中学の学び 学びの特色・カリキュラム

基礎学力の基本となる「知識」を丁寧に身に付け、それを的確に運用できるように発想力、思考力を引き出すカリキュラム・授業展開を行います。もちろん、高校進学・大学入試に向けての「圧倒的な基礎学力」をつけていくために、日々の演習や家庭学習などにも丁寧に取り組めるような学習スタイルです。

基礎学力の定着と生徒一人一人の真の学力向上のために、本校は1クラスの生徒数を24名前後としています。お互いに学びあい、高めあうには、クラスの仲間が多すぎても少なすぎても効果が薄いと考えます。それゆえ、クラスの人数として最適といわれている24名前後に設定し、細かなクラス設定をしています。

また、中学時代は個々人によって、「学習歴」が大きく異なります。どのような環境で学んできたのか、どのような学び方をしてきたのか、国内の教育課程か国外の教育か…など、多くの点でその背景が異なります。それを把握し、その生徒の「学習歴」に応じた習熟度別クラスを設定することで、生徒個人の本当の学力や学ぶ力を引き上げることができます。

なお、英語・数学・国語の主要3教科は習熟度クラス編成を実施しています。高い英語力を有する生徒は、まるでインターナショナルスクールのような環境で、初めて英語を学ぶ生徒は、基本から丁寧に体系的に学ぶ…など、どのような学習歴でも柔軟に対応しているのが、本校のクラス設定の魅力です。

本校では、「先輩が後輩へ伝える」というピアサポート活動を大切に継承しています。一般的に学校では、クラスや学年という「横のつながり」がメインとなりますが、その他にも先輩や後輩とともに活動するという「縦のつながり」も大切にしています。このような横と縦のつながりができることで、生徒には常に心のよりどころができ、自分らしい学校生活を送ることができます。

「ピアサポート」では、学内のルールや学習、部活動のことなどを、先輩から受け継ぎ、それをさらに良くして、後輩へ伝えていくという活動が行われます。そのようにして130年間伝わり続けた伝統が、本校の文化を生み出し、「品格ある個人」としての成長を支えていきます。その過程では、「憧れの先輩」に出会うこともあり、生徒たちの目標やモチベーション向上につながっていきます。

毎年、４月に行われるOT合宿(オリエンテーション合宿)。この合宿では、中学１年生を２年生がサポートします。入学後間もない中学１年生に、ピアサポート活動の一環として中学２年生が、学校生活や学習に関することを伝えていきます。

そして、OT合宿では、自分とは、どのような人なのか？　周りのためにできることは何であるのか？　そして、誰かのために何をすべきなのか？などを、お互いに語り合い、自分自身について理解を深め、クラス・学年・中学校の一員としてのつながりを深めていきます。

自然に囲まれた本校利用の施設で、「自分」「周り」「誰か」を知る充実の３日間。このOT合宿を通じて、新たな目標を見つけたり、自分自身を取り戻したりするなど、大きく成長する機会となっています。