教育内容

Academics

6年間を見通した計画的学習

Planned Learning

心身の成長に応じた最適なカリキュラムを6年間で計画的に展開。2年ごとの3ステージ制をとります。
第1ステージ(中1・2)では基礎学力の完成、
第2ステージ(中3・高1)では進路意識の確立、
第3ステージ(高2・3)では現役合格力の完成を目標とします。
中3段階では、一部教科で高校の学習範囲に入るため、一貫部高校生は大宮開成高校(高校部)とは原則として別学となります(高校段階での文理系別選択授業を除く)。

コース紹介

確かな学力を育む、カリキュラムと”教育の熱”

学年全体が「英数特科コース」類型

学年全体が「英数特科コース」となっており、英語・数学の授業時間数に比重を置いた本校独自カリキュラムを全面展開しています(英語については「国際教育」ページも参照)。
 
入試成績で「Tクラス」・「Sクラス」に分かれますが、基本的な授業時間数・内容は共通です。なおTクラス・Sクラスは、進級時に一定基準で入れ替えがあります。

4つのコース

揺るぎない「学力の幹」とともに、能動性・多様性も

中高6年間を見通したカリキュラムマネジメント(教育課程編成)により、標準単位数に演習や英会話などの独自単位をプラス。1日50分×6~7時間のコマ数、土曜日も毎週授業とし、週36時間(中1・2)、週38時間(中3)を実現しました。国・数・英の主要教科では公立中学校比で約1.5~2倍、他の公私立中高一貫校と比べても、同等以上の授業数となっています。
 
第1ステージ(中1・2)段階では、計算力・単語力といった基本を徹底し、授業 →小テスト →家庭学習(予復習・課題)の“黄金サイクル”の習慣化で、揺るぎない「学力の幹」を構築。
第2ステージ(中3・高1)で高校の基礎学習を完成させ、第3ステージ(高2・3)ではT・Sクラスから進路別のクラスに再編成し、最適のカリキュラムで希望する進路への突破力を養います。
 
各ステージ・学年では、「プレゼンテーション教育」(中1~高1、上タブ参照)・「科学実験」(中3)や博物館/美術館・ボランティア体験課題等も実施。知識を「学び」に高め、能動性・多様性を効果的に伸ばします。
 

コースの目標

「科学実験」は、理科のためだけではなく

「科学実験」は、理科のためだけではなく

「科学実験」(中3)は、通常の理科授業とは別単位の実験専門授業で、毎週2時間・年間約30種の実験を実施。「仮説をたて、実験し検証する」思考習慣は、理科的経験知のみならず、情報過多の現代社会で真偽を判断する力にもつながります。

「朝の読書大賞」優秀校に選ばれました

「朝の読書大賞」優秀校に選ばれました!

この賞は、「文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校および地方自治体・団体・個人を顕彰するもの(公式HP)」です。優秀校として、開校以来続けてきた毎日の朝読書の取組みを評価していただきました。

演習授業をカリキュラム内に位置づけ

前項(2)でふれた独自単位の演習とは、「アドバンスト演習」(Tクラス)、「スタンダード演習」(Sクラス)です。前者は英・数の発展的内容に取組み、難題に挑戦する意欲を伸ばします。後者は英・国・数の直近の学習内容の重点的復習を行うもので、既習事項の確実な定着が図れます。
いずれも放課後補習的なものではなく、授業時間割の中に設定され、必修になっています。

 ※アドバンスト演習は実費(年額15,000円:令和5年度例)

演習授業をカリキュラム内に位置づけ

進路実現は、「ナビゲーション」あってこそ

日頃の授業や小テストでこまめに学力をチェックし、成績不振の兆候があれば即座に学習時間・方法等について教員が適切なアドバイスをし、決定的な学力低下に至ることを防ぎます。
 
課題(宿題)も、各教科で連携しながら常に一定量を課し、教員は提出だけでなく実行内容までチェックします。
 
また職員室前の廊下壁面は、質問対応用のホワイトボードに。放課後・休み時間の教員-生徒、生徒-生徒の教え合いが日常光景になっています。質問には、授業担当教員でなくとも対応。全ての教員の関心が、一人ひとりの生徒に注がれることが、大宮開成の流儀となっています。

部活動、学校行事

スタートは入学前から。必修の春期・夏期講習など

春期・夏期休暇中には、本校教員による特別講習が必修になっています(春期講習は3~5日間、夏期講習は最長10日間:令和5年度)。
 
また、新中1生は入学前(3月末)から春期講習を行います。本校生としての自覚を促し、4月からのスムーズな学習スタートに備えるためです。
 
高校段階では、通常時から文系理系別や特定科目の補習が設定され、実戦力を養います。本校教員が開講する発展レベルの補習ですが、卒業する生徒から「予備校・塾に行かなくて済んだ」との嬉しい反応も少なくありません。

演習授業をカリキュラム内に位置づけ

進路実績は、綿密な進路指導と信頼関係から

進路実績の実情

高校部・中高一貫部とも、近年、東京大学を始めとする難関国公立大学、早稲田大・慶應義塾大など難関私立大学への現役合格者数の伸長で、各方面から注目をいただいています。
 
令和2年度の中高一貫部卒業生(3クラス89名)では、国公立大・難関私立大学(早慶上理GMARCH)の合格率は1.42校(合格総数126/卒業生数89名)で、昨年度(1.34校)を上回ることができました。

進路実績の実情

最終的には「関わり合い」・信頼関係

本校の進学実績は、単なる「学力の積み重ね」以上に、教員と生徒とが「関わり合う」文化が作用しています。豊富な進路指導ノウハウをもとに二者面談(生徒-教員)が日常的にあり、「自己管理ノート」(写真)を通じるなどして、生徒-ご家庭-学校の三者の信頼関係を築いていきます。その関係性があってこそ、学習指導・進路指導が最大限の効果を生みます。
 
2021年春に導入された大学入学共通テストに対しても、生徒・ご家庭と協調し、然るべき成果を収めることができました。学力と入試ノウハウはもちろん大事ですが、それを結実させるのは「関わり合い」と信頼関係なのです。
 

最終的には、信頼関係