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プリモボラン治療後、なぜ伸びるの?
こんにちは!いつも、皆さんのご意見等を参考にさせていただいてます。
息子が、プリモボランだけの治療を13歳10ヶ月から1年半続けてました。現在、身長4.5㎝ほど伸びて171㎝です。
プリモボランを飲み始め10キロ以上増え、体が大きくなってしまい、本人も恥ずかしいようで、思春期に可哀想な気もして、やめようかと思ってます。
よく、治療後に3.4センチ伸びたとか伸びる可能性があるとかの書き込みを見ました。すごく期待してしまうのですが、主人に話すと、なぜ骨端線が閉じてて、治療を終えたのに伸びるのか理論的に知りたいといいます。
分かる方がいらっしゃいましたら、ご教授ください。
>息子が、プリモボランだけの治療を13歳10ヶ月から1年半続けてました。現在、身長4.5㎝ほど伸びて171㎝です。
171㎝。13歳10ヶ月で既に166.5㎝もあったわけですね。
となると、おそらく両親もそれなりの高身長、あるいは中の上程度の遺伝的ポテンシャルは十分あったと推測されます。にもかかわらず、なぜかプリモボラン。
大根に肥料をやるようなものです。太くなるだけで、身は伸びません。
>プリモボランを飲み始め10キロ以上増え、体が大きくなってしまい、本人も恥ずかしいようで、
むしろ当然です。筋合成を助けるステロイド系薬剤を、明確な適応もなく投与すれば、「伸びる」より「膨らむ」が先に来るのは自明。これは治療ではなく、早熟欲求に基づく美容的介入のようなもの。治療の名を借りた親の背伸びです。
>よく、治療後に3.4センチ伸びたとか伸びる可能性があるとかの書き込みを見ました。
それが医学か、という話ですね。
「掲示板で見た」「誰かが言ってた」、これでプリモボランを語るなら、もはや根拠はAmazonレビューと変わらない。
3〜4cm伸びた話はあります。ただし、そのほとんどは治療の「残余効果」、ないし年齢と個人差による自然成長の範囲。
つまり、「伸びた」のではなく「まだちょっと残ってた」のを見誤っただけ。
>主人に話すと、なぜ骨端線が閉じてて、治療を終えたのに伸びるのか理論的に知りたいといいます。
このご主人、話の分かる方のようです。
たぶんこの中で唯一まともに物事を考えている。
「教えてください」ではなく「ご教授ください」と誤用し、医療ではなく希望を信じ、171㎝という数字を「足りない」と受け止める感性。
残念ながら、伸びるべきはお子さんの身長ではなく、親の認知的柔軟性と基礎語彙です。
骨格は成長が止まれば終わりです。しかし、思考と知性は一生伸ばせる。
それが育たないと、身長だけ高くて中身が空洞、いわゆる「ウドの大木」の出来上がり。
「教授と教示の違いも分からず、子にステロイドを盛る」現代日本で最も危険な、無知による善意がここにあります。
これ以上「伸ばす」必要があるのは、息子ではなく、親の視野です。あと、「知性」ですかね。
釣りである事を期待します。余りにも愚か。
スレ主さんのお話を拝見して、ふと数日前に見かけた前澤友作さんの発言を思い出しました。
彼はご自身の身長についてこう語っていました。
「僕が身長173cmとかあったら、たぶんZOZOは生まれてない。
モテるし、コンプレックスないし、あんなに稼ごうとか、誰にも負けたくないなんて思わなかったかも」
そしてこうも言っていました。
「孫さんも柳井さんも低身長。あれは偶然じゃないと思う。
劣等感は原動力になる。小ささがあったから、でかいことができた」
この言葉をどう受け取るかは人それぞれでしょう。ただひとつ言えるのは、身長を欠点ではなく、武器に変えた人がいるということです。
そして、その人たちは親に高く伸ばしてもらえなかったことを恨んでなどいない。むしろ、それを力にして、自らの足で這い上がってきたわけです。
さて一方、スレ主さん。
すでに13歳で166.5㎝もあったお子さんに対して、プリモボランを投与し、最終的に171㎝で「もっと伸びる可能性はないか」と掲示板をさまよい、「3センチ伸びた例を見た」と拾い集める。
さらに、「骨端線が閉じてるのに伸びる理論的根拠がほしい」と夫に詰め寄られて困惑している──
この構図、極めて危ういと思います。
なぜなら、子ども自身の持っていた“内なるエネルギー”を、親が先回りして潰してしまう危険があるからです。
もし仮に、あなたの息子さんが「ネクスト前澤」だったとしたら。
身長への軽い劣等感や、思春期の複雑な感情を、将来への爆発力に転化できた可能性はあったはずです。
しかしそこに「薬で補ってあげたから大丈夫」というメッセージを親が送ってしまった場合、本人の内なる動機は失速します。
「誰にも負けたくない」ではなく、「親が何とかしてくれる」になってしまう。
そしてその結果が、「高身長だけど平凡」な大人です。
言い換えれば、あなたが前澤さんの親でなくて本当によかった。
もしあのとき、彼の親が「この子は背が低いからプリモボランを」と考えていたら、今の彼は存在しなかったかもしれません。
一部の医師は「薬を出した方が患者が安心する」と言います。
一部の親も「薬を飲ませた方が安心できる」と信じています。
しかし、安心と引き換えに子どもの中にあった闘志や葛藤を奪っているのだとしたら、それは育児ではなく、管理です。
そしてその結果、「体は大きく、思考は幼い」という典型的な令和型うどの大木が一本、世に生えてしまうことになる。
本人の内なる成長力を信じることなく、数字だけを追い続ける姿勢は、毒にもなりえます。
仮にその子が何かを成し遂げられる存在であったなら、今、あなたは最悪の毒親になっている可能性がある、その自覚は、あって然るべきです。
薬で「伸ばす」より、劣等感を「使わせる」方が、はるかに強く育ちます。
それを邪魔するのは、もしかすると親の「不安」なのかもしれません。
しかし不安が導く選択が、将来の足かせになることも、あるのです。