日本大学明誠高等学校

約16年間アメリカに滞在する
Shoko Asayさん

インターエデュ（以下、エデュ）：海外で仕事をしたいと思ったのはいつの頃ですか？

Asayさん：中学生の頃から英語が好きで、いつか堪能に話せるようになりたいと思っていました。さらに英語への興味が強まったのは、日大明誠でアメリカ人の先生による英語のＬＬ授業を受けたことです。ネイティブの先生と接したことで、私の中でアメリカや英語への憧れが強まり、留学をしたいと強く思うようになりました。

エデュ：実際に留学はされましたか？

Asayさん：日大明誠を卒業後、日大芸術学部の音楽学科に入学したのですが、1年時にアメリカに1か月ホームステイをしました。とても楽しくて、いつかまた戻ってこようと心に決めました。

エデュ：その後、現在の生活に至るまでにどのような経緯があったのですか？

Asayさん：大学では音楽教育を専攻していて、教員になりたいという希望がありました。そのときも留学への憧れがあったため、どうせならアメリカで教師はできないものかと模索し、アメリカに渡る準備として翻訳や通訳の専門学校に通い、そこで日本語教授法という外国人に日本語を教える授業も受けました。その後、英会話スクールのスタッフとして働いた後、1999年にアメリカに渡ったのです。

エデュ：アメリカへ行った後、すぐ大学に入学されたのですか？

アイダホ州南西部にある自然に恵まれた州都ボイシー

Asayさん：最初にボイシー州立大学が行っているESLプログラムでTOEFLの勉強をし、十分な英語力を身に付けてから、翌年にボイシー州立大学に入学しました。

エデュ：そこではなにを専攻されたのですか？

Asayさん：音楽ビジネスコースという、音楽科と経営学科を合わせたようなコースに入学しました。音楽の分野では日大でも専攻していたような音楽理論や作曲など、ビジネスの分野では日本の経営学科で学ぶような経営論を学びました。

学生たちとのコミュニケーションも良好

エデュ：大学教員にはすぐ採用されたのですか？

Asayさん：幸運にも、卒業した翌年度からすぐにボイシー州立大学の教員として採用されました。教えているのは日本語で、今に至るまでずっとそれは変わっていません。最近は、遠方の学生などに向けた通信講座として、インターネットを使用してのオンライン授業も受け持っています。

エデュ：日本の学生と、アメリカの学生にはどのような違いがありますか？

Asayさん：アメリカの学生はとても積極的です。特にディスカッションのときは自分の意見をどんどん発言します。外国語を学ぶときや外国人と接するときなどは、間違えを恐れず堂々と話すことが大切だと思うので、これから海外を目指す方たちはどんどん前向きにチャレンジしてほしいですね。

エデュ：音楽は教えていないのですか？

Asayさん：大学では教えていませんが、プライベートレッスンでピアノを教えています。

エデュ：今後の目標がありましたら、教えてください。

Asayさん：今は、エデュケーショナルテクノロジーの学位取得を目指しています。これはオンラインの授業の教授法の能力を高める学位で、取得することによって新たなコースを開設したり、もっとたくさんのコースを受け持ったりすることができるものです。

エデュ：最後に、Asayさんにとって日大明誠はどんな学校でしたか？

日本からの交換留学生も来る

Asayさん：先生方の面倒見がとてもよかったです。私が進路に迷っていたときも、まわりの先生方が親身になって相談にのってくださいました。日大に進むと決めたときも、日大芸術学部の先生が非常勤講師として日大明誠に来ていたのですが、その先生が受験対策のサポートをしてくれたのをとてもよく覚えています。日大明誠に入学していなければ、今の生活はなかったかもしれません。困ったり、迷ったりしたときには先生方に相談するのが一番だと思います。