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【323327】医者になるのに数学は必要でしょうか

投稿者: かねてよりの疑問   (ID:5yIS3V51gAM) 投稿日時:2006年 03月 13日 19:10

先日、英国のケンブリッジ大学の医学生と話をする機会がありました。
高校までの勉強で大学に入ったの?と訊くと、
「塾」には行ってないけど、物理だけテューターをつけたといいました。
テューターとはまあ、家庭教師のようなものです。
選抜方法などいろいろ日本とは違いがあるのですが、
かれは、英語と生物と科学と芸術と物理で受けたといいました。
なんでも物理や嫌いなのでやめたかったけれど、その高校のシステムで数学と物理どちらかは取らないといけないということで、
数学はもっと嫌いだったから物理にしたそうです。
 
かつて、数学の点が悪くて医学を諦めた経験から、この話には興味を持ちました。
訊くと、「医学に数学はあまり関係がない」
と彼はいいました。
それよりも芸術など、人間性を高める事の方が重要だと。
彼はそういうとおりに、高校時代から色々なボランティア活動や音楽美術面でも活躍したようです。
ちなみに彼は外科医志望です。
 
日本では理系ということで、医学部の試験に数学は必須ですよね。
やっぱり必要でしょうか。

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  1. 【323390】 投稿者: これからは・・・  (ID:JInJGYaScjo) 投稿日時:2006年 03月 13日 20:34

    私自身は、医療従事者ですが医師ではありません。身内に医師が多くいることから、申し上げたいと思います。
    かねてより、医学部を目指すということは、理数系という風にカテゴライズされており、数学は必須のように思われてきたことは事実です。また、理科系の3科目が2次試験に導入されるなど、医師としての素養の部分に「人間=生き物相手」である、ということがようやく認められつつあるかと思います。小論や面接を課すことも増え、資質の段階で、ふるいにかけるようになってきました。
    これまでは、いわゆる「頭のよい子」=「成績のよい子」=「理数系」と思われていた節があり、極論を言えば、人間性などあまり問われずとも医師になれたことも大きいと思います。
    しかし、医師の業務は一部の基礎系を除けば、多くは臨床医であり、日々「人間相手」なのです。人間関係、ひいては信頼関係をどのように築くか、ということに代表されるようコミュニケーション能力や倫理観が大切なことは言うまでもありません。患者さんとの関わりの中でこれまでどのような人生(短いなら短いなりの)を送ってきたかが、診療行為に反映されるのです。
    しかし、まったく数学が役に立たないかというとそうでもなく、数?レヴェルを日々使うわけではありませんが、薬の濃度や体重あたりの使用量などは、一刻を争う救急の場面では、やはりピンくるセンスが必要でしょう。

    ですので、「数学はあまり必要でない」というご意見には賛成です。実際、解剖学・生理学などは、ほとんどが記憶力です。身体を支えている全ての骨の種類と数を記憶するのに、数学は要りませんよね?ただし、試験科目から外せるか、数学より大事な科目を挙げるとなるとかなり厳しいです。数学は、学問としては非常にロジックで魅力的です。的確な判断力を養ったり、ミスをしない、という点では評価できます。ですが、数学に偏りすぎた試験でなくてもいいと思います。おっしゃるように芸術や人間性を垣間見られる科目を入れてもいいような気はしますね。


  2. 【323396】 投稿者: *  (ID:sr1Tb5yQmB2) 投稿日時:2006年 03月 13日 20:37

    要するに医者という職業は堅くて、そこそこ収入も安定して
    いる(これからはどうだか??)ので競争が激しい。
    数学もできた方が入りやすい。
    ところが、知人の話では、数学がとてもよくできるので医学部に入った
    ものの、やはり医者としてよりは数学者としての方が向いていた,と。
    本人も悩んでいたそうです。
    医者の仕事は数学の理論は必要ないですからね。
    立派な数学者として世界に貢献したかもしれない人材だったかも
    しれないのに、残念です。

  3. 【323461】 投稿者: 医者の素質  (ID:BZFcJu/ilDU) 投稿日時:2006年 03月 13日 21:41

    医者や弁護士って意味不明(一般人から見て)で何の脈絡もないような専門用語を覚えないといけないそうなので、何でも覚えられる記憶力が必要だそうです。あと、医者の場合、血を見て倒れない体質じゃないとダメみたいですね。これって慣れじゃなくて体質(遺伝?)みたいですよ。人体解剖って必修ですよね。これやると何名かは倒れるそうです。その後、慣れてしまう人とどうしてもダメな人といるみたいです。となると、やはり勉強だけできても素質が無いと無理なのではないでしょうか。

  4. 【323488】 投稿者: 外科医に求める意外なこと  (ID:GL/gRHIXXWY) 投稿日時:2006年 03月 13日 22:05

    身内の医師によると、
    外科医は、長時間の手術に耐えうる体力と、手先の器用さが一番求められる、
    と言っていますよ。頭の良さなんてその次だそうです。
    何しろ、十何時間もの手術を立ちっぱなしで行う、
    細い血管を縫合する、なんて事が、出来ないといけないわけです。

  5. 【323531】 投稿者: かねてより・・  (ID:hv83.dRoz/Y) 投稿日時:2006年 03月 13日 22:53

    スレ主です。
    興味深いレスを皆様有難うございます!
    今の所、数学がすごく大切とおっしゃるかたはいませんね。
    確かに外科医などは、手先の器用さは欠かせないと思いますね。
    人間に興味があるかどうか、
    生命というものに哲学的な意味を含めての考察ができるかどうか、
    体力があるかどうか、<本当に大切ですよね>
    患者の話を理解する力と状況判断、そして何よりも責任感・・・。
     
    ケンブリッジのかれは、ちなみに「医学そのものはそんなに難しい学問ではない」とも言っていました。
    そして、「必要以上の知識を勉強させられるのが問題だ」とも言っていました。
    勉強が大変なのは法律家になる人のほうだそうです。
    その代わり、卒業試験の後の後半の3年間は、病院づとめがセットになって研修するそうです。
    日本は医学部に入るのが頭のいい人の証明のような面もありますが、
    そういう見方を変えたほうが、本来の医者に向いた人材が集まるようにも話を聞いて思いました。

  6. 【323927】 投稿者: 医者の素質  (ID:BZFcJu/ilDU) 投稿日時:2006年 03月 14日 12:08

    >外科医は、長時間の手術に耐えうる体力と、手先の器用さが一番求められる、
    まさにその通り。以前、親知らずの抜歯をしたとき思いました。親知らずがなかなか抜けなかったので担当医が物凄い力で(手が力んでぶるぶる震えていた)引っこ抜いてくれました。そしてその先生(男性)の手の幅が物凄く細くて指が物凄く長かったです。口の中の奥を針で縫ったりするのでグローブみたいな手じゃ患者の口が裂けてしまいますものね。腕力と生まれつき医者向きな体形も必要みたいですね。

  7. 【323966】 投稿者: 内科医  (ID:DFU73z2pRlo) 投稿日時:2006年 03月 14日 12:56

    > まったく数学が役に立たないかというとそうでもなく、数?レヴェルを日々使うわけではありませんが、薬の濃度や体重あたりの使用量などは、一刻を争う救急の場面では、やはりピンくるセンスが必要でしょう。
    >

    これに加えて、EBM(Evidenced Based Medicine)を実践する場合、少なくとも統計学・確率論についての知識とセンスは必要ですね。


    > 試験科目から外せるか、数学より大事な科目を挙げるとなるとかなり厳しいです。数学は、学問としては非常にロジックで魅力的です。的確な判断力を養ったり、ミスをしない、という点では評価できます。


    何の病気か分からない患者さんに対して適切に手際よく問診・診察・検査を行い、診断にたどりつくという過程は、数学の問題で「ここに補助線を引いてみたら?」とか「ここで○○の定理を使ってみたら?」という思考過程と何だか似通っているようにも思います。
    数学自体が役に立つというより、「医者として使える頭を持っているかどうか」を検定するために数学の試験をしていると思えばよいのではないか、と。
    頭の回転の具合は試験である程度測れますが、性格的な医者としての適性なんてものは判定が難しいのでねえ・・・
    人格的にも優れた方が面接に一人1時間くらいかけてじっくり話をすればある程度分かるかも知れませんが、現実的ではないですよね。


    もう一つ、医者というのは一生勉強です。この5年くらいの間でも、common diseaseに対する治療に大きな変化があった分野がたくさんあります。この変化についていくためには、ひたすら勉強あるのみ。勉強することが苦になる人は、少なくとも内科医には向かないと思います。「勉強を続けることができる」というのも大事な医者としての適性の一つです。
    ということで、「勉強を続けることができた人」を採る、という意味もあるのでは?


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