eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【聖学院中学校・高等学校】火星の都市計画!?「第6回レゴキング選手権」(7/29実施)

聖学院中学校・高等学校で、毎年夏に開催されている「レゴキング選手権」。開催6年目を迎え、予約開始から3時間で午前の部の枠が、翌朝には午後の部の枠が埋まってしまう人気イベントです。今年のテーマ「未来都市~僕らが生活する未来はこんな家になっている」では、どんな作品が誕生したのでしょうか。

技術科主任の内田先生

技術科主任の内田先生

取材したのはレゴキング選手権の発案者・内田真哉先生。技術科主任であり、「思考力ものづくり」入試の担当者でもあります。

 

各回、小学5・6年の男子児童20人が出場。

各回、小学5・6年の男子児童20人が出場。見学者を入れて53人が参加し、保護者を含めると約200人が会場を訪れました。

 

■実力が試されるシークレット課題

 
内田先生:第1課題で作ってもらったのは未来の家です。当日は、完成した未来の家を発展させて、もう1つ作品を作ります。第2課題は当日まで発表されないのでシークレット課題とも言われ、今回は“火星で都市を建設せよ”でした。第1課題の家を全て集めて未来都市が出来上がると、「君たちが作った街を評価する団体が現れ、ぜひ火星での都市計画を考えてほしいと言っています」というストーリーをアナウンスしました。自分たちが作った未来の家を、どうすれば火星でも暮らせるようにできるか考えるのです。

 

もともと自分が都市や街づくりに興味があるので、

「もともと自分が都市や街づくりに興味があるので、毎回、テーマに取り入れています」(内田先生)

 

エデュ:シークレット課題を聞いた参加者はどんな反応を見せましたか。

内田先生:戸惑っていたのは見学していた大人のほうで、子どもは楽しそうに作業に取り掛かっていました。ただ、突然投げかけられた課題に対応できない子はいて、第1課題の作品の出来はよかったのに、次も似たような作品を作ってしまうことがありました。このように参加者の実力を知ることができるので、課題をシークレットにしています。

 

作品がきちっと作られているか、

「作品がきちっと作られているか、ブロックの積み方・組み合わせ方に工夫が見られるか、ストーリーにオリジナリティがあるかをチェックします」(内田先生)

 

エデュ:どんな作品が発表されましたか。

内田先生:全般的な印象として、環境のことを考えている作品が多かったですね。建物が緑に囲まれていたり、排出したものをエネルギーとして使う環境があったり。よく作り込まれているなと思ったものは、建物が開く構造になっていて、中も説明できる状態になっていた作品です。
第2課題では、「火星は砂嵐が多いから、砂を防ぐものが必要だ」、「火星にはドライアイスがあるから溶かして利用する」などと、火星を理解して作られた設備がありました。また、環境に適応した住まいを作ってくださいという指示だったのですが、火星を研究探査するための車だったり、困ったときに脱出するための乗り物だったり、住まいではない物が目立ちましたね。

 

ブロックで緑の植物を表現。

ブロックで緑の植物を表現。


 

■未来のクリエイターを探せ

 
エデュ:イベント開催のきっかけを教えてください。

内田先生:受験生のために、夏に勉強の息抜きになるイベントがあればと思ったことがきっかけという、実はものすごくゆるい考えでスタートしたんです。このスタンスは、今も、そしてこれからも変わりません。

エデュ:今後の目標はありますか。

内田先生:開催当初より、レゴキング選手権からクリエイターを輩出したいと考えていました。イベントを通して、より多くの逸材に出会えればと思っています。

 

参加した児童は、イベント開始前からブロックで

参加した児童は、イベント開始前からブロックで遊びながら交流を深めていたそうです。

 

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★聖学院中学校・高等学校

 
●第2回 学校説明会
9月16日(土) 10:00~13:30
内容:クラブ体験、思考力セミナー、学食体験など

●第3回 学校説明会
10月21日(土) 10:00~12:30
内容:聖学院のOnlyOne教育、体験教育など

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