哲学・史学・文学などのように、金儲けには直接つながらないことをエンジョイするにはどういう大学受験、大学生活をすればよいか。｜掲示板スレッド

他学を勇退された先生と話す機会があった。やはりその際、膨大な研究室の本の処分に困ったらしい。半分は売却したらしいが、それでも夫人はおかんむりであったそうな。私の関わる大学では、弟子や後輩筋がそれらを極力承継するとの慣習がある(それでも、すべては困難)。その方もこぼしていたが、文系にとって蔵書の問題は悩みの種。重量で家が傾き、夫人からいつも文句を言われるとの言に、何処も同じと苦笑した。

⚪やはりその際、研究室にある膨大な本の処分に困ったようだ。

しかしながら、国立大学では事実が異なるらしい。任意の処分は認められず、しかも同一の本は青空市などで処分せねばならぬという。本当だろうか。

あまり関係ないですが、以前、某県立大学が図書館の除籍本を県民などに譲り渡そうとせずそのまま廃棄したことが問題になりましたね。

他方で、私立大学や地方公共団体の各図書館では、定期的に学生や住民に無償で除籍本を配布している。また古本屋で、かつての大学図書館所蔵本を目にすることもある。そうして私が購入した刑法の古本に「共立女子大学図書館」とのラベルが貼附されてあった。法学部がないのに、こんな本を備えていたのかと不思議に感じられた。

自学自習は難しい、あらゆる点で。それゆえ社会人が「学生時代に、もっと勉強しておけばよかった」と自省するのであろう。そもそも教育とは、ソクラテス問答を最善とする。ゼミナールも、その延長線上にある。また「不勉強」というが、真にそうなら大学で教鞭をとれるはずがあるまい。少なくとも、一般の方々が想像されるよりはるかに優秀であり、勉強を重ねてきているはずだ。そうした者から教えを受けられるメリットは大きい。まして、今の大学は格段にサービスが良くなっている。そんな勉強に恵まれた環境を利用しなくてはもったいない。高い学費を活かすも殺すも、学生自身の心がけ次第である。

昔は大学に行くことへのハードルが高かった、あるいは、行ってもゼミなどに入れるのは本当にごく一部の学生だけだった、さらには自主的に勉強している学生はほんの一握りだったということから、独学主義に走る人がいるのかもしれませんね。ネットの掲示板などを見ても独学志向がそこそこある。ただ、慶應通信などがとてつもなく卒業するのが難しいと言われるように、普通に受験勉強して大学に行くことが、結果的に見れば一番学問をエンジョイするための簡単な方法なのかもしれませんね。

周知のように、文系の勉強や研究は一人で読書することが基本になる。しかしながら、それを補うものとして講義があり、またゼミナールや有志での私的研究会、読書会が行われてきたのである。私の場合は、大学入学後に先輩の指導のもと『ドイツ・イデオロギー』や『国歌と革命』などの読書会をもった。その姿勢は今日も健在であり、専門に関わる研究会に参加し、また資本論に関する読書会も継続している。そうでなければ、およそ外国語での資本論など読みきれるものではない。

最近、放送大学のテキストをチラ見すると昔に比べて難しくなったように感じられました。エンジョイからガチになったのかも。