理系の進振りってどうなんでしょ｜掲示板スレッド

北大総合理系の件、GPAが低い人の中には、もちろん、ミスマッチばかりではなく、数学マニアゆえに他の教養科目がおろそかになった未来の数学者や、最初から数学科と決めてて移行点が低いのを知ってるがゆえにちょっと手を抜いてしまった人も含まれると思いますが。念のため

東大で人気学部に行くのは至難の業というのは、必修科目で点数の甘い教授に当たるか否かと、進振り対策で授業選択するのが上手いか否かもありますよね。
その後も、どの研究室配属になるかもあります。結果を出す能力があるかより、たまたまの運要素も大きいです。

院卒後、文系就職のように見えても、社内で理系ばかりの配属先の場合の方が一般的な印象でもあります。

最も親も認識しておいた方が良いと思うことは、エリート集団の入る辛さ苦しさです。そこにはエリートしかいなくて、その中での選抜優劣があり、そこで成功すれば海外含めまたエリート集団所属への戦いでキリがないです。

エリート集団に入れなくても、その組織や集団で本人が力を発揮できれば、幸福度も高いです。その世界での社会的地位も付いてきます。仕方ないどころか、幸いだったと思える将来像もあります。成長への意欲を失わないことが、最も重要と思います。

興味関心が本当に持てる分野を見極められる時間があることは、ただウロウロするモラトリアムとは違います。

＞東大で人気学部に行くのは至難の業というのは、必修科目で点数の甘い教授に当たるか否かと、進振り対策で授業選択するのが上手いか否かもありますよね。

東大は優３割ルールが導入されてから、運の要素は少なくなりましたよ。
出来る学生はしっかり成績も取れます。

優３割だと本当に大変だと言っていました。
東大に合格していると、どんなに悪くても平均ぐらいの成績は取れると周囲は思いがちですが、東大合格者でも半数は平均以下になります。

東大入試は東大不合格者との競争ですが、優３割は東大合格者の中での上位を目指しての競争なので、なかなか大変のようです。
東大までの人には、厳しい世界だとか。

東大は東大に入るのが精一杯という層のためにある学校じゃないんですよね。

進振り、そんなに気にすることはない、というのが私の意見です。
進振りなんて通過ぎしきに過ぎないし、進振りで希望の学科に行ければそれだけにおもい描くキャリアを送れるものでもありません。

高校生が本当に適性を理解しているということで、か、あやしいです。

数オリでワールドレベルの人などは、推薦で行けばいいし、推薦でなかったとしてもこういうとがった人が駒場の一般教養系を取りこぼすとも思えない（軽々とこなす能力がある)。

そういうわけで、以下は長い長い昔話です。

私の学生時代は、理学部物理学科の人気が非常に高く、理科I類の秀才はこぞって理物を志望しました。
わずかに点数が足りずに、意識的に留年した人も居るし、応用化学や化学工学などに泣く泣く進学した人も居ます。
東大の進振りは第一志望優先主義で、第一志望に漏れると、定員を充足しない学科にしか進学できませんでした。

で、物理に進んだ人が花形の人生か、というと、そんなこともありません。
物理の中でも俊英は理論系に進むことが多かったのですが、理論物理、特に素粒子系は学位を取るのも就職するのも難しく、ついに博士号を取れなかったり、博士になっても就職がなくてポスドクのまま流浪したりして、消えていった人も多いです。

とても物理に行けそうもないと断念した人、物理を第一志望にしてほかにまわされた人が不幸かというと、そんなこともないのです。
工学部の物理工学系などは物理と非常に近いのはおわかりかと思います。電子工学はもとより、応用化学や化学工学（当時）、金属、理学部化学にも物理隣接分野はあります。
また、学部と大学院の関連もけっこう複雑かつ柔軟で、大学院に進むときにいくらでも専攻を変えることができます。

何人か物理に親しい教授が居ますが、物理生え抜きの人はもちろん、化学出身だったり電子工学出身だったりもします。

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今は、人気は情報系でしょうか。
電気電子系、機械系、ともに情報に近い専攻をつくり、情報工学に力を入れるようになりました。

しかし、情報系に行かなくても、なんとでもなるんですよ。

天体物理で、アンテナからの大量の情報を処理する特殊なコンピュータシステムを開発し、コンピュータシステムが専門になった人。
化学系で、たんぱく質の研究から、たんぱく質の量子力学による構造解析にのめりこみ、大規模計算による創薬の第一人者になった人。

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私自身は物理系ですが、
・数学は少しは得意と思っていたが、駒場の時代に、自分は数学の才能は全く無いことに気が付いた。
物理を含め、数学を使う分野は、（難易度は著しく違いますが）高校数学の延長と言えなくもない。
数学を創る人たちの言葉は全くわかりませんでした。

・物理系では、理論物理の先生（ノーベル賞候補と言われた先生もいらっしゃいました）の講義はほとんどわからない。かろうじて物性理論はサワリだけ理解し、仕方ないので量子力学はけっこう勉強しましたが、大学院は、物理の中ではもっとも頭を使わない、物性系の実験分野に進みました。

これは成功で、後に企業の研究に転じても違和感なかったです。

確かに、優3割規程で、優の乱発はなくなりましたね。でも、教授によっては3割の優を出しません。
しかも、優3割規定があっても、たまたまのクラスのメンバーの優秀さにも大きく左右されます。また、実習、実験、レアな語学など、優3割規程外の科目もあります。クラスのシケ対の優秀さも関係しますし、先輩に過去問をもらえるかでも得点力は変わります。
出来る学生が有利であることは当然ですが、進振りで高得点が必要な学科に進む人が多いクラスは確実にありますよ。上クラと全然違うなど、実感できる機会は多いと思いますよ。

東大上位1割の世界は厳しいです。進級に必要のない単位も数多く履修して高得点の、知へのやる気がすごい人と比較する世界です。
ただ、前述通り、東大までの人と言われる点数の方が、その後に活躍の場がある場合も多いですよ。

＞進振りで高得点が必要な学科に進む人が多いクラスは確実にありますよ。上クラと全然違うなど、実感できる機会は多いと思いますよ。

とは言え、同じクラスでも、成績上位の方がいい成績を取って行くのは間違いありません。
優秀な学生が上位であることは間違いなく、逆転現象もそれほど起こりません。

運に負けているようでは、優秀とは言えませんから。

質問ですが、OBOGの多い東京の私立一貫出身が教養課程での単位取りに有利ってことありますか？
地方出身の子で同級生や先輩に高校からの知り合いが居ない、コロナでサークルでの知り合いも作れない、だと詰みそうですけど。