校長が教える！ 芝中高の化学授業に潜入！

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連載1回目では、芝中学校・芝高等学校（以下、芝中高）の「英語教育」を取り上げました。連載2回目となる今回は、校長自らが授業を行う、化学の授業に潜入。化学授業の動画も交えながら、芝中高の学びをお伝えいたします。

校長が語る芝流の教育とは

今回お話をお聞きしたのは、芝中高の校長である武藤道郎先生。芝中高での教諭歴約30年とベテランの武藤先生は昨年校長へ就任。芝中高を知り尽くした武藤先生が考える「教育」について、語っていただきました。

インターエデュ（以下、エデュ）：芝中高の教育について教えてください。

武藤校長：昨年校長に就任させていただきましたが、校長が変わったからといって、教育方針が変わることはありません。ICTやアクティブラーニングなど、教育環境の変化も起きていますが、「遵法自治（じゅんぽうじち）」と「共生（ともいき）」といった建学の精神を見つめ直し、生徒たちが主体的に学ぶことができる場所を作ってあげるのが教育の基本だと考えています。

芝中高の校訓遵法自治 ≫

エデュ：では、男子教育についてどうお考えでしょうか？

武藤校長：シャイな子も、主張が強い子も、様々な生徒たちがいます。例えば実験の授業中に何か失敗をしても、男の子同士だと責めることがありません。失敗しても塞ぎ込むことなく、果敢に挑戦していく力が育ちます。

エデュ：前向きな気持ちが育つのは素晴らしいですね！ 校長に就任して1年経ちますが、いかがですか？

武藤校長：校長としての仕事がたくさんあり、日々忙しいですが、先生の方々の協力もあって、なんとかやっています。もともと私は生活指導主任や生徒会主任など、現場で生徒や先生と一緒に問題解決してきたので、校長の立場で、少し離れたところから判断や決断するということは、まだ慣れていないところもありますが、生徒にとって次のステップになる指導や学びを届けられるようにしています。

エデュ：現場を知っている武藤先生ならではですね。現場といえば先生の授業についても聞かせてください。

校長の武藤先生の化学の授業に潜入！

ここからは、実際に校長の武藤先生が指導している、高校3年生の化学の授業を見ていきましょう！

エデュ：先生が授業を行う上で、意識していることはありますか？

武藤校長：その実験や勉強には何の意味があるのか、常に目的意識を持ってもらうようにしています。目的意識を持って実験を行えば、目的に到達するためにはどう動けばいいか、何をすればよいかを自然と考えることになります。これはまさにアクティブラーニングですね。

エデュ：授業はいつまでやっていきたいですか？

武藤校長：先生たちと同じ目線でやれることはなるべくやっていきたいと思っていますので、生涯できるのならば、それは私にとって素晴らしいことですが、立場上引き際は考えないといけないですね。若い先生たちが頑張ってくれていますので、お荷物にならない程度にやれたらいいなと思っています。

エデュ：ぜひ先生には授業を続けてほしいです！

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芝のこれから

エデュ：今後の芝中高はどうなっていきますか？

武藤校長：やはり最初にもお話ししたとおり、芝の教育の根本が変わることはないと思います。
ですが、20年後30年後の教育業界は、「進学実績に特化する学校」と「教育理念を貫く学校」で二極化が起きると思います。その中で芝は今後も校訓である「遵法自治」と「共生」の精神を貫き、未来へ進行していきます。

エデュ：最後にエデュのユーザーに向けてメッセージをお願いします！

武藤校長：ご子息が芝に入学したら、お父さんお母さんの健康寿命が延びます！ 生徒の成長には、期待と不安が多いと思いますが、男子教育のプロフェッショナルの芝に入学していただければ、お子さまを責任持って育てますので、ご安心ください！ 芝にまかせたらあとは、お子さんの成長を一緒に楽しみましょう。

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編集者から見たポイント

長きに渡り、教育に関わってきた武藤先生のお話は、ユーモアがありながらも、常に生徒のことを第一に考えていることが伝わり、まさに教育のプロフェッショナルだと感じました。ぜひ今後も教壇に立ち、生徒に目的を意識させる授業を続けていただきたいです。

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