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【3801557】ミステリー(推理)小説のレビューをどうぞ

投稿者: アラフィフの読書   (ID:SZRj/VH51r6) 投稿日時:2015年 07月 23日 14:03

こんにちは。私はずっとテレビでワイド劇場などを楽しんできました。
山村美沙や西村京太郎シリーズなどです。

趣味が高じてしまい、最近になって、ミステリー(推理)小説を読み出しましたが、何を読もうかと迷ってしまいます。

皆さんが好きだった本をぜひとも教えて下さい!
ネタバレでも大歓迎です!!!
どうぞよろしくお願い致します。

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  1. 【5106312】 投稿者: 海外の作品から  (ID:sMMzSYaQ5bU) 投稿日時:2018年 09月 05日 22:55

    けっこう長編で時間がかかりましたが、それなりに楽しめたのでご紹介します。日本語訳もすでに出版されています。

    Origin, by Dan Brown

    Dan Brownの小説は好きで、Originが新作が昨年秋に発売されてから、ペーパーバック化を待っていました。しかし、人気作家の本は、ハードカバーはすぐに輸入されても、なかなかペーパーバックは発売されないんですよね。Dan Brownについては、前作のInfernoのときは、ペーパーバック化を待ちきれずにハードカバーを買ってしまい、その重さに辟易しました。それで、Originは待っていたのですが、ペーパーバックが発売される前に日本語訳も出てしまいましたね。

    ということで。

    Originは、おなじみのLangdon教授シリーズの5作目になります。Langdonは、HarvardのSymbology、Iconology(徽章学)の教授、中年、独身、長身で水泳で鍛えている、という設定です。なお、実際には、SymobologyとかIconologyという学問分野は無いらしいです。

    卓越したIT研究者で起業家大富豪かつ未来学者のKirschは、スペインを代表する近代建築であるBilbao’s Guggeheim Museumで自説を発表しようとします。Kirschは、「人類はどこから来てどこに行くのか」という根源的な問いを完全に解き明かし、宗教と科学の軋轢に終止符を打つ、といわれました。LangdonはKirschの初期の指導者であるという理由で招待されたようでした。Guggeheimには名士数百人が招待され、招待者は骨伝導ヘッドセットを通じて人工知能Winstonにナビゲートされます。また、Kirschのプレゼンは、全天映像に風や振動などを伴う究極のマルチメディア(超臨場感)の派手なものでした。しかし、壮大な導入部の後、本論にはいる直前、Kirschは凶弾に倒れます。
    Guggenheim MuseumのDirectorは妙齢の女性Ambra Videlで、彼女は、スペインの皇太子Julianと婚約したばかりでした。しかし、Kirsch暗殺の後、Ambraはなぜか皇太子との連絡を拒否し、セキュリティガードを欺き、Langdonに逃走の補助を懇願します。
    この二人の逃走を助けたのが、AIであるWinstonで、Kirschのスマホを通して指示を与え続けます。ここからはお決まりのパターンで、AmbraとLangdonは、追っ手から逃げながらKirschのプレゼンの後半部分を入手して「大発見」の真相に迫ろうとし、深夜のSagrada Familiaのスタントにつながります。
    生命の起源はなにか、AIは人間の意志を離れて進化するのか、科学の進歩で宗教はかわっていくのか、テーマは壮大で、延々と薀蓄が語られる場面も多いです。Kirschのプレゼンだけでも数十ページあり、正直、長広舌で少なくともサイエンスのプレゼンよりもagitationのようです。
    そして、長い。私の買った装丁では700ページあります。

    英語は、いつもながら簡潔でわかりやすい文章です。しかし、宗教、進化論からAIや量子コンピュータに至る専門用語(もどき、含む)が頻発するので、多少はこういう分野に慣れていないと大変かと思います。

    いつものDan Brown節がお嫌いでなければ、面白いです。また、Da Vinci CodeやInfernoほどには複雑な(混乱した?)筋書きではなく、素直にストーリーラインを追うことができます。
    Da Vinci Codeで実在のカトリック教会をカルトの総本山のように記述し、また、カトリックをあえて怒らせるような仮説を大胆に提示し、バチカンを激怒させたDan Brownですが、宗教を正面から扱っている割に、そういう刺激的な要素はかなり少なくなっているように思います。しかし、サイドラインに聖職者とLGBTの話があり、ここだけはヒヤヒヤです。作者は時代の流れを敏感に読んでギリギリの勝負をしているのでしょう。毀誉褒貶のある作家ですが、詠ませる力はたいしたものと思います。
    日本語でも英語でも、どちらで読んでもいいかと思います(英語ならではの文学的表現、という感じの小説ではないので)が、英語で読んだほうが展開のスピード感を味わえ、こけおどしのようなプレゼンの臨場感も楽しめるのではないかという気が、なんとなく、します。


    おまけ
    TOEICにも英検にもセンター試験にも出題されないけれどOriginを読むためには知っておいたほうがよい単語

    monastery 男性のためのもので、女性のためのものはcoventといいます。浴場やトイレじゃないよ。
    claustrophobia 宗教用語ではないです。Langdon教授の持病(というほど大げさではないかも)
    resurrection キリスト教では非常に重要な概念です
    reincarnation これはキリスト教徒といわずすべての宗教に共通する重要事項かな。
    Scripture キリスト教で最重要ですが、こういう言い方はあんまり見ない気がするんですよね。
    atheist Originではもっとも重要な単語のひとつですが、欧米人の前でこの単語を口にしないほうがいいと思います。
    pilgrim これも宗教用語ですが、最近よく見かかるような気がします
    chauvinist あまり見ないけれど、最近の政治や宗教を語るに重要な単語のような気が。
    Regent めったにお目にかかることのない単語ですが、これもOriginのキーワード。
    apocalypse これも映画などでたまにお目にかかります
    monarchy スペインの王室や王子が登場しますので、こういう政治用語が出てきます。

    答え
    monastery 男性修道士のための修道院
    resurrection 復活。キリストの復活を言います。
    claustrophobia 閉所恐怖症。じつにさまざまな種類のphobia(恐怖症)が定義されています。Acrophobia、agoraphobia、gynophobia、schoolphobiaなど。
    reincarnation 輪廻
    Scripture 多くの場合定冠詞を伴い、The Scripturesで旧約聖書と新約聖書を総称します。普通にBibleというと新約聖書を指す場合が多く、旧約聖書はOld testamentです。
    atheist 無神論者。この単語は、人によっては、テロリストとかカルト宗教信者と同じくらいの負のインパクトがあるそうです。あんまり神様にお祈りしていなくても、I am an atheist. などど絶対に言わないように。一発で危険人物のレッテルを貼られます。
    pilgrim 巡礼者
    chauvinist 狂信的愛国者、狂信的信者。
    Regent 摂政、統治者、行政責任者。
    apocalypse 黙示録、黙示書。そういわれても、正しく意味を解説できる人はどれだけ居るんでしょうね。
    monarchy 君主制。ヨーロッパでは王室のありかたが常に議論になります。

  2. 【5106361】 投稿者: ロングライダー  (ID:zwsTjzDejMQ) 投稿日時:2018年 09月 06日 00:32

    今回は内容の性質上『アクロイド殺し』(アガサ・クリスティ)、『マーキュリーの靴』(鮎川哲也)のネタバレをします。
    「嫌」という人は読まないでね。

    実は最近、ちょっとした叙述ミステリを読んで、少し考えたわけです。
    小説では時折、「信頼できない語り手」という存在が浮き彫りになることがある。
    (おお、なにやらアカデミックな始まり方)
    特にミステリではそれが技法として先鋭化している。

    さて、「信頼できない語り手」の話題を出すうえで『アクロイド殺し』を避けることはできないでしょう。
    先例はあるにしても、作中のシェパード医師が最もセンセーショナルな「信頼できない語り手」だったことは間違いないですね。
    ただ、今読み返すと、殺人を行ったことを「やるべきことをした」と表現するなど、ちょっとした齟齬を感じるのは、原文がそうなのか訳の問題なのか。

    訳の問題と言えばクリスティにはちょっとした前科があって、これはクリスティが悪いわけじゃないんだけれど、『そして誰もいなくなった』で犯人の心理描写に誤訳があったせいで、あの超一級作品がすこし評価を落としていたそうな。(若島正の指摘によって文春の海外ベスト100で1位を取れたとか)

    さてさて、クリスティの後継者、と言うよりも、シェパード医師の後継者が次から次へと現れたおかげで、手練れのミステリ読者は「信頼できない語り手」には騙されないようになった。
    この見破り方にはバイブルがあって、カギは心理描写。
    一人称で「私は死体を見て驚いた」とあったら、この人は犯人じゃないわけです。犯人なら死体を見て驚くわけがない。もし犯人なのにこんな描写を書いたら、これはアンフェアになる。
    三人称でも同じことで、「彼は死体を見て驚いた」とあったら、彼はやはり犯人ではありえなくなってしまう。

    ところが、推理作家という人種は世界で一番のひねくれものです。これを逆手にとった作品を書く作家が現れた。
    誰のどの作品が最初かわかりませんが、俺が最初に遭遇したのは鮎川哲也『マーキュリーの靴』。
    (但し、いま手元に『マーキュリーの靴』がないので、もしかしたら違うかもしれない)

    これは三人称で犯人が死体を見て驚く。ここだけ切り取ればアンフェアに思えるだろうけど、実は犯人が驚いたのは死体があったことではなく、自分が殺した場所に死体がなかったことだった。
    「死体を見て驚いたが、それは死体そのものではなく、死体に付随しているモノ・現象に驚いたのだった」というパターンはなかなか有効で、いまでも時に見かけます。

    ちなみにセリフはどれだけ嘘を書いてもアンフェアにはなりません。
    たとえば

    死体を見て彼女は驚いた。足が震えていた。
    「大丈夫か」彼がそういうと「駄目みたい。死んだ人を見るのは初めてだもの」。

    これで彼女が犯人でもOK。台詞はもう全部ウソ、ぐらいの意気込みでミステリの鬼たちは読んでますから。(但し驚いた理由がちゃんと必要だけど)
    こうした叙述トリックの見破り方は、「阿吽の呼吸」ですね。
    作家としては犯人が驚いたことをしっかり描きたい。そうしないとこの犯人を読者が考える容疑の外に出せないから。
    しかしあまりにもしっかりと描くと、そこが浮き上がってしまい、ちょっとこすっからい読者からすると「バレバレ」になってしまう。
    この辺りが上手い人は、つまり「小説がうまい」わけですな。

    で、最初に戻りますが、最近読んだ叙述ミステリ(名前はあえて伏す)は、もう作者が力いっぱい隠そう隠そうとしていて、バレバレなんです。
    でもそれが初々しくって、なんて言うのは俺が年を取った証明だな。

  3. 【5116005】 投稿者: ロディ  (ID:pfxSWthV5/Q) 投稿日時:2018年 09月 15日 21:45

    海外の作品からさま

    ロリ ロイ『土中の記憶』、読み終わりました。
    アメリカ南部のラベンダー畑が舞台で、主人公は10代の美少女。
    でも、八つ墓村の世界なのですよね。
    解説にはサザン・ゴシックと書かれていましたが、文章がちょっと読みにくく、
    映像化された方が案外良い作品になるかも・・・

    ロングライダーさま

    原尞の沢崎シリーズは、『さらば長き眠り』まで読み終わりました。
    こちらも長編ですが、一気読み。正統派ハードボイルドです。
    船戸与一とか志水辰夫も未読なので、いつか読んでみたいなぁ。

  4. 【5117936】 投稿者: 海外の作品から  (ID:sMMzSYaQ5bU) 投稿日時:2018年 09月 17日 19:14

    ロディさま

    「土中の記憶」、ご紹介したかなあ、と思ったら、2年前に感想を書き、この8月にもエドガー賞がらみで少し触れていたんですね。

    お読みいただき、うれしいです。

    すっきりした小説を期待して読み進み、あまりに土臭くおどろおどろしい世界にびっくりした記憶があります。
    八墓村のアナロジーがあたっているかどうかはわかりませんが。。。。

    記憶では、英文は決して難しくなかった(しかし話は全然前に進まない)記憶があります。なんか、日本語訳に苦労しそうな感じはありますね。
    よろしかったら、原著も手に取ってみてください。

    原著は、Let Me Die In His Footsteps, by Lori Roi です。いつもLとRがわからなくなります。

  5. 【5126353】 投稿者: 海外の作品から  (ID:rcGkiWbVeOI) 投稿日時:2018年 09月 25日 18:36

    ベストセラーですが若干キワモノ色もある作品を紹介します。気楽に読める小説です。

    The President Is Missing, by Bill Clinton and James Patterson

    洋書店を散歩していたら、立派な大版のペーパーバック、黒の表紙に金文字の、表記の本を見つけました。

    James Pattersonは、長者番付(作家部門)のトップを何年にもわたり独創しているスリラー作家で、その作風は非常に軽く読みやすく、章立てが細かく、頭が疲れない作風です。深い人間的考察などは期待できませんが、私はけっこう楽しんでいます。
    また、Pattersonは、多くの助手を使ってスリラーを量産することが特徴で、他の人気作家がせいぜい年に1冊くらいしか刊行しないところ、10冊単位でベストセラーを量産しています。

    ああ、またPattersonの新作か?と思ったのですが、共著のBill Clintonって誰だ?え、まさか、びる くりんとん????。。。。。。
    ということで、ついに購入してしまいました。

    そうです。アメリカの第42代大統領、ビル クリントンが共著者なのです。

    妻のヒラリーが大統領選に負けて、クリントン一族は政治的パワーを失い、そのかわり、自由になんでもできるようになった、ということなのでしょうか。
    もっとも、クリントン夫妻のそれぞれの回想録はベストセラーですので、パワーに関しては杞憂かも知れません。

    題名は「大統領行方不明」ですが、多くの部分を大統領自身の視点から描かれ、大統領を探すミステリーではありません。

    大統領は未曾有の大規模サイバーテロを防ぐためにテロリストと直接取引をしたために弾劾の危機にありますが、ホワイトハウスから抜け出し自ら雲隠れ、某所にこもってサイバーテロ対策に奔走します。
    大統領は、自ら自動車のハンドルを握り、変装してテロリストと思われる妖しい男と単独で会い、あまつさえ、その男と同乗した車が襲撃されカースタントを演じたり弾丸の下をかいくぐったりします。
    また、某所には秘密裏にイスラエル、ドイツ、ロシアの首脳が集まり大統領とサイバーテロ対策の協議を行います。
    jこのようにおよそありえない御伽噺で、一部ホワイトハウスの内部や議会との関係などリアリティを感じますが、全体に荒唐無稽なストーリーです。
    サイバーテロの手口は強力なコンピュータウィルスなのですが、これもアリティがあるようで、ちょっと表層的すぎる感じもします。
    ホワイトハウス内の陰謀や政争めいたものも描かれますが、どうもチープ。

    しかし、「難しいことを考えずに劇画のように楽しめる」Patterson節は健在で、御伽噺として気楽に読む分には楽しいでしょう。

    大統領は、在任中に奥さんを癌で無くしており、また、副大統領は女性に設定されています。
    このあたり、ヒラリー クリントンやアル ゴア元副大統領に迷惑が及ばないように工夫されている感じがします。

    ビル クリントン自身がどの部分を執筆したのか、どの程度アドバイスを与えたのか不明です。
    全体に、なんとなく共和党に批判的な大統領像ですが、その姿勢は最後の長い演説で明確になります。女性起用、銃規制、環境問題(気候問題)の重要性を強く訴えていて、そのまま現トランプ政権への批判のように見えますし、いつも国民のことを考えアクティブでスタントもやる大統領は、クリントンの理想像かも知れません。副大統領もCIA長官も首席補佐官も女性ですし。
    ところどころに異様に語彙レベルの高い部分があり、また、最後の演説もクリントンの手がはいっているでしょうね。

    通常のPattersonの小説より長く、一部語彙レベルの高い部分もありますが、気楽にクリントン元大統領の娯楽(老後の楽しみ?)につきあってみるのも面白いですよ。
    日本語にはまだ未訳のようです。


    余談ですが、Jeffrey ArcherのThe Prodigal Daughterは、後半にホワイトハウスの内情がかなり詳細に記述され、もちろん真偽のほどは不明ですが、なんとなくわかった気にさせられます。
    こちらは名作Kane & Abelの続編で、「ロマノフスキの娘」というタイトルで和訳されていましたが、どうやら絶版になってしまったようです。

  6. 【5126644】 投稿者: ロディ  (ID:pfxSWthV5/Q) 投稿日時:2018年 09月 25日 22:55

    『ケインとアベル』、懐かしいです。ドラマ化もされていて、面白かったです。
    『ロマノフスキの娘』も絶版なのですね?確かこの小説で大団円でしたよね?


    ハリー・ボッシュは、やっと『バーニングルーム』を読み終わりました。
    翻訳はかなり遅れていますね?
    コナリーでは平均レベルといったところでしょうか?

    実は最近アマゾンプライムで、ハリー・ボッシュシリーズを観てしまいまして、
    ボッシュ役の俳優さんが、イメージではなかったのですが、今回アラカンの
    ボッシュだと、ドラマの俳優さんがしっくりきてしまうのですよ。

    あとは、アービング・アービング。
    ドラマで見たときは、白人のイメージだったので、びっくりしたのですが、
    (エドガーとキズミンは黒人の設定だと覚えているのですが、アービング・
    アービングは記憶になくて)ドラマだとすごく奥深い人物に描かれていて、
    面白かったです。

  7. 【5132008】 投稿者: ロディ  (ID:pfxSWthV5/Q) 投稿日時:2018年 09月 30日 17:11

    引き続き連投です。

    デニス・ルヘイン『あなたを愛してから』(原題はSince We Fell、Since I
    fell for youという有名なスタンダードナンバーからとったそうです)

    解説にもありますが、『ゴーン・ガール』や『ガール・オン・ザ・トレイン』
    を彷彿させる内容です。

    最初の部分は削ってもいいような気がしますが、2部からは怒涛の展開、思わず一気読みです。ラストもルヘインらしくて上記2冊とは、また違った印象のサスペンスです。

    映像化される話も出ているようなので、楽しみです。


    海外の作品からさま

    以前にも書きましたが、ドラマのキャッスルのポーカー仲間役で
    コナリー、ルヘインが出演していたのですが、もう1名が多分パターソンだったようです。

    私は作品は読んだことがないのですが、アメリカでは大御所なのでしょうね。

  8. 【5133025】 投稿者: 海外の作品から  (ID:i1q65Hzcb.U) 投稿日時:2018年 10月 01日 20:20

    ロディさま
    ルヘインの新作の紹介、ありがとうございます。
    これは読んでみたいです。

    しかし、Lehane、英文が難しいんですよ。
    アメリカでは名文家の誉れ高く、ConnellyとChandlerの後継者を争っている(分け合っている)雰囲気もありますが、Connellyの切れの良い文章に比較して、暗喩が多く語彙レベルも高く、疲れるんですよね。
    ときに、Mystic Riverのような救いの無い暗さもありますし。。。。

    でも、トライしたいです。

    James Pattersonについては、下記にもご紹介しました。

    【4438339】 投稿者: 海外の作品から (ID:bTL6naWgzjc) 投稿日時:17年 02月 07日 22:36

    長者番付のトップを独走していて狂気の高収入。1億ドルに近いです。
    ほとんどの作品を共著の形を取っています。
    傘下にそこそこ腕の立つ多数の作家群を助手に抱えて、実際の執筆は彼らが担当、Patterson自身はそれぞれに詳細な指示を与えているといいます。
    プロダクションのヘッドのようなものです。
    たとえば、

    The 17th Suspect, James Patterson & Maxine Paetro
    Private Paris, James Patterson & Mark Sullivan

    など。

    さすがに、The President is Missingは、Bill Clintonの名前が前に出ていますが、新人作家にとってPattersonの助手(共著者)になることはその後のキャリアに+に働くでしょうし、賢いやりかたかも知れません。

    そして、想像を絶する多作、2017年には25冊刊行し、ことごとく、数週間はベストセラー入りしています。

    前にも書きましたが、全体が短く(8万~10万語くらいのものが多い)、章立てが細かく(100章以上)、劇画のようにどんどん場面転換し、あきさせない小説になっています。
    もちろん深い内容などあるはずもなく、頭を空にして場面の移り変わりやスリルを楽しむ小説です。

    話しかわって。
    Gone Girl以来、なんとかガールとか、ガールなんちゃら、といあ小説がヒットを重ねています。今もガールなんちゃらを読んでいますので、読み終わったらまたご紹介します。

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