透明な揺りかご｜掲示板スレッド

1話目がトラウマです。
ドラマとはいえ辛すぎる。
でも現実はもっとひどいことがいくらでもあるのでしょう…

妊娠とは不安を抱え込むことだ。

昔、ある男と同棲していて、妊娠してしまった女がぎりぎりまで生む方向で考えていると言い続けて、中絶が危険な時期に差し掛かる少し前に黙って中絶したことを思い出した。
男の反応は「やっぱりなあ」
条件を考えたら、とても子供など産めない相手だった。男もそれは分かっていた。
彼女の心の中が少し見えた気がした。
第8話もよかったです。

特に娘が、
母親の子育てや生き方を振り返り否定するのは自立の現れだと思います。
でも警戒したり拒否したりしているうちは大人になりきってない。

そして母親だってひとりの繊細な女性であり、ひとりの弱い人間なんだと気付いて自分と重ねることができたとき、
娘はやっと母親から自立するのだと思います。

私はそんな娘でした。

このドラマは生きることや、産み生まれることの描写が生々しくて胸を抉られますね。

第9話を観て、はっきり感じたことですが、この物語の背後には必ず男と女のすれ違いがある。
今回は再婚した義理の父の卑劣な行為が伏線になっているのだけれど、実は、それは、そういう男と再婚をしたという母の心の闇を暗示している。
おそらく、この事件がきっかけで、この母娘はさらなる悲劇に陥っていく。最後に破局が待っているか幸せが待っているかは分からないが、母に起因する暗黒はずっと二人を覆っていくのだろう。
病院の医師とその別れた妻（彼女も医師）との擦れ違いも、この闇の一部を共有している。
すべての原因である卑劣な義理の父が、本当は一番不幸な人間のような気もするが･･･

今回子役の女の子、まだ9歳です。
難しい役をどこまで理解できているのか（させたのか）分かりませんが、上手な役者さんですね。
と言うか、売れっ子なのですね。
NHKの別のドラマにも出ていらしてびっくりしました。

こちらでは好評ですが私はダメでした。
つまらない。
主人公の演技が下手過ぎて鼻につく。
（と思っていたら障害があったんですね）

何でこんなにつまらないと思うのかのほうが気になります。
題材的には好きなはずなのに。
最後にやっぱりみてよかったと思える何かがあるといいんだけど。

一番不幸なのは義理の父かも、って意味不明です。
擦れ違いさんは男性ですか？

義理の父に、情状酌量の余地は全くないと思います。
女性ならきっと全員、そう思うはず。

ドラマのシーンで言うと、義理の父とあみちゃんの、二人のシーンがなかったのが良かった。診察台へ上がるシーンも無くて良かった。
そんなのを演じさせたら、あの子役ちゃんが心配です。

それでも酷さは充分伝わってきました。
今回が初めてではない、というセリフに悪寒が走りました。

最終話。どういう終わり方をするのかな、と思っていたら、筋のいいストレートできましたね。
生れる前から心臓に欠陥が見つかり、長く生きられないと分かっていた子供。
両親はそれでも生む決断をする。
背景にあったのは、母が何かの病気で無菌室に閉じ込められ、シートで隔てられたまま亡くなり、それ以来トラウマを抱える妊婦が持っていたぜひともわが子を抱きしめたいという思い。

7話からしか見ていないのだけれど、全部見たい。いつか再放送されますよね。
子どもが死んだあと、母は「自己満足よ。すべて、私がこの子を抱きたいという････この子が本当は何を思っていたかはわからない」と思いを吐露する。
その時、アオイ看護婦は、「子供が母にしてほしいと思うことなんて、抱きしめてほしいということぐらいしかない」と言う。
その途端、母は泣き崩れる。
抱きしめるために子供を産む。
この単純な世界観は、力強く、説得力があり、救われる。

７話からしか見ていないけど、全部見たい。いつか再放送されますよね。