- インターエデュPICKUP
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投稿者: アラフィフの読書 (ID:SZRj/VH51r6) 投稿日時:2015年 07月 23日 14:03
こんにちは。私はずっとテレビでワイド劇場などを楽しんできました。
山村美沙や西村京太郎シリーズなどです。
趣味が高じてしまい、最近になって、ミステリー(推理)小説を読み出しましたが、何を読もうかと迷ってしまいます。
皆さんが好きだった本をぜひとも教えて下さい!
ネタバレでも大歓迎です!!!
どうぞよろしくお願い致します。
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【5388643】 投稿者: ロディ (ID:iI9Zbmoy8RU) 投稿日時:2019年 04月 06日 21:48
ピエール・ルメートル『監禁面接』
リストラで無職になった57歳の主人公が、再就職をかけて臨んだ試験は、一流企業の重役たちを人質にして、尋問せよという内容だった。
1部、2部はぐいぐいと引き込まれていきますが、3部でやや失速した感じです。
が、最後まで読ませてくれますし、ラストも悪くないです。
テイストとしては海外ドラマの『ブレイキング・バッド』に近いかしら。
残虐描写だけでないルメートルも、ぜひご一読を。 -
【5415465】 投稿者: ロディ (ID:iI9Zbmoy8RU) 投稿日時:2019年 04月 28日 13:59
10連休なので、アマゾンプライムで、Boschのシーズン5を見始めたのですが、
まだ未訳の『Two kinds of truth』のドラマ化なのですね。
私は映像と小説では、小説が先がいいのですが、翻訳待ってたらいつになるのかわからないので、連休中に見る予定です。
一昨年に、海外の作品からさまがすでにご紹介してくださっていますね。
ドラマも評価が高いので楽しみです。(ドラマの主役の俳優さんが、現在のボッシュの年齢に近いので、原作も最近のものからドラマ化しているのでしょうね) -
【5447184】 投稿者: 海外の作品から (ID:GzX7A9dC0ho) 投稿日時:2019年 05月 23日 17:36
皆様お久しぶりです。
この4~5月はいろいろあってほとんど読書の時間がとれず、久しぶりの登場になります。前にDeaverのことを書き込んだのはちょうど2か月前ですね。
The Burial Hour, by Jeffery Deaver
(和訳 ブラックスクリーム 池田真紀子訳 文芸春秋)
Deaverは1997年からLincoln Rhymeシリーズを書き続けており、
彼の代表的なシリーズものとなっています。
本作は13作目。
Lincoln Rhymeは敏腕刑事で鑑識の腕も確かでしたが、捜査中に負傷し四肢麻痺になります。
車椅子上の生活でわずかに右手を動かせるだけですが頭脳明晰、犯罪捜査コンサルタントを営み、最新鋭の科学分析機器を備えてニューヨーク市警からの調査依頼を受けています。
捜査上のパートナーはNYPDの女性刑事Ameria Sacksで、Rhymeの手足となって犯人逮捕に奔走します。
この作品はニューヨークのバス停の誘拐事件からはじまります。男性が誘拐され、現場にはミニチュアの縛り首用の縄(Noose)が置かれていました。ほどなくネットには被害者が首吊り寸前になって苦痛にうめく動画が投稿されました。バックに音楽が鳴っており、犯人である自称Composerは人間のうめき声を一部に取り入れた音楽をつくっていたのです。
動画から場所を割り出し被害者を救出したRhymeとSacksは、しかし、犯人が国外逃亡したことをつきとめます。
ナポリ郊外でそっくりな誘拐事件が起こり、これを森林警備隊員のErcoleが目撃。犯人を追ってイタリアに渡ったRhymeとSacksは、Ercoleと協力して捜査を進めることになります。
しかし、イタリアの司法組織、中でも若きエース検事のSpiroはアメリカ人であるRhymeやSacksの協力を快く思わず、また、Ercoleも刑事本流とは遠い存在で、周囲との軋轢が陰を落としていきます。
背景はEUの難民問題で、単純な猟奇事件に見えた誘拐事件は、にわかに政治的色彩を帯びてきます。
=====
Jeffery Deaverの作品は、緻密な科学的推理ありアクションあり、犯人との息詰まる攻防、二重三重に仕掛けられたトリック、など、ミステリーの要素満載です。
また、事件自体が猟奇性を帯びているのも特徴で、はじめの作品であるThe Bone Collectorも、最高の作品といわれるThe Cold Moonも、最近の人気作(このミス一位)のThe Skin Collectorも,犯人は猟奇殺人犯でした。
しかし、この作品、ずいぶんとCozyになっています。猟奇犯の色彩はありますが被害者は救出されますし、スタントもなくはないけれどあまり命がけという感じでもない。
そして、かなりの部分、相当に理屈っぽいです。政治情勢や移民問題、イタリア司法当局内の力関係など、丁寧に説明されていてかえって読みやすい、という考え方もできますが。
そのかわり、登場人物のキャラは立っています。森林警備隊員のErcoleは常に軽く扱われながら誠実で、どうやら美人の恋人を射止めたらしい。
アクが強く、常に高圧的で攻撃的な検事Spiroは、だんだん仮面の下に隠された性格が明かされていきます。
そしてSacks.毎回登場しますが、こんなに美人だったっけ?というくらい魅力的に描かれています。モデル出身の長身美人で刑事に転職、赤毛(Red Headというのはアメリカで気の強い女性を示すスラングです)、カースタントと射撃の名手。
でも、素直におめでとうといいたいです(理由はどうか本を読んでください)。
いつものDeaverかと思うとちょっと違うかも知れませんし、いかんせん長いですが、飛ばし読みでもいいので、どうかお読みください。
Deaverは、原作が出版されるとほどなく翻訳されるんですね。Michael Connellyの作品がなかなか日本語にならないのは莫大な著作権料の問題、と聞いたこともありますが。。。。 -
【5488778】 投稿者: ロディ (ID:CwfPlKz9yqA) 投稿日時:2019年 06月 28日 23:09
ご無沙汰しております。
マイクル・コナリー『贖罪の街』The Crossing、読み終わりました。
こちらは異母弟のミッキー・ハラ―も登場します。
最近のボッシュシリーズの中では読み応えがありました。ミステリーと言うよりもサスペンス色が強いです。
予定調和といえば、その通りなのですが、やはりこの安定感は素晴らしいと思います。
新聞にゴーン被告にコナリーの本の差し入れがあったと書かれていましたが、シリーズ最初から読めそうですね。
あと、もう1冊、セバスチャン・フィツェック『座席ナンバー7Aの恐怖』
産気付いた妊婦を、誘拐、監禁するという内容、万人にお勧めできませんが、
ページターナーではあります。 -
-
【5527246】 投稿者: ロングライダー (ID:vzpA7zf8yfM) 投稿日時:2019年 08月 02日 02:09
夏におススメのジャパン・ミステリ3選
『本と鍵の季節』米澤穂信
米澤穂信お得意の、高校生ミステリ。但し、ちょっとダーク。
短編集で6編入っていますが、初っ端からダーク。
古典部シリーズが好きな人にはお勧め。
『ハムレット殺人事件』芦原すなお
夢の中の死んだ女房との対話によって事件の謎を解くという、近代-現代を貫く合理的推理を否定する「ふー」ちゃんこと私立探偵・山浦。
まあ、否定というより、あまり論理的に話を詰めるのが苦手なだけなんだけどね。
『雪のマズルカ』のハードボイルド未亡人・笹野も一緒に事件を追う。
連続殺人の真相は結構意外。
『殺人鬼がもう一人』若竹七海
これもダークな短編ミステリ集。
トリックよりもロジックに妙味があるので、いろいろなところに伏線が張られています。
夏の昼下がり、冷房の効いたリビングで、アイスティなどを飲みながら読むのがおしゃれ。
でもそのうち、おしゃれなんて言ってられなくなりますよ。ゾワッ。 -
【5529996】 投稿者: ロディ (ID:t17bEgdWHnI) 投稿日時:2019年 08月 04日 22:23
ご無沙汰しています。
フランス版、特捜部Qと言われている『パリ警視庁迷宮捜査班』読みました。
特捜部Qとは異なり、主人公は若手のエリート女性刑事ですが、処分を受けて
配属されたのが、問題ありの厄介者ばかりの特捜班(天海祐希が主人公になれそうですね)
迷宮入りの事件を解決するというのは、特捜部Qと同様ですね。
特捜部Qほど残虐な描写はなく、一癖も二癖もある登場人物のキャラが魅力的に
描かれているので、ミステリーよりもユーモア小説としてお勧めでしょうか。
シリーズになっているようなので、続編も楽しみです。ドラマ化されたら面白そうです。 -
【5570125】 投稿者: ロングライダー (ID:3eZ85FDXJkk) 投稿日時:2019年 09月 14日 17:26
今回紹介するのは、大御所アガサ・クリスティ『ゼロ時間へ』(1944年)。
この作品にはポアロもマープルも出てきません。バトル警視が探偵役ですが、ちょっとネームヴァリューないよねえ。
さて、タイトルにある「ゼロ時間」とは何でしょうか。それは「殺人の瞬間」です。
おいおい、いきなりネタバレかよ、などと怒らないでくださいね。ゼロ時間が殺人の瞬間であることは、冒頭でバラされいています。
>推理小説は殺人から始まるが、殺人というものは終局である。物語はずっと以前から始まっており、千差万別の人間、あらゆるものが事件へとまきこまれ、ある一点へと集中していき、その「時」がやってくると―――爆発する。
ところが殺人はあっけなく起きます。つまり簡単に「ゼロ時間」は過ぎちゃうわけです。
……と思いきや
すべてを読み終えて、ああゼロ時間とはその瞬間なのか、と気がつくことでしょう。その殺人の瞬間なのか、と。
クリスティの騙しのテクニックの前に、読者である俺は翻弄され続けました。
小説自体はまあ佳作という出来ですが、「ゼロ時間」という発想を得たことで、この作品の傑作が約束されたようなものです。
ちなみに1951年に訳された時のタイトルは『殺人準備完了』(早川書房 三宅正太郎訳)。
う~ん、これじゃちょっとね。 -
【5579676】 投稿者: ロディ (ID:B8zJQj3Ct3A) 投稿日時:2019年 09月 22日 13:08
やっと、『カササギ殺人事件』、読み終わりました。
海外の作品からさまが書かれているように、冗長な印象がありますね。
ネタバレになるので、書けませんが、本格推理小説という感じでもありませんし。
個人的にはポール・アルテの『金時計』の方が、カーぽっくて面白かったです。
ロングライダーさんお勧めの若竹七海の短編集、面白かったです。
葉村晶シリーズでは、ありませんが、ダークなところは健在です。
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