなあ と思うことありますか?」

疲れきった様子の、小6お母様からの質問です。

「“こんな成績で中学受験なんてばかだなあ” とか

 “こんなバカな子に一生懸命になってバカだなあ” とか・・・

 ありませんか?」

 

そんな質問に なんと言って良いやら・・・

もちろん バカな親子だなんて 思うこと あるわけないのですが、

そのお母様は質問の答えがほしいわけではないと思ったので、

「お子さんと やりあっちゃいましたか?」

と聞き返しました。

 

夏期講習が終わり、模試も終わり、 お母様は 「これから!」 と気合を入れなおしていたところ、

成績も本人のスイッチも 思った通りにはいかなかったようです。

 

「受験なんてやめてしまいなさい!

 誰も頼んでなんかいない!」

「やるならやる! やらないならやらない! はっきりしなさい!

 どっちなの?!」

そんな風に言うと いつも 「受験する! 頑張る!」

「次の模試では頑張る!」

のようなことを言って、イザ机に向かうとダラダラしているとか、

やるべきことを後回しにしている。

そんなことを繰り返してきたそうです。

今日ははっきり 「やる!」 とも言わずに だまったままだったそうです。

反抗的な態度で、はじめは 「やってるじゃん」とか 言い返していたそうですが、

30分も経つと (!! 30分もそのやりとり やってたの?! って感じですが)

ぼーっとしているだけで、何を言っても返事をしなくなったそうです。

 

ちょっと冷静に見れば、30分も

「やる気あるの?!」 「あるってば!」

「ほんとに? そうは見えないんだけど!」 「やってるよ!」

を繰り返していれば、 子どもも黙ってしまうとは思いますが。

 

お母様にしてみれば、

「やるよ! 頑張る! 勉強する!」 と誓って、

本当にその通り 一生懸命に勉強してくれれば良いのですが、

お母様がイメージするような一生懸命には見えないそうで・・・・

 

こんなやりとりは良くあることで、その相談もよくあるのですが、

ちょっと 印象的だったのはお母様の〆のせりふでした。

 

 

昔、若い頃、友達があんまり良くない男性を好きになってしまって、

ばかだなぁ と思っていたんです。

何度も騙されていて、 「今度こそ!」 なんてあるわけないのに、

信じていた彼女を 「信じたいんだな」 と思ってみていたんです。

でも今は なんとなく わかるんですけど、

「騙されたいんだな」 と 思うんです。

「絶対 頑張る!」 と言うのを 見たいんですよね。

すごく一生懸命 「次は頑張る!」 と力強く言ってほしいんです。

どこかでダメだろうなとは思っても、そういうのに騙されたいんですけどね・・・

バカな母ですよね・・・

 

すごくよくわかります。

私も 子どもの 「頑張る!」 に 騙されたい母です。

「お母さん、私、頑張る!」 なんて 一生懸命言ってくれたら、

なんかそれだけでうれしくなっちゃいますからね。

結果がだめだったら、それはそれで またもめるかもしれませんが、

やっぱり 『力強い頑張る宣言』 って母の力になるものです。

私も男に騙されるタイプではありませんが、

子どもには騙されたい母だなあ とお母様の言葉に 共感しました。

 

 

中一の夏休み

 

たま子は何年かぶりに、勉強に追い立てられない夏休みを過ごしています。

宿題はそれほど多くありません。

計画的に進めれば余裕で終わる量のようです。

 

夏休み前に学校の宿題を終わらせ、塾の夏期講習に行くお子さんもいるようです。

たま子もちょっとだけ夏期講習に行ってみました。

中一の夏期講習は一部を除き、それほど日程が詰まっていませんし、

宿題もなく、テストの成績を気にしなければ授業を楽しめるようでした。

実際にはテストで良い成績を取ろうと頑張っているお子さんは多く、

たま子のように 「一つくらい夏期講習に行ってみる。」

なんて甘い考えで、参加している子は少なかったようです。

夏にしっかり予習するつもりのお子さんばかりで、

「(塾の中で)自分は何か違ってしまった。」 と言っていました。

 

実はあまりにも皆さん勉強熱心で、驚いています。

その温度についていけない親子になってしまいました。

大学受験を目指して頑張っているのでしょうか。

勉強は常にやるものと、身についているのでしょうか。

1,2年はのんびりしようと考えていましたが、

そんな仲間はいないようです。

夏休み、遊ぶ相手がいません。

学校の友達だけではなく、塾の友達、小学校の友達も遊んでいません。

みんな夏期講習と宿題で忙しいそうです。

 

夏休み中、私の仕事は忙しいです。

できたら、たま子は友達と遊びに出かけるとか、一緒に勉強するとか、

そんな風にすごしてほしかった。

中学一年生の夏休みは、今の世の中を知る機会になりました。

中学受験が終わっても、勉強は大変なようです。

のんびりしていたら、置いていかれます。

 

たま子は大丈夫でしょうか。

いや、勉強に関しては、こんなすごし方ではダメでしょう。

けれども、のんびりたま子には人間を育てる時間も たくさん必要だと考えているので、

勉強は必要最低限だけにします。

私のいない間に、主婦仕事をしています。

朝ごはん作りと洗濯がたま子の仕事です。

それ以外の仕事は、自分で考えるように言ってあります。

生き物の世話や本棚の整理など、あまり家族の役には立っていませんが、

それでもやらないよりはマシです。

家事には段取りがあります。

考えずにやれば、散らかるだけです。

紙の上ではわからないことを学んでいると感じます。

 

でも、たま子がいる環境では、家事力アップよりも

勉強をするべきなのかもしれません。

それほど、みなさん勉強しています。

夏休みがあと少しになって、たま子も差がついていることを

気にし始めました。

「また夏期講習に行きたい」 と言いはじめました。

今度の夏期講習は予習中心の内容なので、気合を入れるそうです。

 

 なかなか 親の思った通りにはいきません。

いったい たま子はいつ育つのでしょうか。

 

自由研究

 

夏休みが終わりました。

受験生の皆さん、お父様、お母様、塾の先生方、お疲れ様でした。

受験生以外の皆さんも充実した夏休みがおくれたでしょうか。

夏はどの子も大きく成長します。

 

最近、夏休みの自由研究を何にしたら良いか塾に相談する方が増えました。

「受験のためになる自由研究は何か」

ということのようです。

 

私は娘が小学生の6年間、自由研究の機会を大切にしました。

受験を意識していました。

それをバカにする方もいますが、「算数が身近にある生活」はよく薦められています。

「理科が身近にある生活」も よく言われてはいますが、算数ほどには みなさん熱心ではないように思います。

本当は理科は、紙の上に文字で説明されただけではわかりにくいものです。

イメージできれば簡単ですが、イメージできないお子さんには、ちんぷんかんぷんです。

教育熱心を豪語する私としては、生活する中で知っておくべき理科的常識は、

きちんとおさめておきたかったのです。

 

そういうわけで、塾の勉強とは別に、受験に役に立つかもしれない理科の自由研究ネタは

たくさん持っていて、聞かれればどなたにでもお教えしています。

レポートのまとめ方や、賞を取る自由研究のコツもありますから、

目的に合わせてアドバイスしています。

 

小学校の理科で、一番多い単元は植物です。

でも一番理解しづらいのは、天体と力学です。

よく 自由研究ネタの本から探してくる方がいらっしゃいますが、

私は学校の教科書が一番良いと思います。

植物、天体、力学の自由研究は、よく売られている本の中には

あまりネタがありませんし、楽しくはありますが、その後勉強の役に立つかな?

といったものが多いと思います。

 

夏休み前にこのことについて書くべきでしたが、

今年も賞を狙って相談に来たお子さんがいましたので、

詳しいネタについては、なかなか書けませんでした。

今まで賞を狙って取ったお子さんが何人もいて、

学校代表、地区代表などになり、大きな展覧会に出品されたことも何度かあります。

公立学校を受験する場合、もしかしたらそういう受賞が影響するかもしれないとの考えから

自由研究の相談が増えたのかもしれません。

 

自由研究ネタについては、また触れたいと思います。

とにかく、今年も夏休みが終わりました。

自由研究を頑張ったお子さん、その頑張りは大人が考える「得点」とは関係なく、

あなたのものになって、必ずあなたの力になってくれることがありますからね。

その研究の経験を大事にしてくださいね。