面接を行う目的とは?
学校が面接を行うのは、受験するお子さまや保護者の人柄を知るためです。面接の形式は学校によって異なりますが、保護者のみの面接を行う学校もあることを考えると、保護者の話により重点を置いていることがわかります。
保護者に確認すること
家庭環境、しつけの仕方
どのようにお子さまと接しているかを見ます。
教育方針
どういった教育方針なのか、学校の教育方針とずれはないかを確認します。
志望理由
志望理由について家庭内で話し合いがされているか、学校についてよく理解した上で入学を志望しているか確認します。
お子さまに確認すること
お子さまの面接では、日常生活や他者との関り方を見ます。
たとえば、
・先生の話を理解できているか
・健康的な日常生活が送れているか
などを確認します。
面接試験の内容や日程は?
面接試験の内容は学校ごとに異なります。主に次のような方法で行われます。
面接の形式
・お子さまのみの面接
・保護者のみの面接
・保護者とお子さま同席の面接
・お子さまの集団面接(国立小学校など)
面接の順番
・願書提出順
・抽選
・生年月日順
・生年月日逆順
面接の日程
・試験日以外の指定日に実施
・試験当日に実施
・試験当日から開始し、受験番号によっては試験日以降の指定日に行う
・試験期間を設け、期間中に実施
・一次試験合格者のみ面接を実施
面接日程は、試験当日に終了する学校、試験日以降まで行う学校などさまざまです。よく確認し、ほかの学校の試験と重ならないように調整が必要となります。面接の順番も学校によって異なりますので、よく確認しましょう。
面接でよく聞かれる質問と回答例
学校は面接の中で、受験する家族の人柄をどのように見ているのでしょうか。よくある質問を例にご説明します。
子どもへの質問例「きょうだい喧嘩をすることはありますか?」
回答例
妹が大切にしているものを勝手に持っていったときによく喧嘩をします。妹には「貸してって言ってね」と話しています。
ポイント
どの家庭でもきょうだい喧嘩は起こりうるものです。喧嘩をとおしてほかの子どもとどのように関わったらよいか学ぶことができます。喧嘩をとおして相手を思いやる気持ちを育むのは親の役目です。子ども自身がどのようなときに喧嘩をして、どのように解決しているのか、説明できるようにしておくことが理想です。
母親への質問例「夫婦で意見が食い違ったときにはどうしていますか?」
回答例
父親と母親でしつけの仕方が違いますと、子どもも迷ってしまうと思いますので、子どものしつけについて、普段からよく話し合うようにしております。それぞれの意見を取り入れながら、よりよい教育ができるよう心がけております。
ポイント
両親が普段から意見交換し、協力して子育てをしている家庭は、子どもによい影響を与え、面接官にも好印象を与えます。小学校受験は、夫婦のコミュニケーションを見直すよい機会でもあります。お子さまの将来について夫婦でよく話し合い、お互いの意見を尊重していることを伝えましょう。
上記の質問例からも、面接では、普段の生活そのものが問われます。お子さまへの心配りができていれば、返答に困るようなことはありません。
面接の対策として受け答えの練習は必要かもしれませんが、重要なのは、お子さまの成長のための毎日の積み重ねです。
面接ではそれがにじみ出るという感覚でいましょう。