東大寺中学の３科４科の受験について｜掲示板スレッド

＞お子さんの第１志望校、どこですか?

すみません、何年か前の残念組です。
負け犬の遠吠えのつもりで投稿しています。

＞馬渕の社会対策で十分です。

と以前に、馬渕様から返信をいただきました。
同様の返信を東大寺様および東大寺（馬淵社会）様からもいただいております。

一方で、

＞東大寺第一志望でもないのにあの統計だらけの社会とかいるかなぁーと思います。

と、馬渕板の『２０１８年受験の談話室』に投稿されているのを見つけました。

「馬渕の社会の授業のおかげで合格できた」といえる事例が、東大寺学園以外でございますでしょうか？
個人的な好奇心からの質問ですが、宜しくお願い致します。

得点が高い＝有利ではありません。学校が公表している今年の入試結果で偏差値を出してみました。今年はもう間に合わないでしょうが偏差値（標準偏差）の意味がわかっていれば受験生の選択の明確な指針になると思います。感覚的に反論する人が現れるので解説もしません。
※得点は中央値。（ex：70～79は75）
＜国語＞
受験者平均点4科60.9（標準偏差10.9）　同3科61.7（標準偏差10.5）
＜算数＞
受験者平均点4科47.0（標準偏差19.2）　同3科62.1（標準偏差23.0）
＜理科＞
受験者平均点4科59.6（標準偏差11.9）　同3科64.7（標準偏差12.9）
＜社会＞
受験者平均点4科69.3（標準偏差11.3）
＜総合＞
受験者平均点4科238.0（標準偏差43.2）　同3科251.4（標準偏差43.5）
＜合格者平均点＞
4科：271.4　偏差値：57.7　3科：249.3（212.3）偏差値：54.9
＜合格最低点＞
4科：249.0　偏差値：52.5　3科：249.3（187.0）偏差値：49.5　

科目毎に標準偏差があると分かりやすいですね。
国語の標準偏差だけ4科＞3科なのと、算数の標準偏差が極端に大きいのが想像通りで面白いです。

ところで一点誤りがあるようです。
合格者平均点の3科249.3（212.3）は、283.1（212.3）でしょう。

結局のところ他の方も書かれている様に東大寺が本命であれば4科受験が基本だと思います。
社会が嫌いだったり灘、甲陽が本命なら3科でしょうが。

専願制ができないから４科目で確認してる、
３科目で上位組は灘だろうけど。

＞得点が高い＝有利ではありません。

と書かれていたので、私への批判かと思いましたが、提示されたデーターからは、そのようには読み取れませんでした。むしろ３科有利と書かれておられるように思えました。

データー上は明らか様は、今年の合格最低点の偏差値を、3科・4科別の母集団に分けて算出されておられます。そうすることによって母集団間のレベル差を導かれました。
その結果、４科の偏差値は52.5、３科の偏差値は49.5と、３科と４科の間に偏差値3.0ポイントの差が有ったことを示されておられます。
あくまでも別々の母集団での事ですが、３科は偏差値49.5で合格できたが、４科は偏差値が52.5なければ合格できなかったという事です。

日能研の2021年結果偏差値表から拾い出すと、
（68）東大寺学園＞（65）甲陽学院・西大和学園

浜学園2021年結果偏差値では、
（64）灘＞（61）東大寺学園＞（58）洛南（専願・男子）・洛星（後期）

四谷大塚の2021年結果偏差値表には東大寺学園は載っていませんが、
灘　　　　　　　　　80％偏差値（73）・ 50％偏差値（70）
西大和学園(東京)　　 80％偏差値（67）・ 50％偏差値（64）
函館ラサール(東京)　 80％偏差値（57）・ 50％偏差値（53）
北嶺(東京)　 　　　　80％偏差値（56）・ 50％偏差値（53）

それぞれ母集団が異なりますので、どれだけ相関があるかは分かりませんが、偏差値に３ポイントの差は、決して無視してはいけない差だと思います。この差はどこから生まれたのでしょうか？
データー上は明らか様は、科目ごと・受験科ごとの標準偏差を提示されておられます。
標準偏差はデーターのバラツキを表す指標ですが、得点分布の分析に使うと得点差の開きやすさを示す指標になります。

国語　４科標準偏差（10.9）　３科標準偏差（10.5）
算数　４科標準偏差（19.2）　３科標準偏差（23.0）
理科　４科標準偏差（11.9）　３科標準偏差（12.9）
社会　４科標準偏差（11.3）

算数の標準偏差は他の科目と比べて1.49～2.19倍と大きく引き離しています。算数で後れを取ると他の科目で補うことが難しいことを示しています。
ですから、東大寺学園を第一志望とするならば算数に時間と労力を最大限に注がなければ不利になる事を示しています。算数の受験者平均（３科62.1点・４科47.0点）が示している通りです。社会に勉強時間をとられる４科受験生が圧倒的に不利であることを示しています。
４科目判定で合格できる受験生は、社会に勉強時間をとられても国算理で３科受験生と互角に勝負できる優秀な受験生か、受験勉強が本格化する前に社会の知識を蓄えてるオタク的な受験生か、通常よりも高度ではるかに効率的な社会の授業を受けた受験生などに限られると思います。

データー上は明らか様、このような理解でよろしいでしょうか？

４科受験生の3科目判定平均点は(60.9+47.0+59.6)✕1.33=223.3点
４科受験生の４科目判定平均点は238.0点
つまり今春の４科目受験生は社会に時間を取られる代わりに15点のアドバンテージをもらったと言えると思います。
灘甲陽以外の受験生にとっては妥当な値じゃないでしょうか。
社会が好き（得意）なら４科、それほどでもないなら3科で良いと思います。

＞４科受験生の３科目判定平均点は(60.9+47.0+59.6)×1.33=223.3点
＞４科受験生の４科目判定平均点は238.0点
＞つまり今春の４科目受験生は社会に時間をとられる代わりに15点のアドバンテージをもらったと＞言えると思います。
とのことですが、これは４科目を勉強してきた者同士の比較です。

社会の勉強を一切せず、国算理しか勉強していない３科の総合受験者平均は251.4点でした。今年の３科と４科の受験者平均の間には13.4点の差が有ります。
特に算数に関しては、3科の受験者平均62.1点と4科の47.0点との実質的な差は、
62.1×1.33－47.0≒35.6と、社会の受験者平均69.3点の半数を超えています。

もっとも馬渕教室の社会は、東大寺学園志望者以外にはオーバースペックな程の高度な授業をされているとの事ですから、馬渕生だけを抽出して同じような分析をすることができれば、バランスが取れているかもしれません。

ですから、
＞社会が好き（得意）なら４科、それほどでもないなら３科で良いと思います。
が、馬４科卒様の実感なのでしょう。

しかし、一般論としては私の前回の投稿のほうが妥当だと思います。