【明星中学校・高等学校】ヤングアメリカンズ1dayワークショップ
明星中学校・高等学校(以下、明星)では、音楽を通した教育活動として「ヤングアメリカンズ」のワークショップを行っています。インターエデュの連載では、実施意図や小中学生対象のワークショップの模様を昨年紹介しました。そこで今回は高1生による1dayワークショップの現場へ潜入取材。一体どのような活動をしているのでしょうか。
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■ヤングアメリカンズとは
ヤングアメリカンズはアメリカの非営利団体。メンバー(キャスト)が「音楽公演」「教育」を活動の2本柱とし、世界各国で子どもとワークショップを行っています。キャストによる指導は英語で行われ、子どもたちはキャストとコミュニケーションを取りながらショーを完成させます。
明星で実施するワークショップは、小5・中2生が3days、高1生が1dayです。つまり、高1生はたった1日で初対面のキャストとショーを創り上げることになります。
■後半2時間の練習
体育館では午前中2時間の練習を終えた生徒とキャストが午後の練習を始めていました。夕方の本番に向け、パート練習と全体練習を繰り返します。
■先生インタビュー
ヤングアメリカンズ1dayに3年連続で参加されている佐藤誠司先生にお話をうかがいました。
――前半練習のようすはいかがでしたか。
佐藤先生:生徒が戸惑いを見せたのはほんの一瞬だけで、すぐにノリノリで練習に参加していました。今年は特に盛り上がっていて、普段あまり前に出てこない生徒が前線で踊っていたりと、いつもとは違う表情を見せていますよ。
――ソロパートを任されている生徒がたくさんいました。担当はいつ決めるのですか。
佐藤先生:練習中にキャストが生徒に声をかけてレクチャーしていました。事前に決まっていたわけではありません。
――それで歌ったり踊ったりできるものですか!?
佐藤先生:できてしまうから我々もびっくりしています。
――先生方も練習に参加していたようですが。
佐藤先生:教師も練習に参加しますし、本番のステージにも立ちます! 生徒たちは「先生も一緒にやるんだ」とよろこんでくれますよ。
――生徒にとって新鮮な体験になりそうですね。
佐藤先生:ヤングアメリカンズのワークショップは、生徒にとって自分を変えるきっかけを掴めるプログラムではないでしょうか。とても大きな影響を生徒に与えていると思います。
――ありがとうございました。
■終わりに
4時間の練習を終えた生徒たち。夕方には保護者を招いてキャストとともにショーを披露しました。
ヤングアメリカンズのワークショップは、明星が掲げる「グローバル時代に対応した『活躍力』を一人ひとりに身につけさせる」という教育ビジョンを色濃く反映している行事だと感じました。