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ダブルディプロマの先駆け!英語力を伸ばすだけじゃない国際教育

inter-edu’s eye

文化学園大学杉並中学・高等学校(以下、文杉)は日本とカナダの高校教育を同時に受けることができるダブルディプロマ(DD)コースを導入して、6年目を迎える国際教育のリード校です。こちらのコースは海外大学への出願資格が得られるだけでなく、「英語力・課題解決力を大きく伸ばす」のがその特色。国内のリベラルアーツ系の大学にも高い進学実績を誇ります。今回は「DDの先駆け文杉の現在」に迫りました。

DDコースで日本国内にいながら「カナダの高校卒業資格取得」!?英語初心者も狙える

文杉のDDコースとは

DDコースは日本とカナダのブリティッシュ・コロンビア(B.C.)州教育省からともに承認された高校3年間の教育課程。日本国内にいながら2ケ国の高校卒業資格が取得できるメリットがあり、英語圏を中心にさまざまな海外大学に進む道が開けます。中学入学時点で英語初心者だった生徒、高校からの入学生、帰国生などがともに学んでいます。

DDコース

1学年13人から41人に! 安定した進学実績が光る

文杉がDDコースを導入したのは2015年度。これまで教育活動がどのように発展してきたかについて国際部長の窪田淳先生にご紹介いただきました。

エデュ

DDコースは導入して6年目を迎えましたが、当初から発展したところを教えてください

窪田先生

初年度は1学年13人という規模でしたが、生徒数が増え2020年度は3年生だけで41人という規模になりました。DDコースの教育の特色は「答えのない問いを生徒・教員がともに探ること」で、課題解決力や発想力を重視したものになっています。人数が増えたことで、ディスカッションなどでより多様な意見が出るようになり、創造性を育てる教育効果も高まりました。

エデュ

DDコースの人数が増えたのはなぜですか

窪田先生

生徒の進学実績が認知されてきたからだと考えています。世界大学ランキングTOP100に入っている大学に加え、早稲田大学の国際教養学部、国際基督教大学(ICU)といった国内大学への進学者が安定して出ていることで、教育の質が可視化されてきました。DDコースでは自己表現力や批判的思考力が育つため、生徒たちは小論文・グループディスカッション・面接といった試験形式に特に強いです。

エデュ

海外大学への進学に関する「DDコースのメリット」を教えてください

窪田先生

一般的な国内の高校から海外大学に進もうとすると、TOEFLなどの検定試験で英語力を証明することが求められますし、進学先も生徒個人で探さなくてはなりません。しかし、文杉のDDコースを卒業すれば、英語圏の高校を卒業した扱いになり、検定試験は不要になります。さらに、進路指導も学校が担うので負担がかなり減るでしょう。カナダ国内の大学であれば、DDコースの成績を示して無試験で進学できるケースもあります。

国際部長 窪田淳先生
国際部長 窪田淳先生

2カ国の教育で視野が広がる! DDコースならではの強み

進学実績も好調で、当初より大幅に生徒数も増えた文杉のDDコース。今後の目標について聞くとともに、全国の学校で国際教育の大きな課題となっている「新型コロナウイルス対策」についてもうかがいました。

エデュ

今後、DDコースでさらに発展させたいことを教えてください

窪田先生

「『英語の訓練ができる』だけじゃない」と認知してもらえるように努めたいです。DDコースでは、日本とカナダ両方の教育内容を学ぶことで、多角的な物の見方が身に付きます。そのことにより、批判的思考力・クリエイティビティーが育つことはまだあまり知られていません。しかし、この特徴は一般的な日本国内の学校にも、インターナショナルスクールにもない強みだと感じています。

エデュ

文杉のDDコースでは、新型コロナウイルス対策をどのように進めましたか

窪田先生

2020年度は全校で、海外で行う教育活動は原則すべて中止となりました。現在は、オンラインで十分な教育効果が出せるよう対応しています。DDコースでは休校期間中も、ほぼ同じ時間数を確保でき、1クラスの人数を抑えることでディスカッションなどの双方向的な学びも実現できました。また、DDコースの5週間のカナダ短期留学については日本国内で3週間の授業を行い、来年残りの2週間のプログラムをカナダで実施することにしました。

中1StarterClassではオンラインでネイティブの教員とのマンツーマン英会話を実施
マンツーマン英会話

DDにつながる中1「アドバンストクラス」とは

DDの学びは文杉の教育全体にも影響を与えています。2020年度は新たに、英語力が高い中学1年生を対象に「アドバンストクラス」が開設されました。また、学校全体で成績評価方法が変わり、先進的な教育を実現する気運が高まっています。

エデュ

「アドバンストクラス」の教育内容を教えてください

窪田先生

高校のDDコースを目指す中学校から入学者のうち、特に英語力が高い生徒向けにDDコースにつながる教育を提供しています。英語のみ所属クラスから離れてアドバンストクラスで授業を受ける仕組みです。英語の授業時間が週10時間あり、そのうち8時間はブリティッシュ・コロンビア州教育省の基準にそった課題解決型の教育内容を扱っています。

エデュ

生徒さんのようすはいかがですか

窪田先生

アドバンストクラス36人中約30人が英検2級以上に当たる英語力があるので、英語でのディスカッションなどもスムーズに行えています。「英語『を』学ぶ」のでなく、「英語『で』学ぶ」ことを重視して、表現のスキルや伝える内容の論理構成を大切に見ていきたいと考えています。

エデュ

「アドバンストクラス」開設のほかに、DDに関連して学校が変化したことはありますか

窪田先生

DDコース以外でも知識を重視する教育から創造性を高める教育への移行を意識しています。全校で2020年度から中間考査をなくし、プレゼンテーションやディスカッションのパフォーマンスを評価する割合を大きくしました。生徒の自己評価と教員からの評価を照らし合わせながら、学習姿勢について指導することにも取り組んでいます。

アドバンストクラス

基礎からも英語を学べる文杉!「初心者でもネイティブレベルでも伸ばせる」

DDコースで進学実績を上げつつ、学校全体としても教育改革を進めてきた文杉。国際教育のイメージが強いものの、まだ英語に自信がないお子さまにもオススメです。最後に、窪田先生から英語教育の強みをご紹介いただき、受験生へのメッセージも預かりました。

エデュ

文杉の英語教育の強みを教えてください

窪田先生

まずは「英語に触れる量」です。中学1年生の通常クラスでは授業が週8時間あり、そのうちネイティブが6時間担当します。英語教育は日本人の教員が最初に教え込んでしまうと、「完璧に話さないといけない」というマインドになりがちなのですが、本校ではその心配はありません。また、応用的な内容のBC(British Columbia)型、基礎から積み重ねるESL(English as a Second Language)型の授業を選べるコース編成になっているので生徒一人ひとりが個性に合わせた学習方法をとることができます。

エデュ

英語教育の重要性をどのように捉えていますか

窪田先生

さらにグローバル化が進む将来社会では「日本だけで解決できる問題」はなくなるでしょう。このことを踏まえて、今の子どもたちには「海外の知見も活かしながら物事を考えられるようになってほしい」と考えています。すでに海外の名門大学は講義をオンラインで公開していますが、国内大学に進んだとしても、こうしたものを利用して学ぶことが欠かせないのではないでしょうか。

エデュ

受験生へのメッセージをお願いします

窪田先生

「英語が苦手だ」という受験生の方も当然いるでしょう。文杉はそういった方もしっかりサポートする「初心者でも、ネイティブレベルでも英語力を伸ばせる学校」です。ぜひ文杉で「英語を使って何をするか」まで考えながら世界に目を向けて学んでほしいと思います。

編集者から見たポイント

海外大学に進むには英語力だけでなく、「しっかりと意見を主張できる姿勢」が必要です。文杉の創造性を高めるDDコースでは、そうした資質も育つと感じました。

イベント日程

中学校

学校説明会

2020年9月20日10:00~12:00

学校の特色や入試の最新情報など。

学校説明会

2020年10月10日14:00~16:00

学校の特色や入試の最新情報など。

授業見学会

2020年10月20日9:00~12:00

普段の様子をご覧いただけます。DDコースの授業見学も可能。

オープンスクール

2020年11月7日14:00~16:00

体験授業・模擬授業、部活動の体験・発表など。

学校説明会

2020年11月20日18:00~

学校の特色や入試の最新情報など。

高校

学校説明会

2020年10月31日14:00~16:00

学校の特色や入試の最新情報など。

授業見学会

2020年10月20日9:00~12:00

普段の様子をご覧いただけます。DDコースの授業見学も可能。

プレミアム説明会

2020年11月10日18:00〜

週末の説明会にご都合がつかないご家庭向けの、夜の学校説明会

学校説明会

2020年11月28日14:00~16:00

学校の特色や入試の最新情報など。

※新型コロナウイルスの感染拡大の状況により、日時、内容が変更になる場合がございます。最新の情報は学校サイトでご確認ください。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:文化学園大学杉並中学・高等学校