eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【日本大学明誠高等学校】狙うは全国制覇! 日大明誠ダンス・チア部

2019年4月、「全日本高校生ダンス部コンペティション」の決勝大会で準優勝となり、全国にその名を知らしめた日本大学明誠高等学校(以下、日大明誠)のダンス・チア部(以下、ダンス部)。8月には、「第7回全国高等学校ダンス部選手権(DCC)」の全国大会出場を控えています。そこで、日本一を目指すダンス部のメンバーに会いに行ってきました。
 

3年生部員

3年生部員24名が全員集合。ダンス部では学年ごとにチーム名があり、3年生は「Leap Lore(リープロアー)」。Leapには“飛躍・跳躍・胸の高鳴る”、Loreには“伝説・物語・歴史”といった意味があるんだそう。


 

■3年生インタビュー

 
部長と3人の副部長にインタビュー。ホワイトボードには、ダンス部への想いや、今の目標を書いてもらいました。
 

先生と部員

後列左から時計回りに、顧問の小泉宏太先生、土方くん、伊藤さん、河崎さん、三島さん。ホワイトボードには「Leap Lore」の文字が。


 

部長:河崎さん ダンス経験者
 
部長

幼い頃からダンスを習っていた河崎さん。「小泉先生は部員のような感覚で私たちに接してくれます。ダンス部になくてはならない存在」と。


 
入部のきっかけ
 
中学3年生のとき、学校説明会の個人面談で小泉先生と出会いました。高校でダンスがしたいと話すと、先生が「じゃあ俺が全国に連れていってやる」と。その言葉で「この学校のダンス部に入ろう!」と決めました。
 
未経験だけどダンスに興味がある…そんな受験生へのメッセージ
 
私たちの代も、1学年上の先輩の代も、経験者の入部はわずかでした。でも、ダンスは意識次第でいくらでも上達できるんです。ダンスがしたいと思っている子は、日大明誠でダンスをすれば、きっと人生が変わると思います。
 

 
 

副部長/ダンス部門リーダー:土方くん ダンス経験者
 
土方

ダンス部門のリーダーとして、振付や練習メニューを考えます。日大明誠のいいところは「学校からの景色ときれいな空気」。


 
全国2位になって感じたこと、変わったこと
 
テレビ番組や新聞で取り上げてもらい、いろいろな人にクラブの存在を知ってもらえるようになりました。だからこそ、全国2位に恥じない行動をとならなければと思っています。
 
小泉先生の存在
 
ダンス部員が多くの人に応援してもらい、恵まれた環境で素晴らしい経験をさせてもらっている裏側で、先生は僕らのために動き回ってくれています。感謝しているし、尊敬しているし、間違いなく“自分に影響を与えた人物”の一人です。
 

 
 

 

副部長/広報部門リーダー:伊藤さん ダンス未経験で入部
 
伊藤

広報部門の仕事は、SNSの更新やポスターの制作など。日大明誠のいいところは「先生も生徒も面白いところ」。


 
入部のきっかけ
 
中学生のときは何もスポーツをしていなかったけれど、ダンスがうまいアーティストに憧れて自分も踊れるようになりたいと思い、入部しました。
 
全国2位になって感じたこと、変わったこと
 
広報としてSNSを管理しています。関東大会や全国大会に出場したことで、動画の再生回数が一気に伸びたことには驚きました。コメントもたくさん寄せられて、周りからの応援の大きさを実感しています。
 

 
 
 

副部長/企画部門リーダー:三島さん ダンス未経験で入部
 
三島

合宿や文化祭など、大きな行事に関わる業務は企画部門が担当。体験入部したとき、先生や先輩の人柄のよさに惹かれて入部を決意したそうです。


 
全国2位になって感じたこと、変わったこと
 
1つの目標に向かって厳しい練習をこなしてきたことで、チームとしてすごく成長したと思います。ダンス部のモットーは「一生もの」なのですが、本当に私にとって一生ものの思い出になりました。
 
小泉先生の存在
 
私たちにはとても真似できないほどダンスが上手で、何でもできるので尊敬しています。部員と一緒になって練習し、振付を考え、さらに進路の相談にも乗ってくれる素敵な先生です。
 

 
 
 
 

■ダンス部の軌跡 ~小泉先生物語

 
この方なくして日大明誠ダンス部を語ることはできない――その人物こそ、顧問の小泉宏太先生です。小泉先生とダンス部の歴史を画像で紹介します。
 

 
小泉

小泉先生は日大明誠で教鞭を執って9年目の国語科の教師です。遡ること約20年、中学生だった小泉少年はTRFのSAMに憧れて友達と独学でダンスを始めます。そして高校生のとき、所属していたダンススクールの講師らもエントリーしたダンス大会に出場し、講師を差し置いて優勝。


 
教師に

その後、ダンスイベントを企画したり、指導者としてダンスを教えたりと、ダンス一色の生活に。そのうち教えることに興味を持ち、しかし「教壇に立ちたいから」という理由で体育ではなく国語の教師になることを決意。日大明誠での教師生活が始まりました。


 
ステージ

バレーボール部の顧問を務めていたところ、踊れる先生がいると聞きつけた生徒・増田謙三くんから「誠祭(文化祭)で一緒に踊ってほしい」と頼まれます。4月に赴任したばかりの小泉先生は、2か月後の誠祭のステージに立ち、増田くんと2人でダンスを披露。すると今度は、ステージを見たチアリーダー同好会の生徒から「顧問になってほしい」と頼まれ、兼任することに。画像は2019年誠祭で部員と踊る小泉先生(右)です。


 
増田

増田くんは卒業後、プロのダンサーに! 2018年5月には、ダンス部に特別レッスンに来てくれました(画像手前左)。プロの踊りを間近で見た部員たちは大感激。


 
全部員

その後、ダンス人気も影響し、部員は増加の一途をたどります。現在の部員は74名。今も小泉先生(前列中央)は生徒とともに練習に加わり、誠祭や明誠フェスティバルのステージに立っています。

 
 
 

■ダンスができることは当たり前のことじゃない ~小泉先生インタビュー

 
インタビュー
 
ダンス部の思い出
 
一番印象に残っているのは、同好会から部に昇格した2013年度の誠祭です。何か月もかけて練習してきたにもかかわらず、台風の上陸で公演はおろか誠祭が中止に。しかしその後、学校が卒業公演として体育館で踊る段取りを整えてくれたんです。そのとき、生徒や私自身が学校に応援してもらっていることを強く感じ、部活動ができること、ステージで踊れることに感謝しなければならないと心に刻みました。
 
全国2位になって感じたこと、変わったこと
 
全国2位になり、周りの方からはすごいねと言われましたが、1位になれなかった悔しさのほうが上回りましたね。生徒は全国大会の結果に浮き足立つのかと思いきや、逆に気を引き締めて、校則を守ったり勉強に励んだりするようになったので、「結果を出すとはこういうことなのか」と感じています。段階を踏んで今回の結果にたどり着いたと思っているので、卒業生たちに感謝しています。
 

関東大会

「関東大会で優勝したとき(画像)のほうが、驚きは大きかったですね。『一体何が起こったんだ?』と思いました」(小泉先生)。


 
 

■日本一を目指して

 
3年生にとって引退のステージとなる全国大会は、8月21日(水)に行われます。演目は、全国2位を獲得したときと同じ「TIME」。気になる結果はダンス部公式Twitterや、日大明誠のエデュログでぜひ、チェックしてみてください。
 
 
「TIME」練習動画
 

 
 
まだまだあります! 画像はこちら≫
 
 

★日本大学明誠高等学校

 
■オープンスクール
第1回 8月3日(土) 9:30~
第2回 8月17日(土) 9:30~
第3回 8月24日(土) 9:30~
ファイナル 11月23日(土・祝) 9:30~、13:00~
要予約
 
学校サイト