【日出中学校・高等学校】発表コンクール
日出中学校では毎年、全学年の生徒が半年以上かけて調べ学習をします。生徒はグループごとに情報を集め、フィールドワークをし、仲間と意見を出し合い、資料を作成して「発表コンクール」でプレゼンをします。そこで今回は、各学年から選ばれた7グループが探究の成果を披露する発表コンクールの決勝戦を見学しました。
■学年ごとに与えられるテーマ
調べ学習には学年ごとにテーマが与えられ、生徒はテーマに沿った課題や探究対象を探します。今年のテーマは1年生が「地元・目黒」、2年生が「日本の環境」、3年生が「外国から見た日本」。さらに3年生には内容にSDGs(持続可能な開発目標)を盛り込むという指示が出ました。全グループが発表コンクールの予選に出場し、そのうちの7グループが決勝戦へ進みます。
■決勝戦スタート!
出場するのは1・2年から2グループずつ、3年から3グループです。
プレゼンが始まりました。
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■先生インタビュー
<発表コンクールご担当・北川繁男先生>
――半年以上かけて行う調べ学習のスケジュールを教えてください。
北川先生:調べ学習は、全学年に設けられている「探究」の授業で行います。4~5月で調べ学習の原点となる“問い”を定めたら、情報収集に移ります。書籍やインターネットで調べ、エビデンス(根拠)を専用のノートにまとめます。
その後、多くのグループは夏休みにフィールドワークを行いますね。9月のすずかけ祭(文化祭)では、これまで調べた内容を整理・分析してポスター展示をします。このときの情報を基に10月にはパワーポイントで資料を作成し、11月にはプレゼンの練習へ。そして12月に発表コンクールを迎えます。
――先生方が多く関わるのは、どの段階でしょうか。
北川先生:最初と最後、具体的には“問い”の決定とプレゼンですね。調べ学習は“問い”が何より重要なので、調べて意味のあるものなのか、探究できるものなのかを確認しながら慎重に決めなければなりません。
また、人前で話すことは難しく、スキルが必要になりますから、プレゼンには必ず教師のチェックが入ります。生徒の発表を聞いて「もっとこうしたほうがいい」などとアドバイスします。
――テーマについて、何かこだわりはあるのでしょうか。
北川先生:生徒が自らの環境を知るために、テーマには必ず“日本”を絡めています。進路を考える上で、生徒には「自分とは何か」「自分の強みは何か」と自問自答する日がいつか必ずやってくる。あてもなく自分探しの旅に出るのではなく、まず身の回りの環境を理解するほうが自身を知る近道になると私は思います。環境を理解し、「こういう場所で育った自分って何だろう」と考える中で、自分や自身の強みに気づいてくれたらいいですね。
――ありがとうございました。
■7グループの発表を終えて
グランプリを獲得したのは、水問題について発表した3年生のグループ。豊富なフィールドワークを盛り込んだ内容が高く評価されました。
決勝戦の後には特別に、高校・国際コースの1年生が登壇。高校生が間近に控えた留学への意気込みを英語で熱く語り、発表コンクールは終了しました。
★日出中学校・高等学校
2019年度より目黒日本大学中学校・高等学校に変わります。
■中学入試報告会
2月23日(土)時間未定
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学校サイト(目黒日本大学中学校・高等学校)