【帝京大学小学校】Nコン 東京予選 5年連続入賞の秘密
8月1日(金)に行われた、第81回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)の東京都コンクールの予選で、帝京大学小学校が奨励賞を受賞しました。
帝京大学小学校が東京都コンクールの予選に出場し、奨励賞を受賞するのは、これで2010年から5年連続となります。
Nコンに向けて、どのような指導がなされているのか、その秘密を探りに予選前日の練習にお邪魔しました。
体育館に足を運ぶと、夏休みにも関わらず、子どもたちが真剣に練習をしていました。
合唱団員は、毎年、Nコンが終わってから翌年の合唱団員の募集をするそうで、今回は3年生と4年生を中心とする31名の合唱団とのこと。
今年は3年生が多いため、指導には苦労されたとのことですが、合唱団員の子どもたちは自ら合唱をやりたいと集まっているため、自覚とやる気があり、途中で辞めてしまう子どももなく、毎年続いているそうです。
合唱団を指導されている音楽の齋藤香先生に、お話をおうかがいしました。
「合唱団は、3年生から6年生までおりますので、縦のつながりが生まれます。6年生がよく面倒をみてくれるので、3年生や新しく入った児童にいろいろとアドバイスをしてくれていますね。また、ひとつのことをやり遂げた児童は、ほかのこともやり遂げる力がつきます。何かをやるということは、我慢も必要ですし、辞めたいという気持ちも出てきますが、そこを耐えて舞台に立ったとき、児童たちも感動を覚え、やっていてよかったと感じるようです。保護者のみなさまからも、合唱をやっていてよかったとの声が聞かれます」
Nコンを経験した子どもたちは、授業でも率先して動いて、リーダーシップを発揮しているそうです。Nコンを通して、人間としても成長できるのですね。
「受賞することにこしたことはないですが、大切なのはそれまでの過程だと思っております。だから、一生懸命に頑張るというのがモットーです。そして、真剣にやってもらうために、始まりのあいさつと返事、お話は相手の目を見てよく聞くことなどの礼儀を一番大切にしております。3年生も初めは気が散ってしまい、まっすぐに立つことができませんでした。最初は練習を始めるまでに時間がかかりましたが、今ではすぐに切り替えられるようになったのです。そこが一番の成長ですね」
最後の練習を終えたとき、先生が「誰も休まず、土曜日も夏休みもやった。結果が出ればいいけれど、過程が大事。できたという自信を持ってもらいたい」と子どもたちにお話していて、これまでの子どもたちの努力を思うと、とても感動的でした。
ひとつのことをやり遂げるという子どもたちの頑張りが、毎年の結果にも結びついているのですね。
★帝京大学小学校 学校説明会・オープンスクール
9月20日(土) 9:30~12:00