eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【男子中フェスタ/後編】 男の子がのびのびできる環境の大切さ

6月9日(日)に行われた、都内21の男子校が参加するイベント「東京私立男子中学校フェスタ2019」(以下、男子中フェスタ)。
前回はこのイベント全体のようすをレポートしましたが、今回は、男子中フェスタのイベントのなかでも最も感動的だった、各学校の在校生による「生徒2分間学校自慢」の模様をお伝えしたいと思います。



在校生が、自らの言葉で自分の学校の魅力を伝える「生徒2分間学校自慢」。
10:30からの午前の部と13:30からの午後の部に分かれて行われました。

■午前の部■

午前の部では、聖学院、日本大学豊山、芝浦工業大学付属、高輪、佼成学園、明治大学付属中野、世田谷学園、城北の8校の生徒が登壇。
大勢の前で臆することなく、時にアドリブも交えながら、自分たちの学校の魅力をアピールしていました。


「私たちは一人ひとり神様が創った価値のある存在なんです。聖学院ではそれを見つけることができます!」と力強く語ってくれた中学3年生のYくん。

「私たちは一人ひとり神様が創った価値のある存在なんです。聖学院ではそれを見つけることができます!」と力強く語ってくれた中学3年生のYくん。

会場校となった日本大学豊山の生徒は、落語調で母校の魅力を紹介。会場は笑いに包まれました。

会場校となった日本大学豊山の生徒は、落語調で母校の魅力を紹介。会場は笑いに包まれました。

芝浦工業大学付属の生徒会副会長Sくん。大学との連携で理工系教育に特化した授業、先端のICT教育環境、国際交流が盛んといった魅力を伝えてくれました。

芝浦工業大学付属の生徒会副会長Sくん。大学との連携で理工系教育に特化した授業、先端のICT教育環境、国際交流が盛んといった魅力を伝えてくれました。

中学で生徒会副会長をしているOくん。生徒と先生の距離が近いこと、40以上の部活動、多彩な行事を「高輪の3つの魅力」とアピールしました。

高輪中学で生徒会副会長をしているOくん。生徒と先生の距離が近いこと、40以上の部活動、多彩な行事を「高輪の3つの魅力」とアピールしました。

佼成学園生徒会会長のOくん。盛んな部活動と、受験間際でも多くの生徒がアメフト部の応援に行くなど、愛校心と生徒間の絆の強さを紹介。

佼成学園生徒会会長のOくん。盛んな部活動と、受験間際でも多くの生徒がアメフト部の応援に行くなど、愛校心と生徒間の絆の強さを紹介。

学校全体の仲の良さ、盛んな部活動、大学付属なので高3まで行事に全力で取り組めること、優れた環境など明治大学付属中野の4つの自慢を話してくれた高3のAくん。

学校全体の仲の良さ、盛んな部活動、大学付属なので高3まで行事に全力で取り組めること、優れた環境など明治大学付属中野の4つの自慢を話してくれた高3のAくん。

中学3年のAくんは、曹洞宗の流れをくむ世田谷学園での坐禅の取り組みが、自分と向き合う貴重な時間になっていると語ってくれました。

中学3年のAくんは、曹洞宗の流れをくむ世田谷学園での坐禅の取り組みが、自分と向き合う貴重な時間になっていると語ってくれました。

午前の部のトリを飾った城北のHくん。「子どもの体力低下が問題視されているなか、都内にある学校でグラウンドが一番広い城北で、のびのびとした学校生活を」とアピール。

午前の部のトリを飾った城北のHくん。「子どもの体力低下が問題視されているなか、都内にある学校でグラウンドが一番広い城北で、のびのびとした学校生活を」とアピール。

それぞれ個性的な8人が話を終えたところで、「子どもたちの喋る力や学校をアピールする力が、格段に上がってきています」という司会の先生からのコメントがありました。
その言葉どおり、感心させられるスピーチの連続で、午後の部への期待も否応なしに高まります。


■午後の部■

それでは午後の部はどのような感じだったのでしょうか?

午後の部に登壇したのは、獨協、足立学園、京華、成城、日本学園、巣鴨、駒場東邦の7校の生徒たち。午前の部とは異なり、2人で発表する学校もありました。

獨協は、中学生の2人が登壇。文化祭実行委員長Kくんと生徒会長Aくんによる掛け合い漫才のような学校紹介。生徒たちの仲の良さがうかがえました。

獨協は、中学生の2人が登壇。文化祭実行委員長Kくんと生徒会長Aくんによる掛け合い漫才のような学校紹介。生徒たちの仲の良さがうかがえました。

ハイレベルな部活動や入学時と卒業時の学力伸長率の素晴らしさ、同校の「志教育」などを紹介し「すんごい良い学校です!」と締めくくった足立学園生徒会長のNくん。

ハイレベルな部活動や入学時と卒業時の学力伸長率の素晴らしさ、同校の「志教育」などを紹介し「すんごい良い学校です!」と締めくくった足立学園生徒会長のNくん。

122年の歴史をもつ京華の、生徒一人ひとりを把握し褒めてくれる面倒見の良さを伝えてくれた中学3年のOくん。

122年の歴史をもつ京華の、生徒一人ひとりを把握し褒めてくれる面倒見の良さを伝えてくれた中学3年のOくん。

成城からは生徒会長のMくんと生徒会副会長のYくんが登壇し、文化祭のウォーターボーイズやマッスルミュージカルなどについてコミカルに紹介。

成城からは生徒会長のMくんと生徒会副会長のYくんが登壇し、文化祭のウォーターボーイズやマッスルミュージカルなどについてコミカルに紹介。

「男子校では、失敗を繰り返すことができ、そこから学ぶことができます」「日本学園はその人の可能性を引き出し、伸ばしてくれます」と高校1年のOくん。部活や同校の「創発学」の魅力をアピール。

「男子校では、失敗を繰り返すことができ、そこから学ぶことができます」「日本学園はその人の可能性を引き出し、伸ばしてくれます」と高校1年のOくん。部活や同校の「創発学」の魅力をアピール。

巣鴨の生徒会長のHくん。ハードな行事のいくつかを紹介し「1年経つと、ちょっとだけ高揚するんです。それは自分の成長を感じられるから。そしてOBの巣鴨LOVEもすごいんです」と会場に語りかけました。

巣鴨の生徒会長のHくん。ハードな行事のいくつかを紹介し「1年経つと、ちょっとだけ高揚するんです。それは自分の成長を感じられるから。そしてOBの巣鴨LOVEもすごいんです」と会場に語りかけました。

駒場東邦の紹介は生徒2人による寸劇調。「友達同士で泣き合えるくらいの達成感がある体育祭や生徒で行き先を決める修学旅行! 学生のうちから社会勉強ができます!」。

駒場東邦の紹介は生徒2人による寸劇調。「友達同士で泣き合えるくらいの達成感がある体育祭や生徒で行き先を決める修学旅行! 学生のうちから社会勉強ができます!」。

7校のアピールが終わったあと、司会の先生からは「自分の子が中3、高3になったときに、こんな風に成長できる。そんな姿が想像できる各校のスピーチだったのではないでしょうか」と締めくくりました。その言葉のとおり、飾らない生徒たちの発表には、大人のスピーチにはない瑞々しさと率直さがあり、会場の誰もが惜しみない拍手を送っていました。

代表としてこの場で話をするくらいですから、この日話をしてくれたのは、きっとそれぞれの学校でも活躍の場の多い生徒たちなのでしょう。だとしても、2分間という短い時間で、学校の雰囲気や行事のようすまでもがありありと伝わってくるようなアピールには脱帽でした。

我が子をこんなに立派に育ててくれる男子校なら、ぜひ進学させたい、そんな風に感じられるスピーチでした。


さて、気になる来年度の男子中フェスタですが、最新情報を入手しました!

来年も日本大学豊山中学校を開場に、6月14日(日)に開催されることが決まったようです。続報にもご期待ください。