eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【明星中学校・高等学校】先生自慢の学校プロジェクト「SDGs」

今年度、明星中学校・高等学校(以下、明星)の訪問記は、先生自薦の学校プロジェクトをご紹介します。第1弾は、「本科のSDGsプロジェクト」。プロジェクトのリーダーを務める高1学年主任の飯島崇史先生と、栗山めぐみ先生にお話をうかがいます。
 

飯島先生と栗山先生

飯島先生と栗山先生


 

■生徒一人ひとりが課題解決に挑む

 
飯島先生と栗山先生2
 
――本科のSDGsプロジェクトとは、どのようなものでしょうか。
 
飯島先生:高1生がフロントランナーとなり、高2までの2年間で地域・日本・世界を舞台に課題を見出し、解決に向けて動きます。我々のSDGsプロジェクトは、座って概要を学ぶのではなく、生徒が考え、動くことにこだわっています。
 
栗山先生:週1回、2時限続きの「総合」の授業を使い、クラス横断で活動しています。生徒一人ひとりが地域における課題を考えて提出し、それを私たちが取りまとめ、「ゴミ」「フードロス」「LGBT」「教育」など、課題をカテゴライズして教室を割り当てました。生徒は、自分と似た課題を抱える仲間が集まる教室で、各々の活動を進めていきます。
 
飯島先生:同じ教室に、自分と似た課題の仲間がいれば一緒に活動することもありますが、基本的には単独で課題解決に取り組みます。自由に活動を進めるので、教室で調べものをする生徒がいれば、廊下に出て先生に相談する生徒もいます。
 
栗山先生:この活動には、高1本科の全教員が関わっています。私はゴミに関する課題を担当し、活動報告書に目を通しています。
 
栗山先生
 

■生徒の新たな一面を発見

 
――課題を決めた生徒は、どのように活動するのでしょうか。
 
飯島先生:さまざまな分野の企業や団体とパートナー契約をしている会社があり、その会社を通して、企業や団体のプロジェクトに参加したり、生徒が新たなプロジェクトを先方に提案したりしています。企業には、クックパッド株式会社や株式会社ラッシュジャパンなどがあります。フードロスに取り組む生徒は、地元で開催する「お得クッキング」というイベントを考え、企画書を作成してクックパッドに提出。先方のご担当者から「誰に何をどのように伝えるか、そのポイントをもっと絞り込むべき」とアドバイスをいただいていました。
 
栗山先生:自分が高校生だった頃は、企業や大人と関わって何かに取り組むことなんてありませんでした。企業を相手に行動することは心理的なハードルが高く、緊張するはず。ところが、多くの生徒は臆することなく外部の方と交流していて、報告書を見るたび、「こんなに積極性があったなんて」と生徒の新たな一面を発見しています。
 
――今後の活動を教えてください。
 
飯島先生
 
飯島先生:高1の2学期まで地域の課題解決に向けて動き、12月にポスターセッションをして活動の振り返りをします。次は高1の冬から高2にかけて、視野も範囲も広げて新たに課題解決への活動を。そして、高2の12月に行われていたベトナム修学旅行は、行先はそのままにSDGsの研修旅行とし、渡航先で現地の方と協働して課題解決に取り組みます。
 
――ありがとうございました。
 

 

■終わりに

 
中間報告となる12月のポスターセッションの内容は、訪問記で追ってご紹介します。どうぞお楽しみに!
 
 

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