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櫻井翔、真珠湾攻撃参加の元日本兵への質問巡り炎上「殺してしまったという感覚は?」
12月6日放送の『news zero』(日本テレビ系)で、櫻井翔が元日本兵にインタビューした 櫻井は元日本兵の吉岡政光さんに「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」と質問 「元搭乗員の方々が戦ったからこそ、今の平和な日本があるのに」「失礼」と炎上騒動に
吉岡さんは、魚雷を投下する雷撃機「九七式艦上攻撃機」の搭乗員として真珠湾攻撃に参加したとのこと。ハワイへの奇襲を知らぬまま出航し、海上で真珠湾攻撃の概要を伝えられたそうだ。当時を振り返り、吉岡さんは「戦いに参加させてくれてうれしい」と思う反面で、死ぬことを決心するのは大変だったと語る。
魚雷を落とした瞬間のことを吉岡さんが話すと、櫻井は「そういう時はどういう気持ち?」とインタビューの定型文とも言えるような質問をぶつける。これに吉岡さんは「魚雷があたったということで非常に安心しましたけど」とコメント。
すると櫻井は「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」という質問を繰り出す。「戦時中ということはもちろんなんですけれど」と前置きしていたものの、もっと適切な言い方があったのでは、と思わずにはいられない…。
戦争について語りたがらない。
おじいちゃんの前では戦争の話はタブー。
なんて話は一昔前前の日本の家庭あるある。
そのくらい本人たちはトラウマを抱えているものだろう。
と、いう事を前提にインタビューしていれば、出てこない言葉だな。
そういう質問をするとは…想像力が足りなかったというか、相手の立場や状況に思いが至らなかったのかな。
祖父が将校でした。南方にも行きました。
でも招集されて否(嫌?)も応もなく行かされたという父をもつ親友には何も言えないし聞けないです。祖父は職業軍人として行ったので立場は立場なりに職を全うしただけのはずなのですが・・・。
南方からなんとかまだ戦時中だった日本に帰還したとき、妻子を含めた銃後人たちの鬼畜米英的な意識があまりに前線の状況とかけ離れていて、呆然として物も言えなかったと聞いています。
桜井さんは、幸運にもそういう立場の声を聴いたことが今までなかったんですね。
このような時代に高齢の方々は重い口を開いて下さることはとてもありがたいことです。
今年メディアが終戦の日ではなく開戦の日に戦争について多く取り上げたことは、あの時代を生き抜いた多くの方々のお気持ちに寄り添うものだと私は考えております。
そして、翔くんの質問に答えて下さった吉岡さんは日テレだけではなく他社の取材にも思いを語っておられます。少し検索すれば出てきます。
「戦争は無残で最大の人殺しだ」(東京新聞)
「艦長から「俺たちは弓である。君たちは矢だ。間違いなくしっかり敵に当たってきてくれ」」(同)
自分の息子がこんなことを言われたなら怒り狂いますけれど。矢ではない。人であると。ふざけるなと。
最近の国内の史実を歪める歴史修正主義者の台頭、国際情勢を憂い危機感を持っておられるであろう吉岡氏に翔くんの質問は失礼どころか、ナショナリスト、小狡いポピュリスト達に騙されるなよとの思いを伝えるための質問であり、ともすると当初から予定されていたのではありませんか。少なくとも放送することの了承は得られたのです。
私は曖昧な質問では伝わらない危機感を共有していたのだと思います。ありがたいことです。