笠地蔵は来てくれない！｜掲示板スレッド

私は良く落ちている財布を拾います。
というか、皆さん急いでいるし、人の財布を拾って面倒な手続きをするのが嫌なので、見て見ぬ振りをしているのだと思うのですが。
大抵は、交番ではなく、近くのビルの警備室とかインフォメーションセンターとかにポイっと届けていますが（住所なども書き込みません）。
一度だけ名乗って届けたところ、貧乏な学生さんからご丁寧なお礼の手紙と、シワシワの商品券千円が送られてきて、悪いことをしてしまったな、と思ったので、以後は決して名乗らないようにしています。
善行をして、徳を貯めていると思うようにしています。

もう何年も前のこと。

娘を塾に送る途中、塾近くのコンビニだったかに寄り、
後部座席から娘が降りて買い物をした時に鍵を落とした（らしい）。

気付かずそのまま塾に向かい、脇道から通りを渡るのに一時停止したところで、
後続車の運転者さんが方が駆け寄ってこられて、「落としましたね」と。

慌てながら、お礼の言葉と共にご連絡先等をお聞きしたのですが、
「いいですよ」と。

交通事情もあってそのまま前に進んでしまいました。

営業車らしき車のフロントに書かれた文字の赤と青が目に入ったので、
その塾周辺から通っている方達に見かけたことはないか聞いたり、
簡単なお礼の品を用意して、送り迎えの度に、近辺の車を注意して探してみたのだけれど、わからず。

ネットでも記憶を辿って検索したけれどわからずじまい。

Ｈ野市・Ｔ幡不動駅近くを通る度に、今でも自然と探してしまいます。



話は変わって、
マンション駐車場から出たところで、うずくまっているご老人が。

戸建て住宅街からクリニックに向かう途中で動けなくなってしまったとのこと。

車で数分なので乗って頂いてクリニックへ。

娘が受付に伝えると、看護師さんが飛び出してきて、無事引き渡せました。

連絡先を聞かれたけれど、こちらもホッとし早く先生にと思い、
そのまま立ち去りました。

貴重品を落としたことも何度か、拾ったことは人生で相当数あります。なぜか色々発見してしまうのです。笑

思えば幼稚園の頃、公園で拾ったものを何かも分からずに交番に届けに行きました。そして数日後、突然見知らぬ人が我が家にサンタか笠地蔵かと思うくらいのプレゼントを抱えてやって来ました。私が拾ったのは定期券だったそうです。

自分自身はお財布やATMに残したままの現金など、戻って来たのが奇跡的なものもあります（なんと海外でも）。でも拾ってもらった時はきちんとお礼しています。
最近はお礼をいただくことはなくなりましたが（個人情報にうるさくなったから？）、自分が他人のものを拾って届けてるから、自分の落としたものも戻ってくるんだ、と考えるようにしています。そして戻って来ない時は厄落としをしたと思って諦めます。

家の玄関に大量の野菜が置いてあるのを見て義姉が「○○ちゃんのところは傘地蔵が来てるの？」と笑ってました。いつも義父が黙って置いていくだけのことですが(笑)

私は、側溝に犬がはまってぬけなくなり、泣いているのを助けた事がありました。
後日、飼い主が私を探したらしく菓子折りを持ってこられたことはありました。

娘が中学生の時、部活帰りの下校時に小型犬が大通りに出そうになっているところに遭遇。
辺りは暗く、このままでは車に轢かれると思い抱き抱えて、しばらく様子見。
10分後位に、血相を変えたマダムが走って来て、犬を確認し号泣！もうダメかと思ったと！

凄くお礼を言われ、名前とか聞かれたけど、名前は言わず、家の場所を聞かれたから方向だけ教えたと。

翌日、自宅にマダムが「部活でお腹が空くでしょうから」と言って、大きな菓子折を持って来ました。
多分御近所情報で、中学生がいる家で探したのだと思います。

家で保護犬を飼っているので、娘は迷子犬を見逃せなかったそうです。

10年ほど前に引っ越してきて以来、わが家の玄関ドアの前（つまり敷地内）にも、年に数回大量の野菜が置かれます。知り合いに家庭菜園含め野菜作ってる人はおらず、誰なのだろう？と。

申し訳ないけど、農薬仕込んである可能性もある？し、気持ち悪いので廃棄してました。

何年かして、偶然、置きに来た方とバッタリ遭遇。500メートル先に住むこのあたりの地主さんで、さらにその先に農地を持っていて、今は家庭菜園程度作ってる方でした。聞けば、わが家の土地も（その周囲も）かつてはその方の土地だったらしく、そこに我が家が（その方いわく素敵な）家を建て、木々を多めに植え、花を沢山植えているのが嬉しかったのだそうです。

それ以来、ありがたく食べていますが、出来れば袋に入れるか、ピンポンして欲しい（笑）　何かイタズラされてやしないか、心配なので。

あれは高校２年・まだ16歳の頃。

友人と下校中、横浜駅で迷子の幼児発見、近くの交番へ。
「○○の生徒さんですね。お名前を」と言われたけれど、「いいですよ～」と。

お巡りさんに引き渡して出て、ほどなくしたところで、
赤ちゃんをおんぶしたお母さんが血相を変えてキョロキョロオロオロと。

「もしかして？」と声を掛けて交番へ案内し、無事、母子ご対面。


ン十年後、都下の勤務先で知り合った十歳ほど上の方が、とても明るく親切にして下さって、
食事に行くと「私は年上なのだから」とおごって下さり、様々な話の中に
「昔、横浜駅で子どもを迷子にさせてしまった事があってね。
探してたら女子高生だったかが…。でももう慌てちゃってそれっきり」と。

お互い記憶も曖昧になっていて、当人同士か確定はできなく、
その後数年して亡くなられてしまったけれど、
神様からの素敵なご縁のプレゼントだったと思っています。