大阪教育大学附属高校は進学力低すぎませんか？｜掲示板スレッド

いわゆる受験技術予備校化した進学校が増えた中、附高天王寺は高校時代にしか出来ないこと（学問、活動、その他なんでも）を自由に自己責任でチャレンジすることが許される我が国でも数少ない学校。生徒自身の提案と話し合いで自治的に、独創的なことを進めていく。その陰には、教師たちの無形のサポート（秘めた能力を引き出す、それを伸ばすすばらしい力）があったことを、卒業後、進学後に気づくのです。
私も、ここでしかできなかったであろう３年間を満喫し、受験技術ではなく「学問」の方法を身に着け、好きな研究を深めました。同時に、仲間と議論を戦わせて行事を作ったり運営してゆきました。人生の基礎がこのとき出来上がりました。
卒業まであまり受験対策はしてなかったので当然浪人しましたが、これは自己責任。自身が一番理解できています。悔いはありませんでした。浪人の１０月頃から本格的な受験勉強を始め、行きたかった国公立の学部に合格。大学を選んだ基準は、自分のしたい学問が思い切り出来るかどうか、その道の、尊敬する教授がおられるか、です。
附高の３年間で、自分の進むべき道を確信できました。
また、大学入学後の教養時代（最初の２年間）の授業（大学レベルの一般教養）は、簡単すぎてつまらなかった。なぜなら、すでに附高時代の授業で、それと同等か、それよりも高度な授業（講義、実習、レポート等）を、当たり前に受けていたから。日々受けていた授業で、すでに大学並みの内容と方法で、鍛えられていたのです。
卒業生は、ノーベル賞の山中博士だけでなく政、官、学、医、財、芸術、国際その他全方面で活躍していますが、その基礎は附高時代に培われたものです。偏差値では到底測れないでしょう。他に、比較できる学校がない、独特の校風の高等学校です。
このような校風、３年間にあこがれる人は、ぜひおいでください。後悔はしないと自信をもって言いたい。（そんな人は必ず時間をかけてでもその後大きく伸びてゆく。）
逆に、ただ効率よく現役で東大等に合格するための技術だけが欲しいというような方は、合わない。来るべきではない、いや来て欲しくないです。
長い人生に悔いの無いよう、熟慮のうえ、ご決定ください。

たまたま京大の入学上位校リストを見る機会があり、その中に母校が無いことに驚きました。いつの間に、こんな学校になってしまったのでしょう。私の中では、付属池田卒は京大卒よりも価値があったのに、残念です。

地方の無名高校から、京都の無名私大へ進学した一老人。４０年間の高校教諭勤務の傍ら、関学の大学院博士後期と阪大の大学院博士後期を出て、博士（文学）取得。その経験を踏まえて、ひと言。人にはさまざまな生き方があり、人生の価値を何に求めるかによって、天地ほど違うので、全ては本人の希望如何。有名大学進学のみが希望なら、どなたかが書いておられるように、それに特化した私学進学がベスト。そうでないなら、この附属池田や北野のような高校に進学し、クラブ（とくにスポーツがオススメ）も読書も精一杯こなして、再びはない青春を燃焼し尽くすことが望ましい。とりわけ読書は、偉人の厖大な文化遺産だから、若い時の魂の栄養であり、老人になってから読み返すことによって、人生は限りなく実り豊かなものになる。いずれにしても、人生の分岐点において、常に自分に厳しく、積極的な方向を志向する人間を目ざしてほしい。