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【3801557】ミステリー(推理)小説のレビューをどうぞ

投稿者: アラフィフの読書   (ID:SZRj/VH51r6) 投稿日時:2015年 07月 23日 14:03

こんにちは。私はずっとテレビでワイド劇場などを楽しんできました。
山村美沙や西村京太郎シリーズなどです。

趣味が高じてしまい、最近になって、ミステリー(推理)小説を読み出しましたが、何を読もうかと迷ってしまいます。

皆さんが好きだった本をぜひとも教えて下さい!
ネタバレでも大歓迎です!!!
どうぞよろしくお願い致します。

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  1. 【5996387】 投稿者: 面白そう  (ID:59baIifOgM2) 投稿日時:2020年 08月 27日 15:35

    観てみたいです!

  2. 【6009858】 投稿者: ロディ  (ID:iUjL/6xfu2o) 投稿日時:2020年 09月 08日 10:55

    『サイコセラピスト』、読みました。

    騙されるのだろうなと思いながら読み進めましたが、騙されました。
    私も面白いと思いました。

    題名は原題の方がよいですね。

  3. 【6026341】 投稿者: 海外の作品から  (ID:V1a.YJzb9rU) 投稿日時:2020年 09月 22日 06:10

    エマさまやロディさまにかつてご紹介した作品をお読みいただき嬉しいです。
    The Silent Patient(サイコセラピスト)、玄人筋の評判が今一つなのが気になっていましたが、お楽しみいただけたようでホットしております。
    また、この作品、英文がシンプルで読みやすいので、原著でミステリーを読んでみようかな、という方にまお薦めです。


    今回は小説ではなくドキュメンタリーのご紹介です。
    事実は小説より奇なり。また、事実は小説より遥かに複雑怪奇であることに驚きます。
    もしかしたら女性史を変えた記録として残る本かも知れず、厳密にはミステリーではありませんが、ご紹介させてください。

    ただし、性犯罪の著作ですので、以下、ご不快を感じさせるかも知れません。


    Catch and Kill: Lies, Spies and a Conspiracy to Protect Predators
    by Ronan Farrow

    本書はドキュメンタリー、著者はピュリッツァー賞受賞です。
    2017~2018年より、ハリウッドを中心とする芸能界、政財界の大物による性犯罪やセクハラの被害が雪崩を打ったように告発され、#MeToo運動と呼ばれるようになりました。
    この作品は、その契機にをつくったNew Yorker誌の記事の著者によるドキュメンタリーです。

    著者のローナン・ファローは21歳でイェールのロースクールを卒業して法曹資格を取り、その後オックスフォードで博士課程を修了した俊英。国務省勤務を経てNBCのニュースキャスターになり、朝の番組を担当します。
    彼の番組では、大物映画プロデューサのワインスタインのセクハラ疑惑を扱うことになりました。ローナンは、ワワインスタインをかつて告発した女性たちに取材を行いますが、彼女らはなかなか取材に応じませんでした。
    ワインスタインを告発した女性たちは、タフロイド紙などに紙によからぬ噂を流され、職を失い、精神的に病んだり、後悔の日々を送っていました。

    性犯罪を告発した女性には、会社側の弁護士や怪しいジャーナリストが接近、事件の内容を洗いざらい聞き出します。そして、内容を曲解あるいは改ざんしてタフロイド紙などに流し、社内にも悪評を流し、女性の評判を落とし、女性を立ち直れないように傷つける。その後、なけなしの賠償金とともに守秘義務協定にサインさせる、というプロセスが一般的でした。たとえば、告発者の一人は、仕事関連のパーティに出席した過去について、パーティに性的接待要員として参加した娼婦である、と書き立てられました。
    女性側は、もっと強く抵抗できなかったか、など思い悩み、キャリアの中断を嘆き、アルコールにおぼれたりしていました。

    これが、タイトルのCatch and Killで、告発者の味方のふりをして近づき、詳細を聞き出し、よくない噂を流して痛めつけ、守秘義務協定にサインさせて永遠に黙らせるプロセスを言います。

    ローナンな辛抱強く女性たちを説得し続け、インタビューに応じビデオ撮影に応じる女性が増えてきました。
    すると、意外なことに、NBCの幹部は、ローナンに取材を延期するように迫り、身辺に注意するように「忠告」したりするようになりました。また、彼には常に尾行がついており、これはブラックキューブというイスラエルの探偵組織であることが後にわかります。

    ワインスタインは政界トップ含め政財界やマスコミなどに非常に濃い人脈を持ち、当然、NBCのトップとも通じていました。また、ファローの取材をつぶすために、ワインスタインは天文学的な金額を支払ってこのイスラエルの探偵組織とも契約していました。
    ついに、ファローは、NBCの報道のトップのオッペンハイムから取材の中止を申し渡され、キャスターとしての契約も解除されます。

    ファローは、取材した内容をNew Yorker誌に持ち込み、ここで取材を続けます。
    ワインスタインの顧問弁護団からは、何度も、取材中止の警告を受けるようになります。
    また、ファローの家族についても言及されるようになりました。ファローは有名な俳優ウディ・アレンの息子で、ウディ・アレン自身、ファローの姉に幼児のときに性的暴行を加え(不起訴)、義理の娘にあたる女性と性的関係を持ち結婚する、など、異常な性癖を持っていました。また、ファローの叔父は性犯罪で逮捕収監されたことがあり、これについても、タフロイド紙に暴かれ批判されることになります。性犯罪を犯した叔父が居ることは事実ですが、ファローは一度も会ったことさえない、とのこと。

    New Yorkerと並行して事件を追っていたNew York Timesが、ついに、この事件に関する記事を掲載します。しかし、New Yorkerは、あせらず、チームをつくって、ファローの記事のFact Checkを厳密に行っていきます。New Yorkerがファローの手による詳細な記事を掲載したのは、5日後になりました。

    その後、女性たちの告発は堰を切ったように頻発し、ワインスタインは80人の女性から告発され、逮捕されることになります。また、同じくNBCの人気キャスターであったディラン ハワードも、告発され、解雇されました。

    ファローには、なぜNBCからNew Yorkerに転じて記事を書いたか、質問が殺到します。しかし、ファローの動きは複雑で、NBCに取材を禁じられ解雇されとは言わず、記事の品質がNBCの基準に達していなかった、と言い逃れをします。ファロー自身、自分のキャリアのためにNBCと全面戦争をしたくなかった、また、告発した女性たちの声を世界に効果的に伝えるためにはNBCというメディアと共同歩調を取ったほうが有利、という、したたかな計算がありました。

    これが、2017年秋から起こった#MeToo運動の発端で、世界的ムーブメントの発端でした。

    本書は、英文自体は明晰ですが、語彙レベルが高く、また登場人物が極めて多いため、非常に読みにくいです。巻末にIndexがありますが、そこには、たぶん600名を超える人名がリストされています。
    しかし、全体、壮大なスパイ小説のようでもあり、Giftedの若者でありながら危険を顧みないファローを応援したくなります。

    たぶん、読み通すのはそれなりに苦労なさるかと思いますが、この本は歴史的にも重要な記録になるかも知れず、多くの方に手に取っていただきたく、ご紹介しました。

    日本語には未訳のようです。

  4. 【6039454】 投稿者: 海外の作品から  (ID:XX/rAuYb1uA) 投稿日時:2020年 10月 02日 19:02

    Michael Connellyの新作をご紹介します。
    2020年(今年)出版です。若干軽量級Connellyでしょうか。
    前回ご紹介のCatch and Killがあまりに重く難読だったので、少しスムーズに読めるものを、ということで、Connellyの新作を読んでみました。

    Hary Boschシリーズではなく、記者McEvoyシリーズの3作目だそうです。前の2作は1996年と2009年ですから、忘れたころに戻ってきた、という感じでしょうか。

    Fair Warning, by Michael Connelly

    McEvoy(マッカボイ、と発音するのでしょうか)は、大手新聞社を退職し、消費者のための情報発信を業とするNGOであるFairWarning社の記者になっています。
    ある日、McEvoyは、一年前にバーで邂逅し一度だけ一夜をともにした女性の殺人容疑でロス市警の刑事から尋問され、容疑者扱いされてしまいます。
    この女性は腕力で首の骨を折られ惨殺されていました。
    McEvoyは自分で事件の周辺を洗いはじめ、女性の関係者と会って犯人像を明らかにしようとしますが、これをロス市警は捜査妨害ととらえ、ついにMcEvoyは逮捕されてしまいます。

    しかし、McEvoyは、FairWarningの代表Myronの理解を得て、卓越した調査能力を持つ女性記者Emilyとコンビを組んで事件を追います。
    また、EcEvoyは、過去にFBI捜査官で現在は探偵業の元カノのRachelにも助けを求め、FBI人脈も使って事件を追っていきます。

    同様の方法で惨殺された女性が複数居ることがわかり、女性たちの唯一の接点は、ある会社に遺伝子解析を依頼していたことであることがわかってきました。

    どのように遺伝子情報が漏洩したか、なぜ個人が特定されたか、MeEvoyの調査は続きますが、重要なカギを握ると思われる人物は、McEvoyが事情を聴く直前に犯人に消されてしまいます。

    闇サイト、遺伝子情報の売買、と、なかなかに現代的な話題です。
    英語は非常に読みやすく(直前に読んだCatch and Killがあまりにも難読だったので)、一気読みしました。

    一言でいうと、非常にエキサイティング、しかし多少James Patterson風味のConnellyでしょうか。
    Harry Boschシリーズのようなペーソスや情感が感じられず、劇画調にどんどん話は進みます。
    法廷シーンもありますが、Boschシリーズのような本格的論戦でなく、ここも簡明です。

    しかし、Connelly健在を印象づける作品で、一気読みしてしまいました。
    繰り返しますが英語は非常に簡明なので、多少英語に自信のある方は、どうか、翻訳を待たずにお読みいただければと存じます。

  5. 【6045531】 投稿者: ロディ  (ID:iUjL/6xfu2o) 投稿日時:2020年 10月 07日 15:05

    海外の作品からさま

    コナリー、新作が出ているのですね?マカヴォイシリーズも読んでいます。
    ボッシュと、ハラ―に押されて影が薄いですけど・・・。

    いつになるかわかりませんが、翻訳が出るのが楽しみです。


    秋の夜長にお勧めしたいのが、『名探偵の密室』クリス・マクジョージ作

    原題のGuess Whoの方が適切です。

    密室殺人ものというよりは、映画の「ソウ」とか、名探偵コナンか?という内容です。

    登場人物が少ないので、お芝居とかにすると面白いのかな・・・
    この作品がデビュー作の若い作家さんらしいので、ゲーム風、コミック風な要素があって、一気読みの作品です。

  6. 【6060389】 投稿者: 海外の作品から  (ID:M0uDqMl/.kk) 投稿日時:2020年 10月 19日 22:35

    The Kind Worth Killing(そしてミランダを殺す)の作者、Peter Swansonの新作です。

    Rules for Eight Perfect Murders, by Peter Swanson

    この小説は、主人公Malの一人称で進みます。

    ボストンでミステリーの書店Old Devilsを経営する主人公Malcolm(Mal)は、ある日突然、FBIの女性捜査官Gewnの訪問を受けます。
    GewnはFBIで複数の未解決の殺人事件を調査しており、Malが書店の宣伝のために数年前に書いたブログ記事、「Eight Perfect Murders」の模倣殺人が次々に起こっているのではないか、という疑念を持っていたのでした。
    Malは、このブログで古典的なミステリーを8冊紹介していますが、ブログ自体はほとんど注目されず、2件のコメントを受け取ったのみでした。
    しかし、書店の重要顧客の一人は自宅で不審死を遂げ、これをGewnは模倣殺人の一つと考えているようでした。

    Gewnの度重なる連絡を受けて自分が犯罪の重要参考人であることに感づいたMalは、自分でも知人を頼って模倣殺人と思われる事件の実態を調べはじめます。

    Malは5年前に妻を交通事故で失っていますが、妻は、薬に溺れ不貞行為に走った後の自損事故死でした。

    ====
    私にとって、紹介される8つのミステリーは、クリスティのABC殺人事件を除いてなじみのないものでした。
    作中で、ここでご紹介したことのある、Gillian FlynnのGone Girl、Daphne du MaurierのRebeccaは印象的な形で紹介されます。ちらりと、ですが、Michal Connellyの名前も登場します。
    (John GrishamやJames PattersonやDennis Lenaneはたぶん出てこなかったと思いますし、古典でもChandlerは登場しません)
    また、クリスティの作品の中では、ABC殺人事件以外の作品が、実は重要な下敷きになっていることがわかってきます。

    そういう意味で、本を語る本、メタ小説のような要素のある作品です。
    Ian McEwanのSweet Toothを思い出しましたが、これも言及されていません。

    3割くらい読み進んだところで模倣殺人の犯人の一部が明らかになりますが、話はそれ以上進まず、Malが犯人と目を付けた人物は、新たに殺されたり、真犯人に狙われて危険な状態になったりします。

    面白いことは面白いのですが、登場人物同士の関連に後出しが多く(隠れた昔の関係が登場人物によって語られる)、また、真相は犯人が勝手にしゃべり出す形で明らかになり、私としては完全には没入できませんでした。

    ちょっとSwansonにしては凡作ですかね。また、英語としてのレベルは、彼の作品の中では比較的高いほうのような気がします。

  7. 【6070754】 投稿者: ロディ  (ID:iUjL/6xfu2o) 投稿日時:2020年 10月 29日 17:53

    読書の秋ですね。

    『イヴリン嬢は7回殺される』スチュアート・タートン

    このミスでも上位に入っていますが、やっと読み終わりました。

    正直、読みにくいし、登場人物を把握できない。
    SF?タイムループと、古典の館物のミステリーなのですが、タイムループする
    度に、主人公が入れ替わるので、話についていけなくなりました。

    が、頑張って読み進めていくと、ピースがどんどん当てはめられていき、ラストに向かっての展開は面白かったです。

    秋の夜長に、お時間があれば、挑戦してみてください。

  8. 【6097178】 投稿者: ロディ  (ID:iUjL/6xfu2o) 投稿日時:2020年 11月 20日 22:35

    The Hanging Girlさま
    やっと『特捜部Qアサドの祈り』、読み終わりました。

    これまでのおふざけは封印して、重い内容ですね。
    シリーズの分岐点になるような作品でしょうか。
    カールも多分私と同年代かと思いますので、定年も近いでしょうし、シリーズも
    まとめにかかるのではないかと思いました。

    『念入りに殺された男』エルザ・マルポ
    フランスの作家さんで、翻訳は初めてなのかしら?

    殺人を犯した主人公が、濡れ衣を着せる人物を探すというひねりのきいた設定です。

    突っ込みどころは、多々ありますが、どこか明るく、それ程長くないので、読みやすい本だと思います。

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