eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【拓殖大学第一高等学校】修学旅行先は意外と重要! “行きたい場所”なら知識欲と積極性が育つ

訪れた先で、さまざまなものに触れ、見識を広める修学旅行。生徒自身が修学旅行先を選べたら、もっと積極的になり、学ぶ意欲も高まると思いませんか?

今回は、選択制の修学旅行を実施する拓殖大学第一高等学校が行う、大学と連携した修学旅行の事前研修を取材。
自分で選べるからこそ、積極的に取り組む生徒たちに、修学旅行と充実した事前研修の重要性が見えてきました。

 

■修学旅行の行き先は生徒にとって意外と重要!

拓殖大学第一高等学校では、5年前から行き先が選択制の修学旅行を導入しています。もともと修学旅行は、学年全員でオーストラリアに行っていたそうです。しかし、入試部長の宮崎剛先生によれば、生徒の興味・関心はそれぞれ違うため、より生徒の学習効果を高めるために、選択制になったとのこと。

行き先は、オーストラリアをはじめ、拓殖大学にゆかりのある台湾、イスラム圏の文化も体感できるマレーシアとシンガポール、中国、ベトナムの5地域の候補から事前にアンケートを取り、その上位3地域になるそうです。今年は、オーストラリア、台湾、マレーシアとシンガポールになりました。

実際に自分でいきたい場所に行けるということで、生徒たちの修学旅行への取り組みも、積極的なようです。「特に、マレーシアとシンガポールは、その後、自分で行く機会が少ない国なので、本物のイスラム圏の文化に触れられるこの機会に、新たな気づきが生まれているようです。」と宮崎先生。

マレーシア・シンガポールコース

マレーシアを訪れた生徒たち。

 

■大学と連携したハイレベルな事前研修に生徒の目が輝く

さて、そうした選択制の修学旅行ですが、今年から拓殖大学と連携した修学旅行の事前研修がはじまったそうです。
今回は、その第二回事前研修を取材させてもらいました。

まずは、マレーシアとシンガポール。
講師は拓殖大学国際学部の岩崎育夫教授です。前回はマレーシアを学んだということで、この日はシンガポールについて、講義をされました。

岩崎教授によるシンガポールについての事前研修

講義が始まるなり、生徒たちは一斉にペンを走らせます。

シンガポールは、アジアの中でも安定しており、数年前から日本を抜いて、アジアで1番豊かな国だそうです。シンガポールでは班別自主研修があるそうで、「本当に豊かな街か、実際に歩いて確認してみてください。」と岩崎教授。
講義では、華人が多く住む理由や豊かな国になった背景などが興味深く説明され、「現地を実際に見たい!」と思うお話ばかり。メモをとる生徒たちも真剣でした。

岩崎教授によるシンガポールについての事前研修

岩崎教授が図説を始めると、視線がホワイトボードに集中!

続いて、台湾。
パワーポイントを使って講義されていたのは、拓殖大学海外事情研究所の澁谷司教授。第一回事前研修で台湾の歴史を学んだ生徒たちに、澁谷教授が授業した内容は、なんと「台湾は『国家』か」というハイレベルなテーマ!

澁谷教授による台湾についての事前研修

興味があるからこそ、大学レベルの講義にもついていく生徒たち。

大学の講義さながらの授業を受けられるのは、併設大学がある高校ならではのメリットですね。
「台湾は“国家”ですが、国際的にはまだ認めてもらえないところがあります。でも、とても親日的な国なんですよ。」と澁谷教授。台湾では現地の大学生と一緒に街を歩く機会があるとのこと。有意義な時間を過ごせそうな予感に胸を躍らせる生徒のみなさんでした。

澁谷教授による台湾についての事前研修

澁谷教授の講義は、台湾をめぐるアメリカの法律にまで及びました!

最後は、オーストラリア。
前回はオーストラリア出身の先生が、オーストラリアの情報をレクチャーしたそうですが、今回は1日自由行動の日に向けて、イギリス出身のベン先生が、現地で役立つ実践的な英会話レッスンをしていました。

ベン先生によるオーストラリアについての事前研修

生きた英語を実践的なアドバイスと共に教えてくれたベン先生。

ベン先生は日本特有の文化や和製英語といった日本の常識と海外の常識の違いや、さまざまなシチュエーションを想定したフレーズを丁寧に説明していきます。
そして「そろそろ修学旅行をイメージして、自分の持ち物や行きたい場所を英語で言えるように!」と生徒に自立を促すベン先生。「発音は気にしないで! 言葉は口に出さないと自信にならないから! 自信がなくても試すことが大切だよ!」という言葉が、とても心強く感じました。

ベン先生によるオーストラリアについての事前研修

声に出すのが大切! 場面を想像しながらフレーズを読んでいく。

 

■関心があるから「知りたい」「やってみよう」が育つ

修学旅行先というのは、残念ながら、学校選びの際にあまり重要視されないポイントではあります。
しかし、今回取材した事前研修に積極的に取り組む生徒たちの姿から、修学旅行はお子さまの人生に活かされる経験や価値観を生む、重要な機会なのだと実感しました。
志望校を選ぶ際には、生徒の関心に応えた修学旅行先、知識欲や積極性を育てる充実した事前研修といった観点にも、着目してみてはいかがでしょうか。

 

★拓殖大学第一高等学校 願書受付

1月25日(月)から、一般入試の願書受付が始まります!

●一般入試 I

1月25日(月)~2月3日(水)
郵送(簡易書留)にて提出(窓口不可・当日消印有効)

試験日:2月10日(水)
合格発表:2月11日(木)

●一般入試 II

1月25日(月)~ 2月3日(水)
郵送(簡易書留)にて提出(窓口不可・当日消印有効)

試験日:2月12日(金)
合格発表:2月13日(土)

 

■平成28年度 入試要項の詳しい内容を見る
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