【八王子中学校・高等学校】大人顔負けのプレゼン! 探究ゼミ研究発表会
アクティブラーニングに重きを置いている八王子中学校・高等学校(以下、八王子学園)。その学びの中でも特徴的なのが、中学3年間にわたって行われる「探究ゼミ」で、興味をもったテーマについての調査・研究からプレゼンテーションまでを体系的に学んでいきます。
2月19日、その集大成となる探究ゼミ研究発表会が開催されると聞きつけ、八王子学園を訪ねました。
■中学校の全生徒の前で堂々のプレゼンテーション
探究ゼミ研究発表会の会場は、広い講堂! こんな大きな会場だと、ステージに立つだけでも緊張してしまいそうなものですが、生徒たちの発表は実に堂々としたものです。
巧みにスライドを操作し、時には会場全体をどっと笑いの渦につつみながら、自分たちのゼミの研究成果を発表していきます。
この研究発表会で、各ゼミに与えられた発表時間は7分まで。5分経過時、6分経過時にそれぞれベルが1回鳴らされ、7分で即、終了となってしまいます。
発表が一通り終了すると、審査結果の集計が始まりました。講堂の後方で生徒たちの発表のようすを見守っていた先生たちは、同時に手元のPCで採点も進めていたのです。
その審査結果を待つ間には、制限時間の関係で途中までになってしまった2つのゼミに残りの発表を行わせるという粋な計らいも。「続きの発表の時間をくださりありがとうございました!」と言う壇上の生徒と、そこへ惜しみなく送られる温かい拍手に、「人格を尊重する」八王子学園のモットーがしっかりと根付いていることを感じました。
■発表のようすから
「都道府県マイスター」ゼミでは、47都道府県の中から北海道を取り上げ、軽妙な語り口で講堂中を盛り上げていました。
最後に発表した「統計入門」ゼミは、スポーツ施設を作る前の事前調査という設定でアンケート調査を実施。さらにメンバー自身もトレーニングをしてみての結果を合わせて考察し、発表しました。
本格的な調査・研究と、フィットネスクラブのCMを思わせるBGMやトレーニングの仕方を「T・S・G〜短期集中型〜」と名付けるなどのユーモアのバランスが秀逸でした。
■終わりに……最優秀賞は「統計入門」!
さて、講評と審査結果の発表です。
結果は、プレゼン部門(伝え方の面での評価)の最優秀賞が「都道府県マイスター」、アカデミック部門(探究の面での評価)の最優秀賞が「果てしなく飛ぶ紙飛行機」、そして総合での最優秀賞は「統計入門」となりました。発表のたびに、会場からは歓声と温かい拍手が起こりました。
また、全体への講評として、「理論に基づいてしっかりと調べて検証し、発表することができていました」という称賛の言葉がありました。
どの発表からも生徒が主体的・協働的に学びを進めたことがうかがえ、八王子学園の「探究ゼミ」はこれからの世の中で必要とされる課題発見・解決能力を自然に身につけられる授業だと感じました。そして、「思考力」「判断力」「表現力」が問われることになる新大学入試も、「探究ゼミ」の学びを経験した八王子学園の生徒たちなら、問題なく乗り切れるのではないでしょうか。
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