鎌倉殿の13人｜掲示板スレッド

今回一気に時政失脚までいくかと思いきや、
そこは今まで物語の中心だった北条氏の家長の終幕、じっくり描いてくれます。

最愛の妻りくに逆らえず ついつい愚かな行動に出てしまう時政だけれど、その本質はやはり家族愛に満ちた気のいいお父ちゃん、、最後の、一族集まっての団欒の場は視聴者もずっと見たかった光景だし、亡くなった宗時兄さんや大姫も微笑んで参加していたかのように見えてしまいました。泣けます。

頼朝直系の鎌倉殿は３代しか続かないけれど、執権の北条氏は時政からはじまり１３０年もの間鎌倉幕府の実権を握っていく。その土台は、血縁のものすら切り捨てるしかなかったこの時代の勢力争いによって築かれたものなんでしょうね、、

イタリア語か…

当時イタリアって国はまだありませんでしたね。

私も時政パパが非常に情愛の深い人物として描かれていてジーンときました。

喧嘩ばかりするけど根っこのところでは結束の強い先妻の子供たちと
時政パパとの絆を、りくさんは実はとても恐れていたのかなと
思いました。

政範が生きていた時は彼が時政とのかすがいになっていたけれど、
いまやことあるごとに自分への愛情を夫に証明させずにはいられない。
時政もりくさんの孤独がよくわかっていたから、先妻の子や孫を
「わしの子(孫）だ！」と言うのへりくさんが「私にはなんの血の繋がりも
ありません！」などと無体に返しても黙っていたのでしょうね。

企てがうまくいかないとわかっていても、こうなったらりくさんとともに
地獄へでもどこへでも、と覚悟した。けれど愛する先妻の子供たちとも
最後に楽しい思い出を作りたい。

「オンブレブンビンバ」の場面は正直目が点になってしまったのですが、
あとから思い出すごとに様々な思いが伝わってくるようで、つくづく
奥の深いドラマだと思います。

畠山重忠との壮絶な一騎打ちがまだ記憶に新しい所へ、時政と血を分けた子どもだけの馬鹿馬鹿しい宴。三谷脚本、緩急が見事すぎます。

ナスの苗を植え替える男たちと、笑って見守る政子と実衣。久しぶりに家族水入らずの団欒風景を見せられて、血縁同士がなぜ争わなくてはならないのか、なぜ時政はりくの言うまま実の孫にまで刀を抜くのか。この先を思うと辛いです。

北条の水入らずの宴の陰で、息子の髪を頬ずりしながら復讐を誓うりく。
自分に夢中な時政を使って自分の思い通りに動かそうとする悪女が切なくなってしまいました。
凄いな、宮沢りえ。

「もっとりくを喜ばせてくださいませ
りくは強欲にございます」
なんてセリフは宮沢りえだからこそ似合う。

宮沢りえさん、本当にすごい女優さんになりました。

こういっては何ですが、若いころ瑞々しくてきれいな女の子だったけどりえママの印象の方が強くて、こんな強烈な美悪女を演じる女優になるとは思いませんでした。

存在感がすごいです。

twitterで知ったのですが、政子さんが坊門の姫君とのえさんに
ふるまっていたお菓子、「唐菓子」という揚げ菓子だそうですね。「平清盛」
にも出てきたそうです。

主にごま油で揚げていたそうです。のえさんがしがし齧っていたから
硬いのかしら。かりんとうみたいな感じ？食べてみたいわ（笑）

以前、香港へ行った時に町中で見かけて買ったものと似ています。中国の揚げ菓子で、生地が固くて噛んでいるとほんのり甘さを感じるお菓子でした。

調べたら長崎土産の『麻花兒（マファール）』が似ている気がします。通販でも買えるみたいです。