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美術研修旅行

パリ、イル・ド・フランス美術研修旅行

女子美生にとってもっともふさわしい研修先はどこか・・・その一つは間違いなくパリでしょう。パリはいつの時代も人々の憧れであり、まさに芸術の都です。

パリには芸術を体感できるだけの様々な背景があり、それが街全体を覆っています。その背景とは単純に古典的なものの保存ではなく、常に時代の変化に反応し、新しい感覚を提案し続けてきたフランスの文化なのではないでしょうか。

女子美のパリ、イル・ド・フランス研修旅行は出発までの半年間をかけて事前学習を行います。パリでは世界に誇るルーヴル美術館、印象派の名画が集まるオルセー美術館にモネの睡蓮が待ち受けるオランジュリー美術館、近・現代の作品が立ち並ぶポンピドゥ芸術センターにプリミティブアートを扱うケ・ブランリ美術館と、連日美術鑑賞を続けます。絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿や、祈りの空間シャルトルのノートルダム大聖堂へも足を運びます。

さらに女子美のパリ研修として欠かせないのはパリ国立高等美術学院(ボザール)の見学です。フランスで最高峰の芸術大学を訪れる経験は他では得がたいものがあります。

パリ在住の卒業生もツアーに参加し、生徒たちをサポートしてくれます。

『もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。』

ヘミングウェイは自身の若い時代をモデルにした小説のなかでそう語っています。多くの芸術家たちを魅了したパリを堪能できる5日間です。

パリの街中

ロダン美術館にて

ボザールにて

イタリア美術研修旅行

ミラノ~フィレンツェ~ローマの三都市を巡り、古代ギリシャからルネサンスへの変遷を体感できる研修旅行です。ダ・ヴィンチの最後の晩餐、ミケランジェロの最後の審判など、天才鬼才の作品に驚愕と感動の連続。フィレンツェの美術学校との交流や、現地で活躍するOGとの会食の企画もあり、女子美生として、芸術の世界にいる実感と喜びが溢れる8日間です。

ファッションの流行を牽引するミラノでは、イタリアの「今」をデザインを通して提示してくれる美術館や、ゴシック建築の白く繊細なミラノ大聖堂を訪ねます。歴史が肌で感じられる街、フィレンツェでは、ルネッサンス絵画の最高峰のコレクションを誇るウフィッツィ美術館などで、ラファエロ、ボッティチェリ、カラヴァッジョなどそうそうたる顔ぶれの作家と対話します。半日近い所要時間が短く感じるほど、そして足が痛くなるほどに女子美生は熱心に鑑賞。フィレンツェ最終日は現地の美術高校にて、同学年の生徒のサポートを受けながら版画や七宝焼きの作品制作。シルクロード芸術の伝播の終点から起点にたどり着いた感慨を抱くローマでは、かつての夢の跡に思いをはせ、ヴァチカンでは信仰によって守られ、成熟してきた芸術を実感します。この研修旅行の行程の軸となるのは、イタリアルネサンスの歴史の流れを建築や絵画、彫刻などの作品群とともにさかのぼることにありますが、その源流はキリスト教にあります。布教への情熱と古代ローマ芸術への憧憬と復興に懸ける想いが、イタリアルネサンスの原動力です。

空の色、川の色、空気の色も素敵に見えるイタリア。歴史と芸術に満ちたイタリアは、コーヒーもパスタもおいしくて、なにより「人」のあたたかさが心に残る国です。参加する高2、3の生徒は、事前学習を基盤に、間際まで各美術館や作品・作家などについて情報量を格段に増やしたノートを手に、好奇心いっぱいにいよいよ出発です。各自のノート内容の豊かさは、研修旅行にかける期待と向学心の高さの現れです。旅行中はいつでも、どこにいても、女子美生は感覚を扇のように広げて、芸術的感性を活性化させる要素を貪欲に吸収してゆきます。

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