eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

柔軟に行事を切り替え!新しい日常の交流・体験機会をつくる

2020年、新型コロナウイルスの影響により、全国の多くの学校が行事の取り止めを迫られ、「体験機会の減少」が大きな課題として浮かび上がってきました。そんな中、八王子学園八王子中学校・高等学校(以下、八王子学園)は感染対策と両立できる新しい行事を実施しています。

 

■運動会→ウォークラリーへ 代替行事で体験機会を守る

ウォークラリーが開かれた10月9日の昭和記念公園はあいにくの雨模様。ですが来場者が少ない分、ソーシャルディスタンスを確保しやすいメリットも。

ウォークラリーが開かれた10月9日の昭和記念公園はあいにくの雨模様。ですが来場者が少ない分、ソーシャルディスタンスを確保しやすいメリットも。

10月9日には中学校の運動会が予定されていましたが実施場所が体育館となることを踏まえ、三密回避のため中止に。代替行事として立川市の昭和記念公園でのウォークラリーを開催しました。

参加人数は中学1~3年生の約300人ほどでしたが、昭和記念公園は東京ドーム40個分の広さがある開放的な環境です。ソーシャルディスタンスは問題なく確保できました。さらに午前9時30分から11時30分までの短時間開催とし、接触による感染リスクも抑えられるよう配慮しています。

生徒は6人ほどのグループを組み、公園全体に配置された9箇所のチェックポイントを回ります。先生方は各チェックポイントで待機し、クイズを出題。正解するために生徒同士で相談しあい、たくさんの交流が生まれました。

 

■「仲間としてのつながりを強めたい」感染対策を踏まえたプログラム

このように行事に力を入れる背景について、ウォークラリーの企画を中心になって進めた体育科の松本拓也先生にお話を伺いました。

体育科の松本拓也先生。

体育科の松本拓也先生。

インターエデュ(以下、エデュ):どのような思いで今回の行事を企画されましたか。

松本先生:八王子学園は完全登校が始まったのが6月で、「生徒同士がもっと打ち解けられるようにしたい」と感じる場面が2学期になってからも見受けられました。そこで、新型コロナウイルスの感染対策を徹底しながら、行事・校外学習を慎重に実施して、仲間としての繋がりを強めることを目指しました。

エデュ:今回のウォークラリーを企画するに当たり、大切にしたことを教えてください。

松本先生:屋内での接触による集団感染が全国的に広がっていた時期だったため、「野外で接触をなるべく抑えるように配慮しました。また、プログラム内容もグループごとに距離を置いて活動するものにして、一度に大人数で集まるタイミングを極力少なくしています。当日、プログラムが心配で欠席する生徒は出なかったので、保護者の方々にも安心してもらえたかと思っています。

エデュ:実施後に生徒に変化は見られましたか。

松本先生:当日は男子生徒、女子生徒も以前より積極的にコミュニケーションを取る姿がよく見られ、企画した側としても嬉しかったです。その後、クラスの雰囲気もより明るくなったと感じています。やはり行事を通して、生徒同士の繋がりや成長は大きいものだと改めて気づくことになりました。

クイズの答え、公園全体をどう周るかなど、話し合うテーマがたくさんあり、交流が深まりました。

クイズの答え、公園全体をどう周るかなど、話し合うテーマがたくさんあり、交流が深まりました。


 

■いろいろな我慢をパワーに変えられる八王子学園!受験生へのメッセージ

コロナ禍に負けず、生徒の交流が深まる行事を守ってきた八王子学園。オンライン授業の取り組みが優れていることも話題ですが、学校生活ならではの貴重な体験機会が確保されていることも受験生には知ってほしいと思います。最後に松本先生からのメッセージをお届けします。
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松本先生:今は勉強が大変なだけでなく、外出自粛などで辛い思いをしているかと思います。ですが、八王子学園に入学した後は可能なかぎり、活動の場をつくっていきます。今、いろいろと我慢していることをパワーに変えて一緒に学校を盛り上げましょう。

 

■編集後記

今回ご紹介したような代替行事は先生方の行動力の賜物だと感じます。これからも八王子学園なら活動的な学校生活が送れることは間違いありません。

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