カテゴリー: 普連土学園中学校・高等学校

  • 中高時代のうちに大学の学びにふれられる!普連土学園だからこそ視野が広がる

    普連土学園中学校・高等学校

    inter-edu’s eye

    キリスト教フレンド派を母体とする普連土学園中学校・高等学校(以下、普連土)は近年、高大連携にも力を入れています。中高時代のうちに大学の専門性の高い学びにふれることで、学習意欲がさらに高まることは間違いありません。高大連携の特色と、完全中高一貫の女子校としての個性に迫りました。

    法政大学デザイン工学部
    建築学科との交流

    普連土の校舎の多くは、法政大学建築学科の礎を築いた建築家、大江宏氏が設計したもの。大江氏は1957年に法政大学の建築に携わった後、普連土の建造に関わっており、1968年に本校舎、1975年に体育館を手がけました。

    2023年8月に法政大学デザイン工学部建築学科の研究生たちが大井氏の作品研究のために普連土を訪れることになった際、「一緒に実測調査をしませんか」と提案がありました。普連土の青木直人校長が説明します。

    青木校長

    青木校長

    青木校長
    いい機会だと思って参加を募りましたら、中学1年生から高校3年生までの約20人が手を挙げたんです。まずは法政大の院生から『普連土の校舎で好きな場所はどこですか』と問いかけがあって、大江氏の図面を見ながら実際の寸法を測ったり、精緻なデッサンを描いたり、非常に充実した時間を過ごすことができました。

    実測時の様子

    実測時の様子

    建築が結びつけた法政大との関係は、一区切りつくことなく続いています。2024年の2月には同大のデザイン工学部建築学科で建築設計・都市環境研究室を主宰する小堀哲夫教授を招き、講演を行ってもらいました。

    青木校長
    小堀先生が全校生徒の前でお話をしてくださったのですが、私たちが普段見過ごしているような校舎の構造や細部の素晴らしさに気づくことができました。専門家の目を通して自分たちの居場所の魅力を再発見できた意義はとても大きいと思います。2024年の秋の学園祭のときには、法政大の院生たちが実測調査を受けて模型を作り、本校の図書館のスペースを使って調査結果を発表してくださいました。展示に先駆けては「模型を飾る台座を作りましょう」ということでデザインワークショップも開催していただき、2024年の8月には大江氏が手がけた梅若能楽学院の実測調査に協力させていただいています。いずれの場面でも、参加した生徒たちは大きな刺激を受けることができました。

    法政大との取り組みを通して「同大のデザイン工学部建築学科に進学したい」と明確な目標ができた生徒もいます。法政大との関係も含めて、高大連携を通じてより広い世界を知ってもらいたいです。

    模型台座作成時の様子

    模型台座作成時の様子

    梅若能楽院の実測調査

    梅若能楽院の実測調査

    アメリカのアーラム大学との
    連携強化も視野に

    高大連携は法政大学とのつながりだけに限りません。2023年5月に東京理科大学と「学校インターンシップに関する協定」を、同年10月には東京女子大学との高大連携協定を、2025年2月には津田塾大学と「普連土学園と津田塾大学との連携教育事業に関する基本協定」を結んでいます。

    青木校長はその狙いについてこう説明します。

    青木校長
    学びの本質とは、普段とは違う景色を見て新鮮な驚きを感じることにあると考えています。新しい見地を得ることで、少しずつ自分の世界が広がっていく。人と人との対話を通じて大きな学びを得ることができる。そうした意味で、さまざまな大学と関わり合いを持って、体験を重視した場を増やしていきたいです。

    普連土には、カンボジアの地雷撤去活動家である元少年兵のアキ・ラー氏に高校2年生が直接献金を届ける取り組みがあります。その活動を通して東京農業大学とのつながりもできました。

    青木校長
    アキ・ラーさんに育てられ、プノンペン大学で農学を専攻された女性が、土壌が汚染されて地面が使えないということで、水耕栽培の実験農場を手がけていたんですね。その姿を見た普連土の生徒が『自分たちが知るべきことはもっとあるのでは』と考え、東京農業大学の応用生物科学部にある土壌肥料学研究室を訪れました。そこで土壌学の基本に関する講義を受けたのですが、東京農大との連携もより深めたいと考えています。

    カンボジア研修の様子

    カンボジア研修の様子

    カンボジア研修の様子

    カンボジア研修の様子

    普連土はキリスト教フレンド派を母体とする学び舎であり、高大連携の構想は国内だけにとどまりません。「クエーカー」と呼ばれるキリスト教フレンド派の信者は世界中におり、関連の教育機関も国をまたいで200校ほど存在しています。

    青木校長
    以前から交流があるアメリカのアーラム大学は、普連土と同じキリスト教フレンド派の学校。アーラム大学との連携も強めており、今年の春には日本語学科の教授が二週間本校に滞在して、講義をはじめ生徒との豊かな交流の時を持って下さいました。普連土はカナダやイギリス、ニュージーランドを訪問するなど海外研修の選択肢が豊富ですが、そこに高大連携も加われば、より生徒たちの可能性も高まるはずです。

    入学後からの6年間で
    成績がぐんと伸びる生徒も!

    普連土では普段どのような学びが行われているのでしょうか。広報部長の池田雄史先生におうかがいしました。

    池田先生

    池田先生

    普段の学びの特色を教えてください。

    池田先生
    普連土は中学1年生から高校3年生まで、全学年が1クラス40~45名ですが、中学の英語と数学では1クラスに教員を2名あて、ティームティーチングや分割クラスを採用している点が特色です。一人ひとりに目の行き届いた学びを重視しているため、入学後からの6年間で成績がぐんと伸びる生徒も少なくありません。

    少人数分割クラスでの授業の様子

    少人数分割クラスでの授業の様子

    個々が着実に成長できる環境があるんですね。

    池田先生
    理科の授業で一人ひとりの実験観察を大切にしている部分も普連土らしさだと思っています。中学1年生から高校3年生まで、かなりの回数の実験や観察を行っていくので、理科への関心も高まります。理系選択率は毎年40%を超えています。

    大学受験のサポートはどのように行っていますか。

    池田先生
    これも少人数のメリットだと思うのですが、高校2、3年生では選択科目の授業はかなり少人数での実施となるため、個々の理解度をより深められていると感じています。例えば今年度は、高校3年生の「共通テスト演習基礎」は3名のみの生徒を対象に、「古典講読」は1名のみの生徒を対象に行われています。

    2025年には東京大学をはじめとする国公立大学や、慶應義塾大学や早稲田大学といった私立難関大学にも合格者を出していますね。

    池田先生
    中学1年生からのきめ細やかな指導が実っている実感はあります。最近では一般入試だけでなく総合型選抜という選択肢も増えており、学校推薦型選抜や総合型選抜では志望理由書や小論文の質が重要となってきますが、普連土では小論文の個別指導も行っています。国語科とは別に論文科があり、10人程度の講師が希望者に対して一対一で手厚く指導しています。

    受験生と、その保護者に
    向けたメッセージ

    最後に、広報部長の池田雄史先生と青木校長から、受験生と、その保護者に向けたメッセージをいただきました。

    池田先生
    普連土はキリスト教フレンド派の教えに基づいた女子校であり、毎週木曜日はクラスごとに礼拝を行い、その際に順番で一人ひとりが「感話」を行う機会があります。感話のテーマは身近な出来事や気になる時事ニュースなど何でもよく、6年間を通じて取り組むことで「伝える力」が身につきます。授業以外で自分の意見をしっかり持てるようになると同時に、友人たちの声に耳を傾けることで多様な考え方を受け入れる寛容性も育まれるはずです。

    青木校長
    異性の視線を気にしなくてよい女子校であり、キリスト教フレンド派の教えという一本の軸があることで、たくましく育っていく生徒が多いです。高大連携だけでなく、海外留学のプログラムも豊富に用意しており、学びの選択肢が豊富な点は普連土ならではではないかと感じています。視野を広げていくことを大切にしていますので、さまざまな場面に積極的に飛び込んで、自ら考え、自ら道を切り開き、自らの責任で行動し、深く学ぶことができる学校です。ぜひ一度、授業見学会や学校説明会に足を運んでいただきたいと思います。

    編集後記

    特に印象に残ったのは「学びの本質とは、普段とは違う景色を見て新鮮な驚きを感じることにあると考えています」という青木校長の言葉。法政大学や東京農業大学をはじめ、さまざまな大学との関係性により専門的な知見にふれられる環境は、中高生にとって大きな刺激になるのは間違いありません。大学の研究などに触発されることで知的好奇心が強まり、日々の学びがより深まるのだと感じました。

    イベント情報

    入試解説動画配信

    • 2025年12月8日(月)~2026年1月31日(土)15:00

    入試相談会

    • 2026年1月10日(土) 10:00~12:00

    学校体験日(第3回)

    • 2026年2月14日(土) 9:00~12:00
  • カナダ、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、カンボジアへ!普連土学園ならではの国際体験

    普連土学園中学校・高等学校

    掲載日:

    カナダ、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、カンボジアへ!普連土学園ならではの国際体験

    inter-edu’s eye

    東京都港区に校舎を構える普連土学園中学校・高等学校(以下、普連土)は、キリスト教フレンド派を母体とする完全中高一貫の女子校です。その国際的な成り立ちと「すべての人間に対する尊敬の念」を大切にする校風から、グローバルな体験を重視しており、海外留学のプログラムも豊富に用意しています。

    7つのプログラムから選べる!海外留学は地球規模で展開

    普連土は1887年の創立当初から国際理解教育を重んじてきました。英語力を高め、国際的な視野を広げるために用意された海外研修プログラムには、6つの選択肢があります。

    カナダ研修プログラム

    中学3年生が対象で定員は30名。カナダのバンクーバーの家庭に生徒が2名ずつ滞在する10日間のホームステイプログラムで、ブリティッシュコロンビア大学の訪問、英語のレッスンやアクティビティを体験します。

    ジョージ・フォックス・ツアー

    高校1、2年生の希望者30名が参加するイギリスでの夏期研修です。12日間の期間の中で普連土の母体であるキリスト教フレンド派を立ち上げたジョージ・フォックスに縁のある場所をめぐりながら、英国の文化を理解し、英語力も向上させる機会となっています。

    ジョージ・フォックス・ツアーの様子

    ジョージ・フォックス・ツアーの様子

    セルフディベロップメントプログラム

    高校2年生の希望者4名が対象で、期間は9日間。アメリカの東海岸にある大学の寮に宿泊し、現地の大学生や日本の他校生徒とのディスカッションなどを経験します。ハーバード大学も訪問します。

    セルフディベロップメントプログラムの様子

    セルフディベロップメントプログラムの様子

    ニュージーランド ターム留学

    高校1年生の希望者6名が参加するプログラムで、約2か月間、ニュージーランドでホームステイをしながら、現地の公立高校に通います。英語研修にとどまらず、さまざまな自然体験や文化交流を経験できます。

    カンボジア アキ・ラー プロジェクト

    普連土が学校をあげて長年支援してきた地雷撤去活動家である元少年兵のアキ・ラー氏に、高校2年生の4名が直接献金を届けます。期間は7日間。地雷博物館の訪問や地雷撤去作業の現場見学のほか、カンボジアの文化や歴史を学びます。

    カンボジア アキ・ラー プロジェクトの様子

    カンボジア アキ・ラー プロジェクトの様子

    AFS年間派遣プログラム

    さまざまな国への留学を支援する公益財団法人のAFS日本協会によるプログラムへの参加も積極サポート。高校1、2年生の希望者が約10か月間、ホームステイしながら現地校の授業に参加します。

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    国際ロータリー 青少年交換プログラム派遣学生

    120万人以上の会員から成る世界的なネットワーク、国際ロータリーが展開している青少年交換プログラム派遣学生に参加する生徒もいます。高校2年生の夏から約1か月の留学が基本です。

    国際ロータリー 青少年交換プログラム派遣学生の写真(予定)

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    海外生活を通じて視野や価値観を広げてほしい

    豊富な海外研修制度の目的や効果などについて、英語科の教員であり、広報部長も務める池田雄史先生に話をうかがいしました。

    英語科の教員であり、広報部長も務める池田雄史先生

    海外留学の選択肢が充実していますね。

    池田先生
    歴史が古いのはイギリスを訪れるジョージ・フォックス・ツアーで、この海外研修は30年近く前から行っています。語学研修だけではなく、キリスト教フレンド派が誕生したイギリスの湖水地方をめぐったり、ウィリアム・シェイクスピアの劇を鑑賞したりする内容です。他にもプログラムを増やしてきたのは、できるだけ多くの生徒に価値観の幅を広げてほしいという思いからです。できれば、在学中に1人1回は海外研修か海外留学を体験してほしいと考えています。

    カナダ研修プログラムは2024年度に立ち上がったそうですね。

    池田先生
    従来、本校は「留学は高校から」という考え方があったのですが、なるべく早く海外体験をすることで得られるものも多いという理由から、中学3年生を対象にしたカナダ研修プログラムを始めました。30名の枠を超える応募があったので、来年度以降は定員を増やすことも考えています。

    カナダのバンクーバーではどのような学びが得られるのでしょうか。

    池田先生
    例えば、北米有数の大学であるブリティッシュコロンビア大学を訪問して、現地の大学生と交流するような時間もあります。また、本校の設立に関わった新渡戸稲造がブリティッシュコロンビアで亡くなっていて、現地に新渡戸記念庭園があるので、そこに足を運んで、学校の歴史に思いを馳せてほしいと思っています。。

    高校2年生によるセルフディベロップメントプログラムの内容も濃いですよね。

    池田先生
    セルフディベロップメントプログラムは日本の他の女子校との連合企画で、2023年度から参加しています。現地の学生と議論したり、他の女子校の生徒さんと交流したり、さらにハーバード大学を訪問するなど、参加した生徒たちは大きな刺激を受けて帰ってきます。

    高校1年生のニュージーランド ターム留学は約2か月間という中期留学となっています。

    池田先生
    これは2025年の1月に初めて行われるプログラムです。教員による引率のない2ヶ月間になるので、自立心が強まる良い機会になるはずと期待しています。一つこだわったのは現地では共学校に通うことで、普段女子校では経験することのできない男女がともに過ごす環境で、できるだけ視野や価値観を広げてほしいという目的があります。

    視野や価値観を広げる、というのが留学のキーワードになっているのですね。

    池田先生
    おっしゃるとおりで、その点は学校長も特にこだわっている部分でもあります。単なる語学研修ではなくて、現地では様々な人や物に関わり、広い視野を持ってほしいと考えています。

    学校の様子

    社会に関与するという点では、カンボジア アキ・ラー プロジェクトが象徴的です。

    池田先生
    地雷撤去活動に必要な献金を直接届けるプロジェクトですが、学校全体にその意義が伝わっている実感があります。本校はキリスト教学校ということもあって、昔から献金や募金を募る文化があります。カンボジア アキ・ラー プロジェクトは参加者が事後発表を行うので、自分たちの献金がどのように使われているのか、多くの生徒がきちんと理解してくれているようです。

    留学については、外部団体のAFS年間派遣プログラムを通して生徒の参加を積極的に支援している点も特徴的です。

    池田先生
    外部団体のプログラムを利用すると、イタリアやフィンランド、ハンガリーやマレーシア、ブラジルやホンジュラスといった国に派遣されることもあります。自らの選択ではなかなか留学先として考える機会のない国で過ごすことで、人生の可能性が広がっていると思います。実際、外部団体のものも含め、海外留学の経験を大学入試の総合型選抜に生かして合格を勝ち取る生徒もいます。

    今後、さらに留学制度を充実させる予定はありますか。

    池田先生
    高校1年生のうちにニュージーランドに1年間留学するプログラムを検討中です。期間は1月から11月までで、ホームステイをしながら現地の高校に通う内容を考えています。また、キリスト教フレンド派が創立に関わった大学などとの交流も増やしていければと思っています。

    学校の様子

    まだまだあります!普連土の魅力

    海外に限らず、視線を外に向ける環境があるのも普連土の魅力です。

    例えばここ数年で複数の大学と連携を結んでおり、東京女子大学とは高大連携協定、東京理科大学とは「学校インターンシップに関する協定」を結んでいます。2025年2月には津田塾大学ともつながりができました。また、中学校舎の建築に関わりの深い法政大学の建築学科とも良好な関係を築いており、同学科の調査に普連土の生徒が参加した実績もあります。

    学校インターンシップの様子

    毎年春と夏に行われる教養講座も関心を外に広げる取り組みです。講座は「刑事裁判を傍聴しよう」「民俗学入門~少し昔の日本に触れる~」「途上国での医療活動をのぞいてみよう」「農林水産省に行ってみよう!」など多岐にわたります。池田先生によれば、教養講座をきっかけに大学の進路選択を決める生徒もいるそうです。

    普段の授業を含め、さまざまな場面で幅広い教養を得た生徒たちの進路実績は充実しています。国公立大学や有名私立大学に進学する卒業生が多いうえ、海外の大学に合格した事例もあります。理系の大学や学部への進学率は約4割を占めており、これは中学1年次から実験や観察の機会が多い点も影響しているとのことです。

    学校インターンシップの様子

    編集後記

    海外研修というと、英語力の向上ばかりに注目されがちですが、普連土では「普(あまね)く世界の土地に連なるように」という願いをこめて考案された校名が示すとおり、実体験を通して世界規模の視野を養うことも重視されています。海外研修に関して6つの選択肢が用意されている恵まれた環境だからこそ、そのチャンスを生かせば人間性の幅は間違いなく広がるはずです。

    イベント情報

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    第2回学校説明会

    2024年10月20日(日)

    第3回学校説明会

    2024年11月17日(日)

    第4回学校説明会

    2024年12月15日(日)

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