秀明八千代中学校・高等学校 掲載日:2014年11月04日

名門校にみつメリハリ 学校生活と受験が両立する城北の文化祭

inter-edu's eyes

『常に真理を追究し、友情を培い、広く社会に貢献する人間形成を目的とする。』を建学の精神に掲げる「秀明八千代中学校」が新たに生まれ変わります。系列校である秀明大学の学校教師学部の附属校として、教員養成大学と連携した授業を2015年度からスタート。注目されるその授業内容や、新しい教育カリキュラムの柱となる「PGTプログラム」についての詳細を紹介します。

新時代の教育を実践する学校教師学部との連携

全国屈指の指導力が活きた教育を享受

秀明大学 学校教師学部は、国公立大学の平均を大幅に上回る7割超の教員就職率を誇り、「一流の教師」を育てる全国屈指の教員養成系学部です。秀明八千代中学校が附属校として連携することで、学部が持つ教師力・指導力が活かされた、新しい時代に対応する教育を受けることができます。

高度な授業ときめ細かなサポートを実施

学校教師学部の教授をはじめとする大学スタッフが、さまざまな角度から発展的な特別授業を行うほか、教師志望の熱意を持った学生が、個々の生徒の学習や学校行事もサポート。また、大学や教育委員会と連携して行う公開授業研究を通して、生徒の視野をより広げる高度な授業を行っていきます。

秀明大学 学校教師 学部との連携
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未来を生きる力を育てるPGTプログラム

多くの体験活動を通して社会とつながり、未来を切り拓くための力を身につけるシステムが「PGTプログラム」です。実践力のPスキル、国際理解力のGスキル、伝統文化を自分に活かすTスキルを学ぶことで、社会貢献の志を育みます。

Pスキル ~Practical skills~

体験型学習 調べる▶まとめる▶発表する
授業風景

問題を解決し処理する能力、課題への柔軟な適応力が、Pスキル(Practical skills)です。体験型学習を通して、これからの社会に求められる実践力を身につけます。計画を立てて実行する力を身につけるために、生徒たちはさまざまなプロジェクトを行っています。現在、生徒会では世界の子どもたちにワクチンを届ける活動として、ペットボトルのキャップを集めるエコキャップ回収を実践中です。

発表風景

ほかにも、イギリス英語研修のホームステイ先へのお土産として、日本文化を表現した作品を作成したり、生徒会とボランティア部の生徒が近隣の通学路を清掃する奉仕活動をしたりしています。そして、相手に自分の考えを伝えるプレゼンテーション力、コミュニケーション力を高める手段としての情報リテラシーを学び、パソコンスキルも身につけます。

Gスキル ~Global skills~

独自の英語教育・国際理解・イギリス英語研修
授業風景

21世紀で活躍する人間には、英語や英会話ができることが求められます。英語能力、国際理解力のGスキル(Global skills)を習得するために、「聴く・話す・読む・書く」の4技能をフル活用させる、イギリス人教員とのコラボ学習を実施。 “英語を母国語としない人々に英語を教える”資格と経験を持った、英語を教えるプロのイギリス人教員8名が行う少人数制の英会話では、ネイティブの発声をシャドウイングやオーバーラッピングすることで、豊かな表現力を身につけていきます。

先生集合写真

また、中学2年生で2週間のイギリス英語研修を行います。この研修では、事前学習として日本の文化について「調べ・まとめ・説明する」体験型学習を実施し、現地で英語でのプレゼンテーションを行います。
国際理解の学習では、中学1年生と中学3年生が、土曜特別講座で地理、文化、宗教、政治などの国際社会の現状を学びます。

Tスキル ~Traditional skills~

作法・ことば・伝承の中に先人の知恵を学ぶ
マナー実習風景

日本の文化や日本人の独自性(identity)を学ぶ“伝統力”がTスキル(Traditional skills)です。日本の伝統文化を理解し、自分自身に活かすことで、地に足のついた生き方を目指します。
朝のホームルームや授業の開始時には、心を落ち着け、集中力を高めるために、瞑想を実践。秀明が大切にしている「心の学習」では、日常生活の中の問題から、先人の知恵を活かし、良いことと悪いことのけじめなどを学んでいきます。

マナー実習風景

さらに、完全給食制や調理実習を通して食育やマナーを学んだり、また、伝統芸能を鑑賞する芸術鑑賞会では日本の歴史や文化的背景を学びます。
高校では、1991年から1年次に正課として茶道を毎週1時間行い、生徒たちにとって、日本人としてのきめ細やかな心とマナーを身につけ、自分自身を磨く修練の場になっています。

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学校教師学部との連携で生み出す教育の新機軸

中学校 校長予定者インタビュー

Q.学校教師学部の附属校となる狙いは?

富谷先生:全寮制で自らを鍛え、一流の教師を目指す志の高い学生のみが集まる秀明大学学校教師学部と連携することで、教育内容の向上を図ることが実現できます。「教職インターンシップ」制度を設け、特に優秀な学生が学習や行事のサポートを日常的に行ないます。また、国・社・数・理・英の各教科ごとに大学のスタッフ2名ずつが担当となり、それぞれの専門分野を活かした特別授業を定期的に行って、生徒の知的好奇心を高めます。

Q.PGTプログラムに込められた想いは?

富谷先生: PGTプログラムには『Positive、Growing、Trial』というメッセージが込められています。しっかり前を向いて、己の成長のために挑戦し続ける。先が見えない世の中でも臆することなく、試行錯誤を重ねながら前進する力を身に付ける学びを表しています。勉強はもちろん、たくさんの人や実社会と繋がることのできる生徒を育てていきたいと考えています。

校長先生

教育実習生インタビュー

Q.生徒のためになる理想的な授業とは?

鈴木さん:理科を担当していますが、生徒が自ら学びたい、やってみたいと思う授業が一番です。考え抜いて大変な苦労をした末に、結果がうまくいった時の達成感を体験してほしいです。授業内容を押し付けるのではなく、生徒に寄り添って学び方を「導く」教育を実践していきたいです。幸い、全寮制の大学には同じ目標を持っている仲間たちと切磋琢磨しながら新しい教育を実践する環境が整っています。かつて私が教職を志すきっかけをくれた恩師のように、勉強の楽しみを教えられる教師になることが目標です。

教育実習生
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編集者から見たポイント

取材に伺った日は、文化発表会の直前準備で溌剌とした生徒たちの姿を見ることができました。今後は、タブレットを使用した「ICT教育」や必修となっている「イギリス英語研修」の発展的展開など、ページでは紹介しきれないほどの新たな取り組みが盛り沢山に計画されているそうです。また、完全給食制もご家庭にとっては大切なポイントでしょう。より良い学びの場へと革新を続けている秀明八千代中学校では、学校説明会や体験学習会の開催を予定しています。まずは一度、学校へと足を運んでみてはいかがでしょうか。

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