カンボジアから5名の大学生が9月12日に来校し、生徒との交流を行いました。

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このカンボジアの留学生たちは、郁文館が応援している公益財団法人School Aid Japanが運営している孤児院で育ち、里親と呼ばれる日本人の支援者の協力を受けながら大学に通っています。

彼らは「教師になりたい」「医者になりたい」「起業したい」というそれぞれの夢の実現に向け、日本企業への訪問見学や観光事業などを学ぶ研修プログラムで来日しました。

この研修プログラムの一環として、日本の教育を知るために郁文館に来校されました。
はじめにNIE授業に参加しました。留学生は勉強した日本語での自己紹介の後、郁文館グローバル高校の生徒に交じって、新聞やネットニュースのトピックスについてディスカッションが行われました。日本とカンボジアという文化背景が異なるからこその多角的な議論が交わされました。

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NIE授業のあとは、郁文館グローバル高校の生徒が学内ツアーを行い、教室や各学年のフロアを案内しました。学年ごとの取り組みや、Future Labなどの特別教室でどのような授業が行われるかなどを英語で紹介しました。
学内ツアーを含め、留学生たちは郁文館の様々な授業に参加してもらいました。
特に留学生が興味深そうにしていたのは、書道や武道といった、日本ならではの授業です。
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書道では自分達の名前を毛筆でカタカナで書いたり、武道のクラスでは郁文館中学校の生徒と一緒に剣道に取り組みました。

授業の中で留学生からは郁文館の生徒や教員に対して多くの質問が飛び交い、生徒が英語で日本文化や日本特有のライフスタイルなどについて説明しました。逆に郁文館の生徒からは文化の違いについて話し合う場面もありました。

教室でのランチタイムでは、留学生の彼らが現在大学で学んでいることや将来の夢について質問したり、先行する研究について説明したりと、郁文館の生徒と一緒に仲良く食事をしました。

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放課後には茶道部の部活動に参加し、おもてなしの精神と作法を学びました。

郁文館の生徒たちのお手本をもとに、お茶の席における主人と客の関係性や所作について学びました。初めて抹茶を飲む留学生も多く苦味に驚いたり、慣れない正座で足が痺れたりしながらひとつひとつの動作が持つ意味や日本の”相手を想う心の表し方”について学びました。

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郁文館ではこのような国際交流の機会が多くありますが、海外の大学生と交流できる機会は珍しいため、生徒たちはより専門的な話や、夢に向けてどのような行動をしているかなど、熱心に話を聞いていました。このような交流を通じて、世界の文化や問題への興味・関心を持ってほしいと思います。

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