夢を実現させる第一歩!人気の東京都市大学付属の入試改革
inter-edu’s eyes
進学実績も年々上昇をみせる東京都市大学付属。この度、「受験生のために行う入試改革」を断行し、新たな入試制度が導入されました。今回は入試改革におけるねらいとともに、夢に向かう生徒を成長させるためにどのような指導を行っているのか、お話をうかがいました。
「人のためになる夢を」進路指導に込められた想い
進路をキャリアプランから考える
インターエデュ(以下、エデュ):進路指導はどのように行っているのですか?
小野校長:「どのように生きるか」というキャリアプランから考える進路指導を行っています。仕事や学部学科、大学を、生き方から考えて選んでほしいと思います。
エデュ:進路指導に込めている想いを教えてください。
小野校長:「人のためになる夢を持ってほしい」と考えています。これは生徒にもよく言うのですが、自分のためだけの夢では、ここぞというときに脆さが出てくることがある。でも人のための夢ならモチベーションの元にもなるし、叶えるための力も湧いてくると思います。
多彩な進路行事で将来をイメージする
エデュ:進路行事がたくさんあるそうですね。
小野校長:中学1年生から高校2年生にかけて、将来をイメージしやすくなる進路行事を設けていますが、その中心は中学3年生で行うキャリア・スタディです。まず、自分史を作成し、次に身近な大人に仕事に関するインタビューを行います。さらに、夏休みにはOBの勤める企業で研修(職業体験)を行います。そして高校1年生では、好きなテーマで全員が4,000字以上の論文を書き上げるのですが、その作成から発表に至るまですべてゼミ形式で行うので、大学での授業を体験するような形です。また実際に、大学のオープンキャンパスにも行き、高校1年生から2年生にかけてはかなり多くの進学ガイダンスを行うので、将来像をイメージしやすくなり、モチベーションアップにもつながっているようです。
コース別! 細やかに行う学習指導
エデュ:学習指導はどのように行っていますか?
小野校長:授業は、オリジナルテキストや教員作成のプリントを使用して行っています。コース制を導入しており、II類は最難関国公立大、I類は難関国公立私大を目指すコース別に授業を行っています。また、授業のほかに放課後の応用講座、夏休み、冬休み、春休みの講習を行っていますが、II類はすべてが必修となります。I類は希望制なのですが、希望率は95%。コース制導入前は50%程度だったので、良い意味で競争意識が高まっていますね。
設備充実!明るく開放的な学校
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東大生チューター常駐の自習室
20時まで開いているという自習室は、中学1年生から利用できます。そしてなんと、東大生のチューターが2名常駐しています。わからないことだけではなく、勉強の仕方まで気軽に質問できると生徒にも保護者にも大好評!
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設備充実!6つの実験室
中学各学年で年間20テーマ近くの実験を行うという実験室は、学習内容に合わせて「生物実験室」「化学実験室」「物理実験室」に分かれており、それぞれ2つずつ合計で6つの実験室があります。設備が充実しているので、多彩な実験も可能。実験授業を通して、理科への興味と理解を深めることができます。
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開放的な校舎と人工芝のグラウンド
都内としては珍しく、敷地面積がとても広いのが特徴。入口の扉や廊下などにガラスを多く使用しているので、校舎は明るく開放的です。また、グラウンドも人工芝なのでのびのびと運動できる環境。サッカー部は、都大会で準優勝するほどの実力です!
受験生のために行う入試改革
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1. 多彩に選べる!
「帰国生入試」A方式(国語型・作文型)とB方式(2教科型・4教科型)を選べます。
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2. 併願しやすい!
「2教科・4教科の選択制」2月1日午後入試では、集合時間に合わせて2教科型・4教科型を選べます。
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3. 英語力を活かせる!
「グローバル入試」の導入2月2日の午前。得意な英語を活かして、英語・算数・作文の3科目での受験ができます。
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4. 出願も安心!
「募集人数の分割」II類とI類で募集人数を分割。II類・I類それぞれの偏差値がわかり、安心出願。
エデュ:帰国生入試(1)は、試験科目が多彩に選べるんですね。
小野校長:実は帰国生の方は、入試形式を迷われる方が多いんです。そこで能力に合わせて迷わず最適な選択ができるよう、多彩な形式を採用しました。
エデュ:2教科・4教科の選択制(2)は、試験開始時間が遅めの時間帯になっていますね。
小野校長:近年、試験開始時間に遅刻する受験生が増えてきたんです。併願しているからといって、無理をさせるのは受験生に忍びない。そこで併願でも受けやすい16:10開始の2教科入試を採用しました。午前に試験や面接があっても、ゆとりを持って試験に臨むことができます。
エデュ:グローバル入試(3)については、どのような背景で導入されたのでしょうか。
小野校長:英語を得意とする受験生が、自信を持って試験に臨めるように新設しました。
エデュ:「募集人数の分割」(4)は、どのように影響するのでしょうか?
小野校長:従来から「スライド合格システム」を取り入れています。II類希望でII類の合格ラインに達していなくても、I類の合格ラインに達していればI類に合格できるシステムで、その逆が「逆スライド合格システム」。そして、I類に合格した権利を有したまま、Ⅱ類を目指してその後の試験を受験することができる「再チャレンジ受験システム」も導入しています。I類・II類の定員分割で合格の目安が付け易くなるのではないでしょうか。