高輪中学高等学校
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高輪中学高等学校の「マケドニア同好会」は、なんと日本で唯一の存在。都内有数の進学校で、なぜこのユニークな部活が生まれたのか?1885年創立の歴史と、難関大学合格実績を誇る生徒たちの知的好奇心あふれる活動内容をご紹介します。
未知の文化で世界が広がる!
マケドニア同好会の活動が育む好奇心
多くの難関大学合格者を輩出し、都内有数の進学校として知られる高輪中学高等学校(以下、高輪)。そんな高輪には、日本で唯一の「マケドニア同好会」があります。5年前にサークルとして始まった活動は、今では同好会として本格的な規模にまで成長しました。2025年には大阪万博も控えており、その活動にも注目が集まっています。
興味を持ったきっかけは何ですか?
部長のO.K.さん
私がマケドニア同好会に入部したのは、生徒会の先輩に同好会に誘ってもらったことがきっかけです。もともと子どもの頃から外国に関心があり、 “知らない国について学べるなら面白そう”と思い、入部を決めました。
副部長のM.K.さん
私も生徒会の先輩に声をかけてもらったのが、マケドニア同好会に入部したきっかけです。私自身もともと外国語に興味があり、学校の教科のなかでは英語が特に得意だったので自然と関心を持ちました。

活動について詳しく教えてください
O.K.さん
週に1回、水曜日に活動が行われています。主にボランティアで来てくださるマケドニア出身の方からマケドニア語を教わっています。ほかにも大使館を訪問したり、マケドニア友好協会のイベントに参加したりする機会もあります。
M.K.さん
現在は、オープンキャンパスに向けた準備も進めています。マケドニアについて調べた内容を模造紙にまとめて発表したり、自分の名前をキリル文字で書いたりといったアクティビティを用意して、楽しみながらマケドニアに興味を持ってもらえるよう工夫しています。
魅力はどのような点でしょうか
O.K.さん
高校1年の夏に行われたオープンキャンパスでは、なんと北マケドニア共和国の外務事務次官が来校されました。このような経験は、一般的な部活動や同好会ではなかなか得られないものです。中学・高校のうちに国際的な場に触れられるというのは、この同好会ならではの大きな魅力だと思います。
M.K.さん
同好会での活動を通じて、マケドニアはバルカン半島に位置しているということを知り、地理や気候などについても学ぶことができました。マケドニアをきっかけに他の国や文化にも興味が広がっていく。それがこの同好会の大きな魅力だと思います。
雰囲気はどうですか?
O.K.さん
マケドニア同好会は堅苦しい雰囲気はまったくなく、他の部活動との兼部も可能です。高輪には全部で37種類の部活動がありますので、興味に応じていろいろな挑戦ができます。
M.K.さん
そうですね。皆でなにかまとまって成し遂げるような会ではないので、メンバーが各々好きなように活動ができていると感じます。
活動のなかで印象に残っていることは?
O.K.さん
北マケドニア共和国大使館を訪問したことです。ほかにもマケドニア友好協会が開いた食事会に参加して、本場の料理を味わったのも思い出深い体験でした。文化祭では“ケバピ”というマケドニアの料理(ケバブに似た料理)を作って来場者にふるまったこともありました。

M.K.さん
私は書道部と兼部しているのですが、以前北マケドニア共和国大使館を訪問した際に大使と一緒に書道を楽しむ機会がありました。事前に自分で書いて持参した作品があったのですが、後日改めて大使館を訪れたとき、その作品が飾られていたのを見てとてもうれしく思いました。

同好会での学びを今後にどう活かしていきたいと考えていますか?
O.K.さん
私は将来、医師になることを目指しています。マケドニア同好会の活動を通じて「日本だけでなく、世界でも活躍できる医師になりたい」という思いが芽生えました。特にマケドニアやバルカン半島の国々は医療体制がまだ整っていない地域も多いため、そうした場所で少しでも貢献できたらと思っています。
M.K.さん
私は将来、法律に関わる仕事に就きたいと考えていますが、同好会での活動を通して国際的な法律問題にも関心を持つようになりました。マケドニアの言語や文化を学んだ経験を土台にして、今後はさらに他の国々についても視野を広げていきたいと思っています。
これから高輪に入学する方に向けて
O.K.さん
高輪の生徒が北マケドニア共和国を訪れたことは、まだありません。これからマケドニア同好会に入部する皆さんには、ぜひ実際に現地を訪れて現地の文化や人々との交流を体験してほしいと思います。
M.K.さん
大使館を訪問したり、日本にいる現地の人と直接交流したり、マケドニアの料理を味わったり…そんなちょっと変わった、でもとても楽しくて刺激的な経験ができるのが、この同好会の魅力だと思います。興味を持ったら、ぜひ積極的に挑戦してほしいですね。

文化と出会いが広げる、
新しい学びのカタチ
部員数が増え続ける背景は、どのような理由からでしょうか。
英語科教諭・中2担任の青山知喜先生
マケドニア同好会では兼部を推奨しており、現在の部員は全員他の部活動にも所属しています。そうした柔軟なスタイルが入部のしやすさにもつながっていると感じていますね。当同好会は文化祭やオープンキャンパスでの広報活動にも力を入れており、それをきっかけに興味を持ってくれる方も多いようです。

2025年の大阪万博では北マケドニア共和国のナショナルデーに顧問の先生と校長先生が招待されたそうですね。どのような経緯だったのでしょうか。
青山知喜先生
おそらく、マケドニアとつながりのある日本人に声がかかったのだと思います。日本でマケドニアと関わりのある人は非常に少ないなかで、私たちの同好会は以前から外務事務次官や大使館とつながりを持っていたため、そこからご縁があったのでしょう。
今後の同好会の活動案はありますか?
青山知喜先生
今後の活動では北マケドニア共和国の方々と高輪の生徒が、互いの文化を紹介し合えるような交流の機会をつくっていきたいと考えています。マケドニアについて学ぶだけでなく、日本の文化や言語についても伝え合える双方向の関係が理想です。その一環として、近い将来生徒たちと一緒に北マケドニア共和国を訪れることも視野に入れています。

編集後記
同好会の活動がただの国際交流にとどまらず、生徒一人ひとりの進路や価値観に影響を与えていること。そして、その変化をあたたかく支える先生や保護者の存在もまた、同校の魅力の一つだと感じました。オープンキャンパスや文化祭では、マケドニア同好会の活動を体験することが可能です。ぜひ参加し、現地でマケドニアの文化を体験してみてはいかがでしょうか。
イベント情報
第2回 帰国生入試説明会
9月6日(土) 10:30〜12:00
第1回 入試説明会午前・午後
午前:10月5日(日) 10:00〜12:00
午後:10月5日(日) 14:00〜16:00



