eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【自由学園男子部】生活の中で身につく自立心

中学校から寮で生活し、24時間を学びの機会ととらえて「生活即教育」を実践する、自由学園。今回は、男子部高等科3年生のお2人に、自由学園の学校生活についてお話をおうかがいしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左から、自由学園男子部高等科3年 津久井奏くん(第二期委員長)と小林未来野くん(全校登山生徒リーダー)

 

「自由学園に入学してから、自分のことが自分でできるようになりました。さらに自分のことだけでなく、周りのために、先を読んで行動する力が身についたと思います」
そうお話してくれたのは、第二期委員長の津久井くん。寮生活や学校生活で与えられる自分の役割の中で、少しずつ自立心が身についていったのだそうです。

自由学園ではすべての生徒に役割が与えられ、“考えて行動する”行事も多彩に行われているのだとか。そしてその中でも、全学年が一丸となるメインイベントが、「遠足」と呼ばれている全校生徒での登山なのだそうです。いったい、どのようなイベントなのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一般的な『遠足』は、学校側に用意されていて、生徒は当日ただ行くだけだと思います。けれども僕たちの登山は、生徒自身でつくります。バスや宿、登山中の食糧に至るまで、すべてを生徒が業者や関係者と交渉し、準備していきます。登山の装備についても必要なものをリスト化したり、初めて行く山であれば宿泊施設から探したりと、上級生の一人ひとりが係になって準備します。誰か一人でも適当になってしまうと行事が成立しないので、チームワークが重要になる行事ですね」
そうお話してくれたのは、リーダーを務めた小林くん。この行事はこれまで、最上級生が下級生を引率する形で行われてきたそうなのですが、今年度からは下級生も一部の係を担当するようになったのだそう。そしてなんと、その提案をしたのは、小林くん自身だそうなのです。
「指示されたことを行うだけでなく、下級生自身にも役割をもって『登山をつくる』経験をしてほしい。そんな想いで僕が発案して、クラスで話し合って決めました」
全学年に行き届いた視点で自主的に考え、行動する姿は登山リーダーならでは。けれど、小林くんがリーダーになるまでの経緯には、意外なエピソードがありました。

「実は昨年度、僕は登山に行きたくなかったんです。けれどもそのとき、高等科3年生のリーダーの先輩が、とても親身になって話を聞いてくれました。それがとてもうれしかったです。今年度に最上級生としてリーダーを選出する際、自分を推してくれる声を聞いてとても悩んだのですが、クラスのみんなともしっかりと話し合うことができ、最終的には多くの人が僕を推薦してくれた。それで、リーダーをやってみようという気持ちになれて、勇気がわきましたね」
クラスのみんなとしっかりと本音で話し合うことができたからこそ、お互いに信頼しあって身をゆだねることができたのだと、小林くんは話してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、2人からこんなメッセージをいただきました。
津久井くん:「自由学園は、本気で学ぼうと思えば、本当に自立する力を身につけられる環境です。すでに自立できているという人はもちろん、その力をつけたいという人もおすすめします」
小林くん:「24時間、同じ仲間といることで、一生の友だちができます。ただ一緒にいるのではなく、共に乗り越えてきたからこそ深い絆が生まれるのだと感じます」

 

日々の生活の中で自立心を養う自由学園。しっかりとした視座をもって自分の意見を話す2人の姿に、その教育の神髄を見る思いがしました。

自由学園男子部では、学校説明会を随時行っています。自由学園の魅力を確かめに、ぜひ一度足をお運びください。

★自由学園 男子部 学校説明会日程(要予約)
7/19(土)  17:00~翌14:00 ※寮宿泊体験あり
7/20(日)  8:50~14:00
7/20(日)  17:00~翌14:00 ※寮宿泊体験あり
7/21(月・祝)8:50~14:00

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