ミステリー（推理）小説のレビューをどうぞ｜掲示板スレッド

最近『すべてがＦになる』のアニメが夜中にテレビでやってるので観ている。
原作は森博嗣のミステリ。ちょっと前に武井咲・綾野剛主演でドラマ化されたし、本もかなり売れたから、読んでみる人もたくさんいるかな。
ストーリーも良かったけど、何しろタイトルセンスにやられた。カッコいいし、なにやら意味深。
すべてがＦになる？　Ｆってなんだ？　Fifteen？（事件の根源が15年前）　Female？（鍵となる人物が女性）　Freedom？（作中で自由についての議論がなされている）
こうしたいくつかの可能性が提示された後で、スパッと「Ｆ」の正体が明かされる快感！
ちなみに当時理学系の友人に「すべてがＦになるって言われたら、何になると思う？」と質問したら、いきなり小説内の正解を答えてきたのでびっくりした。
小説なんか日ごろ読まない奴だから偶然なんだろうけど、少し震えたよ。
ちなみにタイトルは最初『すべてがＦになる日』だったが、編集部が変更したらしい。
ＧＪ！　講談社！

こんにちは。もうほとんど忘れてしまいましたが、当時私は工学博士が書いた小説と知って、ゴーストライターか共同作で別の誰かに書いてもらったのか？とちょっと思ったのを覚えています。
普通に工学部の人間なら、小説家になるなんてまずあり得ないですからね。
もちろんミステリー好きな人は、なかにはいるんです。
で、トリックのアイデアを思い付くことは、意外にできたりするかな。
でも肝心の小説が書けない。
もう文章を書くだけでも苦手なのに、更に小説っていう超文系の世界。
だから、この方は、もともとマルチな才能をお持ちなのだと心底尊敬します。
それと、これからの作品を期待している一人として、応援しています！

イマイチな評価かもしれませんが（文系の友人たちからは特にそうです）、他にもFシリーズを読むと、より深くこの作品を理解できると思います。

理系ミステリーは楽しいですよね。
森博嗣さんもそうですが、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんも理系出身者で理系ミステリーと言えるものを書かれています。
トリックの作り方が独特なので、私のような文系の者にも楽しめます。

なお、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんの場合には、理系の名を付けない方がいい（幅広いという意味の賛辞です）ものもあるように思います。

個人的には、理系ミステリーの最右翼（最左翼と言った方が正しい？）が森博嗣さんで、文系ミステリーの最右翼が京極夏彦さんだと思っています。
どちらも好きですが。

なお、『すべてがＦになる』のタイトルですが、これは文系の私でも読む前に「もしかすると？」と思って読んだらビンゴでした。
理系作家だと知っているので、理系でFなら…と推測しただけですが。
理系作家と知らないで呼んでいれば、タイトルだけからはわからなかったかもしれません。
もちろん、Fの意味を推測して読んでも、この作品は十分楽しめましたけれど。

ミステリー小説って、プロットやトリックなどの技巧などが重視されて、文章の上手い下手をあんまり追及されずに書いていけるから、理系の著者が意外に多いですよね。
でも純文学の世界は、全然シビア。
文系の方々が活躍されています。

いつか推理小説で芥川賞をとってくださる方が現れるといいな・・・と思います。

「なつかしミステリー (ID:Ojf7DtM0aOE) 」さん
＞いつか推理小説で芥川賞をとってくださる方が現れるといいな・・・と思います。

なるほど、確かに過去の受賞作では、松本清張の「或る『小倉日記』伝」が一番近いくらいで、推理小説の芥川賞はないなあ。

ロングライダー様

そうなのですね。私は文学に全く疎いのですが、松本清張さん、格調高い文章ですよね。

その松本清張さんも、推理小説ではエラリー・クイーンの系譜にあたるらしく、へぇー！と思ったことがありました。
（エラリー・クイーンファンクラブ会長の、飯城勇三さんの著書によるのですが。）

The Hanging Girl さま

しばらくここにお邪魔できず、忘れたころのお返事ですが、
「吊るされた少女」刊行情報をありがとうございました。
このところ仕事が忙しく、本からは少し遠のいています。
後々の楽しみにします。


みなさま

久しぶりに拝見すると、『すべてがFになる』で盛り上がっていましたね。
森さん、私の好きな作家のひとりです。最近はご無沙汰していますが。

皆さん、あれこれ面白そうな作品を挙げてくださってありがとうございます。
遡ってリストアップしてみます。

最近人から勧められたのは、最近亡くなったへニング・マンケルの作品の
ヴァランダー(警部？）シリーズ。どなたかお読みになりましたか？

私もＦシリーズ、Ｖシリーズ、四季シリーズ大好きです。
よく読むと、あれとこれとが繋がって、あれってこういうことだったのか、とか、やられた！！！とか、いろんな発見が面白いです。

紅子さんのキャラが大好きです。練無くんたちが短編であ～なっていたり、伏線張り巡らされていて、上手いです。